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阿良々木月火

登録日:2009/09/07(月) 20:12:06
更新日:2024/11/02 Sat 21:45:21
所要時間:約 4 分で読めます




正義の味方じゃなくて、正義そのものだよ? お兄ちゃん


物語シリーズの登場人物。


阿良々木(あららぎ) 月火(つきひ)


阿良々木暦の下の妹。栂の木第二中学校二年生。

姉の阿良々木火憐とは非常に仲が良く、いつも一緒に行動している。

自称正義そのもの。栂の木二中のファイヤーシスターズ参謀担当。
姉とは対照的な大人しげなたれ目、小柄な体躯、それにゆっくりとした特徴的な口調がいかにも女の子らしい。
しかし、外見が中身を裏切っており、内面は非常に攻撃的で怒りっぽい。それは最早ヒステリーのレベル。
火憐が暴力的なトラブルを起こした際、よくよく事情を聞いてみると、そもそも事の発端は月火だったというケースも少なくない。

実の兄をバールや文化包丁で刺殺しようとするなど恐ろしいエピソードにも事欠かない人物。
しかし歳に似合わず中々に達観した価値観を持っており、ギャップが激しい。

学校では茶道部に所属し、和服を日常的に着用している。暦曰く、似合うから着てるだけ。
文化祭で和服のファッションショーを敢行し、茶道部を休部に追い込んだ張本人でもある。

火憐が一貫してポニーテールなのに対し、髪型は気分と時期によってころころ変える。
三ヶ月と同じ髪型でいることはなく、拘りがあるのだかないのだか逆に不明。

交友関係が非常に広く、その輪は(街の規模が)小さいとはいえ街全体に及ぶ。
そういう身の上からか、暦が友達が五人もいると自慢したとき、逆に「お兄ちゃん可哀想……きっとそのまま寂しく死んでいくんだね」と本気で心配していた。
ちなみに、千石撫子とは小学生の頃から友達同士。別々の学校に進学してからは、連絡を取り合うことは無かったが、お互い忘れてはいなかった。
実は、撫子の暦に対する気持ちには、小学生のときから気付いていた。というか、当時暦は月火の友人達からモテモテだったらしい。

新陳代謝が異常に良い。その為、ファイヤーシスターズとしての活動で数多くの危険に身をおきながら、身体には傷一つ残っていない。
当然、爪や髪が伸びるのも速く、彼女が数ヶ月単位で髪型を変えることができるのもこの為。

姉と同様に蝋燭沢くんという彼氏がいる。が、やはり姉と同様に蝋燭沢くんに捧げるはずだった初ちゅーを、外道兄貴に奪われた。


阿良々木月火の名(迷)言

「何で知らないのよ!プラチナむかつく!」

「数えられるうちは友達とは言えないと思うよ。だから『友』『達』なんだし」

「キスしてきやがったら、舌で絡め捕ってやろうと思ってたのに」

「知ってる知ってる。お兄ちゃんは私達が大好きなんだよね」

「なんで私達姉妹、彼氏とはピュアな関係を築いているのに、お兄ちゃんとはディープな関係を築かなくっちゃいけないんだよ」

「し……信じられない!こ、こんなの嘘だあっ!初ちゅーが!蝋燭沢くんに捧げるはずだった私の初ちゅーが!」

「何二度寝してんだ。死ね。」

腐男子兄、萌えるね!」

「ほれ、触ってみ」

「妹の胸を揉め」

「舐めろ」

「お兄ちゃんなんて、原形も残らなければいいよ。明日の朝は、またバールで起こしにくるからね」

「絶対に振られることのない相手に恋をするのって、楽だよね」

「喧嘩っていうのはね、それはそれで立派なコミュニケーションなんだよ」
「最近は喧嘩の仕方も知らない人間が多過ぎると思わない?」
「喧嘩がいけないんじゃない。正しい喧嘩の仕方を知らないことがいけないんだよ」

「宝くじ買う人っているじゃない。あんなの、普通に買ってて当たるわけがないのにさ。
それなのになんで買うのかと言えば、『夢を買ってる』って言うんだけど……、その言葉を聞くたびに、私なんかは思っちゃうわけだよ――『現実を買え』」

「とにかくお兄ちゃん。私に謝って。謝って、謝って。言葉で射って。言って射って。謝罪して。誤りを認めて謝って!」

「私は謝らない。だって、悪いことをしたと思ってないのに謝ったら嘘をついたことになるでしょ。」
「私は嘘をつくっていう悪事を働きたくないの。」
「むしろ謝れって責められて嫌な気持ちになったことを向こうに謝ってほしい。」


阿良々木月火 私三原則

第一条
 私は、私に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、私に危害を及ぼしてはならない。

第二条
 私は、私に与えられた命令に服従しなければならない。但し、与えられた命令が第一条に反する場合は、この限りではない。

第三条
 私は、前掲第一条および第二条に反する恐れのない限り、私を守らなければならない。



テレビアニメ偽物語の「つきひフェニックス」の回ではOPを担当。曲名は「白金ディスコ」。
白金と書いて「プラチナ」。




以下、ネタバレ






“不死鳥を宿す少女”



阿良々木月火という少女は、人間ではない
親兄姉は無論、本人自身にも全く自覚は無いが、その正体は怪異
しかも「怪異に憑りつかれて為った」のでも「後から怪異に変じた」のでもなく、生まれた時点から怪異そのものである。


・怪異【しでの鳥】
人間の母胎にとり憑き、人の似姿を取って生まれ、そして寿命が尽きるまで人として生き続ける怪異。
ただし怪異自身には「己が『しでの鳥』という怪異である」といった自覚・認識は一切無く、生まれてから死ぬまでずっと「人間」としてあり続ける。
「ある特性」を除いて、はた目から怪異だと気付ける要因は絶無である。

その特性は死なないこと。
常人なら生死に関わるような怪我を負っても生き、医者が一生残ると太鼓判を押すような傷もきれいさっぱり治癒してしまう「不死」たる能力を持つ。
さらに始末の悪いことに、傷を治癒するのは物理的な傷のみならず、心理的な傷、すなわちトラウマもきれいさっぱり治癒してしまう。
「つきひアンドゥ」では、 気が向かないから という理由で学校をサボり、帰宅した折にアイスを貪っていた斧乃木余接を目撃し、それに起因するトラブル*1によって実体化した「蛞蝓豆腐」(©千石撫子)にあっさり殺されてしまうものの、無事に蘇生した月火は翌日にはその一連の流れをきれいさっぱり忘れており、その結果として前日同様に 気が向かないから という理由で学校をサボり、冷凍庫のアイスを貪っていた*2余接を再び目撃することになった。
このことから、どんなトラウマを受けても忘れてしまい、反省をしない(できない)ことが月火の性格や言動の由来であることがわかる。

なお、あくまで「怪我などで死なない」だけであって、普通に肉体は成長、つまり老化してくので「不老」ではない。
やがて老いによって死に至ると、また同じように別の存在として転生する。
そうして生まれ変わりを続けてきたこの怪異が、今回憑りつく母胎先としたのが阿良々木暦の母親。
そして転生して人間として生まれたのが「月火」という少女だった。

怪我の治りは勿論、髪が伸びるのが早いといった異常な新陳代謝はこれが理由。
その身体は人間ではなく『しでの鳥』が擬態した姿であるがゆえ。
それゆえに偽物であり、月火その者。月火その者であり、偽物である。


一時は不死身の怪異専門の陰陽師、影縫余弦に狙われていたが、暦の必死の抵抗により事なきを得た。
暦の意向もあってその出自は本人には告げられず、また影縫といった関係者も口外する事は無かったため、月火はそれまでと変わらず日々を過ごす事になった(ただし火憐は「人間ではない」事には感づいている)。

火憐が中学を卒業すると、『ムーンファイヤー』に名前を改名した。

高校卒業後は大学を中退してダンサーになりたいと海外留学したりと、奔放過ぎる状態になっている。
おそらくは前述の反省しない特性が原因で、暦が警察官になって以降もその状態は続いているらしく、
羽川と違う意味でどこで何しているのか分からない状態らしい。


追記・修正は兄と一緒にお風呂に入りながらお願いします。

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最終更新:2024年11月02日 21:45

*1 異世界から来た魔法少女が依代として月火の人形を選び憑依した...ということを余接が咄嗟に説明し、怪物退治を手伝うと月火が申し出た

*2 余接側の動機は前日の反省から冷凍庫に自分用のアイスを保管していたらいつバレるかわからないから早めに処理したほうが良いという理由からであり、月火が今日もサボってくることは余接にとって完全に想定外であった