登録日:2018/07/07 Sat 00:00:00
更新日:2024/12/09 Mon 21:55:40
所要時間:約 5 分で読めます
画像出典:ウルトラセブン(1967年10月1日~1968年9月8日)
【概要】
右腕を縦にし左手を右肘の下に付けたL字の構えに組んで発射する黄金もしくは白金色の光線。
ウルトラマンの
スペシウム光線によく似たプロセスだが、手刀の部分からのみ放射されていたそれとは違い、
ワイド(広い)の名の通り、右手首から右肘までの広い範囲から発射される。
数あるセブンの必殺技の中でも
最大威力を誇るとされ、
アイスラッガーもエメリウム光線も効かない相手や敵を確実に仕留めたいここぞのタイミングによく使用される。
強力な威力な分当然エネルギー消費も激しく、一度の戦いにおいて多用することは出来ない。
そのためか、使用頻度は
エメリウム光線、
アイスラッガーよりも低い。
なお、平成客演時には流石に鍛えてスタミナが増したのか、お構いなしにバンバンぶっ放している。
……なのだが、本編ではどうも明らかにエメリウム光線、アイスラッガーで事足りるような格下の敵や
逃げる円盤群、ロケットに対して多く使用されている。
というより本編中だと巨大怪獣・巨大宇宙人を撃破したのはアイロス星人とペテロの2体だけ。
間違いなくオーバーキルではあるのだが、悪質な行いをした侵略者は絶対に逃がさないというセブンの意思表示なのだろうか……?
ちなみに
アイロス星人と同じくアイスラッガーもエメリウム光線も利かなかった
キングジョーや
クレージーゴンに対しては、
この技は使用されておらず、これらの敵がワイドショットなら倒せたかどうかは、ファンの間でたまに論議される。
特にキングジョーに関しては、後述のキングジョーⅡがワイドショットを受け止めずに分離してかわしている例、ギンガストリウムがキングジョーカスタムをワイドショットで倒している例が指摘される。
画像出典:『ウルトラマンFighting Evolution Rebirth』2005年10月22日発売
『
FER』では名実ともにセブンの最強技として採用される。
後述のネオ・ワイドショットもびっくりの最大チャージされたワイドショットは非常に圧巻。
あまりの威力故に使用後は疲労で膝をついてしまうほど。
発射時のSEは基本的に「ビィー」といった感じでエメリウム光線と同一。
『
FE3』などの
ゲーム作品では主に第36話のみ使用された「ガラガラガラ」という効果音がよく使用される。
どっちがお好みかはその人次第で。
ウルトラシリーズ初のL字に腕を組む光線技で、この構えは後のウルトラ戦士も同じポーズの光線技を使用する。
その為、「ウルトラマンのポーズ」と言われてこのL字の構えを連想する人も非常に多い。
だからといって
このポーズをして「スペシウム光線」と言い張ると、ファンからは良くて指摘、悪くて失笑、最悪怒りを買うので気を付けること。
腕十字はスペシウム光線、腕L字はワイドショットだ。
実は本編放送時にはこの技の名前が決まっておらず、「ワイドショット」という名は後年の後付けだったりする。
実際、技名が決まる前に放送されていた『
ウルトラファイト』では、それぞれ再編集回で「ウルトラビーム」、新撮エピソードで
「怪電波」と呼ばれた事も。
もうちょっと何かこう、あったでしょ山田二郎さん……
【主な使用相手】
●アイロス星人
本編で初めてワイドショットを使用させた敵。
回転防御でエメリウム光線もアイスラッガーも効かなかったので遂にワイドショットを解禁させ、撃破した。
●ペテロ
寒さが苦手なセブン相手に月の極寒環境という地の利を得て追い詰めるも、
偶然傍に落下した隕石の熱エネルギーを吸収され、逆転のワイドショットで倒された。
●ペダン星人円盤
キングジョーを倒され逃走しようとした所を容赦なしに撃ち抜いた。
ちなみにこの項目上部でも使用されている「ワイドショットを放つ
ウルトラセブン」としてよく使用される有名なスチール写真はこの時の描写のもの。
●ユートム
脱出の際に見回り兵に対して使用。
別個体がウルトラガンで倒されたためにこちらもよくオーバーキル扱いされるのだが、
ウルトラガンで倒せるとはいえ弱点の頭部に当てないと倒せなかったり、
ワイドショットを撃たれた個体は爆散しなかったりとここら辺は議論が必要。
●ガッツ星人
分身戦法に苦しめられ、ワイドショットで仕留めようとするも効果なし。
結果的にこの時のエネルギー消費が仇となり敗北を喫してしまった。
●サルファス
圧倒的な耐久力でワイドショットの直撃を受けても平気だった。
ウルトラ警備隊の活躍で太陽光を吸収できるようになったセブンはその後、ネオ・ワイドショットでサルファスを倒す。
●キングジョーⅡ
硬い装甲に打ち勝つ為に渾身の一発を放つものの、あろうことか
分離で回避→分離形態で撹乱→セブンの背後に回り込み再合体
といったゲッターロボ並みの高速移動を披露され、見事に避けられた上に手痛いカウンター攻撃までされてしまう。
【派生技】
◆スリーワイドショット
フック星人戦にて使用。
手の手刀部分から3つの光線に分散さて発射する青いワイドショットで、3体纏めて倒した。
効果音はスペシウム光線と同じ。
◆ネオ・ワイドショット
胸部のプロテクターに太陽エネルギーを大量吸収し、威力を倍増させた強化型ワイドショット。
通常ワイドショットが効かなかったサルファスを見事撃破した。
【ワイドショットを受け継ぐ技とその者たち】
◆ワイドゼロショット
ウルトラマンゼロが使用する息子版ワイドショット。
左腕を水平に広げる師匠譲りの構えを取った後にL字に組む。
若さ故に燃費もいいのか、親父とは違って一度の戦闘で何度でも多用できる様子。
親父では必殺技でもあるエメリウム光線だが、同系列のエメリウムスラッシュがゼロの牽制技でもあるので、
ゼロ的にはワイドゼロショットが通常光線技での必殺技ポジションとなっている。
◆レジア・ショット
ウルトラセブン21の使用するワイドショットに酷似した技。
こちらは光線の発射前に右腕を水平に広げてエネルギーをチャージする。
光線の色は赤。
◆ワイドスラッガーショット
ウルトラマンオーブ エメリウムスラッガーが使用するセブンとゼロの力をお借りした技。
ポーズはワイドショットと全く同じ。
光線の色は明るい金色。
『
ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』では、
レイバトスが蘇生させた
タイラントに向けて、
セブン&ゼロ親子と共にトリプルワイドショットを繰り出した。この時、セブンは合わせたのもあってか珍しく技名を呼称している。
◆ワイドビヨンドショット
ウルトラマンゼロ ビヨンドが使用する強化型ワイドゼロショット。
両腕を左右に広げてエネルギーを溜めてからL字に腕を組んで放つ。
光線の色は紫をベースに水色や金色が入り乱れる豪華絢爛っぷり。
◆シャイニングワイドゼロショット
シャイニングウルトラマンゼロのゲーム版オリジナル技。
金と緑の色が混ざった極太の光線を放つ。
モーションそのものはワイドゼロショットと全く同じ。
◆ワイドタイガショット
ウルトラマンタイガが
プラズマゼロレットをタイガスパークでリードすることで発動する。
ポーズはワイドショットと全く同じ。
光線の色は明るい金色。
【他のウルトラ戦士の腕L字の光線技】
詳細は各項目を参照。
L字だけどちょっと違う技
◆アグルストリーム(通常版)【
ウルトラマンアグル】
左腕は自由なまま右腕のみをL字に曲げて放つ。
◆ギンガクロスシュート【
ウルトラマンギンガ】
右腕はそのままだが、左手は握り拳でネイバスター光線同様に側面に添える。
◆ビクトリウムシュート【
ウルトラマンビクトリー】
左腕はそのままだが、右手が握り拳になっており、
更に光線が腕のVクリスタルから発射される都合上、手の甲を前に突き出す形をとる。
◆レッキングフェニックス【ウルトラマンジード
ギャラクシーライジング】
発射する際はギンガクロスシュートの応用で握り拳の状態の左手で側面に添える。
パロディ技
◆バニル式殺人光線(
この素晴らしい世界に祝福を!)
七大悪魔の一人にして、アクセルの街で
商才皆無のマジックアイテム売りを営むウィズの友人。
アニメ第2期7話にて、ウィズが売れないアイテムを大量に仕入れてきたのに対し、バニルはついにこの技を使用。
幸いウィズはリッチーなので死にはしなかったが、黒焦げになって倒れるほど威力は高い模様。
追記・修正は無駄撃ちしてエネルギー切れを起こさないように気を付けて行ってください。
- セブンの必殺技みたいな雰囲気あるけど、あんまり使用してないよね。アイスラッガーとエメリウム光線のほうが使用率は高いと思う -- 名無しさん (2018-07-07 00:06:54)
- 最大威力の必殺技なのに扱い悪いってZガンダムのハイパーメガランチャーみたいだな -- 名無しさん (2018-07-07 00:51:11)
- これでキングジョーを倒せるかはよく議論される。円盤は撃破した、Ⅱがワイドショットは受け止めず躱している、カスタムはワイドショットで倒せた等からまず通用しないことはないとは思われるが -- 名無しさん (2018-07-07 00:56:32)
- 通常版のクァンタムストリームは「L字だけどちょっと違う技」かな?左手は右腕の上になる。 -- 名無しさん (2018-07-07 01:23:13)
- シネラマショットはキングザウルス三世に防がれただけ… -- 名無しさん (2018-07-07 01:56:38)
- スペシウムタイプとワイドショットタイプの双方の光線を使えるウルトラマンの場合、ワイドショットタイプの方が強力ってケースが多いよね -- 名無しさん (2018-07-07 02:04:25)
- ↑まぁ単純にビーム撃ち出す面積が違うしな。 -- 名無しさん (2018-07-07 02:18:15)
- TVシリーズで使ったのは13話(アイロス星人に対して)、15話(ペダン星人の宇宙船に対して)、17話(ユートムに対して)、24話(カナン星人の宇宙船に対して)、33話(シャドウマンを操っていた黒幕の宇宙船に対して)、35話(ペテロに対して)、36話(ペガ星人の宇宙船に対して)、39話(ガッツ星人に対して)、43話(ロボット長官のロケット軍に対して)、47話(フック星人に対して)の10回だった気がする -- 名無しさん (2018-07-07 02:58:20)
- ワイドってのは細かい光線をまとめて打ってるって設定から付けられたのかな? -- 名無しさん (2018-07-07 03:24:40)
- 「ウルトラビーム」はOPにもあるしまだ分かるけど怪電波って…w -- 名無しさん (2018-07-07 08:23:08)
- ファイトオーブで技名を叫んでたのがなんか新鮮だったなあ -- 名無しさん (2018-07-07 17:44:55)
- この技とスペシウム光線を比較するとスペシウム光線よりもワイドショット系の技が多いんだな -- 名無しさん (2018-07-07 17:54:00)
- 「すごい」「ウルトラセブンすごいです」「なんというすごい連続攻撃だ」「すごいの一語につきる」 -- 名無しさん (2018-07-07 22:48:14)
- 知名度がスペシウムから一歩劣るけどポーズは割とメジャーなのが謎だよね。ウルトラマンのポーズって言ってL字に組む人は多い -- 名無しさん (2018-07-07 23:31:22)
- 宇宙船相手に使うのを意外って書いてあるけど、むしろピンポイント攻撃用のエメリウム光線に対し、殲滅用のワイドショットで宇宙船を狙うのは理に適ってると思う。 -- 名無しさん (2018-07-08 09:40:12)
- ティガ放送してた頃には既にウルトラマンの技ポーズでワイドショットやる人のが多かったもんな。昭和TVシリーズだと常用してるのセブンA80くらいなんだけども -- 名無しさん (2018-07-09 01:22:25)
- ↑逆に十字光線は昭和シリーズだとマンとジャックくらいしかメインで使ってないから人数でいえばL字のほうが多いのでは? -- 名無しさん (2021-05-25 16:15:12)
- 仮名とはいえ怪電波は酷いw -- 名無しさん (2021-07-19 12:09:41)
- 「ウルトラファイト」の実況はほぼぶっつけ本番のアドリブのようなものだったらしいから…… -- 名無しさん (2022-05-21 01:50:31)
- 使用した相手だとEVOLUTION最終回でガルト星人へのトドメにも使われてたな -- 名無しさん (2023-01-12 16:08:30)
- クレージーゴンはそもそもダンが重傷だから撃てる余裕なかっただろうけど、キングジョーの場合はバリア持ってるから結局は効かなかっただろうね。隙を突いて直撃させられれば倒せずとも、大ダメージ与えて装甲の一部を破壊できた→そこを追撃という流れになったと思う。 -- 名無しさん (2023-02-27 13:45:50)
最終更新:2024年12月09日 21:55