米スナップチャット、動画カメラ内蔵サングラス
【シリコンバレー=小川義也】写真・動画共有アプリ大手の米スナップチャット(カリフォルニア州)は24日、動画撮影用の小型カメラを内蔵したサングラス「スペクタクルズ」を発表した。撮影した動画は無線でアプリに転送。利用者同士で手軽に動画を共有できる。同社初のハードウエア製品の発表に合わせて、社名を「スナップ」に変更することも明らかにした。
今秋、数量を限定して発売する。価格は129.99ドル(約1万3000円)。色は黒など3色、サイズは1種類のみで、付属のケースは充電機能を備える。
メガネの一部を軽くたたくと、縁に内蔵されたカメラが1回10秒間の動画を撮影する仕組み。周囲の人に撮影中であることを知らせるため、撮影中はライトが点灯する。
115度と広い視野角を持つレンズで撮影した映像は円形のフォーマットで保存される。このため、スマートフォン(スマホ)を縦にしても横にしても画面いっぱいに映像が再生されるという。
カメラを内蔵したメガネ型端末では、米グーグルが2013年に限定発売した「グーグルグラス」が有名だが、隠し撮りによるプライバシー侵害への懸念などから普及しなかった。
スナップチャットは相手に送った写真や動画が閲覧後に消える仕掛けが人気を集め、米国の若者を中心に1日1億5000万人以上が利用している。急成長するアプリとの連携をテコに、どこまで普及するかが注目される。