プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=が3日、WOWOWの「エキサイトマッチSP」(3月24日午後9時、WOWOWライブ&オンデマンド)の番組収録に参加。1月24日にWBO同級11位の金芸俊(キム・イ…

 プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31)=大橋=が3日、WOWOWの「エキサイトマッチSP」(3月24日午後9時、WOWOWライブ&オンデマンド)の番組収録に参加。1月24日にWBO同級11位の金芸俊(キム・イェジュン、32)=韓国=を4回KOで下した防衛戦をセルフ解説した。収録後に代表取材に応じた井上は、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(27)=M・T=との夢の対決について「日本のファンが楽しみにしている試合。来年の春に実現できればいい」と言及した。

 井上は中谷について「実力もついているし、強い。(2月24日の)ダビド・クエジャル戦などを見ると力強さがあるし、倒すべき時に倒している。倒す能力が非常に高い選手だと思う」と高く評価した。その一方で、異例の注文も。「実力は認めるが、どれだけの激戦を越えてきたのかというとどうなのか。周りが納得する相手と戦って結果を出していってほしい」。2階級で4団体を統一するなど他団体王者と統一戦を重ねてきた井上は、中谷をライバルとして認めるからこそ「お互いが勝ち進めば盛り上がると思う」と他団体王者などさらなる強豪との対決を求めた。

 また、今後については「次が5月にラスベガス、9月に日本、12月にサウジアラビア」とのプランを改めて示した。12月はフェザー級に上げてWBA同級王者ニック・ボール(27)=英国=と対戦するプランだが「来春の(中谷との)試合を見据えた場合、4本のベルトは持っていた方がいい」と4団体統一王者として迎え撃ちたい意向も語った。

 5月の次戦は、当初予定されていたアラン・ピカソ(24)=メキシコ=との試合が消滅したとされ、新たにラモン・カルデナス(29)=米国=の名前が挙がっている。「チェックはした。映像は見ている。以上! あとは察してほしい(笑)」と具体的には語らなかったが、「もうスパーリングも始めている。2月下旬から。誰を想定しているとかではなく、いつもどおり」と次戦へ着々と準備を進めていることを明かした。

 ラスベガス上陸は、21年6月以来となる。「そこ(ラスベガス)にこだわってしまうと自分のボクシングが崩れてしまう可能性があるので、ラスベガスだからというのはない。アピールというのであれば日本での試合と同じ。そういう試合ができれば自ずとラスベガスでもアピールできると思う」と意気込みを語った。