(『天然生活』2022年2月号掲載)
苔テラリウムのつくり方
材料・道具
焼成細粒の赤玉土、苔(ツルチョウチンゴケ、ヒノキゴケ、タマゴケ、シラガゴケ)、気孔石、ピンセット、先の平らな棒、ハサミ、薬さじ
つくり方
1 容器の中に土を入れ、低いところが2cmほどになるように傾斜をつける。大きな石から順に入れて薬さじや手で土の中に埋める。
2 土全体の表面がしっかり濡れる程度に広口洗浄びんや水差しなどで水を入れる。先の平らな棒で土の表面のふわふわを軽く押さえる。
3 苔を小分けにして根元が長いものはカット。植えやすいようにピンセットで上から苔を挟み、ひとつひとつていねいに土に植える。
4 いくつかの種類の苔を寄植えして、ガラスの中の景色に変化をもたせる。同じ種類だけのときも、散らして植えると世界観が広がる。
5 水は2〜3週間に1度、全体が湿る程度に。茶色くなった部分や、伸びすぎたものはカット。ただし、先端はカットしないようにする。
日本だけで1,800種類! 自分の小さな世界を楽しめる「苔」
苔は、日本だけでなんと1,800種類もあるそう。そのなかでも初心者がテラリウムで育てやすいのは、ヒノキゴケ、タマゴケ、ツルチョウチンゴケなど。
「苔の森にフィギュアを置いて、自分なりの世界をつくるのもいいですね。苔むすびでは、人や動物のほかにお地蔵さんのフィギュアも人気です」
ガラスの中でゆっくりと育つ苔の森。自宅にいながら小さな自然をじっくりと楽しめそうです。
緑を楽しむための道具
フィギュア
苔の森にミニチュアのフィギュアを置くと器の中の小さな世界にストーリーが生まれます。
〈撮影/近藤沙菜 取材・文/工藤千秋〉
園田純寛(そのだ・すみひろ)
趣味で魅了された苔の世界に。鎌倉で古民家を改装した専門店「苔むすび」をオープン。著書に『はじめての苔テラリウム』(成美堂出版)。
https://kokemusubi.com/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです