プレミアリーグのトットナムは20日、ウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクール(27)が同僚の韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン)に対する人種差別発言により7試合の出場停止処分を科されたことを受け、イングランド協会(FA)に対し「厳しすぎる」と不服申し立てを行った。

英BBCによると、ベンタンクールは6月に母国のテレビ番組に出演した際に司会者からソン・フンミンのユニホームを求められた際に「ソニーの? みんな同じ顔に見えるから、ソニーのいとこかもしれない」と、東洋人の容姿がみな同じだというような侮辱的な発言をしていた。「悪い冗談だった」とすぐにソン・フンミンには謝罪しているがFA側は見過ごさなかった。

「FA規則E3違反の疑い」として独立規制委員会による聴聞会が開かれ、18日に国内公式戦7試合の出場停止と罰金10万ポンド(約1960万円)を科された。これによりベンタンクールは12月26日まで国内公式戦には出られなくなっている。

トットナム側は司会者のやり取りに問題があったと指摘し、「独立規制委員会による有罪認定は受け入れるが、その制裁内容は厳しすぎる」としている。