「こんなトリッキーなカップヌードルがあったのか……」
私(耕平)は先日沖縄の離島、石垣島に訪問した際に通りかかった土産ショップの店頭に置いてあった商品を見て、思わず声に出そうになった。
その商品とは『カップヌードル タコライス味』というもの。
沖縄限定商品らしいが、よりによって「タコライス味」とは……。いくら沖縄でも、さすがにこれはやりすぎでは? ともあれ、こんなの見つけたら、そりゃ購入するでしょう。そして、本物のタコライスと食べ比べて再現性を調査してみたぞ!
・お土産専用のご当地カップヌードル
石垣島の中心地にある、日本最南端のアーケード街「ユーグレナモール」。石垣島に来たら誰もが立ち寄るスポットを歩いていると、突然目に入った謎の商品。
『カップヌードル タコライス味』
今まで何十年とあらゆる種類を食べてきて、カップヌードルの種類はそれなりに詳しいと自負していた。が、まさかの「タコライス味」を目にして、それが自惚れだと気付かされた想いだ。
値段は税込1080円だが、10%割引が適用されていて972円で購入。さっそく、石垣島から帰宅後に食べてみることにした。
1箱で4食入り。1食あたり270円でミニサイズだから、カップヌードルとしてはお高い印象を受けてしまう。
1食33gで153kcalなので、まさに小腹が空いた時に重宝できそう。
調べてみると、このタコライス味は「お椀で食べるご当地カップヌードル」という、お土産専用のカップヌードルとのことだ。
この執筆時現在で5種類あり、他にも「焼もろこし味」「もんじゃ味」「たこ焼き味」「明太豚骨味」がある。全部がトリッキーなので、いつか制覇してみたいと思った。
・いざ、実食!
それでは、調理に取り掛かろう。
……と言っても、調理というほど大掛かりなものではない。商品名のとおり、お椀に麺を入れて熱湯を注ぐだけ。袋を開けると、即席麺と粉末スープが入っている。
お椀に入れたあとに、熱湯を入れて……
はい、完成。
果たして、タコライスをカップ麺で表現できるのか……
おっ?
想像よりタコライスの再現性が高いように思えた。いやいや、普通に美味いじゃないか。特筆すべきはスープ。
タコライスにスープは無いが、麺料理としての再現性は間違いなく、このスープで演出されている。これを地方限定とするのは、もったいないと思えたくらいだ。
・本物のタコライスと食べ比べてみた
ただ、人間の味覚は当てにならない。特に直感で食レポしているような私みたいなバカ舌は、その場で食べ比べた感想をリアルにお伝えすることしかできないと思っている。
ということで、初めて自宅でタコライスを作ってみた。
挽き肉を炒めて市販のタコライスソースで味付けし、ご飯にレタスとトマトを添えるだけの簡単調理。それでも、そこそこのクオリティに仕上がっているタコライスという食材にリスペクトだ。
果たして、味はというと…‥
普通にお店と遜色のない味、すなわち美味い! ただ、これは自炊でタコライスを作ったという心理的な影響による感情なのかもしれない。
いやいや、今回はあくまで『カップヌードル タコライス味』の再現性を検証する企画だ。冷静に自分を取り戻して、口に運んでみると……
なるほど、タコライスの特徴でもあるサルサ風味が、本物を超えてきた。マジで普通に美味いぞ! カップヌードルで、ご当地のソウルフードが見事に再現されている。
正直、全国で販売してほしいレベルの逸品だと思った。お土産としてだけでなく沖縄を知らない人にも、沖縄の味を伝える素晴らしい商品だと確信した次第だ。
──というわけで、沖縄旅行でお土産屋などでお目にかかることがあれば、ぜひ購入して味わってほしいと猛プッシュしたいほどの衝撃を受けた。
同時に他の「お椀で食べるご当地カップヌードル」の商品も気になったので、食べたことがある読者さんに、ぜひ感想をシェアしていただきたい!
参考リンク:日清食品
執筆:耕平
Photo:RocketNews24.
▼具がトマトのみなのが、唯一残念だった