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機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ

登録日:2011/05/05 (木) 23:40:16
更新日:2024/12/23 Mon 21:34:22NEW!
所要時間:約 6 分で読めます




【概要】
機動戦士ガンダム 連邦vsジオン」に続く「ガンダムvsシリーズ」2作目。開発元はカプコンで、発売元はバンダイ。

ルール及び基本的な操作方法は前作を踏襲しており数々の小技も健在だが、ブーストボタン押しながらレバー2回による「変形」とプレイヤー2人がスタートボタン2回押しによる「覚醒」が追加された。
2003年に稼動、翌年に調整版の『エゥーゴvsティターンズDX』が稼動した。家庭用は無印エウティタのものがPS2で、DXのものは『ガンダムvsΖガンダム』と銘打たれGCとPS2で発売されている。

【参戦機体とコスト】

(コストは『DX』準拠。★は家庭用からの参戦)

375:Ζガンダム、★ΖΖガンダム、ジ・オ、キュベレイ、★キュベレイMk-II、サイコガンダムMk-II、エルメス



310:ガンダム、百式、シャア専用ゲルググガブスレイ

300:ジオング、パラス・アテネ、ビグザム

295:ガンダムMk-II、スーパーガンダム、ハンブラビ

275:ギャプランアッシマー、メッサーラ


225:ガンキャノンリック・ディアス(黒)、ギャン、ボリノーク・サマーン、陸戦型ガンダム 、ゲルググ、マラサイ 、シャア専用ズゴック 、ビグロ

200:Gスカイ、ネモ、ドム、バーザム、Gブル、リック・ドム、ガルバルディβ、ザクレロ、ブラウ・ブロ

195:ガンタンク、メタス、ガザC、ハイザックハイザック・カスタム、グフ、ズゴック、ゾック、ゴッグ

170:GMII


150:Gファイター、Gディフェンサー、アッガイ、ザク、旧型ザク、アッザム、グラブロ

145:陸戦型GM

100:ボール


【ゲームバランス等:無印】
『連邦vsジオン』の続編として鳴り物入りで登場した無印『エゥーゴvsティターンズ』であったが、対戦ゲームとしてのバランスは取れていたかというとお世辞にも首を縦に振ることは出来ないであろう。
最大の元凶はハイパーメガランチャー装備のΖガンダム、通称『ハイメガ乙』である。
何を置いてもハイメガの誘導がおかしく、特にサーチボタン長押しによる所謂“狙撃モード”時に放たれるごん太ビームは某サイコガンの如く下手をすれば射出されてから90度近く誘導して来る困った代物で、高機動の可変機すら平然と撃ち落として強制ダウンに持っていくチート性能。

『ハイメガZに対抗するにはハイメガZしかない』ような状況であった。相方を狙えばいいという意見もあるが、素のZ自体機動力もあり、何でもこなせるハイスペックな機体であったため、ハイメガZ×2などまさに悪夢であった。
しかも装備中はシールドが前面に構えられるので、ちょっと傾ければ無限耐久の盾で弾かれる。

【ゲームバランス等:DX】
ボリノーク・サマーン等の新機体の参戦、ハイメガZ等の調整、何より覚醒が

  • スーパーアーマーが付き攻撃力の上がる『強襲』
効果時間中に攻撃を当てると、ほんの少しだけ効果時間を伸ばせる。

  • 耐久値が0になっても1/4程度回復して蘇る『復活』
これのみゲージが溜まっている状態で撃破されることにより、自動で発動する。但し、特定の箇所を破損する演出が入り、復活状態での行動には各MSごとに決まった制約がかかる。

  • 機動性が大幅上昇し格闘の伸びも上がる『機動』

の3つから選択可能になった事であろう。これにより戦術の幅が非常に増えたと言える。

しかし機体バランスは一部を除けば取れているとは言い難く、310+ギャプランorアッシマー、Z+メタスorグフ、ジ・O+ゴッグ以外の組合せはガチ戦では殆ど見掛ける事はなかった。上記の組合せ同士の対戦は非常にバランスが取れているのだが…

【ガチ戦でよく使われた機体達】
ガブスレイ…310唯一の可変機。接射のやりやすいメインに全包囲に撃てるサブ、変形による機動性など至れりつくせり。コスト上強力な支援機であるギャプランアッシマーと組めるのも強み。初心者にもお薦めの機体

〇シャア専用ゲルググ…メインのBRの性能が高く、接射性能は全機体トップクラス。非可変機体の中でも最速クラスの空中ダッシュ性能を持つ。しかしBR以外に強力な武器がないため、弾が切れたら放置されて相方を狙われるという非可変機の宿命を背負っている。抜刀したら死亡フラグが立つ。
背中に二枚シールドがあるので、背後からの攻撃を防げるという変わった特徴がある。ナギナタ回転ガードもあるよ!

Ζガンダム…全機体最強の威力を誇るBRを持ち、飛んでる可変機も叩き落とす空格、よく曲がる変形射撃など全体的に高性能。癖も少なく初心者にもお薦め。
BRはバルカン、HMLは誘導グレネードにサブが変化する。
先の通りエウティタ時代にハイメガで暴れたので、当然ながらDXでは下方修正された。
エウティタ時代はシールドが破壊不可能だったが、次作からは取れるようになり、その場合は変形不可になる。

ジ・O…全機トップクラスの耐久値に非ダウン機体という特殊な性質を持ち、バズーカ機体やスパガンのようなゲロビ機体相手には有利に戦える。
硬直を丁寧にBRで狙い、高性能の空D格を隙あらばねじ込んで行く。耐久値の高さからゴッグなどの同じく耐久の高い機体と組めば復活2回発動なども可能。
サーベルで任意ガード操作が可能だが、硬直はやや大きい。

○ガンダム…インチキ臭い性能の空格で飛行中の可変機すら斬り落とす。別名「超人」
正面に大きな二枚盾を持っているので打たれ強いが、同コストと比べると機動力に劣る。
百式と同じくニュータイプ撃ちが出来るので振り向き撃ちの硬直が無い。

ギャプラン…弾数の多いメイン射撃と引っ掛けやすく高性能な変形射撃を持つ支援機体。中コスト代表。
銃口補正に優れるメイン、奪ダウン効果のあるサブ、生命線ともいうべき変形メインと中~遠距離での射撃戦はお手の物。
最大の弱点は原作でも言われた動きの固さ。変形しての横移動能力は高いが縦方向への機動力が無く、特に落下後の再浮遊が非常に遅い。
なお原作では最大の弱点はMA時に機体の下方を狙う武器が無い事だったのだが、本ゲームでは変形射撃にめちゃくちゃ誘導がかかるので
上空からの狙撃は逆に本機体最大の武器となっている。

アッシマー…空飛ぶハンバーガー。強誘導・太判定を併せ持つメインの性能がヤバい。特に変形曲げ撃ちは嫌がらせとしか思えない誘導。
ズンダ(当時は着地キャンのみ)を交えながら貼りつかれればあっという間に装甲が溶かされる。反面BRの弾が無くなれば出が遅い・判定が薄い・当たっても安いの三重苦の格闘しか残らないのでただのハンバーガーに成り下がる
運用にあたっては弾数管理の繊細さが求められる。

メタス…低コの割に変形時間が非常に長く、片追いに強いのが特長。相手を寝転ばすグレネード、相方の攻撃でよろけた所に合わせればよろけずそのまま入る(フォース・スタンド:FSと言われるテクニック)メイン等、375のお供に。

〇グフ…高性能の空D格により可変機並の機動力を持つ格闘機。こちらもFSが使える。盾持ちでバルカンもあるので一定の自衛も出来る。Zのお供といえばメタスかコイツとも。

【現在】
やはり2000年代前半のゲームとあって筐体を置いてあるゲーセンはごく僅かであろう。
家庭用でのネット対戦も評判が悪く、宙域でMAしか選ばない等々の厨戦法を生み出してしまった。そしてつい先日そのネット対戦も終了してしまった。
しかし本作は『連邦vsジオン』の駆け引きはそのままに変形機体のドッグファイト、覚醒の選択、発動タイミングなど、現在のvsシリーズにも通じる新しい駆け引きの要素を数多く打ち出している。
家庭用をお持ちの方、また筐体が近くの店舗にある方は是非友人と遊んでみて頂きたい。
『連合vsZAFT』シリーズ以降のプレイヤーはモッサリ感に戸惑いを感じると思うが、『一年戦争~グリプス戦役のMSを動かしている』という独特の味わいを感じる事が出来るであろう。

因みに2022年現在までの歴代VSシリーズの中で唯一『Ζ・刻をこえて』と『水の星へ愛をこめて』がBGMとして実装されている作品である。
これらの曲は版権元の使用料が高いので、おいそれと収録出来ないのである。



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最終更新:2024年12月23日 21:34