登録日:2011/12/08 Thu 22:06:50
更新日:2024/12/16 Mon 00:36:45
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猛きこと、獅子の如く。
強きこと、また獅子の如く。
世界を制する者。
我が名は……
黒獅子・リオ!
演:荒木宏文(現:新木宏典)
【概要】
本作の敵組織「臨獣殿」の若き首領。
性格は物静かで威厳に溢れ、感情を露わにすることは少ない。
かつては深見ゴウ・真咲美希と共にゲキレンジャーの師匠でもあるマスター・シャーフーの元で修行を積み、ライオン拳を習得していたが、自身が求める「強さ」を教えないことに反発。
シャーフーの元を去った理央はゲキレンジャーの所属する流派「激獣拳ビーストアーツ」と相反するもう一つの獣拳
「臨獣殿アクガタ」を復興。
リンリンシーである
メレを引き連れ、ゲキレンジャーの前に立ちはだかった。
……ここまで読んでくれた賢明なwiki籠りの諸君ならばお分かりだろうが、リオの目的は
世界征服でも人類の支配でもない。
ただひたすらに
「己の強さを求めること」……それだけが彼を突き動かしていたのである。
当然、臨獣殿を率いた後も自己の鍛練は欠かさず、ゲキレンジャーが雑巾掛けや魚釣りで技を覚えていた一方で、自分は臨獣殿を生み出した
三拳魔を復活させ、辛く苦しい修行を積み重ねていた。
そんな理央には
「幼少時に家族を殺された」という
トラウマがあり、この出来事が彼の
「強さを求める」という願いを強くしたと思われる。
三拳魔の一人・カタの特訓により払拭されたと思いきや、心の奥底には残っていたらしく、シャーフーに指摘された時には強く否定している。
修行その4時点でかつての師であるマスター・シャーフーさえ追い詰める実力を持ち、ゲキレンジャーを寄せ付けない実力を誇っていたが、
修行その21で激気を上回る過激気を体得したジャンには防戦一方になってしまい、
チョップ、
キック、胸突き、
竜巻旋風脚、突き上げ、連続引っ掻き、突き落としを喰らわされ、自分がジャンをやった以上に完膚無きまでに叩きのめされてしまった。これが理央に取って人生初の負けであり、変身解除に追い込まれたのも画面で確認できたものとしては初だった。しかも理央がジャンに負けたのは21話。ゲキレンジャーが全49話であることを踏まえると、理央は悪組織の頂点にいる人物でありながらシリーズの半分が終わらない内に敗北を喫するという不名誉な称号をも付けられてしまったのである。
その後は過激気の強さを認めていたメレとは対照的に発狂しており、自分が負けたことが信じられなかった様子であった。(事実ラゲクはリオの敗北を知った際には想定外の事態にかなり動揺しており、言葉を詰まらせていた。)
力のみで成立し、精神的な部分が伴っていなかった理央の拳では、やはりジャンには及ばなかったようだ。
しかし、理央もやられっぱなしでは終わらず、臨獣拳版過激気とでも言うべき
怒臨気や、
ロンからその存在を明かされた
幻獣拳を習得。
更なるパワーアップを遂げながらゲキレンジャーとぶつかり合った。
しかし終盤、理央は恐るべき真実を知ることになる。彼の家族が皆殺しにされ力を求める強迫観念に襲われながら生き続けた人生が実は全てのロンの仕業だった。つまり彼は傀儡として利用されていた身に過ぎなかったのだ。
神に人生を弄ばれ操り人形にされていたことに絶望し、自暴自棄に陥るも、ジャンの激励で覚醒し攫われたメレを助けるためにロンの呪縛を吹っ切る。
修行その47ではメレと共にゲキレンジャー5人と名乗りを披露。これまでも、映画、修行その33、時系列ではこれより前の『
ゲキレンジャーVSボウケンジャー』では利害が一致したときにはゲキレンジャーと共闘してきたものの、今回は7人が並び立って名乗るという場面を見せることで「呉越同舟」でない「獣拳」の融合が描かれ、ゲキレンジャーの仲間になったと言える。
その後、自らの罪を償うべくメレと共にゲキレンジャーへ「拳断」を挑むが、復活したロンによって阻まれる。
最後はジャンと再戦する約束を交わし、自らの命を犠牲に無間龍に一矢報いるがロンは不死身のため等身大の姿で復活してしまった。(普段は「ゲキレッド」と呼んでいるジャンのことを、この時だけは「ジャン」と呼んでいる)。
だがこの時点で、無間龍にゲキトージャウルフとサイダイオーが手も足も出ず完敗しており、
理央が命を賭してロンの状態に戻さなければ、ゴウやケンたちがジャンたちの修行の時間を稼げたかは非常に怪しいため、決して無駄死にには終わらなかった。
しかし、その魂は完全に消滅してはおらず、ジャンに託した「拳魔の腕輪」を介してジャン、ラン、レツに三拳魔の修行へと導き、ロンとの最終決戦の切り札を伝授させている。
最終決戦の後、旅だったジャンは理央と似ている少年(演じているのも理央の少年時代を演じた役者)と出会ったが、単なる
そっくりさんだったのか、彼の生まれ変わりだったのかは不明。
【黒獅子リオ】
スーツアクター:今井靖彦
理央が臨気(臨獣殿における気力のようなもので、激獣拳側は「激気」)を甲冑のように実体化させ、それを纏い変身した姿。
臨気を
ライオンの形にして放つ
「剛勇吼波」や臨気の塊を連射した後に止めの一撃を放つ
「雷剛弾」等強力な技を持つ他、キック技の
「裂蹴拳」、
パンチ技の
「剛勇衝打」といった攻撃も持つ。
変身時の掛け声は
『臨気凱装』。
項目冒頭の台詞がその
名乗り口上である。
【幻獣王リオ】
激気や臨気を超えた更なる力・幻気を手にした理央が変身した姿。
黒をベースにした黒獅子リオとは違い、金の体色となり全身に翼状の意匠が追加された。
ライオン拳の臨技をさらに強力なものへと昇華させた「幻獣グリフォン拳」を使う。
スーパーゲキレッドとの戦いに敗れ生きる意味を失ったことにより自我を失い
巨大化するが、メレの声で目を覚まし元に戻る。
その後は彼女を救うために幻気を解き放ち、二度とこの姿になることは無かった。
変身時の掛け声は『幻気凱装』。
名乗り台詞は「強きこと、猛きこと、世界において無双の者」。
【リンライオン】
理央が臨気で呼び出すライオン型のリンビースト。
牙や爪での格闘戦や尻尾を刃のように硬くして斬撃を与える他、口から臨気を吐き出す
「獅子吼」という技を持つ。
劇場版『
ネイネイ!ホウホウ!香港大決戦』ではメレのリンビースト・リンカメレオンと共に
ゲキトージャと合体し、ゲキリントージャとなった。
『
ゲキレンジャーVSボウケンジャー』ではゲキリントージャウルフ、終盤及び『ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』ではサイダイゲキリントージャも登場。
〇関係の深い人物
理央ラブな女性のリンリンシー。
彼女が自分に気があることを知りながらも素っ気ない態度で接していたが、復活したカタに「我が右腕」「腹心の部下」と紹介したり極秘の任務を与えたり等、扱いは別格だった。
後に、彼女とは相思相愛であったことが発覚する。
ゲキレッドに変身する本作の主人公にして理央の
ライバル。そして理央を人生初の敗北に叩き落とした人物でもある。
潜在的な強さを持つ彼を倒して最強の存在となることを目指しており、命を落とす前にジャンとの対戦を約束した。
影で臨獣殿の壊滅を促し、理央を
幻獣拳の党首に仕立て上げた、全ての黒幕にして元凶。
詳細は項目参照。
彼を倒すために理央は絶命した。
真咲美希・理央と共にマスター・シャーフーの元で修行をしていたウルフ拳の使い手で、
ゲキブルー/深見レツの兄。
臨獣拳の道へと進む理央を止めるために禁じ手である技
「獣獣全身変」を使い狼男のような姿となり10年近く失踪を遂げていた。
理央とは良き友人であった反面、理央から
ライバルとして見てもらえなかったというコンプレックスを持っていた。
修行その45での理央との戦いでの彼の敗北シーンは悲しい…。
理央・ゴウと共にマスター・シャーフーから修行を受けていた激獣レオパルド拳の使い手。
理央やゴウが去った後もシャーフーの元に残り、スクラッチ社を経営してゲキレンジャーのサポートに当たった。
獣拳の創始者であるブルーサ・イーの元を離れ悪の道へ走り、臨獣拳を創設し「三拳魔」となった者達。
一度は魂を「拳魔の腕輪」に封印されたが、理央の「憎しみ」「妬み」「怒り」に応え復活。
理央に様々な臨技を伝授した。
【その後】
『炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー』ではメレと共に一時的に復活し、ゲキレンジャー、
ゴーオンジャーと共闘。
禁断の秘術を使って蘇ったため日没を過ぎれば地獄を彷徨うことになり、最後はジャン達と再度の別れを惜しみながら約束を再確認し合った。
なおこの際にゴーオンジャー達はまるで興味ない表情で眺めていた
『
非公認戦隊アキバレンジャー』シーズン痛EDにも登場…しているが、何とマルシーナに貢いでいる。
マルシーナが仕えてほしい
イケメン敵役代表ということなのかもしれないが、メレ様が見たらどう思うか…
【余談】
理央役の荒木宏文氏とジャン役の鈴木裕樹氏はデビュー当時からの親友。
放送期間中は一緒に街を歩いたり外食したり、子供達の前で仲良く喋ることを禁止されていたそうな。
オーディション時の設定では名前は「獅子丸」、キャラも今とは違い悪役ボスらしいイメージだったそうだが、演者のイメージに合わせ名前も理央に、キャラデザも変更されイケメンになった。よかったねメレ様!
実は当初の予定では修行その19で退場予定だったが、反響が大きく脚本が変更、終盤まで生き残ったという裏話が中の人のイベントで判明。よかったねメレ様!
追記・修正を制する者……wiki籠り!
- マクは何も教えてません -- 名無しさん (2013-12-18 12:41:20)
- ↑でも獅子の子の如く突き落とされて強くはなったし…。 冷酷ではあれど邪悪ではなく、強さを求める姿には理央こそ主人公と言いたくなる気持ちも分かる -- 名無しさん (2015-12-11 14:34:44)
- ↑まあ理央「も」主人公なのは確かだな。 -- 名無しさん (2016-03-28 18:05:33)
- 改心したからといって無条件に許されるんじゃなく、ちゃんと拳断で裁かれるのが良かった -- 名無しさん (2016-03-28 18:27:02)
- レジェンド大戦にいたが、ゲキレンと和解はしてるが地球を守る義理まではないよな? -- 名無しさん (2016-03-28 19:02:54)
- ↑また次に会う時にジャンに強くなって貰わないと困るから・・・w -- 名無しさん (2016-03-28 21:02:50)
- ゲキレン本編のエピローグか後日談だかで生まれ変わりと思われる少年がいた -- 名無しさん (2016-05-26 21:18:12)
- 美希やゴウと世代一緒って実年齢いくつくらいなんだろう・・・ -- 名無しさん (2016-06-29 19:19:27)
- ロンに突撃したシーン無駄死に書いてあるけど違うでしょ。人間態に戻らなきゃいけないだけのダメージ与えて勝利に貢献したじゃん。修正求む。 -- 名無しさん (2016-06-29 19:38:10)
- ↑2カットされた場面でジャンが言ったんだよね。理央の突撃でダメージ受けてんじゃねえかって。役者がカットされてて理央バカみたいじゃんって悲しんでた。 -- 名無しさん (2018-02-16 15:10:03)
- 本編ラストの後日談でジャンが理央と似ている少年と出会う直前で、理央と同じ気配を感じたから恐らく生まれ変わりだと思う。 -- 名無しさん (2018-08-23 20:12:29)
- ↑あるいは、理央の一族の生き残り、もしくはその末裔、あるいは彼が知らない状態で存在していた兄弟か、その末裔かも・・・レジェンド大戦にメレ様と供に参戦して、歴代のスーパー戦隊と供に巨悪と戦う場面はどんなに嬉しかったことか・・・! -- 名無しさん (2018-08-23 20:20:48)
- ↑8ゲキレンジャーに助けられてるのも事実だし借りは返すぐらいの感じかも -- 名無しさん (2019-11-22 21:27:28)
- ロンと出会わなければメレやジャンとは会えなかったものの真っ当な人生を歩んでいたかもしれない -- 名無しさん (2021-01-15 18:52:57)
- 放送当時は「激獣拳より臨獣拳の方がずっとマトモに修行してる」って批判されてたらしいけど、臨獣殿が戦力を蘇らせたリンリンシーに依存してる以上、貴重な新世代の拳士を殺しかねない拳魔のやり方って組織としては普通に大問題な気がする -- 名無しさん (2022-10-20 12:42:15)
- ↑命懸けの激しい修行のほうが見た目的には修行っぽさがあるからそういう見立てになったのかもね。激獣拳が目指すのは強さより己の道を定めて行くことだし -- 名無しさん (2022-10-20 13:39:15)
- ↑2 >組織としては大問題 そもそも創始者のマクからしてなぁ……仮にも同輩のカタやラゲクが復活させない方がいいとか言うなんて、ヘタなパワハラ上司も真っ青という -- 名無しさん (2022-10-20 13:53:23)
- 学研の図鑑にはメレともども載ってないんだっけ? -- 名無しさん (2024-06-09 23:11:09)
- (続き)載ってないのはメレだけでした。失礼。 -- 名無しさん (2024-08-07 02:14:13)
- 理央とメレは、自分の部下のせいで被害に遭った罪のない人達に、土下座して丁寧語で謝罪したり、お金を払ったりしましたか? -- 名無しさん (2024-11-04 16:23:07)
最終更新:2024年12月16日 00:36