新潟県聖籠町の空き家の敷地内で12月16日、土の中に埋められた男性の遺体が見つかった。警察は死体遺棄事件として捜査本部を設置。捜査本部は遺体が10月中旬から行方不明となっていた新潟市中央区の70代男性とみて調べを進めている。一方で、近所の住民は11月に重機に乗って空き家を出入りする複数の男性を目撃していた。
空き家の敷地で身元不明の男性遺体見つかる
聖籠町次第浜の空き家の敷地で発見された身元不明の男性の遺体。
この記事の画像(9枚)男性の遺体は空き家の敷地内の土の中に埋められていて、警察が16日午前から敷地内を捜索したところ、16日午後4時半ごろに遺体を見つけた。
新潟県警は、発見時の状況等から死体は何者かによって遺棄されたものとして死体遺棄事件と断定。新潟警察署に95人態勢の捜査本部を設置した。
新潟市中央区の70代男性が行方不明に…遺体は男性か
事件発覚のきっかけは、2024年10月16日に寄せられた新潟市中央区に住む70代男性の自宅に起きたある異変についての通報だったと阿部吉晴刑事部長は説明した。
「お宅に新聞がたまっているという通報がなされたということで消防に通報があり、消防から警察に通報があった」
警察によると、70代男性は、10月中旬までは自宅にいたことが確認されているが、その後、行方が分からなくなっていて、10月21日に親族などが行方不明届を提出。
警察が男性の捜査をしていたところ、男性が聖籠町次第浜にある空き家の敷地内に遺棄されている疑いが強まり、16日に捜索を実施。遺体の発見につながったという。
死後相当期間を経過し、発見時、衣服などは着用していたという身元不明の男性遺体。
捜査本部は、遺体が行方不明となっている70代男性とみて司法解剖を行い、身元の特定を急いでいる。
近所の住民 重機で出入りする複数の男性を目撃
男性の住まいからは約20km離れた空き家の敷地内で見つかった遺体…空き家は男性の所有するものではなく、関連は分かっていない。
一方で、近所の住民は「11月7日・8日ごろ、何かを壊すような音を聞いた。小屋の中を整理してきれいになったと思った」と11月上旬から中旬に重機に乗って空き家に出入りする複数の男性の姿を目撃している。
また、「10月31日に空き家のほうから何人か来て作業している様子があった。人はよく見ていないが、音がしていた」と話す人も。
捜査本部は70代男性が何らかのトラブルに巻き込まれた可能性もあるとみて捜査を進めている。
(NST新潟総合テレビ)