カテゴリ : 2024年10月号
同符号の電荷が引き合う!?〜日経サイエンス2024年10月号より
奇妙な化学的振る舞いの原因が突き止められた 同符号の電荷は反発し合い,異符号の電荷は引き合うというのは電磁気学の基本原理だ。だが,常識に反する(そして議論を呼ぶ)現象が過去数十年間にときおり観察されてきた。同符号に帯電し … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, SCOPE & ADVANCE
An Asteroid’s Secrets / オシリス・レックス サンプル分析開始
Meteorites are messengers from the depths of time—cast-off fragments of asteroids and comets that formed alongside our sun from raw materials predating our star. But their messages are often muddled … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, 英語で読む日経サイエンス
ビール酵母のセカンドキャリア〜日経サイエンス2024年10月号より
電子機器廃棄物から金属を回収する ビールの製造で残ったビール酵母を適切な調味料と混ぜると,英国で特に人気が高いマーマイトと呼ばれる苦みのある土色のペーストができる。マーマイトを塗ったトーストはクセのある味の軽食だ。ところ … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, SCOPE & ADVANCE
えこひいきに学ぶ脳〜日経サイエンス2024年10月号より
自分が好んでいる人に学ぶ傾向が偏見と分断を生むようだ 人間の脳はえこひいきする傾向がある。心理学の研究で実証されているように,先入観のひとつに「ハロー効果」がある。ある人の何らかの特徴が気に入った場合,それとは無関係な特 … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, SCOPE & ADVANCE
Treating Prostate Cancer at Any Stage / 変わる前立腺がん治療
Deciding how to diagnose and treat prostate cancer has long been the subject of controversy and uncertainty. A prime example involves prostate-specific antigen (PSA) testing, a blood test for a tellta … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, 英語で読む日経サイエンス
言語の進化〜日経サイエンス2024年10月号より
存続か消滅か,単語の命運を分けるもの ダーウィン(Charles Darwin)が進化論のインスピレーションを得たのは,鳥のくちばしとゾウガメの甲羅,そして言語からだった。1871年,彼は自著『人間の由来』のなかで「単語 … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, SCOPE & ADVANCE
深海で「新界」を発見〜日経サイエンス2024年10月号より
既知の原核生物からかけ離れた古細菌が見つかり,分類学上の位置が確定した 紀伊半島沖の暗い海の底から,新たな「界」に属する新種の古細菌が見つかった。これまで知られていた古細菌から遺伝的に大きくかけ離れた存在であると同時に, … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, SCOPE & ADVANCE
見やすい位置を考える
冷やしたルイボスティーのカップを手にしながら,間瀬真知香(ませ・まちか)は,酷暑の中をやってきた何戸家夏太(なんとか・なつた)と奈留沙(なるさ)を出迎えた。 「こんにちは。今日は視角の問題を考えましょう」 ◎像や絵画を見 … 続きを読む
蟻ん子アリスの行ったり来たり(問題)
今月号では,またヤマネの姪たちが飼っているペットの話にお付き合い頂きたい。2018年7月号の「寂しがり屋の蟻たち」や2020年2月号の「大部屋と1人部屋,どっちが好き?」(それぞれ単行本『パズルの国のアリス』の第3巻第1 … 続きを読む
カテゴリ 2024年10月号, パズルの国のアリス, パズルの国のアリス(解答なし)
倉敷天文台と天体発見王 本田實(上)
古い街並みが残る岡山県倉敷市。大原美術館などがある美観地区から少し歩くと,住宅街のただなかに古びた天文ドームが姿を現す。100年近く前の大正15年(1926年),日本初の民間天文台として創設され,多くの市民に星の世界を紹 … 続きを読む
反応経路を探索 計算化学で新手法:前田理
得意の数学生かし,計算のムダ省く 化学反応を自在に素早く設計 生成AI向けのデータ蓄積に貢献も 文部科学省が2007年に始めた「世界トップレベル研究拠点プログラム(WPI)」は,2023年までに18拠点が採択された。年間 … 続きを読む
謎多き隣人 タマバチが暮らす変な家
生まれたときから食事付きの立派な一軒家で暮らす,なんとも羨ましい昆虫がいる。その名はタマバチ。成虫になっても体長が1〜6mmと非常に小さな,ハチ目の昆虫だ。人間の生活圏のそばで見つかる昆虫だが,タマバチの分類や生態を専門 … 続きを読む
あなたなしでは生きていけない 昆虫と植物の強すぎる絆
ハチやチョウなどの昆虫たちは,花粉を運んで植物の受粉を助けている。例えば,ミツバチなどのハナバチは様々な植物を訪れて,エサとなる蜜や花粉をせっせと集めて巣に持ち帰る。ハナバチは全身を花粉まみれにして花から花へと飛び回り, … 続きを読む
微生物を飼う昆虫の進化
硬い外骨格で身を守るゾウムシ,血を吸って生きるトコジラミ,殺虫剤が効かないカメムシ……昆虫たちのこれらの能力は,すべて体内の共生微生物が担っている。例えば,ゾウムシの幼虫がもつ共生器官にはナルドネラという微生物がすみつい … 続きを読む