■[ラノベ]私の愛馬は凶暴です「ナイツ&マジック」3巻
ナイツマジック 3 (ヒーロー文庫)
著者/訳者:天酒之瓢
出版社:主婦の友社( 2013-09-30 )
文庫 ( 376 ページ )
作者サイト:絵師空域 — Index
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絵師サイト:D.S.B.
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異世界ロボットファンタジーの「ナイツ&マジック」の3巻が発売!
ラノベ業界ではロボットモノは極端に少ないんですけど、
そこは自分が好きなものを書ける「小説家になろう」の利点なんですよね。
その好きを突き詰めて書籍化まで持って行き、この3冊目も無事に出すあたり、
作者さんのロボット愛をヒシヒシと感じる次第であります。
新型機強奪事変を教訓に王命によってエルを団長とした銀鳳騎士団が設立され、
更に国機研の度肝を抜く新型機の建造を命じられたのが前回までのあらすじ。
ただでさえ周囲を気にせず暴走するエルにそんな立場と権力を与えちゃったら、
暴走が加速するのは既定路線な訳で…
騎士を作るはずが人馬型の騎馬を作るわ、更には数々のオプション装備を開発して挙げ句空も飛ぶ始末!
そして国機研が生み出した新型機との模擬戦の後には、
国王との約束である魔力転換炉の製法の秘密を聞くことになるんだけど…
web版とは森都の魔獣騒動の有無が大きく異なっていますが、
他にも台詞とかが細部で差異が見受けられますね。
これだけ変更してたら発刊ペースが通常のラノベと同じくらいなのも納得です。
ただ4巻は更に遅れるっぽいけど、秋山瑞人に鍛えられた私にはなんともないのであった。
しかしケンタウロス型のロボットとか懐かしいなぁ。(笑
最近だとあまり見ることがなかった形だけど昔はそこそこありましたよね。
作者さんの世代的にはナイトガンダムあたりが元ネタでしょうか?
現代日本でさえ割りと異質な形状なだけに、
異世界での親方たちの衝撃を思うとちょっと可哀想な気がしますね。(笑
とはいえ、そんな先進的な考えを持つエルが常に正しいわけではなく、
むしろテレスターレ開発の時と同様、全力で開発して本気で失敗しながら、
それでもへこたれずに前に進むんですよね。
そういったモノづくりに対する情熱が面白いのはもちろん、
その情熱の源泉であるエルのロボット愛も読んでて楽しいです。
まぁ、振り回される周りのみんなにはご愁傷様ということで…(笑
遂に念願のエルのエルによるエルのためだけのロボットが出来た訳なんですが、
物語はここで終わりな訳ではなく、西方諸国に不穏な動きがあることから判るように、
国家間のロボット戦争になっていきます。
これまでの魔獣vsロボットとは異なった形になっていくので、
また新たなる一面を見せることになると思うので4巻にも期待です。
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