「Wii U」国内向け生産終了を正式発表 任天堂
任天堂は主力の据え置き型ゲーム機「Wii U」の日本国内向けの生産を近く終了すると正式に発表した。国内では2012年12月に発売したが、人気ソフトが少ないことなどから前機種「Wii」に比べ、販売が振るわなかった。17年3月に発売を予定する新型ゲーム機に経営資源を集中する。
生産終了後、在庫がなくなり次第販売を終える。ソフトの販売やネットワークサービス、ユーザーサポートは続ける。海外では北米向けは16年度の出荷を終えたが、生産の終了時期などについては明らかにしていない。
Wii Uは液晶画面付きのコントローラーが特徴。独特の操作方法を生かしたヒット作も生まれたが、外部のゲームソフト会社によるソフトの供給が少なく、ソニー・インタラクティブエンタテインメントの「プレイステーション(PS)4」などとの競争で後れをとった。
約4年間の累計販売台数は1336万台(16年9月末時点)にとどまり、1億台を販売した前機種のWiiに比べ落ち込みが目立っていた。任天堂は据え置き型ゲーム機ながら、持ち運んで遊べるゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を来春発売する。
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