2025年2月28日発売 現代詩手帖3月号
【特集】海外詩の前線 文学レジデンシーを通じて
◎座談会Ⅰ
クリスティナ・ドンブロフスカ+オーシュラ・カジリューナイテ+滝口悠生+永方佑樹 レジデンシー経験がもたらすもの リトアニア、ポーランドからアイオワ、京都へ
◎座談会Ⅱ
パオロ・ティアウサス+ノーマン・エリクソン・パサリブ+藤井光 遊ぶことば、内省のまなざし 東南アジアの詩人たち
◎作品
クリスティナ・ドンブロフスカ/田中壮泰・四元康祐訳 お隣さんの顔 他五篇
オーシュラ・カジリューナイテ/木村文訳 お月さまは錠剤だ 他九篇
パオロ・ティアウサス/澤田公伸訳 スーパーヒーロー 他一篇
ノーマン・エリクソン・パサリブ/西野恵子訳 その人と木 他二篇
アンバー・アダムズ/藤井光・四元康祐訳 Under Snow より
◎インタビュー
ケンダル・ハイツマン IWPのこれまで、これから
◎論考
吉田恭子 京都文学レジデンシーの理念
野村喜和夫 詩は私たちの最後のシェルター 中国の二つの詩祭に参加して
岡本啓 日本の現代詩
佐藤文香 詩人としての故郷
今宿未悠 ここ日本で、すりガラスの箱をつくる
第3回西脇順三郎賞発表
◎発表
第3回西脇順三郎賞 受賞詩集『廃屋の月』
◎選評
朝吹亮二、阿部日奈子、加藤孝男、杉本真維子、野村喜和夫
◎受賞のことば
野木京子 連結の通路
◎作品抄
野木京子 心の奥であるような気もする
◎新人賞
みみやさきちがこ ほこりのすみれ
◎巻頭詩
稲川方人 遠い雷光の地、論証の月日
◎作品
高橋睦郎 声に始まる ウォルト・ホイットマンへ
山尾悠子 真っ青な空中にぴんと張られた綱を渡っていく…… 鏡の中の鏡
貞久秀紀 仮小屋の前で やさしさと近しみ
飯沢耕太郎 大阪の朝
柏木麻里 丹頂と惑星
水沢なお 予報 水辺のカーテンがゆれる
◎新連載
北川透 壊れものとしての〈現在〉へ 壊れものとしての〈現在〉へ
竹中優子 いびきと化粧 靴下をはんぶん履いてねむる
◎連載
藤原安紀子+中尾太一 到来するその人に 共の、壊れた外口で
◎レビュー
時里二郎 災厄と詩人 「詩人が見た1・17――安水稔和の記憶をつなぐ」展記念講演会
◎書評
田野倉康一 それはにもかかわらず日常世界である 海東セラ『薔薇とひかがみ』
松本秀文 あなたがあなたに戻る時間 小池昌代編『放課後によむ詩集』
◎連載
青柳菜摘 セルフビーイング2 セルフインプロヴィゼーション
◎月評
小峰慎也 青空はいい。幻もいい。罰金もいい。 詩書月評
藤本哲明 遠くの方法 詩誌月評
◎選評
川口晴美 できるだけ具体的に語りたい、
杉本徹 外界への視線がむしろ内面を映すということ
◎新人作品
3月の作品
表紙・扉写真=竹之内祐幸
表紙協力=小髙美穂
表紙デザイン、扉・目次=佐野裕哉
定価1430円(本体1300円)
次号2025年4月号は、「モダニズム詩再考」を予定しています。どうぞお楽しみに。