1.
初めて出会ったのは田舎の保育園
東北地方太平洋側の山の方でさ
4歳の頃 すみれ組 お互い別のトコから来てさ
お前から声を掛けてくれたよね
私はあの時の事を一生掛けても忘れられない
〈そう、死ぬその時まで、ずっと……ずっと……〉
お前は陽気でコミュ力高くて馬鹿で褐色肌で青色で
私は陰気でコミュ障で頭良くて色白で桃色で
私とお前は対照的、例えるならカトレアとリュウキンカ
お前が早生まれだから厳密には一歳年下なんだよな
ま、そんなコトどうでも良かったけど
お絵描きして遊んだあの頃
ブランコに揺られて二人仲良く高く飛んだ
お前が私の手を引っ張ってくれたんだよ
私はお前の背に隠れるばかりで臆病者で
声がデカいお前と声が小さい私は意思疎通ままならない
けどお互いに好き合ってた
女同士なのに、キモッ
二人して弟が居るんだっけか
私の弟の方が圧倒的に美形だけどな(笑)
お前の弟は顔も性格もお前みたいだな(笑)
私って性格悪い
お前って性格良い
2.
蹴落としあって、見下しあって
悪ふざけしあって、仲良くなって
あれから私達はお互いに仲を深め合った
私もお前も足が遅くて、持久走の順位はどっこいどっこい!
私もお前も算数も数学も嫌いでさ、あんなの出来っかよッ!
私は頭が良くて、「漢字の天才」なんて言われて畏怖されてたな
お前は頭が悪くて、「25点の馬鹿」と男子に嘲笑されてたな
私は性格が悪くていつもお前を見下す癖に
お前が居ないと何も出来ない器の小さい奴で
気付いたらお前にいつもべったり依存してた
ブランコは二人の秘密基地
家が若干遠いのが難点だったケド……?
お前が私を導いてくれたんだよ
なのに私の実母〈ババア〉と来たら
「友達は選びなさい!」
私のたった一人の友達を奪う毒親こそ要らない
私はお前と過ごせればそれだけで幸せだったんだから
友達の友達って良くないよね
私はお前以外誰とも仲良く出来ないのに……!
お前はコミュ強だから顔が広くて
私にとってはお前はたった一人のオンリーMちゃんでも
お前にとって私はただの友達Cちゃん
2.5
私はたまに超絶お前の事が嫌いになった事があった
しつこいんだよッッッッッ!!!!! ウザいんだよッッッッッ!!!!!
お前が私に向けた陰口「Cちゃんってウザいよね」は来世でも忘れてやらない
そういえば百合厨の私の弟が私×お前で百合CP妄想してた時あったよな
あの頃、私は気恥ずかしさと怒りと恥知らずさにぎこちなく怒ったっけ
3.
私の家は広くて二階建て、お前の家は狭くて平屋
だからいつも羨ましがってたよな、私の家
お前は手先が器用でミシンの速さは5だったっけ
私は手先が超不器用でミシンの速さは1だったっけ
まるで正反対、真逆のキセキ
中学になっても絆は途切れなかった
けど、私が別室登校になって一度自然消滅した
19歳の時、私が躁状態になってお前の家にアポ無しで来た
そこから復縁したけど……
まさか、あんな事になるとは……
私以外の友達なんて要らないでしょ?
私と共依存になろうよ……
私がいれば他に何もいらないでしょ?
私以外の女に色目使わないでよ……
私だけ見てくれるように今から──
それから簡単にまた絶縁した
さよなら、永遠の友情
女同士の友情なんて大人になったら簡単に消え去るモノ
お前と私は最初から何もかも合わなかった
来世では末長く仲良く出来ますように(私以外の女の事を見ませんように♡)
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