組込関数
関数だよ
最初から用意されているよ
簡単に書くよ
組込関数(読:クミコミカンスウ 英:built-in function)とは
プログラミングの分野で出てくる関数(処理のまとまり)の分類のひとつ
であり
「好きに使っていーよー」と最初から用意されている関数のこと
です。
詳しく書くよ
順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「関数」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。
関数は「何かを入れると何かをやって何かを返してくれる、処理のまとまり」です。
一般的には、入力を受けて処理を行い、その結果として出力があります。
ついでなので書いておくと、関数に入れる値は「引数(ヒキスウ)」と言います。
関数から出てくる値は「戻り値」です。
ちょっと汚い話で恐縮ですが、人間は、ご飯を食べて、ウンチを出します。
人間が関数だと考えてください。
ご飯に相当するものが引数です。
ウンチに相当するものが戻り値になります。
以上を踏まえて、本題に入ります。
プログラミングで出てくる関数は2種類に分けられます。
1.最初から用意されている関数
2.自分で作った関数
の2つです。
「1.最初から用意されている関数」は、プログラミング言語を作った人が「多分、こんな処理をやりたくなるでしょ?」と考えて、最初から用意してくれている関数です。
すでに用意されているので「あとは使うだけー」です。
「2.自分で作った関数」は、実際に自分でプログラミングした関数です。
どんな処理をするか自分で決めて、自分で作った関数です。
この2種類の関数のうち
1.最初から用意されている関数
を指す呼び名が「組込関数」です。
プログラミング言語に「組み込まれている関数」だから「組込関数」なのでしょう。
「ビルトイン関数」と表現される場合もあります。
難しく考える必要は、ありません。
プログラミング言語の説明書(リファレンスマニュアル)を見て、その関数の説明が載っていたら、それは組込関数です。
あと、ついでなので書いておくと
2.自分で作った関数
の方は「ユーザ定義関数」や「自作関数」と呼ばれたりします。
気が向いたら、併せて覚えてあげてください。
以上で組込関数の説明は終わりですが、せっかくなので、もう少しプログラミングっぽい例も載せておきます。
例えば、そうですね。
Javaで書いた以下の処理があったとします。
public class test{
//ピヨ太関数
private static void funcPiyota(){
System.out.println("眠い");
}
//主処理
public static void main(String[] args){
//ピヨ太関数呼び出し
funcPiyota();
}
}
処理の流れは
1.主処理からピヨ太関数を呼び出す
2.ピヨ太関数内で画面に「眠い」と表示する
です。
ここで
//ピヨ太関数
private static void funcPiyota(){
System.out.println("眠い");
}
に注目してください。
ピヨ太関数の中で
System.out.println("眠い");
という処理をやっていますが、実は「System.out.println()」も関数です。
引数として渡された文字列を画面に表示する関数が「System.out.println()」です。
ピヨ太関数「funcPiyota()」は関数です。
自分で作った関数です。
「funcPiyota()」は、このプログラムの中でしか使えません。
画面に文字列を表示する関数「System.out.println()」は関数です。
最初から用意されている関数です。
「System.out.println()」は、どこでも誰でも使えます。
もう分かりますよね。
「System.out.println()」は組込関数です。
ピヨ太関数「funcPiyota()」はユーザ定義関数(自作関数)です。
一言でまとめるよ
まぁ「組込関数」って単語が出てきたら「最初から用意されている関数(処理のまとまり)なんだな~」と、お考えください。
おまけ
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