「ドジャース春季キャンプ」(12日、グレンデール) ドジャースの大谷翔平選手が左肩手術後初のフリー打撃を行った。18スイングで10本の柵越えを放つなど驚異的なスイングを見せ、練習後は「違和感がない状態ではないですけど、バットは振れている」…

 「ドジャース春季キャンプ」(12日、グレンデール)

 ドジャースの大谷翔平選手が左肩手術後初のフリー打撃を行った。18スイングで10本の柵越えを放つなど驚異的なスイングを見せ、練習後は「違和感がない状態ではないですけど、バットは振れている」と語った。

 キャッチボール後、打撃ケージへと向かった大谷。昨年11月に脱臼した左肩の手術を受けたが、その影響を感じさせない打球を次々と放った。低空弾でのフェンスオーバーなど、面白いように打球がとんでいった。見守っていたスタッフも口があんぐりとなり、終了後には苦笑いを浮かべながら大谷を見つめるシーンもあった。

 練習後に会見に臨んだ大谷は「違和感がない状態ではないですけど、バットは振れている」と語った。違和感の原因については「可動域ですね。もう少し時間をかける必要があるかなと思います」という。ただ「バッティングに関してはいいスケジュールできている。いまのところ順調じゃないかなと思います」と明かした上で「外でのフリーは基本やらないですけど、球場の見え方、打席の見え方を確認する。室内とそんなに変わらない。いい角度で上がっている打球もありましたけど、自分のスイングと角度が合っているかが大事なので。まだ少し改善する余地があると思います」と課題も口にした。

 昨年のワールドシリーズで二盗を試みた際に左肩を亜脱臼。強行出場を続けてチームをワールドシリーズ制覇へ導いたが、優勝パレード後に手術を受けていた。自主トレではケージ内でフルスイングする様子もあった中、初の屋外フリー打撃で笑みを浮かべるなど好感触を得た様子だ。

 ロバーツ監督は今キャンプのオープン戦では登板しないことを明言し、投手復帰まではDHで出場を続ける方針を示唆。ただ投球の方では今週末にブルペン入りする予定を明かし、この日のキャッチボールでは初めてスイーパーも投げた。「強く投げられるかどうかはわからないですけど、傾斜を使って投げる」とブルペン入りする予定を明かした大谷。二刀流復活へ調整は順調に進んでいる。