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喜びの戦騎キャンデリラ

登録日:2014/02/24 Mon 20:28:00
更新日:2024/11/23 Sat 15:10:17
所要時間:約 19 分で読めます




私は喜びの戦騎キャンデリラ!
美貌の秘訣は笑顔!キープスマイリングよ~!



CV:戸松遥
スーツアクター:蜂須賀祐一

【データ】

身長:201cm
体重:155kg
司る感情:喜び
成分:喜び、ウキウキハート、フワフワ気球、わくわくバルーンビニール、など 
配合:キャハハルバート
特記事項:喜びの戦騎は、地球という故郷に辿り着く


【概要】

デーボス軍の幹部の一人。
全身にハートをあしらった、ラブリーという言葉を体現したかの様な外見をしている。
の「」が象徴であり、人間の「喜び」の感情を集める事が目的。
「キープスマイリングよ!」が口癖。

「喜び」というプラスの感情をターゲットにしているため、彼女の生み出すデーボモンスターは「人間を喜ばせる」ことに特化している。
イメージだけなら至って平和、ヴィランとは思えない存在であり、ラッキューロは「人間どもに奉仕してるみたいで屈辱的だ」と不平を漏らしており、カオスも「喜びの感情とは面倒な」とぼやいている。
しかしやはりデーボス軍、基本的には人間を軽視しており、喜びの感情さえ集められればどうでもいいと考えている。
そのため、催眠や洗脳によって強引に喜びの感情を引き出したり、幸運と引き換えに大きすぎる代償を払わせたりと、やはり人類社会にとっては有害な存在にすぎない。

だがそれらを踏まえてもどこか憎めない相手であり、キョウリュウジャーも「あいつは別に倒さなくていいんじゃないか」と思っていたこともある(放置すればデーボスの復活につながるため、トリンに注意されている)。

【性格】

良く言えばいつも陽気、悪く言えば無責任とも取れる程底抜けにプラス思考で、笑顔をモットーに生きている。
アイガロンや自身の直属の部下であるラッキューロとは非常に仲が良く、一緒に行動する事が多い。
武器はハート形の槍斧「キャハハルバード」で、描いたハート型エネルギー弾を放つ「キャハハルバード喜びの舞」が必殺技。
ブレイブ20ではウインクする人間態をバックに使用した。

声を演じる戸松遥が歌うキャラクターソング「喜びの歌」を度々劇中で披露する。
ブレイブ28ではエンドルフがアレンジした「喜びの歌(ダークVer.)」も登場。


◇キャンデリラが生み出したモンスター

司る感情が感情なので、生み出すモンスターは人々を堕落させる能力を持ったものが中心。
一見しては人間には得しかない様な作戦が多く、悪の組織らしくないのが最大の特徴。
ラッキューロ曰く「作戦は全然うまくいかないけど戦いだけは強い」


  • デーボ・バティシエ
身長:207cm/210cm(暴走時)/52.5m(巨大化復元)
体重:168kg/171kg(暴走時)/427.5t(巨大化復元)
考え:「美味しいケーキを食べた人間は喜ぶ」
集める感情:喜び/哀しみ(暴走時・巨大化復元)
成分:パティシエ、イチゴ、生クリーム、ホイッパーなど/+虫歯菌(暴走後)
配合:ホイッとホイッパー、クリームおいしぼり袋
特記事項:どんなお菓子もスイーッと作ってしまう。

「おいしいケーキを食べると人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって誕生したデーボモンスター。
コックコートに身を包んだパティシエの姿をしており、その能力は姿にたがわずケーキを作ることに特化している。
左腕の「クリームおいしぼり袋」と右腕の「ホイッとホイッパー」で極上のケーキを作り出すが、反面デーボモンスターにもかかわらず戦闘力は皆無。
どころかキョウリュウジャーと戦う意志すらなく、あるケーキ屋のスタッフとして紛れ込んだのちは人々にケーキを振舞うことに注力していた。
が、実はゼツメイツの一人、デーボ・ウイルスンの能力を受けており、その影響を受けて「虫歯凶暴態」に変貌し暴走。人々を虫歯に変えて哀しみの感情を集めるようになってしまった。


  • デーボ・ホネヌッキー
身長:201cm/50.3m
体重:163kg/407.5t
考え:「可愛い異性に心酔して骨抜きにされた人間は喜ぶ」
集める感情:喜び
成分:象の骨、魚の骨、牛の骨、鳥の骨、カエルの骨など
配合:愛の抜骨
特記事項:デーボス軍のために粉骨砕身し、骨を埋める覚悟を持った、骨っぽい男である。

「可愛い異性に心酔して骨抜きにされた人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって誕生したデーボモンスター。
全身があらゆる生物の骨でできている。その能力「愛の抜骨」は、男性が美女に心を許した隙に、その骨髄の一部を抜き取ることで文字通り「骨抜き」にしてしまい、その美女のとりこにするというもの。これによって喜びの感情を収集する。
抜き取った骨は持ち歩いている骨壺に保管しているが、この骨を取り返さないと洗脳が解けても堕落した心は戻らない。
しかし、能力の特性上女性には通用せず、また空蝉丸のような「堅物」にも効果がない。
人間に化けたキャンデリラに心奪われた人々を骨抜きにした。


  • デーボ・ザイホーン
身長:210cm/52.5m
体重:173kg/432.5t
考え:「宝を見つけようとワクワクしている人間は喜ぶ」
集める感情:喜び
成分:金銀財宝、宝箱、遺跡、石版など
配合:石版地層落とし、金貨爆弾、ココホレワンダー
特記事項:宝探しで人間を惑わす能力には、実はキャンデリラもホレボレ(はぁと)。

「宝を見つけようとワクワクしている人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって誕生したデーボモンスター。
王冠型の頭に金の水がめ型の下半身、全身に財宝をちりばめたような姿をしており、武器として金の鶴嘴の形をした「ツルハシ剣ココホレワンダー」を持っている。
体に埋め込んだ金貨の音で人間を「ホレホレ来い」と呼び寄せ、そこに宝が埋まっていると思い込ませて延々と掘り続けさせることができる。
最大の武器は持っている石板。


  • デーボ・タナバンタ
身長:213cm/53.3m
体重:173kg/432.5t
考え:「七夕の願いが叶った人間は喜ぶ」
集める感情:喜び
成分:七夕、竹、笹の葉、短冊、七夕飾り、など
配合:竹林槍
特記事項:結局全ての願いは叶ったまま、ありがとうタナバンタ。

「七夕の願いが叶った人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって誕生したデーボモンスター。
竹や笹の葉の衣装を持ち、羽衣をまとったヒトガタという姿をしている。
性格はキザったらしいナルシストであり、アプローチの仕方からラッキューロもキャンデリラも気持ち悪がって総スカンを食らった。

自分の体から短冊を作り出すことができ、この短冊に書かれた願いは棚から牡丹餅的な形で必ず実現するというチート能力の持ち主。
だがうまい話ではなく、この短冊で願いをかなえた者は幸運のエネルギーを吸収されて弱り続け、7月8日の夜明けとともに死ぬことになる。
阻止するにはタナバンタが持つ、短冊を収納した竹筒を破壊するしかないのだが、この短冊が町中に広がってしまったためトリンの感知が妨害され、キョウリュウジャーによる発見を遅らせることになった。
こんな能力を持っている一方で純粋戦闘力は低く、攻撃力もササやかなもので、公式からも「口先ダケのただの色男」と断言されてしまっている。
短冊による願望実現はタナバンタ本人も使用可能だが、当然のごとく幸運エネルギーを失うため、結果的にはそれで自滅した。


  • デーボ・バーカンス
身長:211cm/52.7m
体重:180kg/450.0t
考え:「夏休みが終わらない人間は喜ぶ」(キャンデリラ)/「真面目な人間は堕落した人間に怒る」(ドゴルド)
集める感情:喜び+怒り
成分:バカンス、常夏の海、波の音、想い出の足跡など
配合:ホリデービーム、アイスクリームアーム、ユースクリームアーム
特記事項:「バカも休み休み言え」としょっちゅう怒られる。

「夏休みが終わらなければ人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって生み出されたデーボモンスター。
ヤシの木やビーチなど「南の島」のイメージを人型にしたような姿を持っている。
命中した者を怠惰な「ホリデー人間」に変え、右手のバカンスグッズの虜にする「ホリデービーム」が得意技だが、何と物体にも有効で、その場合脱力して脆くなってしまう。
キャンデリラに存在を忘れられており、出てきた頃は秋だった。だが、その能力に目を付けたドゴルドの「真面目な人間は堕落した人間に怒る」という考えを受けて、喜びと怒りの感情を両方集めることになる。
また分身を作り出す能力もあり、左手のアイスクリームアームで同時攻撃を仕掛ける「トリプルドリルクリーム」という必殺技も持つ。カット割含めて完全に何か銀色のすごいやつのパロディ。


  • デーボ・カントック
身長:205cm/51.3m
体重:159kg/397.5t
考え:「映画のような恋をする人間は喜ぶ」
集める感情:喜び
成分:映画監督、キャメラ、フィルム、メガホン、など
配合:ガチンコカチンコ、ムービービーム
特記事項:嫌いな食べ物は、大根。

「映画のような恋をする人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって生み出されたデーボモンスター。
ターゲットが想像する映画世界を作り出し、その主人公にターゲットを据えて思い通りの物語を体験させる「グッと来るー画」を使用する。
これによって願望が満たされた人間から喜びの感情を集めていた。なお、映画世界に拉致された人間たちは体内に閉じ込められる。
特異な能力でキョウリュウジャーを翻弄したが、肝心のキャンデリラがブルーの説得を受けて翻意、弱点と能力を全部バラしてしまい……。

  • デーボ・イーユダン
考え:「温泉で温まると人間は喜ぶ」
集める感情:喜び

「温泉で温まると人間は喜ぶ」というキャンデリラの考えによって生み出されるはずだったデーボモンスター。
詳しくは項目を参照。


  • デーボ・ブレイブスキー
身長:不明
体重:不明
考え:「デーボス軍を倒すキョウリュウジャーの姿を見た人々は喜ぶ」
集める感情:喜び
成分:オタク、キョウリュウジャー
配合:マニアックス、ブレイブポイント調査票、愛・こじら閃光
特記事項:不明

「キョウリュウジャーがかっこよく勝利すると人間は喜ぶ」という(ラッキューロ曰く「ボクらが気づいたらいけないヤツ」)キャンデリラの考えによって生み出されたデーボモンスター。
全身に獣電池バッチをつけており、下半身の岩石はキョウリュウジャーのヘルメット、背中にはキョウリュウジャーのイラストを描いた斧「マニアックス」を使用用・保存用・布教用の三本装備している。
その役割はずばり「キョウリュウジャーと戦ってド派手に倒される」ことであり、本人もものすごいキョウリュウジャーファン。
また、作戦とは無関係に「ブレイブポイント調査票」を持ち歩いており、キョウリュウジャーの雄姿を逐一チェックしている。
ただ一方でその愛は歪んでいる部分もあり、理想像と異なるキョウリュウジャーの姿には「愛・こじら閃光」を放って怒りを示す。

ちなみに調査票の8番目は「一般人を巻き込まないように移動する」であり、これが成立すると作戦自体が瓦解する(実際そうなった)。
またその「ブレイブ」への思い入れっぷりを指摘され逆上する一幕もあった。*1


◇主な活躍


  • ブレイブ2「ガブリンチョ!カミツキがったい」

私達は元々、全て巨大なデーボス様の細胞から生まれた存在!


キョウリュウジャーと初対面。
倒されたデーボ・ペシャンゴを巨大化させる為、ラッキューロと手を繋いでスキップしながら登場。
巨大化の仕組みを視聴者に丁寧に説明してくれた。



  • ブレイブ5「ドゴォーン!ムシバのアンキドン」

してないしてない!
私達、人間を喜ばすお菓子を作ってただけなのよー!


漸くデーボスに選ばれ、デーボ・バティシエを引き連れて意気揚々と出陣。
その作戦は「美味しいケーキで人間を喜ばせる」というもの。
順調に喜びの感情を集めていたが、突然ケーキを食べていたお客さんが虫歯になってしまった為に、哀しみの感情に変わってしまう。
キャンデリラも想定外の事態だった為、駆けつけたダイゴ達に必死に弁解したが、バティシエが凶暴化した為疑われたまま終わる。
喜びの戦騎の初陣はひっそりと復活していたデーボ・ウイルスンに横槍を入れられた事で散々な結果になってしまった。
それでも特に気にする事無く、ウイルスンの作戦に順応している辺り流石と言える。
バティシエも本来の性格は、ケーキで人間に喜んで貰う事を生きがいとしている善人であり、ウイルスンに操られていただけのむしろ被害者であった
因みにアンキドンは虫歯ではなかった。酷いタイトル冤罪である。



  • ブレイブ6「ストップ!うたうキャンデリラ」

よし!こうなったら、歌いましょ~!


「ネムネム病で眠らせた人々から喜びの感情を集める」という条件で共同作戦を持ちかけてきたウイルスンに助力。
キャンデリラの歌で自身の力を極限まで上昇させ、アンキドンを力尽きさせる事がウイルスンの目的だった。
野外ステージで「喜びの歌」を熱唱しアンキドンを苦しめたが、駆けつけたピンク轢き逃げされた。
その際ピンクから「陰気で酷い歌」と酷評を受けている。



  • ブレイブ9「メチャつよ!プテライデンオー」

せっかく人間を喜ばす究極の温泉ランドを思い付いたのに~!





  • ブレイブ11「ウッチー!クールでござる」

人間は可愛い異性が大好き!
奴らを骨抜きにして喜びに満ち溢れさせちゃうわ~!


人間界のとある人気アイドルの姿を真似てコンサートを開催。
集まったファンを不器用な男デーボ・ホネヌッキーの力で骨抜きにし喜びの感情を集めた。
キャンデリラを演じる声優・戸松遥がキャンデリラ人間態役で顔出し出演をしており、これ以降も度々登場する。
ノっさんを捕らえる際に彼のオヤジギャグに好感触を示していたが…?
これが後に、彼女の運命を変える重大な伏線となる。


  • ブレイブ16「モグモグーン!おれのたからもの」

あ~っ転んじゃった~!
痛い…


「喜びの歌」とデーボ・ザイホーンの能力で人々の欲を操り宝探しをさせることで喜びの感情を集めようと計画。
宝に釣られて付いて来たアイガロンの耳元で大声を出して驚かせたり、転んで起き上がれなくなったりと遊んでばっかり(少しは働け)だった。
土まみれになったにもかかわらず、喜びの感情をほんの僅かしか集められなかった為、ドゴルドに囃し立てられた。



  • ブレイブ20「アンラッキュー!タナバタのタナボタ」

7月7日の七夕に短冊に願いを書くと叶うっていう人間達の伝説を利用したのよ!


デーボス軍の星の王子様デーボ・タナバンタを生み出す。
短冊に書いた願い事が本当に叶うというタナバンタの能力で人間の喜びの感情を集めようとした。
願いが叶った人間は夜明けを迎えると死んでしまう為、キャンデリラが立てた作戦の中では珍しく残酷。
だが、当のキャンデリラ自身はこの作戦に相当難色を示していたらしく、タナバンタに手の甲にキスされた際、「汚らわしい」と吐き捨てている。
夜明けを迎えるなりそそくさと撤退したが、知らぬ間にタナバンタを倒されてしまい、彼の辞世の句にツッコミを入れた。
因みに、タナバンタが倒された後も叶った願いは無かった事にはされず、ちゃんと継続された。ありがとうタナバンタ。


  • ブレイブ28「ああトリン!1おくねんのうらみ」

信じられな~い!
怨みと喜びだけは両立しないと思ってたのよ~!


再び人間態で登場。喜びの感情を集める為自ら出向き、新人アイドルオーディションを受ける。
キャンデリラによく似た動きのマネージャーからは絶賛されたが、アイガロンによく似た声の社長には「オリジナリティがない」と一蹴され落選した。
エンドルフに喜びの感情を集めてもらったお礼に、彼がアレンジした「喜びの歌(ダークVer.)」をゴスロリ衣裳で熱唱、トリンを苦しめた。
エンドルフの計画を詳しくは知らなかった様だが、基本的に他人を喜ばせる事が役目なので特に気に止めてはいなかった様子。



  • ブレイブ31「バーカンス!えいえんのホリデー」

あーっ!忘れてた!
8月のある日作ったモンスター!


初秋のとある日、すっかり存在を忘れていた(自分が生み出したモンスター位覚えとけよ……)*2「夏休みが永遠に続くと人間は喜ぶ」という考えで生み出した季節外れの常夏のモンスター、デーボ・バーカンスが今更登場。
用無しと思われたが「バーカンスとハサミは使いよう」と陳述するドゴルドが連れ出し利用される。

ホリデー人間にされたソウジ、アミィと一緒にビーチボールで遊んだり、ラッキューロの水ヨーヨーではしゃいだりと相変わらず自由奔放。



  • ブレイブ40「グッとくーる!オッサンはつらいよ」

でもあれよね、オヤジギャグってみ~んな…同じギャグ?


デーボ・カントックの能力で人間に映画の様な恋をさせ喜びの感情を集める作戦を実行。
お相手の女性役は勿論キャンデリラ本人である。
カントックの作戦に従いお見合いをするが、その相手がキョウリュウブルーことノっさんであった為、狼狽しながらも一緒の時間を過ごす。
ノっさんからも喜びの感情を集めようとしたが、彼のオヤジギャグと「人間とも分かり合える」という言葉に心を揺り動かされ始める。



頼む!捕まった男達の居場所を教えてほしい!
そして…出来ればもう、悪い事はしないで欲しい!

そんなこと言われても…私まだ貴方のハートを取ってないのに!

でも信じたいんだ…僕を心配してくれた時の君の眼を!

私を…信じる…?

甘いよな、僕…あ、まあいっか…

甘いけど…あ、まあいっか…



ノっさんのオヤジギャグを聞いて吹き出すキャンデリラ。
そんな彼らの様子に優子も安堵の表情。
ノっさん、キャンデリラ、優子の間にメロディが共鳴した。
そこに現れたカントック。
ガブリボルバーを弾き飛ばされてしまい、ヒザやらカチンコやら入れてくるカントックの猛攻に為す術のないノっさん。
別の男を探して喜びの感情を集めようと提案するカントックの言葉を遮り、キャンデリラに訴え掛ける。



駄目だ!悪いことはもうしないでくれ!

無理よ、私デーボス軍だもの!

君とラッキューロは人間を喜ばせたり楽しませたりする為に生まれてきたんだろ!?
だったら人間を好きになる事だって出来る筈じゃないか!
優子を見たろ!?
人間だっていつか君が好きになる!



キャンデリラはガブリボルバーをオールアップ寸前のノっさんの元へ蹴り飛ばすと、捕らえた人間がカントックの胸の中にいる事を伝え撤退。
キャンデリラの心は次第に人間達の方へ傾き始めていた。
人間に映画の様な恋をさせるつもりが、自分が映画の様な恋をする事になる。
氷結城に戻った後はノっさんのオヤジギャグが伝染っていた。



  • ブレイブ46「だいけっとう!アイとなみだのいちげき」

元気出してラッキューロ!ほらほら~!


解雇宣告され家出したラッキューロを慰めていたが、自分達に危機を伝えに来たアイガロン共々アイスロンドに追われる身に。
逃げた先で鉢合わせたキョウリュウジャーと追い付いたアイスロンドに挟まれ絶体絶命の状況に陥る。
嘗てイアンの親友を殺害したアイガロンが、その身を捨ててキョウリュウジャー達に「キャンデリラとラッキューロだけでも助けて欲しい」と懇願する。
そこで始めてアイガロンが自分に恋心を抱いていた事を知るキャンデリラ。
アイスロンドの攻撃から自分を庇ったアイガロンがブラックの手で魂を昇華させたのを看取ると崩れ落ち叫泣。
ブラック、そしてブルーオヤジギャグ説得でラッキューロと共にデーボス軍から完全に決別した。
キャンデリラが初めて「喜び」以外の強い感情を表に出したシーンでもある。



  • ブレイブファイナル「だいばくはつ!さよならキョウリュウジャー」

泣かないで、キープスマイリングよ


ラッキューロが持っていたランタンで大地の闇に侵入しトリン達に加勢、彼等の必殺技と合わせて「キャハハルバード喜びの舞い」を放ちカオスを中枢ごと撃破した。
断末魔に「やはり危険な存在だったか」と言い残している様に、カオスが危惧していた可能性はキャンデリラとラッキューロが人間の味方に付くことだった
トリンから激励の言葉を受けた二人は大地の闇の爆発に吹っ飛ばされる形で地上へ帰還する。

その後デーボスとの戦いを終え未だ帰って来ないダイゴを心配するノっさんの前に人間態・喜美子として現れ、ハンカチを差し出した。
ラッキューロ共々これからどうするか路頭に迷っていたが、母親と逸れて泣いている女の子を見つけると、嘗てのトリンの様に人間のために働く事を決意。
ラッキューロと共に女の子を励まし、手を繋いで母親探しに向かうのであった…





ノっさんのオヤジギャグやデーボ・ナガレボーシの「ゼツメイツ」という言葉に大笑いしており、その頃から終盤の展開の前兆があった。
キャンデリラ本人が人間との共存の道を歩めた様に、彼女が生み出したモンスターも(一部を除けば)十分に共存可能といえそうなものだが…
喜び以外の感情を表に出すのが苦手なのか、アイガロンが自爆した際は気絶してしまった。

キャンデリラの後釜として新・喜びの戦騎キルボレロが登場したが、あの性格ではどうも共存出来そうに無い。



◇その後のキャンデリラ


その後、Vシネマ「帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100years after」では、トリンの後を継ぎ賢神キャンデリラとして登場。
その繋がりからか、フルアルバム「獣電戦隊キョウリュウジャー全曲集 ブレイブフィニッシュ」には主題歌「VAMOLA!キョウリュウジャー」のキャンデリラVer.が収録されている。

映画『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』では、ラッキューロ共々こっそり願掛けする場面に登場。
デーボスの生みの親たる創造主デビウスとの決戦に挑むキョウリュウジャーの勝利を祈ろうとした時、その願いを聞きつけたのか2代目スピリットレンジャーの来訪に大喜びするのだった。

日韓合同作品である『獣電戦隊キョウリュウジャーブレイブ』でも、ラッキューロ共々登場。
一億年前に獣電竜に敗れ、「竜の王の力」を求める総帥デイザルス率いるネオデーボス軍の襲来に大慌て。
土の魔王ジナリックの力でブラギガスの色替え獣電竜ギガブラギガス共々封印されかけるが、スピリット状態のトリンが駆け付けてスピリットベースを分離してくれたおかげで難を逃れる。
その後、ネオデーボス軍の襲撃に恐れずブレイブに立ち向かう「竜の子」クォン・ジュヨンら新たな強き竜の者に歓喜するのだった。
ちなみにトリン同様、デーボスだった頃の事は思い出したくないご様子。

王様戦隊キングオージャー』におけるキョウリュウジャーコラボエピソードでもやはりラッキューロと共に登場。
兜戦神デーボス率いる新生デーボス軍に制圧された地球において、避難所を開いて人々を守っていた。
あまり戦闘に参加するシーンはなかったが、プリンスの特訓相手を務めるなど実力自体は衰えていないことが窺える。
ノっさんとは互いに「ハニー」「ダーリン」と呼び合う程に仲が進展しており、なんと近々結婚を控えていることも判明した*3
なお、当該エピソードにおいては人間への擬態は一切しておらず、ありのままの姿で地球人と愛し合い、周囲からも祝福される姿にジェラミーは思わず感慨を覚えた様子であった。
もっとも、あまりにも馴染み過ぎていたので『キョウリュウジャー』未視聴の視聴者からは原作のマスコット枠と勘違いする声も少なからず上がったようで、デザイナーのK-SuKe氏もX(旧Twitter)にて
もしかしてキョウリュウジャー観た事ない人ってキャンデリラとラッキューロの事、戦隊のマスコットだと思ったんじゃない?セッちゃんやマブシーナみたいな。何も説明なかったもんね⁉️と思って見返したら見えるわ。マスコットに。わちゃわちゃしてかわいいもん。皆さーんあいつら元敵です❗️しかも幹部‼️
とコメントしている。


◇余談

キョウリュウジャー本編終了後まもない時期の仮面ライダー鎧武にて、作中でネット中継されていたビートライダーズ合同ダンスイベントで、何やら見覚えのある実況コメントが流れた。
他にも「わかさは~~~、つよさ!」や、「しみるわ~」や、「ちょーいいね!サイコー!」等といったコメントも多数寄せられていた。番組終わったからって暇だなおい。


決めたわ!
これからは人間のために追記・修正しよーっと!

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最終更新:2024年11月23日 15:10
添付ファイル

*1 ブレイブスキーが登場した33.5話はキョウリュウシルバーが登場する前の話であるため「デーボス軍にもブレイブを持つ者がいる」という発想が誰一人なかった。

*2 フォローしておくと、8月はデーボスの復活やエンドルフ登場等目白押しの展開が続いた為、一モンスターの彼が忘れられても仕方ないのだが。

*3 ちなみに『100 years after』の監督を務めた竹本昇氏は「ノっさんはキャンデリラのために一生独身を貫いた」という想定で撮影に臨んでいたらしく、この展開には驚いた模様。矛盾がないように考えるのであれば「異種族であるキャンデリラとは入籍や子作りが出来ないので法的には独身」といったところであろうか?