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サソリジェロニモ

登録日:2021/01/26 Tue 20:06:38
更新日:2024/07/27 Sat 23:22:31
所要時間:約 4 分で読めます





Xライダーの泣き所だな?

正義と平和を守る奴が、罪もない人間を目の前で殺させていいのかな……?


出典:仮面ライダーX/東映/第24話「復しゅう鬼ジェロニモ!音もなく襲う!!」/1974年7月27日放送

サソリジェロニモとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーX』の第24話「復しゅう鬼ジェロニモ!音もなく襲う!!」に登場した怪人。

身長:196cm
体重:89kg
声:八代駿
演:佐野哲也(人間体)


【概要】

アメリカ開拓時代、白人に騙されて家族を殺され、復讐の鬼となったインディアンの戦士・ジェロニモの化身である怪人。
キングダークと共に来日したGOD悪人軍団第一陣の内の一人で、鳴き声は「アワワワワ」。
任務は南原博士の抹殺と、南原博士が親友の八沢博士に送ったRS装置の設計図の一枚を手に入れる事。
怪しい僧侶に化けて、設計図を持つ八沢博士の娘の佳子や息子の正一をつけ狙う。

目的のためには手段を選ばず、Xが一般人を見捨てられないのをいい事に、山小屋にをつけて動きを封じようとするなど、卑怯な性格をしている。
キングダークから指令を受けた際、戦意を高めるためか躍りを踊っていた。

武器は手に持つ「トマホーク」と、左手のハサミ
トマホークは接近戦の他、投げナイフのように投げつけて攻撃する事もあり、離れたビルの屋上からCOLの中にいた南原博士に命中させるなど高い腕前を持つ。
また、サソリを操る事が出来、自身も巨大なサソリに変身出来る。
攻撃以外にもスパイ活動にも使用出来、COLに密かに盗聴用サソリを潜ませて情報を入手していた。

通常のGOD戦闘工作員のほか、インディアンの姿をした特別な部隊を率いており、狼煙や太鼓の音と共に現れて弓矢を使って攻撃する。

火炎やミサイルなどの飛び道具は何も持っておらず、トマホークを投げる以外は純粋な接近戦オンリーという中々珍しい怪人。


【活躍】

第23話で、RS装置の開発者である南原博士を投げ斧で殺害。
その後、南原博士がRS装置を送った八人の仲間を突き止めるために南原博士の家を家捜しする。
しかし、手がかりは発見出来なかったために僧侶に化けて南原博士の親友である八沢博士の墓を見張り、八沢博士の娘である佳子を襲撃する。

そこに同じく手がかりを求めてやって来たXが駆け付けて佳子を保護されてしまうが、盗聴用のサソリを使って丹沢に登山に出掛けた息子の正一が設計図を持っている事を知ると、インディアン部隊を率いて正一を襲撃。
Xも駆け付けて戦闘になるが、逃げる途中ではぐれた少年と捜しに出た先生を人質にして設計図を渡すように要求する。
正一から設計図を奪う事に成功するが、今度はXの持つもう一枚を奪おうと正一たちが逃げ込んだ山小屋に火を着ける。

しかし、Xが呼んだクルーザーの乱入で出来た隙を突かれて正一たちは脱出。
Xとの決戦に突入し、ライドルロープでトマホークを奪われ、ライドルスティックを頭に受けて怯んだ所に「Xキック」を受けて倒された。

だが、設計図はGOD悪人軍団の一人「カブト虫ルパン」によって回収され、設計図はGODの手に渡るのだった。


【関連】

◆サソリジェロニモJr.

俺の親父を殺した、仇を取るのだ!

出典:仮面ライダーX/東映/第35話「さらばXライダー」/1974年10月12日放送

身長:194cm
体重:88kg
声:山下啓介

第35話(最終回)「さらばXライダー」に登場した、サソリジェロニモの息子。
姿形は父親と変わらないが、胸に大きく「JR」の文字が書かれているのが特徴。
ほかには顔のペイントが赤から黄色になっており、羽飾りの色も違う。鳴き声は「ホホホホホ」。
GOD悪人軍団最後の刺客で、敬介が持つRS装置の設計図を奪う事が任務。

父親は斧を武器にしていたが、こちらはの名手で、一度はXの身体を貫いてダメージを与えた。
また、優れたオートバイテクニックの持ち主で、立花藤兵衛に「まるで馬に乗っているようにマシンを操っている」と言わしめる程で、Xのクルーザーと激しいバイク戦を繰り広げた。
他にも父親同様、サソリや人間への変身能力も備えている。

キングダークのアジトを探していた藤兵衛達を老人に化けて騙し、人質に取ると敬介を多摩丘陵に呼び出して設計図を強奪。
今度は父親の仇を取るとして襲い掛かり、変身したXと対決。
激しいバイク戦を繰り広げ、投げ槍を命中させてXを撃破してしまう。

しかし、実は死んだと見せかけてアジトを探ろうとしていただけだった敬介が現れて藤兵衛達を救出。
遂に立ち上がったキングダークの内部に侵入したXを迎え撃ち、槍でXを貫く。
だが、Xの最後の攻撃で呪博士と共にライドルホイップで貫かれてキングダークと共に滅び去った。


【その他】

Xがマーキュリー回路でパワーアップして以降、ライドルを使ったのはサソリジェロニモJr.戦のみ。


【余談】

「悪人」とされるモチーフ元で論議されがちなGOD悪人軍団の怪人の中でも、殊更「史実的に悪人と言っていいものか」という意見が多く出てくる人物モチーフの怪人。
メタ的な事を言うと『X』放送当時の1974年の日本はまだ、ひと時の西部劇映画における「悪役インディアン」のイメージが十分通用していた時代であり、
「子供の視聴者に分かりやすい悪役イメージ」としてジェロニモが選出されたという事情も大きかったのだと思われる。
ネイティブアメリカン関係がデリケートな話題になってる昨今のご時世を考えると、再生怪人などでの再登場は非常に難しいと思われる怪人の一人でもある。


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最終更新:2024年07月27日 23:22
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