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のろい(ポケモン)

登録日:2017/12/19 Tue 13:53:32
更新日:2024/10/08 Tue 11:13:23
所要時間:約 4 分で読めます





ポケットモンスターシリーズに登場する技の一つ。初登場は第ニ世代(金・銀・クリスタル)。
タイプは ???タイプ という他に例のないもの。???タイプのポケモンは存在せず、また「のろい」以外にこのタイプの技はない。
ただし、これは第四世代までで第五世代からはゴーストタイプに変更された。

それに伴い、第四世代ではアルセウスの???タイプのグラフィックが存在していた(内部データのみで対応するプレートがないのでゲーム中で見ることはできない)が、第五世代以降削除されている。
その色はこんな感じの緑色である。


ゲーム内での「のろい」

他の技とは一線を画する特徴として 使用者のタイプにより効果が変動する というものがある。
SVではテラスタルによって効果を切り替える事も可能。

ちなみに進化によりゴーストタイプが追加される系統であるジュナイパーガラガラ系統は、進化前と後とで全くの別物になる。

ゴーストタイプ以外に使わせた場合


レジロックの のろい こうげき!
レジロックの すばやさが さがった!
レジロックの こうげきが あがった!
レジロックの ぼうぎょが あがった!

「鈍い」 。「攻撃と防御を一段階上昇させ、素早さを一段階下げる」。

効果は(しっぺがえしやジャイロボール、トリックルーム等と併用する場合を除き)ビルドアップの下位互換。
そのためビルドアップを覚えるポケモンならあえてこちらを使わせる理由はない。
ただ、ビルドアップは覚えないがこちらは覚えるポケモンも少なくないので、差別化はされている。
ちなみに初出の第二世代ではほぼ全てのポケモンが使える積み技として重宝されており、
もとより鈍足のカビゴンどころか高速アタッカーのケンタロスなども普通に使用していた技だった。それだけ当時積み技が少なかったともいうべきではあるが。

また下がるのが素早さというのもポイントで、素早さは相手より速いか遅いかだけなので、元から鈍足のポケモンに使わせるならデメリットはほぼない。
「鈍いジャイロ」はハガネールの代名詞と言ってもいいだろう。

「ハロウィン」等によりゴーストタイプを得た場合、「呪い」になってしまい積めなくなってしまう。

Zワザにした場合、攻撃がさらにもう一段階上昇する。


ゴーストタイプに使わせた場合


ゲンガーの のろい こうげき!
ゲンガーは じぶんの たいりょくを けずって あいての リザードンに のろいを かけた!

「呪い」 。「自分の最大HPの半分を消費し、相手を呪い状態にする。呪い状態のポケモンは毎ターン最大HPの4分の1を失う」

自分のHPを犠牲に相手を呪うまさにゴーストタイプらしい効果を持つ。

効果自体はかなり強烈でどくどく以上のペースでHPが減っていく。
しかし、最大HPの半分というみがわりを上回るコストが難点。
またこんらん状態のように引っ込められるとのろい状態が解けてしまう。
先手を打って使っても返しの一撃で沈んだり、逆に後手で発動しHPが半分を切り自爆することも*1
捕獲時に弱らせた野生のゴーストタイプに使われて自滅されるのも厄介。

第五世代から みがわり貫通 という優秀な効果を獲得しており、状況によってはかなり役立つようになった。
また他の状態異常ではなく状態変化であるため、ねむるで回復できないのも地味ながら優秀(その代わり交代で解除される)。

自爆覚悟の最後っ屁ならゴーストタイプ全般が覚えるみちづれの方が優秀………であったが、あまりの強さから第七世代からはみちづれを連続で使うと確実に失敗する仕様になった為、安易に道連れを誘う戦法が弱体化した影響でのろいの採用率も増えている。

当然、みずびたしなどでゴーストタイプを失えば「鈍い」に変化する。

Zワザにした場合はHPが全回復し、改めてHPを半分にして相手を呪う
コストを踏み倒す訳では無いが、とても便利。

習得方法

長らく初登場の第二世代でのみわざマシンが存在し、以降はレベルアップか遺伝でのみ習得可能となったため使い手が大幅に減少していた。
金銀クリスタルのVC配信に伴い第二世代までのポケモンやその進化形は再びのろいを習得可能になったほか、SVのDLC『ゼロの秘宝』前編で25年ぶりに復活。第二世代当時はわざマシンに対応する全ポケモンが習得可能であったが、SVで再録された際は同じく前編で再録されたどくどく同様習得者は一部に留められている。
ちなみにポケムーバーの仕様上、最新作に送ると全て隠れ特性かつモンスターボール入りとなる。

ポリゴン2グライオンメガシンカ型のハッサム等に使わせると面白いかもしれない。


余談

第四世代以前では???タイプだったのは前述の通りだが、内部的には「鈍い」はノーマルタイプとして、「呪い」はゴーストタイプとして処理されていた。
テクスチャーの対象として選ばれた場合、それぞれのタイプに変化する。

へんげんじざいのポケモンが使用すると、技の発動より先に特性が処理され、元のタイプに関わらず「呪い」となる。
もし???タイプのままだった場合、テクスチャーと同じように処理されていただろう。

「鈍い」を選択してから実際に使用するまでの間にゴーストタイプを得ると、実際に使用する技は「呪い」に変化するが、攻撃対象は「鈍い」のままであり、 自分に「呪い」を掛けてしまう 。人を呪わば穴二つ、とは言うが…
逆に「呪い」が「鈍い」に変化した場合は、問題なく自分に「鈍い」を掛けることができる。

英語版では「呪い」の直訳で Curse
しかし、前述のように使用タイプで効果が変わるのは 単なる駄洒落 であるため、Curseでは意味が通じない事態に。
そのため、英語版Wikiでは「はねる」や「とんぼがえり」のような日本語でないと意味がわからない技名同様に解説が載せられている。


追記・修正は鈍く呪いながらお願いします。

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最終更新:2024年10月08日 11:13

*1 通常この手のHPをコストに発動するタイプのわざは発動時に必要なだけのHPがないと不発に終わるのだが、呪いはなぜか 問答無用で発動し瀕死状態 になる。ゴーストタイプらしいっちゃらしいが