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氷河(聖闘士星矢)

登録日:2012/10/02(火) 23:28:26
更新日:2024/12/29 Sun 19:22:07
所要時間:約 7 分で読めます




「クールに徹するのみ!」



聖闘士星矢に登場するキャラクター。

年齢:14歳
身長:173cm
体重:60kg
誕生日:1月23日
血液型:O型
出身地:ロシア
修行地:東シベリア

CV:橋本晃一(初代)
  三浦祥朗(二代目、近年のゲーム・CR)
  宮野真守(Ω)
  小野賢章(LoS)


グラード財団総帥・城戸光政によって聖闘士になるべく全国から集められた100人の少年達の1人で、白鳥座(キグナス)の青銅聖闘士。

城戸光政とロシア人女性のナターシャ(氷河からはもっぱら「マーマ」と呼ばれる)とのハーフで、容姿は金髪碧眼と完全に母親寄り。
しかしナターシャは氷河が7歳の時に日本に向かう船の航海中に海難事故に遭い、極寒のシベリア海の底深くに沈んでしまった。

生まれ故郷・ロシアの東シベリアで水瓶座(アクエリアス)の黄金聖闘士カミュの元で修行を受けるが、氷河は得た力をあくまでマーマの遺体を引き揚げるために使おうとしており、正式な聖闘士の座は兄弟子のアイザックが就くものと思っていた。

しかし、カミュに弟子入りしてから5年目の時に、まだ充分な力をつけていないうちにマーマの眠る船に向かおうとしたために、シベリア海の潮の流れに飲まれて溺死の危険に晒されてしまう。
これを兄弟子のアイザックが身を呈して救い出したが、それと引き換えにアイザックは帰らぬ人となってしまった。


彼の意志を継いで修行を続けた氷河はこの翌年に正式に聖闘士となり、聖域から日本で私闘を演じる星矢達を抹殺する命令が下された事を師匠・カミュの口から告げられる。
永久氷壁の中に白鳥座の聖衣が眠っている事をカミュから教えられ、氷河はこれを破壊して聖衣を入手。聖域からの刺客としてグラードコロッセオに向かった。

「銀河戦争」に参加した氷河は海蛇座(ヒドラ)の市と対戦。彼の聖衣に仕込まれた無数の毒牙に突き刺され敗北…と思いきや、強力な冷気を纏った白鳥座の聖衣にはヒドラの毒牙も氷河の体に到達する前に全て凍り付いて全く通じておらず、必殺技「ダイヤモンドダスト」で市を撃破した。

当初は星矢達と敵対する立場だったが、彼らと交流するうちに友情に目覚めていき、なし崩し的にではあるが仲間入りを果たし、青銅レギュラー陣の一角を担うまでになる。



【人物】

師匠・カミュからの教えによって、常に「クールに徹する」事を信条としている。
しかし根底には亡きマーマへの想いと星矢達への友情を秘め、実際は青銅レギュラー陣の中でも特に熱い気性の持ち主。

修行時代は海底深くに眠るマーマに会いに行くため、わざわざ極寒のシベリア海に(ノースリーブで)潜る事を繰り返しており、カミュにはこの点を以前から「甘い」と指摘されていた。
十二宮編でカミュにマーマの眠る船を誰も手が出せない、さらに深くへと沈められた事で激昂する場面もあるなど、悪く言うとかなり重度のマザコン。

しかも当初はどう考えてもアイザックの存在そのものが設定されていなかったとは言え、
アイザックの犠牲があってもなお(カミュだけでなく彼からもやめる様に注意されていた)、母の遺体の下へ行くことを止めようとはしなかったのもツッコミどころ。

十二宮編後はカミュへの畏敬の念を示すと共に、マーマへの過剰な思い入れもある程度は封印したようだ。それが23年後にああなろうとは…



【技】

水瓶座のカミュ直伝の凍気を操る闘法を使う。
アニメにおいては主にダイヤモンドダストの発動前に、白鳥を模した優美な舞いを踊るのが印象的。
通称キグナスダンス。


  • ダイヤモンドダスト

拳を繰り出すと共に凍気を放つ氷河の基本技。が、あくまで基本なので格上の相手には通じない事が多い。
キグナスダンス→ダイヤモンドダストーッ!→この程度の凍気……は様式美
だが、黄金聖闘士ミロとの戦いでは聖闘士の急所である星命点にダイヤモンドダストを打ち込むことで黄金聖衣に阻まれていなければ勝利しており、
眠りの神ヒュプノスには紫龍の昇龍覇と共に放ちエターナルドラウジネスの闇を引き裂きヒュプノスを倒すなど意外にかなり活躍している

  • カリツォー

ロシア語で「輪」を意味する、凍気のリングで相手を氷漬けにする技。
攻撃するための技ではないからかあまり使われないが、まだセブンセンシズに目覚めていない時にミロ相手でも氷河の意図通りほんの少し時間稼ぎ出来たりした優秀な技。
アニメでは「氷結リング」と呼ばれており、『Ω』でも名称はそのまま。
この技が登場する頃は鋼鉄聖闘士の登場など、アニメ版が独自路線に傾きかけていたので読みやすい呼称に変えられたと思われる。

氷河の技ではやや地味な印象を与えるが、そんななかこの技がフィーチャーされるのがグラフィックはアニメ準拠なのにちゃんとカリツォ―表記されているファミコンソフトの黄金伝説完結編。
このゲームでは黄金聖闘士との対決では技選択形式のRPGバトルとなるのだが、紫龍を除いた各青銅聖闘士にはライフ攻撃用の技とコスモ攻撃用の技が設定されている。
そして、相手のライフかコスモどちらかを削り切れば勝利&コスモの量がダメージにつながるのでそれを削ればこちらの被害を抑えられるので、コスモ攻撃タイプのカリツォ―が彼のメイン技となるのだ。

  • ホーロドニースメルチ

ロシア語で「冷たい竜巻」の意。ダイヤモンドダストを「静」とするなら、こちらは「動」を表す氷河の必殺拳。
アッパーの形で氷の竜巻を発生させる。
こちらもアニメでは「オーロラサンダーアタック」と改名され、技の形も後述のオーロラエクスキューションに似た形で何度も放つ冷凍光線へと変更された。おかげで見た目だけだと区別が付きにくい。
原作後半はあまり使わなくなる

  • シベリア仕込みの足封じ技

アニメオリジナル。素早く相手の懐に滑り込んで足を掴んで凍らせる。
ファンの間では秀逸すぎる名前と技の内容から、語り草となっている。
お願いしますから忘れてください。

  • オーロラエクスキューション

十二宮編での師匠・カミュとの死闘の中で体得した彼の最大奥義。
両手を合わせ、水瓶を象った構えから絶対零度の波動を放つ。偶然にもアニメ版のオーロラサンダーアタックもこの構えである。
この技の撃ち合いは聖闘士星矢全編を通しても名シーンと語られる。
他にも同じ弟子、アイザックとの激闘や甦ったカミュを散々足蹴にして侮辱したゼーロスへの怒りの制裁等にも使われた名シーン製造技として名高い
『Ω』ではこの技とかつてカミュが彼自身を封じ込めた技・フリージングコフィンを重ね合わせ放つというテクニックを披露。
一度はカミュの黄金聖衣を纏いながら『鉄クズ』と罵倒したデスウォッチの時貞を氷結の頚城(くびき)に閉じ込め、その息の根を止めた。
この後、「フッ、少々熱くなりすぎたか…?」と自嘲げに微笑んだ。

すごく…熱くなりすぎです…



レギュラー陣の中ではマンガ版とアニメ版で特に設定に大きな違いがあるキャラクター。「水晶聖闘士(クリスタルセイント)」の悲劇はあまりにも有名…
アニメオリジナルの聖闘士も参照。
ただ、水晶先生自体はとても良い人であり、後に聖闘士聖衣神話でもラインナップに入っている。

他にも聖衣のヘッドパーツの白鳥の首が「おまる」に見える、マザコンや技を放つ前の踊り(通称:キグナスダンス)、意外と敗戦率が高いetc、ネタ成分には事欠かない。
ただ一輝と同じく明確に一対一で黄金聖闘士に勝利する栄誉も得ていたりする。

しかしそのキャラ付けが母性本能をくすぐるのか、女性読者からの人気はアンドロメダ瞬に並んで高い。
本編でも屈指の名シーンもあるなど、あらゆる方面から愛されているキャラと言えよう。

聖闘士星矢Ω


23年ぶりの新シリーズ「聖闘士星矢Ω」では、慟哭の谷の奥底で謎の男(笑)として登場。戦う事に迷いを見せる光牙を導いた。

23年の間に新世界の神になったりガンダムマイスターになったり銀河美少年だったりウルトラマンだったり獣耳世界の勇者になったり魔傷を受けた事で聖衣は身につけられなくなったりしていたが、相変わらずのキグナスダンスとマザコンは未だ健在でファンを安心させた。かつてポセイドンとの闘いで黄金聖衣を纏った星矢や紫龍はそれぞれの黄金聖衣の継承者となっているが、氷河だけが青銅聖闘士のままな理由には触れられることはなかった。

しかし、名を名乗らず彼の登場回が終わってしまったためか、次週の前回のあらすじでは謎の男として紹介され、公式では氷河と言っているが第一期では謎の男扱いのままだった。

どうしてこうなった…


第二期ではいつの間にか聖衣石の封印は破られたことになっており、パラスベルダの決戦には紫龍とと合流、新生キグナス聖衣を纏っているが時の門で自ら名乗るまでファンからも謎の男(笑)扱いされていた。おまけに装着シーンは描かれずじまい…

そして、第二の門・ニブルヘイムでエデン、栄斗と共に新生青銅チームのトラブルメーカー・昴のお目付け役に。
しかし当の昴は刻闘士の真の主・刻の神サターンが人間を知るため記憶を封じ仮初の姿を取っていたのだ。

後にサターンは本来の姿を取り戻し土星に向かい、星矢らを決戦の地に向かわせて、氷河は瞬とタイタンと共にエウロパとミラーと交戦。
氷河はミラーとほぼ互角の光速戦を繰り広げるが、聖衣を粉々に砕くミラーの切り札・アルケミーグローブもマイナス273度を誇る凍気の前では意味をなさず、足封じと共に刻衣を粉々に砕かれ、ダイヤモンドダストで勝敗は決した。

サターンと光牙の最終決戦では、光牙に小宇宙を与えΩの力で勝利のきっかけを作り出したのだった。

聖闘士星矢 Legend of Sanctuary

こちらでは16歳。最初は沙織がアテナであることについては懐疑的だったが城戸邸のアイオリア襲撃の際に彼女が放ったコスモを垣間見て考えを改める。口数がやや減りマザコン属性がオミットされたため原作よりはクールになったが、一方で初登場時にバイクで駆け付けた時バイクから降りてポーズを決めるという一面も。

聖域での戦いではデスマスクにより紫龍とともに積尸気に引きずり込まれそうになるがカミュの手で宝瓶宮に誘われ師弟対決となる。
一時期はカミュの圧倒的な凍気に追い詰められるも、星矢の道のりを少しでもやりやすくするために師を倒すと発奮して覚悟を決めオーロラエクスキューションをぶつけ合いほぼ相打ち状態で師を撃破。カミュは弟子の成長を認めながら最後の力を振り絞り氷河を巨蟹急に戻す。その後はデスマスクを仕留めた紫龍とともに瀕死の状態で横たわっていたが、ムウとアルデバランに守られる形で後を追っていた沙織に小宇宙を注がれることで動けるようになり彼らに同行する。

マザコンやカミュの重い弟子愛がないため原作よりはややクールになっている。一方で今作はミロの対戦相手が星矢になってしまったため対戦カードが減ってしまった。とはいっても原作での対戦相手が逆に味方になったり黒幕に粛清されたりして対戦相手がシュラになった挙句、碌に描写されずに打ちのめされた一輝&瞬コンビよりははるかにましな扱いではあるが・・・(というか原作よりもさらに対戦相手が増え、聖域に突入されてからは瞬殺される描写がない星矢がオーバーワーク過ぎるのだが。)


聖闘士星矢 Episode G アサシン

20を超えた成人の姿で登場。
普段は東京でBARのマスター代理*1をしている。
東京に仮住まいしてるシュラのバイト先として瞬から氷河の店を薦められた時は猛烈な抗議のメールを瞬に送っていた。
瞬とは後述の理由で同じマンションに住んでおり半同居に近い状態。
他の青銅聖闘士の仲間とも星矢と一輝*2以外とは割と連絡を取ってるようだ。

もちろん聖闘士を辞めたわけでもなくカミュの後を継ぎ水瓶座の黄金聖闘士となっている。
池袋でシュラと共に行動している状況*3で暗殺集団「顔の無い者」の首領格海神(ワダツミ)と交戦。
火災に包まれる池袋を鎮火させつつ海神(ワダツミ)が巣食っていた少女を助ける舐めプ余裕を見せながら海神(ワダツミ)を一蹴した。

この時に助けた少女は記憶が無く、母と同じ名前であるナターシャ*4と名付け保護。
以降は重度の親バカな面も見せつつも良き父親をやっているようだ。
ちなみにBARのマスターで夜に勤務という事から、瞬が氷河と同じマンションに引っ越し夜はナターシャの面倒を見ている。

ナターシャの正体は蟹座の宮に有ったデスマスクの一つであり、歴代蟹座の犠牲者の一人であった。
デスマスク(黄金聖闘士のほう)の全ての死者は冥界に叩き落とすという信念の元、氷河と対立しかけたが異世界のアテナであるヨシノの仲裁で事なきを得る。
その後、氷河とカミュ*5のぶつかり合いで地上にコキュートスを現出させ、冥府と現世が曖昧になってる状況を作り出す。
この時にデスマスクの力を借りナターシャを冥府に引き込もうとする一兆もの魂から引きはがしナターシャを救った。
同時に亡き恩師との出会いを喜んでいた。*6


「追記・修正は常にクールにするものだ。熱い感情を表には出すな」

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最終更新:2024年12月29日 19:22

*1 2号店であり本店のマスターから店を預かってる模様

*2 星矢はハーデス戦の傷を気にして自ら姿を隠し、一輝はいつも通りの一匹狼

*3 ちなみに池袋に二人していってた理由はシュラが池袋の喫茶店にある星座パフェ(山羊座)を食べたいから

*4 名前が他に思いつかなかったらしい。マザコンと言うわけではない・・・多分

*5 厳島の海底に氷塊で封印されてたが、アイオロスの幻朧魔神拳により覚醒。この時に氷河と衝突した。なお幻瓏魔神拳の洗脳はコキュートス現出時に一時的に蘇っていたアイザックの死により解除された。

*6 ちなみにカミュはナターシャには「君のお祖父ちゃんみたいなものかな?」と自己紹介していた