22年北京冬季五輪(オリンピック)でフィギュアスケート団体日本代表の宇野昌磨さん(26)が10日、銀メダルを受け取った。
都内で日本オリンピック委員会(JOC)の理事会前に機会が設けられ、スーツ姿の宇野さんの首に三屋裕子副会長からメダルがかけられた。ねぎらいの言葉を受けて「すごく月日がたってしまいましたが、このオリンピックという貴重な舞台での結果を皆さんが大切にしてくださり、こういう場を設けていただいたことに、フィギュアスケート日本代表の一員として、すごくうれしく思います」と感謝した。
北京五輪の団体をめぐっては金メダルだったROC(ロシア・オリンピック委員会)のカミラ・ワリエワ(18)がドーピング違反で資格停止処分となり、日本は銀メダルに繰り上がった。金メダルとなった米国とともに24年8月7日、夏季五輪開催中のパリで、メダル授与式が開かれていた。
宇野さんは23年から決まっていたアイスショーとの日程の兼ね合いで欠席。個人の銅メダルに加えて、この日、新たなメダルの現物を手に入れた。今夏に行われていたパリ五輪もテレビなどで見守ったといい「僕のこの銀メダルには自分にしかないストーリーがあり、重みがある。本当に全選手、メダルを取れた人も取れなかった人も、オリンピックという4年に1回しかない舞台にいろいろなストーリーがあって、道があって、行われている。僕は僕として、素直にうれしいです」と受け止めた。【松本航】