「釈老志」(しゃくろうし)は、中国北魏の正史『魏書』に立てられた志の名称で、北魏までの仏教「釈」と道教「老」の歴史が記されている。この種の仏教道教関係の篇目が立てられるのは、儒教を正統としてきた「中国正史」においては、極めて異例のことである。 正史での同種の篇目には、『元史 釈老伝』が在るのみである。