12月22日に行われた全国高校駅伝。長野県代表の男子・佐久長聖が連覇達成、女子・長野東は2年ぶりの優勝を果たしました。県勢が男女同時に優勝するのは初の快挙です。レースをたっぷりと振り返ります。

女子は21.0975キロを5人でつなぎます。

下級生主体のチームで挑んだ長野東。各校のエースが集う1区は2年生の真柴選手。
先頭集団でレースを進めるとー

実況:
「ここで真柴が前に出た。真柴、大きなストライド」

長野東・真柴愛里選手:
「2区が1年生で不安もあると思うので、自分の走りで後のことをカバーできるようにがんばりました」

区間賞の走り(19分30秒)で流れをつくります。

2区の1年生、川上選手。3区の3年生、窪田選手。4区の1年生、今井選手。それぞれ区間上位の走りでトップをキープします。

実況:
「さあ、笑顔でたすきを渡し」

そして最終5区。アンカーの2年生・田畑選手がリードを守り切り(フィニッシュ)

実況:
「2年ぶり、2回目の優勝!」

1度も先頭を譲らない圧巻の走りで2年ぶり2回目の優勝を果たしました。(1時間7分27秒)

長野東・窪田舞主将:
「選手もサポートも全員でつかんだものなので、『全員駅伝』を達成して優勝できたので、とてもうれしいです」

長野東・今井玲那選手:
「うれしいです。目標に向かって1年間やってきたので、それがこういう結果となって、勝ててうれしい」

長野東・横打史雄監督:
「全員それぞれの仕事を全うしてくれたという思いでいます。秋以降、大きな伸びを見せてくれたので、それが大舞台で発揮できてよかった」


一方、男子は、7区間・42.195キロ。佐久長聖は連覇を目指します。

地元・岩村田商店街では地元住民など約20人が声援を送りました。

1区はキャプテンの浜口選手。区間賞で勢いを付けたいところでしたが、トップの八千代松陰に離されます。それでも粘りの走りで4位でタスキをつなぎます。

2区の松山選手は2人を抜いて2位に。

3区はエースの一人、佐々木選手。

佐久長聖・佐々木哲選手:
「タスキを受け取った瞬間に、『もう自分がトップに立つしかないな』と、決意を固めて走り出すことができました」

実況:
「ここで並びます。そして、一気に抜く」

トップとの36秒差を逆転。先頭に躍り出ます。

しかし、その後は福岡の大牟田に追いつかれデッドヒートとなります。

実況:
「大牟田が前に出ている、大牟田が逆転した。大牟田、逆転」

勝負の行方は最終7区に。佐久長聖・石川選手、大牟田・村上選手の並走が続きます。ゴールまで1.5キロ余り。

実況:
「ちょっと佐久長聖が前に出るか」

石川選手がスパート。一気にリードを広げます。

佐久長聖・石川浩輝選手:
「上りに自信があったので、上りでしかけようと思って、しかけました」

そしてー

実況:
「フィニッシュテープが見えてきた。長野・佐久長聖2年連続4回目の優勝」

(2時間1分33秒)

佐久長聖・浜口大和主将:
「率直にうれしい気持ちでいっぱい。個人としては悔しい結果となったんですけど、チームに助けられて今回優勝できたと思っています」

佐久長聖・高見沢勝監督:
「正直ほっとしています。子どもたちが『連覇したい』という思いを強く持ってくれたので、それが達成できた」

地元・佐久市ではー

「バンザーイ、バンザーイ」

佐久市から:
「感激しちゃって涙出てきちゃった。自分の息子のことのようにうれしいです」

県勢が男女同時に優勝するのは初めて。「駅伝王国・信州」の強さを見せつけました。

佐久長聖・高見沢勝監督:
「先に長野東が優勝した時には正直プレッシャーだったんですけど、加えて元気をもらえた。女子が頑張ったんなら男子も、というのは、私自身も、子どもたちも持ってやってくれたんじゃないか」

佐久長聖・浜口大和主将:
「長野県の人、佐久の人、いろいろな人に支えられて、期待してもらって、その期待に応えようという思いが自分たちが一番強かったから優勝したと思っている。本当にありがとうございました、という気持ちもいっぱい。今後とも長野東・佐久長聖をよろしくお願いします」

多くの生徒に出迎えられ、長野東高校駅伝部は23日午後3時ごろに学校に戻りました。

報告会で応援に感謝―。

長野東女子駅伝部・窪田舞主将:
「今まで支えてくれた方々があったからこその結果。感謝の気持ちを走りで表現できた。これからも温かい応援よろしくお願いします」

長野放送
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