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奴はとんでもないものを盗んでいきました

登録日:2024/06/29 Sat 00:06:00
更新日:2024/10/22 Tue 00:13:22
所要時間:約 3 分で読めます




注意!!ルパン三世 カリオストロの城のネタバレあり!!

「奴はとんでもないものを盗んでいきました」とは、ルパン映画第二作目であるルパン三世 カリオストロの城の最後のシーンで、銭形警部が発した名言である。


経緯…の前に

よく「奴は大変なものを盗んでいきました」と言われることがあるが、
ほぼ間違いなくIOSYSが出した楽曲「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」と混同している。
その曲自体がこの名言のパロディなので仕方ない部分はあるが…
現在ではこの「大変なもの」も浸透してしまっているので、使い分けに注意。


経緯

国営カジノからかっぱらって来た伝説の偽札・ゴート札から始まったルパン三世の冒険。
カリオストロ城の財宝と公女クラリスを狙い、その途中でカリオストロ伯爵との対決を演じた。

冒険の末にカリオストロの宝を見つけ、全てを終えたルパン達はクラリスらの元を去ることにする。




ルパン達が去った後、遅れて銭形がやって来た。


「くそぉ、一足遅かったのか…ルパンめまんまと盗みおって!」


銭形はルパンを捕らえられなかったことを悔しがる。
クラリスは、


「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ。わたくしのために戦ってくださったんです。」

と、ルパンは何も盗むことなく、あまつさえ自分のために戦ってくれたと弁明する。
実際今回のルパン達は特に何も盗むことなく*1冒険を終えている。ただし、あの人は除く。


だが、銭形警部は言った。



「いや、奴はとんでもないものを盗んでいきました。」



「…………」




「……あなたの心です。」




「!……はい!」




~♪ bgm:炎のたからもの
「それでは失礼します。」*2


「ルパンを追え、地の果てまで追うんだ!」


こうして、ルパン達の冒険はひとまずの終わりを告げる。
だが、銭形警部との逃走劇はまだまだ終わりそうにない…


考察

一体なぜ、銭形はこの台詞を言ったのだろうか。

まず、銭形はルパンのことを捕まえるべくずっと追いかけてはいるが、アニメ版では一貫して嫌ってはいない。
実際に今作ではルパンと協力して事件に挑んでおり、彼の協力無しには解決に至らなかっただろう。

そしてクラリスを助けたのも他ならぬルパン。*3
そんなルパンを良い人であるかのように言われたからこそ、「ルパンは盗みを働く怪盗である」「そんなルパンにあなたは惚れている」と彼なりに伝えたかったのかもしれない。

もちろんルパンが怪盗であることはクラリスも分かっており、微笑みながら返事をしている。彼女もまた、ルパンに「心」を盗まれたのだ…
この相手の心(ハート)を盗むという表現は様々な作品でもオマージュされている。


余談

今作での名言と言えばこの台詞だが、「今ここに、俺が来なかった!? バカ野郎!そいつがルパンだ!」というギャグめいたものもある。
銭形が言ったセリフだと勘違いされがちだが、実は銭形はこのセリフを言っていない。詳しくはこちらを参照。

またその後のルパンを追うシーンで、埼玉県警のトラックから警官たちが手を振るシーンがあり、それを見た庭師の老人が

「何と気持ちの良い連中だろう」

と呟くシーンがあり、そこまで含めて名台詞と評価する者もいる。


上記した「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」のPV動画では、このシーンが再現されている。



「(追記と修正)どっちにつく?」
「追記ぃ~」
「だろうな!」

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最終更新:2024年10月22日 00:13

*1 というか今回の宝は盗めるとかいうレベルでは無かった。

*2 このとき銭形はウインクしている。

*3 ちなみにルパンがクラリスを懸命に助けようとしたのは、過去にクラリスに助けられたからその恩返しのためである。クラリス本人はそのことを覚えていなかったようだが…