配送料「ただと思うな」 ゾゾタウン、社長発言が波紋
株安に拍車
22日の東京株式市場では通販サイト「ゾゾタウン」を展開するスタートトゥデイ株が一時前週末比5%安の863円まで下げ、2営業日連続で年初来安値を更新した。18日に業績予想を下方修正した。さらに20日にはネット上で利用者が送料などが高いと指摘したのに対し、前沢友作社長が「ただで商品が届くと思うんじゃない」と発言していたことが発覚、市場で波紋を呼んだ。
先週に4~9月期の連結純利益が前年同期比17%減の17億円と一転して減益となる見通しを発表した。そこに加わったのが今回の発言。20日、ミニブログ「ツイッター」上の「送料や手数料が高い」との意見に対し、前沢社長が「注文しなくていい」などと発言。前沢社長はその後に反省する旨の投稿をしているが、「社長発言で一段と売りが膨らんだ」(ネット証券)。消費者の反感を買うとの思惑を呼んだ形。
ブランド衣料のネット通販はゾゾタウンの独壇場だったが、米アマゾン・ドット・コムが本格参入、送料無料を武器にシェアを拡大している。「対抗策が見えないことが本質的な課題」(外資系証券)との指摘がある。