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LACT-450(Splatoon)

登録日:2022/12/22 Thu 10:33:44
更新日:2024/12/12 Thu 13:46:17
所要時間:約 10 分で読めます




LACT-450とは、Splatoonシリーズに登場するブキの1つである。
愛称(?)はそのまま『ラクト』で呼ばれる。
450の部分は『フォーフィフティ』等英語ではなくそのまんま『よんひゃくごじゅう』で呼ぶ。
これはダメージが45.0な事に由来する。

概要

3より登場した弓をモデルにしたブキカテゴリ『ストリンガー』に属するブキで、その基本型たるトライストリンガーから機構を一部添削、小型化した近距離寄りの軽量型ストリンガー。*1

タタキケンサキのような白黒の淡白な色合いが特徴で、そのサイズから弓というよりは『ボウガン』の方が適切であろう。
モチーフは乳酸菌飲料に含まれるラクトフェリン。インク発射口があの容器の形を模している。

射程と共にインクの冷却機能がオミットされ、着弾地点での爆発が無くなり攻撃性能は大きく落ちたが、フルチャージでの1確威力は確保されている。
更にストリンガー内で唯一チャージキープが可能なので、接近して至近距離から叩き込むことでキルも取れる。
当然それ相応の相手の弾を掻い潜ったり隠密で不意打ちするテクニックは必要だが、逆に言えば弾道の把握も含め極めさえすれば最前線で1確キルをバラ撒けるということにもなる。
また、チャージ時間も14式竹筒銃に匹敵する短さで、近距離においての戦闘力は目を見張るものがある。

ノンチャージでの速射性能も高く、3方向に弾が飛ぶのは変わらないので、フデのようにボタンを連打してるだけでもプロモデラー並に地面を塗り広げることが可能と、ナワバリでは最強的に活躍が見込めるなどオールマイティーに立ち回れるブキである。


性質

まず前提として射程が恐ろしく短いことが挙げられる。
フルチャージでも尚短い、という射程だけ見れば絶望的な性能。
ただしダメージそのものは本物であり、フルチャージすればそこら辺のシューターよりは射程も長くなる。
チャージキープも可能であるため、無印はカーリングボムで強引に距離を詰めて一気に仕留める脳筋戦法で射程差を誤魔化すことも一応可能。

射程の他にも欠点がある。
軽量化で機構を簡略化し小型にした影響か、弾速があまり速くないというデメリットを抱えている。
元々トライストリンガーの時点でもチャージャー程の弾速は無く、それを拡散発射による範囲で補っていたように、このラクトも発射から着弾にタイムラグが発生する。

よって、対面戦をするなら持ち前の機動力で翻弄しつつ、動いている目標に対しても弾速の遅さを考慮した上で直撃弾を浴びせる『偏差撃ち』のスキルが必要になってくる。オモチャみたいな見た目に反して、本気で運用するとなればかなりピーキーな仕様である。

しかしそれらを差し引いて余りある特性として、とんでもない速射性能を有するという点が大きい。

射程を捨てて塗り能力を強めた結果、ほぼノータイムで3連インクを放射状にバラ撒いて目の前の地面を広く塗り、瞬間チャージで会敵しても当たりさえすれば1擊で沈められる為、こと近接戦闘においての潜在的ポテンシャルはかの雷神に近い。

トライストリンガーとはまた違った咄嗟の対応が求められるブキなので、苦手なら真正面での戦闘はなるべく避けて運用しよう。不意打ちだろうが立派な戦術なのだ。

拡散発射且つ秒間約4発×3の速度なので塗り性能はかなり高い。素のインク消費効率も高めで、雑に撃ちまくるだけでも殆どムラ無く塗って回れる他、裏取りで終盤に敵陣を荒らし回ることだって出来る。

……当然塗り性能が高いということはスペシャルゲージも並のブキ以上に溜まりやすい。それはもう秒で溜まる。
それ自体はいいことなのだが、その性質を悪用したのがマルミサマンと呼ばれるスペシャル超特化運用である。


マルミサマン

『ミサイルが本体』という本末転倒な揶揄をされる所以。
無印ラクトの高い範囲塗り性能からくるゲージの溜まりやすさをギアパワーでブーストし、メインを半分捨てて前線支援に特化した運用法。

名前の通り、このラクトには『2』より登場し、敵のロックオン数に応じて最大で16発もの小型ミサイルを敵目掛けて飛ばして爆撃する鬼畜スペシャルウェポン【マルチミサイル】が与えられている。

……まぁ『3』発売初期の初シーズン3ヶ月で流行ったので、遭遇した諸兄なら説明不要だろうが、当時はラクトの塗りとこの鬼畜スペシャルがファスナーの如く噛み合いまくった結果、末恐ろしい様相が展開されていたのだ。

・手順1
見た目は何でも良いのでスペシャル増加量アップを可能な限り搭載したギアを作る。
作り終えたらロビーで地面のムラのない効率的な塗り方をある程度頭に入れる。ジャンプ撃ちすると弾が縦に収束するので、ちゃんと地面に足をつけて撃つこと。

・手順2
ナワバリバトルに出向き、自陣を中心に塗りたくる。ひたすら塗る。
塗る場所が無くなったら前線手前に顔を出しこれまた塗る。前線に出る際にはカーリングを流すのもスペシャル貯めに良し。

・手順3
スペシャルが溜まり次第スティックを押し込みマルチミサイルをぶっ放す。
説明書を読む必要もない。

・手順2に戻る←

……また地面塗り作業に戻る。早ければ15秒でまた撃てる。


ね? 簡単でしょ?


ただし、この戦法は敵のみならず味方からも嫌がられることがある。……というか戦法としては悪手に限りなく近い。
理由としては、

  • 相手陣地に広範囲の塗りが発生する=敵にスペシャルポイントを簡単に溜められる場所を与えてしまう

  • ルールに一切関与せずにひたすら塗り続けるため他の味方からすれば実質的に3対4の戦いを強いられる上、味方がスペシャル溜めに使えるスペースも減る。

本来当然ではあるのだが、ただ考え無しにミサイルをぶっ放しても強いというわけではない。結局のところ戦況を見極めてスペシャルを使う事が最も大切なのである。

……とまぁ発売から3ヶ月近くに渡って地獄絵図を展開していたラクトだったが、3ヶ月の節目に差し掛かる頃に修正の兆しが見えてきた。
その段階では「スペシャルの必要ポイントが10P追加」という雀の涙ほどの修正止まりで、当然そんな程度でマルミサが止まるはずも無かったが……。

しかし、環境を変える転機が訪れる。
シーズン2冬アップグレードの前哨として『マルチミサイルのゲージがミサイル発射後に満タンから徐々に減少するようになり、その間は空になるまで蓄積されない』調整がぶち込まれた。
この修正によりマルチミサイルの回転率は激減。以前のような運用はほぼほぼ成り立たなくなった。

かくして、漸くマルミサマン運用としてのラクトは他のそんなに暴れてなかったマルミサ持ちを道連れにして大きく抑制され脅威は半減、比較的平和なバトルが戻ってきた。

ナワバリバトルにおいて


高い塗り性能を持つブキは他にもあるが、LACT-450は頭一つ抜けた性能を持っている。というのもライバルとなるわかばシュータープロモデラーワイドローラーなどにはない「マルチミサイル」というスペシャルは自陣から出ることなく前線を攻撃できるのだ。
ステージにもよるが、広い自陣を一人で塗るとなるとスペシャルは一回分など容易に貯まる。しかし一度前線に出てスペシャルを発動してとんぼ返りというのは無駄が多い。
その点溜まったスペシャルを無駄なく使うことができる利点は大きい。

しかもこれらの塗りブキと比較した場合LACT-450はブキ本体の対面性能が高く、自陣を塗り終わった後も活躍が見込める。圧倒的な塗り能力でナワバリを勝ち取ろう。

そのためナワバリバトルやフェスマッチでは弱体化後も高い人気を博している。



ブキセット一覧

・LACT-450(無印)

サブウェポン:カーリングボム
スペシャルウェポン:マルチミサイル
解放ランク:10

記念すべき原種にして全ての元凶
構成はサポート寄りだが、カーリングボムのおかげで機動力もあり、メインでの戦闘も十分にこなせる。素早い連射で相手をいなし、マルチミサイルで突破口を開こう。
難しいメインに慣れない間はスペシャルを中心とした立ち回りも悪くない。といっても、前述の通り無闇に撃って強いものではないため、ちゃんと考えて回すべし。
メインの扱いに慣れてきたら、対面力を上げるギアに切り替えるのもアリ。

・LACT-450デコ

サブウェポン:スプラッシュシールド
スペシャルウェポン:サメライド
解放ランク:12

本体にデコレーションを施した亜種モデル。無印とは打って変わって、本体をなくした単独での戦闘を意識した構成。
サブは塗り合いや戦闘で安全確保ができるスプラッシュシールド。じわじわとラインを上げていき、シールド越しに必殺ショットをお見舞いできる。
スペシャルのサメライドでダメ押しも可能だが、メインの射程が短いためにモップリンやプロモデラーMGのようなコンボが出来ず、微妙にミスマッチ感が否めない。
使い手の力量が如実に表れるセットだが、どれほどのポテンシャルを秘めるかは未知数。


おすすめギアパワー

  • メイン効率アップ/インク回復力アップ
単純な塗りのポテンシャル自体は非常に高く、その気になれば一撃でキルも取れる塗りブキとして考えれば存外と悪くない。
元々の消費効率は高いが、より継続的にブッパしまくってナワバリで動く為に採用する価値は有る。

  • イカダッシュ速度アップ
射程が非常に心許なく、その持ち前の機動力で近づいて押し付けるようにして叩き込む必要があるので、その移動性能の底上げとしても積んでおこう。
無論近づかれた際にも逃げやすくなる。

  • スペシャル増加量アップ
全ての元凶の元凶。
ラクトの持ち前の高い塗り性能からくる蓄積スピードを更に加速させ、瞬時にマルチミサイルを溜め、前線にブッ放す特化プレイに使える。
3.9の割合で特化運用するのが様式美。

そのブースト効果により全盛期には平均15~20秒の間隔、単純計算で3分間で10回前後の頻度直撃1確・爆風2~3確のミサイルが一人頭4発の割り当てで飛んで来たので、これがまあ非常に鬱陶しかった。
しかもこれでラクト1体での所業なので、複数のラクトその他マルミサ持ちとマッチングした際の絵面は…お察しである。

ダメージ的な意味でもそうだが、直撃の場合ミサイル1つでも即死するので否が応でも回避行動を強制させて炙り出せるという点もバトル上では結構有効だったのも流行った理由の一つ。

しかも大抵のマルミサマンは自陣手前に籠っていたので中々倒しに行きにくく、それなりのウデが射手にあるなら一撃で返り討ちに出来てしまう故に鉄壁の移動砲台としてやりたい放題だった。

現在はマルチミサイルのスペシャルゲージ周りに弱体化が入った為に脅威は薄れたが、マルチミサイル自体は依然強力であり、空になった後の蓄積スピード自体は以前と変わらない為、たまにでの前線への支援砲撃や空爆による威嚇は未だに有用。
何気にガチホコもロックオンするので、バリア剥がしとしても使える。

  • スペシャル性能アップ
マルチミサイルの場合は照準レティクルが少しずつ拡大され、より離れた相手でも圏内に収めやすくなる。
マルチミサイルはロックオン数に応じて弾数が変動する為、少しでも弾は多い方が良い。
狭いステージであれば『逃げた対象を狙ったマルミサが別の避けてたヤツにヒット』という事故当たりも狙える。


サーモンランにおいて

強い塗りと高いDPSを併せ持ち、総じて強めのブキといえる

初期では射程が短い割に火力不足だったが、v4.0.0のアップデートで1周チャージで最大ダメージの210を叩き込めるようになった。
この1周チャージは一瞬で溜められる上に十分な集弾率があり、使いこなせばあらゆるシャケを効率良く処理することができる。テッキュウやドスコイのようなHPが高い敵とは相性が良い。中距離ならバクダンも1周チャージ2回で倒せる。

反面、フルチャージの使いどころは少なめで、せいぜい射程や精度が必要なときくらい。遠くのバクダンやテッキュウなどが挙げられるか。

ノーチャージならダイバーのリング塗りもお手の物。コジャケや中シャケに対しては0.5周チャージを使うとサクサク倒せる。
クセの強さ故に未だに弱いと勘違いされることも多いが、チャージ量を上手く使い分ければシューターワイパーのようにオールラウンドな立ち回りが可能
1周チャージを主体にするだけでも十分働けるので、苦手意識のある人は試してみると良いだろう。



追記・修正はラクトで凸れるようになってからお願いします。
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最終更新:2024年12月12日 13:46

*1 但し製造元はトライストリンガーとは違う。