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それいけ!アンパンマン

登録日:2012/09/24 Mon 07:07:36
更新日:2025/03/05 Wed 19:23:40
所要時間:約 10 分で読めます





げんき100ばい!アンパンマン!


それいけ!アンパンマン 」とは、やなせたかしの絵本「アンパンマン」を原作としたアニメ作品である。
テレビアニメは1988年(昭和63年)10月3日に放送を開始した。
企画制作は日本テレビ、アニメーション制作はトムス・エンタテインメントが担当。


●概要

日本テレビ系列のアニメでは最長寿を誇る作品で、劇場版も30作以上制作されており日本人ならほぼ全世代が知っているであろうアニメ作品の一つ。

元号が昭和、平成、令和と3つの時代をまたいで現在も続く長寿アニメのひとつでもあり、アンパンマンを見て育った子が親になり生まれた子もアンパンマンを見て育った人も多いだろう。

内容は基本的に1回の放送でAパートBパートを2話に分ける1話完結型。
放送が始まった10月初週や放送回数が100の倍数、クリスマスなど時折30分で1話の構成もあり主要キャラが多数登場する事も多い。
かつてはクリスマスなど1時間スペシャルが放送されており、24時間テレビ内でスペシャルが放送されたこともある。
作風は幼児向けゆえ分かりやすい勧善懲悪ものが多いが、たまに重いテーマを扱う事も。
また、制作の都合から時折過去作の再放送が行われることもある。

放送開始の1年前の1987年(昭和62年)の時点には第1話(パイロット版)が作られていたが、アンパンマンは現在と造形が異なり、身長が高く、顔も丸形ではなく四角形だった。このデザインには原作者のやなせも苦言を呈したことから、お蔵入りとなった。
なお、この第1話は2008年(平成20年)7月29日に放送された『スッキリ!!』の特集で公開されており、製作したのは東京ムービーではなく亜細亜堂で、アンパンマンの声を担当したのは山田ふしぎだった。

開始時は昭和天皇危篤の自粛ムード、あるスポンサーが放送開始直前で降りるなど逆風の中で始まり当初は2クールで終了予定だったが、文化庁の表彰を受けるなど高い評価と人気を得たことから放送続行となり現在に至っている。
第48話B「アンパンマンととぶ木馬」は最終回の予定で作られており、第49話でばいきんまんと敵対しないのはこの名残である。

当初から全編ローカルセールスの扱いで、現在は大半の局で平日の昼前または土日の早朝に放送されているが、地域により放送時間は異なる。
日本テレビでの放送時間は開始から1996年(平成8年)9月23日までは月曜夕方、1996年(平成8年)10月4日から2016年(平成28年)3月25日までは約20年にわたり金曜夕方で放送されていたが、2016年(平成28年)4月1日から金曜の午前中に移動となっている。
1996年(平成8年)4月1日からは字幕放送を開始した。(字幕は、ひらがなとカタカナで、長音は〜(波ダッシュ)で表記される。字幕の色は、アンパンマンのセリフが黄色、ばいきんまんのセリフが緑、その回の主役キャラクターのそのうち一人のセリフが水色、その他のセリフが白で表示される。)
2008年(平成20年)4月4日放送分(第933回)からは解説放送も開始した(キッズステーションおよびBS日テレを除く全ネット局)。
2010年(平成22年)4月2日の第1029話『クリームパンダとホッチンワニ』『ダテマキマンとおことちゃん』からはハイビジョン制作に移行している。
地方でも日テレ同様夕方時間帯に放送することがあったが、夕方ニュースの拡充に伴い現在夕方に放送している地域は山形県のみ。
2011年(平成23年)以降は佐賀県以外の全都道府県で視聴可能。

BS日テレでは開局した2000年(平成12年)12月から本作のスピンオフとして「それいけ!アンパンマンくらぶ」という教育番組が平日朝の帯番組として放送されている。
番組は過去作4話の再放送とアンパンマンにちなんだ工作・体操・クイズなどの企画で構成される。この企画パートには過去に野中藍がお姉さん役で出演していたこともあった。

1989年(平成元年)からは2020年(令和2年)を除いた毎年夏に劇場版の長編作品が公開されており、その数も30作以上に上る。劇場版に登場するゲストキャラには、作品の性質から子持ちの女性芸能人が声優に起用されることが多い。

本作は同じ放送局・制作会社の組み合わせである「ルパン三世」とは多くのスタッフが共通しており、本作のSEがルパンに使われて一瞬戸惑ったという人も居るだろう。


●登場キャラクター

非常に多くのキャラクターが登場しており「登場キャラクターが最も多いアニメシリーズ」としてギネスに認定されている。
なお下で挙げられる「メインキャラ」の担当声優は舞台経験者や元子役・元アイドル、劇団主宰等皆「顔出し」経験のある面々(他にもカツドンマン・おむすびまん・ナガネギマン等の担当声優も該当)。
長寿アニメのため年月の経過とキャスト交代の影響で、メイン級キャラのキャスト内で「元夫婦」が2組存在することに…。


アンパンマンと仲間達

多すぎるのでパン戦士とパン工場関係者のみ記載。

●アンパンマン
声:戸田恵子
パン工場レギュラーその1
本作の主人公。
言わずと知れたあんパンのヒーロー。
友達は愛と勇気だけとネタにされるが、それは正義の味方の孤独さを表しているのである。
詳しくは本人の項目で。

●ジャムおじさん
声:増岡弘(第1話 - 第1464話、映画 第1作 - 第31作)→山寺宏一(第1465話 - 、映画 第32作 - )
パン工場レギュラーその2
アンパンマンの生みの親。
パン作りに留まらず何でもこなせるハイスペックな方。
詳しくは本人の項目で。

放送開始から30年以上が経ち、初回からジャムおじさんを担当し続け、レギュラー陣では最年長だった増岡は2019年(令和元年)8月7日に83歳を迎え、高齢のため卒業を発表(増岡はその翌年3月に逝去している)。
後任は同じく放送開始から30年以上めいけんチーズ、かまめしどんやカバオくんをはじめ、ゲストやモブを複数担当している山寺が引き継いでいる。

●バタコさん
声:佐久間レイ
パン工場レギュラーその3
ジャムおじさんの助手の女の子。
もっともアンパンマンの新しい顔を投げており、その精度は著しく高い。
詳しくは本人の項目へ。

●めいけんチーズ
声:山寺宏一
パン工場レギュラーその4
幼少のアンパンマンに拾われて以降、パン工場で飼われている
二足で立ったり乗り物を操縦したりと明らかに名犬以上のスペックを誇る。
設定上で実は喋る事も可能だが、この世界ではその必要がないので敢えてそのままらしい。
ウサ子が飼っているレアチーズというガールフレンドがいるリア充でもある。
増岡が番組を卒業した後は、前述の通りジャムおじさん役も引き継ぎ、キャスト表記は途中からジャムおじさん/チーズと兼役になっている。犬の種類は謎。

●カレーパンマン
声:柳沢三千代、代役:冨永みーな(第532話Bパート、第533話
、第538話Bパート)
短気で熱血カレーパン戦士。
口から激辛カレーを出して攻撃するが、出しすぎると力がなくなってしまう。
この世界においてギャグなどの三枚目な扱いが多い。
詳しくは本人の項目へ。

●しょくぱんまん
声:島本須美
紳士的でナルシストな食パン戦士。
名前が平仮名だったりジャムおじさんから作られてなかったり明確な弱点がないなど、アンパンマンやカレーパンマンと違い異なる部分が多い。
ドキンちゃんから想いを寄せられているが、彼が彼女の事をどう思っているかは30年以上経った現在も不明で前述の件からこれからも判明される事はないと思うが、彼女の手作りを受け取る時はいつも感謝しているので少なくとも満更でもないのは確かである。
詳しくは本人の項目へ。

●メロンパンナ
声:かないみか
1992年(平成4年)9月21日放送の第200話『メロンパンナちゃん誕生』から登場したアンパンマンの妹分として誕生した初めての女の子であるメロンパン戦士。
初めて登場するとあっという間に準レギュラーの地位を確立するほどの人気キャラになり、1990年代はほぼ毎回登場していた。
2000年代に突入して人気が落ち着いた現在もサブタイに名前が載ってなくても比較的登場する事が多い。
後に姉であるロールパンナ誕生を境に終わりなき苦悩を抱える事になるが、現在もたまに会える姉と束の間の幸せな時間を過ごしている。
詳しくは本人の項目へ。

●ロールパンナ
声:冨永みーな
メロンパンナの姉である覆面のロールパン戦士。
作中随一の強さと重い運命を持つ。
詳しくは本人の項目で。

●クリームパンダ
声:長沢美樹
パンダのような顔をしたクリームパン戦士。
自己紹介をしてゲストキャラにパンダ?と言われるのがお約束になっている。
詳しくは本人の項目へ。

ばいきんまんと仲間達

●ばいきんまん
声:中尾隆聖
バイキン城レギュラーその1
アンパンマンと終わりなき戦いを繰り広げるバイ菌のライバル
いつも傍若無人だが、たまにいい一面も見せる。
詳しくは本人の項目で。

●ドキンちゃん
声:鶴ひろみ(第13話 - 第1389話Aパート、映画 第1作 - 第29作)→冨永みーな(第1390話Aパート - 、映画 第30作 - )、代役:佐久間レイ(2017年クリスマススペシャル)
バイキン城レギュラーその2だが、
たまに2パート中の1パートのみしか
登場しないことがある。
ばいきんまんを助けるためバイキン星からやってきた女の子のバイ菌。
…だったのだが、次第に彼を尻に敷く扱いが増え今は完全に立場が逆転してしまった。
詳しくは本人の項目へ。

長年、ドキンちゃんを担当していた鶴が2017年(平成29年)11月16日に急逝したためクリスマスSPのみバタコさん役の佐久間レイが一時的な代役を務めた後、2018年(平成30年)1月26日放送分からロールパンナ役の冨永みーなが後任&兼役となった。ドキンちゃんを引き継いで以降、冨永が演じていたしろかぶくんやレアチーズなど他のサブキャラの役は降板している。

●ホラーマン
声:肝付兼太(第159話Aパート - 第1330話Aパート*1、映画 第3作、第5作 - 第28作)→矢尾一樹(第1376話 - 、映画 第29作 - )
ボロボロな服を着ている骸骨
ドキンちゃんに好意を寄せているが、ストーカー気味な行動が多いため彼女からは嫌悪されている。
詳しくは本人の項目へ。

長年、ホラーマンを担当した肝付が2016年(平成28年)10月20日に逝去したためしばらく登場しなかったが、翌年の劇場版で少しだけ再登場。
ちょうちん平次やノリノリのりへいを担当していた矢尾が後任になり、テレビ版では2017年(平成29年)10月6日放送の第1376話「アンパンマンとどろんこ魔王」で再登場。現在は再びテレビ版、劇場版共に定期的に登場している。
何の因果かドキンちゃん後任とは元夫婦である。

●コキンちゃん
声:平野綾、乙葉(映画第18作同時上映)
ドキンちゃんの妹分である青いバイ菌の女の子。実の妹であると紹介したものもあったがどちらが正しいのかは不明。
嘘泣きが得意で彼女の涙を浴びると悲しくないのに涙が出てしまう。
ドキンちゃんよりわがままだが、悪行はしてないのでアンパンマン達とも仲良し。
もともと映画短編出身のキャラクターだが、人気になったからかその翌年からテレビ版にも登場しており昨今は劇場版にも短編、2015年版では映画本編にも登場したり2011年(平成23年)4月以降のアンパンマンたいそうやサンサンたいそうのEDにも登場している。

●かびるんるん
声:柳沢三千代、萩原えみこ、津久井教生、佐久間レイ、山寺宏一 他
ばいきんまんの代表的な手下。「カビカビー!」としか喋れないが知能は高く、スパイ活動からバイキンメカの製造までばいきんまんの悪事を全面サポートする頼れる部下たちである。
アンパンマンの顔に取り付いて腐らせることで力を奪うこともできる。

●バイキン仙人
声:矢田稔
ばいきんまんと同じくバイキン星出身で魔法を操る仙人。
アンパンマンに負け続けているばいきんまんに厳しい修行をさせることが多い。ばいきんまん以外には温厚で女の子に弱く、ドキンちゃんやコキンちゃんから「おじいちゃん」と呼び慕われつつ甘えられている。強力な魔法アイテムをばいきんまんに貸すこともある。好きな食べ物はケーキ。

ばいきんまんと仲間達(その他)

かなり多いので代表的なキャラのみ記載。

  • ドクター・ヒヤリ
声:千葉繁、代役:宝亀克寿
ばいきんまんの仲間で自称、天才発明家のマッドサイエンティスト。
悪知恵と科学力はばいきんまんと互角であり、自らが発明したお化けや発明品をばいきんまんに貸す事もある。中には何気に不測の事態がなければアンパンマンを完封できた強敵も...

  • アカキンマンアオキンマン
声:山寺宏一→三ツ矢雄二アカキンマン
声:福留功男(アオキンマン
ばいきんまんにそっくりな二人組。彼らとばいきんまんで3人合わせてばいきんトリオとも呼ばれている。アカキンマンは体の色が赤でせっかちな性格。アオキンマンは体の色が青で呑気な性格。決してばいきんまんが3倍マシーンを使ったわけではない。
ばいきんまんを助けるためにバイキン星からやって来て共にアンパンマンに挑むが...

  • やみるんるん
声:佐久間レイ、山寺宏一 他
ばいきんまんの手下。ばいきんまんの指示でかびるんるんと同様に悪さを働く。アンパンマンに覆い被さって顔を汚す事も可能。
主に光や灯りに関連したキャラクターが出る回に登場する事が多い。
2000年代になってから登場頻度が極端に高くなっており、劇場版に登場したことも。

一時期はばいきんまん以外の人物に従っていた事実を知る者は少ない。

  • べろべろまん
声:佐久間レイ、山寺宏一 他
ばいきんまんの手下。口から出したままの舌でなんでもぺろぺろと舐めて相手をベトベトにする。
甘い物が大好きでお菓子のキャラクターが出る回に登場する事が多い。
近年では汚すぎて子供の教育に悪いとクレームがきたのか登場頻度は少なくなっている。

  • たこるんるん
声:不明
ばいきんまんの手下。見た目はかびるんるんにそっくりだが、タコのような口と手足が特徴。他の手下達とは違ってアンパンマンの顔を汚す力はないようだが、相手に吸い付いて力を奪う事ができる。
海に関連したキャラが出る回に登場する事が多い。
しかし、かびるんるんと見分けがつかないのと、そもそもアンパンマンで水中戦がおこなわれる機会は非常に稀のため、べろべろまん以上に出番が少ない。

意外にも初登場はやみるんるんより先である。

  • アマグモラ
声:山崎たくみ→山寺宏一→堀之紀→横尾博之
ばいきんまんの手下。巨大な雨雲の怪物であり、雨を降らしたり、雷を落として攻撃する。
アンパンチを喰らっても短期間で自己再生が可能。
あれっ?どこかのナメック星人よりも再生力高くね?

●項目があるキャラクター



●劇場版


それいけ!アンパンマン キラキラ星の涙
記念すべき最初の映画作品。挿入歌は屈指の名曲。

それいけ!アンパンマン ばいきんまんの逆襲
ばいきんまん大活躍であり、様々な姿に変身するが…。

それいけ!アンパンマン つみき城のひみつ
異なる種族同士の対立をテーマにした作品。

それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくとき
お馴染みの楽曲がサブタイトルを飾った作品。本当の勇気を探す物語。

それいけ!アンパンマン ハピーの大冒険
強さとは何かが問われる作品。ゲストは映画シリーズでは珍しい男の子。

それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ
「アンパンマンのマーチ」の歌詞に込められた真意にスポットを当て、「生命」をテーマとした作品。最高傑作との呼び声も高い。

●関連項目

アンパンマンたいそう
過去に勝俣州和が所属していたCHA-CHAがこの曲を歌っていた。

おそ松さん
デカパンが第3話で「ほれいけ!DEKAPAN-MAN」というパロディを行ったのだが、内容が完全にオリジナルに失礼であると判断されたため、BSジャパン放送版では修正、映像ソフトでは収録見送りになっている。



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最終更新:2025年03月05日 19:23

*1 2016年のクリスマススペシャルにも生前の音声を用いた形でライブラリ出演しているが、台詞が「ホラー」の一言のみである。