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APIモック

pointこの用語のポイント

pointAPIだよ

pointテスト用だよ

point表面上だけ、それっぽく動いてくれるよ

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簡単に書くよ

APIモック(読:エーピーアイモック 英:API mock)とは

テスト用に用意された「なんちゃって」なAPI(プログラムや機能に対するお仕事依頼用の窓口(を使うための決まり事))
であり

プログラムから呼び出されると何となくそれっぽい応答をするけど、裏側では特に(本来やるはずの)処理をやっていないAPI
です。


image piyo

詳しく書くよ

順番に見ていきましょう。
まずは予備知識として「API」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は適当に読み飛ばしてください。

APIは「プログラムや機能に対するお仕事依頼用の窓口(を使うための説明書)」です。
全然無関係なプログラムとかからその機能を利用できるように用意された窓口です。

APIモック

例えば……と説明し始めるとクソ長くなるので止めておきます。
興味がある方は用語「API」の説明をご覧ください。

APIモック2

なお、APIが何かイメージできない人は

APIを用意すると、そのシステムの機能を他のプログラムから使えるようになる

というのだけ覚えてください。
それさえ押さえておけば何とかなると思います。

以上を踏まえて

呼び出されるとそれっぽい応答をするけど、裏側では特に処理をしていない、テスト用のAPI

が「APIモック」です。

APIモック3

例えば、そうですね。

ピヨ太君がピヨピヨ天気予報システムを作ることにしました。

APIモック4

ピヨピヨ天気予報システムの仕組みは、こうです。

まず、パソコンの中に入れたピヨピヨ天気予報プログラムがピヨピヨ天気予報サーバサービスを提供するコンピュータ)にあるピヨピヨ天気予報APIを呼び出します。

APIモック5

そうすると、ピヨピヨ天気予報APIから「明日は雨だよ」のようなお返事が来ます。
ピヨピヨ天気予報サーバの中にある天気を予想するプログラムがあれやこれやして明日の天気を予想してくれたのをピヨピヨ天気予報APIが教えてくれるのです。

APIモック6

ピヨピヨ天気予報プログラムは、ピヨピヨ天気予報APIから来たお返事を画面に表示します。

APIモック7

これがピヨピヨ天気予報システムの仕組みです。

APIモック8

さて、ピヨ太君がピヨピヨ天気予報プログラムを完成させました。

APIモック9

ピヨ太君は完成したピヨピヨ天気予報プログラムをテストしたいです。

APIモック10

でも、ピヨピヨ天気予報サーバとピヨピヨ天気予報APIは、まだありません。
ピヨ太君はドジっ子なのでピヨピヨ天気予報サーバやピヨピヨ天気予報APIから作るという発想がなかったのです。

APIモック11

仕方ありませんね。
ピヨ太君はテストを諦め……ませんでした。
なんと、取りあえず「明日の天気は雨です」とお返事する「なんちゃってピヨピヨ天気予報API」を作ってしまったのです。

APIモック12

なんちゃってピヨピヨ天気予報APIは「なんちゃって」です。
裏にピヨピヨ天気予報サーバ(の中にある天気を予想するプログラム)がいないので、実際に予想した天気を返すことはできません。

APIモック13

でも、呼び出されると、それっぽい返事はします。
なんちゃってピヨピヨ天気予報APIを呼び出すことで、ピヨピヨ天気予報プログラムのテストはできるでしょう。

APIモック14

なんちゃってピヨピヨ天気予報APIを呼び出すことで、ピヨ太君はピヨピヨ天気予報プログラムのテストができました。
めでたし、めでたし。

この話で登場した「なんちゃってピヨピヨ天気予報API」がAPIモックです。

テスト用に用意した(呼び出しのやり方と)お返事だけそれっぽくしてくれるAPI

です。

APIモック15

APIモックを用意するのはテストをやりやすくするためです。
APIモックがあれば本番用のAPIがなくてもテストできます。
あるいは「本番用のAPIだと実際の処理結果を返すことしかできないけど、APIモックではどんな返事をするか指定できるようにする」のようにすることで、いろいろなパターンをテストできます。
APIモックを調整することで、いろいろなやり方でテストできるわけです。


image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「APIモック」って単語が出てきたら「表面上だけ、それっぽく動いてくれる(けど実際には裏側の処理はやっていない)テスト用のAPI(プログラムや機能に対するお仕事依頼用の窓口(を使うための決まり事))なんだな~」と、お考えください。

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おまけ

■訳してみるよ

「API」は「Application Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)」の略です。
「application(アプリケーション)」の意味は「申請」とか「適用」とか「応用」とかです。
ただし今回は多分「application software(アプリケーション・ソフトウェア)」の略です。
よく分からない人は単純に「ソフト」と解釈してください。
「programming(プログラミング)」はカタカナで「プログラミング」でイメージできますかね。
「interface(インターフェース)」の意味は「接点」とか「境界面」とか「接触面」とかです。
「mock(モック)」の意味は「まがいの」とか「擬似の」とかです。
何となくくっつけると

ソフトをプログラミングするための接点の擬似

となります。


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