妻を殺害した罪に問われている元長野県議の丸山大輔被告の裁判員裁判。12月23日、長野地方裁判所は「被告人が犯人であるという認定に合理的な疑いは残らない」として、「懲役19年」の実刑判決を言い渡しました。この裁判の裁判員が記者会見を行い、次のように感想を述べました。
Q.直接的な証拠がない中、判決を下すにあたって気を付けた点は
裁判員:
「直接的な証拠がないのは聞いていたので、間接証拠を吟味していくというところで、メディアなどの内容は頭に入れず、裁判の内容を判断に入れる、難しくはあったが、気を付けてやるように心がけた」
Q.丸山被告の印象に変化はあったか。(初公判から判決まで)
裁判員:
「丸山被告は裁判中はすごく冷静な様子に見えた、被告人質問でも淡々と応えていた印象、初公判の時の印象が変わったかについては、今日の判決では、うつむいて目をつぶっているところが今までとは違う印象をうけた」
Q.袴田さんの事件など、えん罪が注目された1年、自身の判断の際に念頭に置かれていたか?
裁判員:
「他の事件に関しては、あまり頭の中にインプットしないようにしていた、並行して同じような裁判も行われていたが、そちらの判断に左右されることがないように、こちらの証拠だけで判断してきた」