大関琴桜(27=佐渡ケ嶽)が念願の初優勝を果たした。21年ぶりの大関相星決戦となった結びの一番で、大関豊昇龍を下して14勝1敗。「琴桜」としては初代の祖父が最後に制した73年名古屋場所以来51年ぶりの優勝となった。来場所は綱とりが懸かる。優勝インタビューは以下の通り
-今の気持ちは
「優勝できない場所が続いて、苦しいときもあったが辛抱して優勝することができた」
-賜杯の重さは
「重かったです」
-勝てば優勝の相星決戦だったが、どんな気持ちで迎えたか
「土俵上がるまでは落ち着いていたが、控えに入ると。それでも落ち着いて目の前の一番一番に臨めた。この一番で決まる。余計なこと考えず自分らしくいこうと思った」
-相手に上手とられたが
「がむしゃらにとっていた。なにも覚えていない。集中していた。気づいたら相手が土俵に落ちていた」
-勝った瞬間の気持ちは
「覚えてないです」
-大関5場所目の優勝
「1つづず白星につなげてそれがいい相撲につながって最後結果につながった。そろそろ優勝しないと先代(の琴桜)にも怒られると思ったので」
-師匠(佐渡ケ嶽親方)は楽しんでいると話していたが
「(今場所は)変な緊張感がなく1日1日を目の前の相撲に集中して自分の相撲を取れていた」
-大関5場所目での優勝は「先代(琴桜)と同じだが
後から聞かされた。間に合って良かったです。先代は横綱ですし、ここで満足するなといわれる。次の場所に向けて準備し、先代に追いつけるようにやっていきたい」
-来年初場所は綱とりだが
「まず、入門した場所が九州。そこで優勝できてうれしい。(初場所は)自分らしく強い気持ちで臨んでいきたい」
-何を磨くか
「今の持ち味もそうですし、先代の親方にも師匠にもないような相撲を取っていきたい」