WBC王者・寺地拳四朗がフライ級最強宣言「圧倒的に僕が一番強いなと思わせたい」…13日にWBA王者・ユーリ阿久井政悟と2団体統一戦
◆プロボクシング ▽WBC&WBA世界フライ級(50・8キロ以下)王座統一戦12回戦 WBC王者・寺地拳四朗―WBA王者・ユーリ阿久井政悟(3月13日、東京・両国国技館)
WBC世界フライ級王者・寺地拳四朗(33)=BMB=が3日、都内の三迫ジムでWBA同級王者・ユーリ阿久井政悟(29)=倉敷守安=との2団体王座統一戦(3月13日、東京・両国国技館)へ向けた練習を公開。3月は日本でフライ級4団体の全世界王者が試合を行うが、「いい勝ち方できれば盛り上がるし、圧倒的に僕が一番強いなと思わせたい」とフライ級最強を証明することを誓った。
拳四朗はシャドーボクシングを2ラウンド、サンドバッグ打ちを1ラウンド披露。報道陣のカメラに目線を送りながらシャドーするなど、リラックスした様子も見せた。「仕上がりもすごくいいんで、自信満々で練習している。減量もライトフライの時よりだいぶ楽になったんで、減量中心ではなく練習中心にできている」と話した。
スパーリングは5日に打ち上げる予定。合計160ラウンド前後になる見通しだという。日本ライトフライ級(50・8キロ以下)王者の川満俊輝(29)=三迫=、東洋太平洋フライ級11位の伊藤千飛(19)=真正=、2月24日に世界挑戦し引き分けた比嘉大吾(29)=志成=らと拳を交えた。
昨年10月の王座決定戦でクリストファー・ロサレス(ニカラグア)に11回TKO勝ちして2階級制覇を達成。初防衛戦は、史上3度目の日本人世界王者の他団体同士の王座統一戦となる。2012年6月にはミニマム級でWBC王者・井岡一翔がWBA王者・八重樫東に判定勝ち。22年11月にライトフライ級でWBC王者・寺地がWBA王者・京口紘人を7回TKOで下している。
17度目の世界戦が2度目の2団体王座統一戦となる拳四朗は「日本人同士の統一戦は前回もやったんですけど、やっぱ盛り上がりはすごくいいんで、自分のモチベーションもすごく上がりますね」。
ユーリ阿久井とは過去に数回スパーリングを行っている。拳四朗が優勢だったとされるが「スパーリングはあまり関係ない。実際の試合とは違うんで」と強調。その上で「(ユーリ阿久井を)すごい警戒はしてますけど、自信はあります。練習で自信をつけて、あとスパーリングとかで自信をつけて、自分の中での想像はある程度できてるんで、その通りに行けば圧倒できるのかな」と改めて自信をのぞかせ、ユーリ阿久井に「正々堂々、いい試合にしましょう」とメッセージを送った。
戦績は寺地が24勝(15KO)1敗、ユーリ阿久井が21勝(11KO)2敗1分け。
試合はU―NEXTでライブ配信される。