現調
現地(現場)でやるよ
あれやこれやの調整/調査/調達をやるよ
「現場調整」「現地調整」「現場調査」「現地調査」「現地調達」のどれかの省略表現だよ
簡単に書くよ
現調(読:ゲンチョウ)とは
実際の現場に行って、機器を設置したり、それらを設定したり、あれやこれやの調整をするぜ~!のこと。(現場調整、現地調整)
あるいは
現地の調査をやるぜ~!のこと。(現場調査、現地調査)
あるいは
行った先で調達するぜ~!のこと(現地調達)
です。
詳しく書くよ
サクッと一言で説明すると
「現場調整(現地調整)」「現場調査(現地調査)」「現地調達」のどれかを意図した省略表現
が「現調」です。
共通するのは「実際の場所(現場、現地)でやるよ」です。
違うのは「調整するよ」か「調査するよ」か「調達するよ」かですね。
おそらくですが、IT関係でよく出てくるのは「現場調整(現地調整)」の現調です。
よって、ここから先は「現場調整(現地調整)」の省略表現である「現調」について説明します。
ちなみに「現場調査(現地調査)」の現調は「現地の調査をやること」です。
「現地調達」の現調は「行った先で手に入れること」です。
気が向いたら、覚えてあげてください。
話を戻します。
「現場調整(現地調整)」の現調は、その名の通り、
現場(現地)であれやこれやの調整作業をやること
です。
例えば、そうですね。
ピヨ太君がピヨ子さんの依頼で、サーバ(サービスを提供するコンピュータ)を買ったとしましょう。
このサーバはピヨ太君が購入したのでピヨ太君の手元に届きます。
ただし、実際の設置場所はピヨ子さんのお家です。
ピヨ太君はサーバの入ったダンボール箱をピヨ子さんの家に運びます。
このダンボール箱を、部屋の真ん中にぽーんと置いて帰ったのでは、ピヨ子さんが困ってしまいますよね。
「あとは、よろしくね!」と言われても、ピヨ子さんはどうしようもありません。
サーバを実際に使えるようにするまでがピヨ太君のお仕事です。
そこでピヨ太君は、ダンボール箱をピヨ子さんのお家に運んだら、サーバをダンボール箱から出します。
その後、邪魔にならない場所に設置して、コンセントとかケーブル類を挿して、電源を入れて、必要なソフトをサーバの中に入れて、あれやこれやの設定をします。
ピヨ子さんが実際にサーバを使える状態になって、はじめてピヨ太君のお仕事は完了です。
お金をもらえます。
この話において、ピヨ太君がピヨ子さんのお家でやった作業が現調です。
現場(ピヨ子さんのお家)に入って、あれやこれやの調整(サーバの設定とか)をやることを指します。
これで現調の説明は終わりですが、せっかくなので、ピヨ太君の仕事っぷりを振り返ってみましょう。
ピヨ太君は、ピヨ子さんのお家に着いてから、必要なソフトをサーバの中に入れて、あれやこれやの設定をしました。
でも、これって事前にやっておくこともできますよね?
ソフトを入れたり設定したりするのは、ピヨ太君のお家でやることも可能です。
事前に設定作業を終わらせていたら、ピヨ子さんのお家でやるのは配線して電源を入れて「ちゃんと動くかな~?」の確認だけで済んだでしょう。
ピヨ子さんの「さっさと終わらせて帰れよ」という冷たい目線に耐えなくてはいけない時間も短くて済んだはずです。
このような事前にできる作業、ソフトのインストール作業や各種設定を現地入りする前にやっておくことを「プリ現調」や「プリ現」と言います。
「プリ(プリペア、prepare:準備する、用意する)」+「現調(現場調整)」で「プリ現調」です。
「プリ現調」を省略して「プリ現」です。
余裕があれば、併せて覚えてあげてください。
一言でまとめるよ
まぁ「現調」って単語が出てきたら「現地に行って、調整したり調査したり調達したりすることなんだな~」と、お考えください。