「Pixel 7a」は動画も強い件、手ぶれ補正（アクション）＋αが優秀だった話。

「Pixel 7a」の手ぶれ補正（アクション）は秀逸。

静止画においてPixelスマートフォンの素晴らしさは過去記事「iPhone15とPixel7aの2倍望遠でカメラ比較。」などで以前レビューしたとおりだが、動画撮影においては現実とはかけ離れた空間を演出するという意味でもiPhoneの少し加工した世界を切り取った映像を気に入っていた。

動画はiPhone、静止画はPixel。

そのため2台持ちは仕方ないと思っていた。しかし、或る日 iPhoneの電池切れで急遽Pixelで動画を撮影する機会があって一変でする。

最初にPixel 7aで撮影した動画はiPhoneと比べると手ブレが激しく画面酔いするレベルだった。とても動画素材として使い物にならなかった。それでも下図の設定を行ったところiPhoneより良い映像が残せるように変貌した。

上図はPixel 7aの標準カメラアプリを起動して「動画モード」へ切り替えた際の設定メニューとなっている。上図左には下から2つめに「動画の手ぶれ補正」というメニューがあり、それを「アクション」に変更すると驚くほど手ブレがなくなった。

GoPro Maxというアクションカメラを持っているが、それと同等レベルといっても過言ではない。本当にアクション撮影用なのだろう。

実際の映像は上図左のメニューにある「？（ハテナ）」アイコンを選択すると表示される上図右の比較動画を見るのがわかりやすい。

これのおかげで車載動画を撮るといった場合でも軽トラックが揺れようが弾もうがGoPro Maxと変わらずレクサスにでも乗っているかのような滑らかな車載映像になっている。

ちなみに昨日、今年はじめて山の雪道を走ったが4WD＋スタッドレス（2ヶ月前に新品購入）のおかげかトラブルなく走行できた。さすがに普段のバギーを運転しているような感覚は得られなかったが、農道など悪路に強い軽トラックらしい走りを体験できた。

そして凍った雪道の段差でもPixel 7aのアクションモードはブレずに映像が撮影できていた。

Pixel 7aの動画撮影、手ブレ補正だけじゃない魅力。

ここまではPixel 7aのアクションモード設定によりiPhoneと変わらないどころかGoPro Max同等の手ブレ補正が効いたと熱弁してきたが、それだけではない。

Pixel 7aというかPixelシリーズの強みであるピクセルビニングが有効なのだ。

この技術の詳細については過去記事「Pixel 7aで高級コンデジを手放した話、理由はピクセルビニング。」に譲るとして、とにかく明るい。

iPhoneよりワントーン、いやツートーンは明るい。明るく感じるという感覚の問題ではなく明らかに明るいのだ。ここでも暗所撮影に強いPixelの強みを感じた。

ピクセルビニングの4つの光を1つに集めるという技術が遺憾なく発揮している。もちろん白潰れするようなこともない。

山奥は陽が落ちるのが早く、かつ民家や街頭の少ない山奥だ。街中より闇がグッと身近になるため常時「暗所撮影」という状態に陥る。そんな世界にいて、これを知ってしまうとiPhoneの出番は極端に少なくなっていく。

ほぼ動画撮影用に購入したiPhoneだが出番がなくなり、あとはアップルインテリジェンスによる文章生成や画像生成、そしてカメラを使ったリアルタイムAI処理に期待するくらいしかなくなってしまった。

iPhone 15は2025年3月中に買い戻し手続きを行う（前回の記事→回線なし「新トクするサポート」返却に必要な【機種契約番号】の入手方法（電話）と返却タイミングについて）ので次なるiPhoneを探す必要があった。

明らかにキャリア値下げや投げ売り用と思われる「iPhone 16e」が登場したので、そちらを格安で入手するのが無難なのかもしれない。ただ実際には無印iPhone 16のほうが安いというケースも少なくないようだ。いずれにしてもiPhoneシリーズで望遠レンズを備えたProモデルの必要性は感じなくなった。型落ちiPhoneを購入して、細々とAppleエコシステムだけ継続利用しようかとさえ考えている。

Pixelシリーズに関しては廉価版「7a」のカメラが予想を超えて動画撮影まで対応できているので、画角を狭くできる望遠レンズを備えた上位モデルを購入しようかと調査中だ。