あなたが全力で推薦したい、そんな創作物を教えてください。
条件は、(1)創作であること、(2)「なんなら自分がお金払って買ってあげるから、是非!!!」くらい強く勧めたい作品であること、の2点です。
映画・小説・音楽・マンガ・アニメ・絵画など、ジャンルは問いません。
私(質問者)の趣味については考慮しないでください。「あなたが全力で推薦したい」作品を教えてください。
ゲームボーイアドバンス用ソフト
『ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-』
本作で描かれるストーリーは他の媒体では表現できません。
ゲームとはストーリーを“体験できる”稀有なメディアということが納得できる作品です。
GBAなので若干入手が難しいかもしれませんが、これをやらずに死ぬのはあまりにもったいない。
アクションゲームなので多少練習が必要ですが、ゴリ押しでもなんとかなります。
本作は、「ガンスターヒーローズ」や「魂斗羅スピリッツ」など
完成度の高いアクション(ないしシューティング)ゲームづくりに定評があるトレジャーが制作しており、
職人的なギミックが楽しめます。
そして本作最大のギミックはそのストーリー構成!
ゲームの根幹となる「あるギミック」をまるごと大胆に使い、
ゲームシステムそのものでストーリーを語るという荒業・奇策。
しかしアイデア一発勝負にならない仕上げの緻密さはまさにトレジャー。
(「あるギミック」自体は実にありふれたもので、ごくごく平凡なもの)
ネタバレになるので多くは語りませんが、とにかく死ぬまでに一度やってください。
最後に、このゲームに注がれた手塚愛は、今までリリースされた手塚ゲー、
そして今後出るであろうあらゆる手塚ゲーを凌駕して最強だと断言します。
もし入手されたなら、是非「むずかしい」モードをクリアし、「究極キャラクター名鑑」をアンロックしときましょう。
漫画のカイジシリーズですね。
絵にクセがあって、受け付けない人もいると思いますが
数々のオリジナルギャンブルに
策略をめぐらし挑んでいくこの作品。
読まない人、絶対に人生損してます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AD%E5%8D%9A%E9%BB%99%E7%A4%B...
この漫画はこの作者にしか絶対に描けません。
読まない、ダメ!絶対!!!
ニュー・シネマ・パラダイスNuovo Cinema Paradiso
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%B...
マルクス、レーニンも勧めている誰にでも手軽に読める小説、
チェルヌイシェーフスキー「何をなすべきか」
こちらはマルクス、レーニンの著作のなかでも著者をすばらしい人物とほめている本です。
考え方、どのように読んだかによって
その人への影響の与えた方は様々ですが、批判家としても有名なマルクスがほめている、
比較的簡単に読める本だと思います。
特に深い理由はないけど、宮本輝の小説はお勧めかと。。。
宮本輝の作品は結構映画やTVドラマになっているから。
「全力で推薦したい」感じがあまり伝わってこないのですが……。
パンズ・ラビリンス
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%...
残酷なまでにピュアなラスト
ぜひ死ぬまでに見てください。
天元突破グレンラガン(アニメ)dvd1-9巻
映画にもなり、後編(ラガン編)がこの4/25から公開ですが、
次に書く理由からDVDをおすすめします
たったの27話、13時間強で一人の男の少年~壮年期を描ききり、
それをとりまく重層的な人物模様が展開されます。
このあいだ数えたらジャニーズは15人そこそこしか顔と名前の一致しないわたしが
グレンラガンのキャラは40人ほど覚えていました。
ガイナックスときたらものの30秒でキャラ立ててきちゃいますからね。
ほんとうに油断もすきもありません
内容はおおまかに4部にわかれていますが、その4部構成で実は、
製作者はアニメの黎明期から次世代までをなぞろうとしたそうです
なので、1-8話の黎明期(主人公少年期)だけみていると
「あ~よくあるロボットアニメ」なのですが
3部(現在アニメ相当18~22話)、4部(将来のアニメ?23~27話)のシリアス展開は
子供だと全部理解できるだろうかとさえ思いました。
次点で反逆のルルーシュ、反逆のルルーシュR2ですが、
こちらは50話以上と倍も長いです。密度もその分あり、決して間延びはしていません。
しかしわたしなら、よくあるコメディ部分さえそぎおとしつくしてほんとうにおいしい筋だけ残ったグレンラガンのストイックさをとります。
両方とも、実際、わたしがお金払うから見てほしい、と家族に無理やりみせたので選びづらいですけどね。
ちなみにルルーシュのキャラは20人くらい覚えています
あと、はまぞうでパッケージを貼ろうかとおもったのですが、
ネタバレ回避重視で1巻だけしか貼りませんので
DVD入手の際にもうかつに先の巻のパッケージをよまないようご注意を。
レビューなどもネタバレせずに語れませんし、映画も27話13時間強を前後あわせて5時間とかなり縮められてますので(あれだと20人くらいしか名前がおぼえられないよな)、何も先入観のない状態でDVDからの視聴をおすすめします。
ぼくはアニメの六神合体ゴッドマーズが好きです。
ロボット達が皆神様の名前だと知って、神話に興味を持ちました。
合体する玩具がテレビと同じように動かなかったので、自分で勝手にデザインし直して、設計図を描いてました。
「ファーストガンダム」を知らない新人たちに
見ろ!見ろ!見ろ!見ろ!見ろ!見ろ!見ろ!見ろ!
と言っている自分と、脇の同僚がいました。
お互いDVDそろってます。なんなら買って・・・までは言いませんでしたが、
全部貸してやると言っていました。全力で。
すみませんガンダム大好きなんで。
カフカ「変身」
ヘミングウェイ「老人と海」
ベタですが薦めます。ガンダムの1/10くらいですが。
リチャード・バックの「イリュージョン」
高校生のときに出会って以来、何度も読み返している本です。
心を軽くしてくれます。ぜひご一読を。すでに絶版のようですが古本なら買えます。
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%...
この文庫版は村上龍が翻訳していますが、別の翻訳者のバージョンも出ているらしく、そちらは未読です。
自分のお気に入りと考えると、一般向けじゃないかもなぁ、という作品が多く、なかなか「薦めたい」に該当しないのですが、その中でやや一般的に薦めてもよいかなと思える作品をいくつかピックアップしてみます。
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「靴に恋した人魚」はビビアン・スー主演、台湾映画。女性監督による作品で、おとぎ話のモチーフを盛り込んだストーリー&画面構成です。ところが、単に甘いだけじゃなくて、一気にどんでん返し、そして暖かい結末が待っています。泣けます。映画館で見て、それだけでは飽きたらず、DVDも当然のように買いました。画面は蜷川実花の雰囲気にも似たイメージがあります。あと、これを見た後はプレゼントをもらうと箱を振りたくなります(理由は本編を見てね!)。
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「吾輩は主婦である」は、クドカン監督の昼ドラです。たまたま入院中に見て、そのままはまり、ずっと最後まで毎回見続けて、最終的にDVDボックスもそろえてしまいました。主題歌も歌えるよ! 主役で主婦+漱石を演じる斉藤由貴だけでなく、竹下景子、及川光博、池津祥子、川平慈英らの面々がぶっ飛んだ演技を見せてくれます。一度見ると中毒になるかも。
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「戦場のガールズライフ」はシチュエーションコメディ的なドラマですが、四人の女の子+隣人のキャラが立っていて、思わず最後まで見続けてしまいました。主人公・珠子役の松本まりかの演技もよいのですが、脇役「パブロフ」(竹井洋介)のベタな演技がなんとも言えません。
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それはまだ生瀬勝久が槍魔栗三助と名乗っていたころ、関西ローカルで「テレビ広辞苑」「現代用語の基礎体力」「ムイミダス」「未確認飛行ぶっとい」と続くコント番組がありました。生瀬のほかに、羽野晶紀、古田新太、升毅、牧野エミ、立原啓裕らが大暴れしていた伝説の番組です。残念ながらDVDでは「現代用語の基礎体力」しか出ていません(最近復活版の「現代用語のムイミダス ぶっとい広辞苑 DVD-BOX」が出ていますが、これは原典を知らないとついていけないかも)。「サラリーマンNEO」がいける人なら、その原点ともいえる作品なのでぜひ見るべし!
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泉鏡花の幻想譚はどれもこれもおすすめなのですが、あの文体は現代人には読みづらいかもしれません。そこでコミックス版を。これでいいと思ったらぜひ原作に進んでほしいです。
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建築物も創作物ということで。というか、毛綱毅曠の建築は単なる「建物」の域を超えています。毛綱毅曠はもはや建築家ではなく、あやしいおっさんですね。この釧路市立博物館もいろいろともったいぶった精神世界的小理屈を並べていますが、上空から見ると単に女性器の形というあやしさ(それはそれで風水にかなってるわけですが)。本なら『七福招来の建築術―造り、棲み、壊すよろこび (カッパ・サイエンス)』がおすすめです。
第17作 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け HDリマスター版 [DVD]
「男はつらいよ」
最高です。48作も続いた映画なんて他にはありません。もう渥美清みたいな俳優は現れないんじゃないかと思うくらいです。
学校モノですが学校では教えてくれない事がたくさん書いてありました。不安定な思春期の子供たちがまっすぐにぶつけてくる疑問に対し「導く」という形を用い、その場の全員で答えに向かっていく全力ぶりはかなりアツいです。その指導のシーンにおける会話の巧妙さがすばらしい!絵も話もすごい筆圧で書かれてるので最初はギャグなのか?と疑ったのですが、おおむねクソ真面目。頭と感情の両方をフルに使って読まねばならないので疲れますが、読んだあとにずっしりした充実感があっておすすめです。
SFとしても青春モノとしてもかなり面白いです。大学の先生に借りて一気にハマってしまいました。これから生きていく上で大事なことを学ぶ最高のテクストだったと思っています。同じ作家で現在連載中のヴィンランド・サガ 7 (アフタヌーンKC)も面白いです。人がガンガン死ぬバイキングのかっこいい話ですが、人間の本当の強さとは何かを考えさせられる良作。
ちょっと長いし地味めな作品ですが、健康な体で食べるごはんの美味しさや、ずっと見守ってくれる人の優しさ等、細かい部分までもが沁みるるしみじみ良い映画。ちょっと下ネタ多めの軽快な会話も楽しいし、何より実際の事件をモチーフにした裁判シーンがむちゃくちゃ面白いです。
上記のグっとくる作品とは180度違うバイオレンスな小説ですが、なんか文章を追ってるだけでテンション上がります。表現手法が「小説」である必然性を感じました。何がどうしてそうなのかよくわかんないんですけど、「活字読むのが好きでいてよかった!!」と思いました。
めぞん一刻。説明するまでも無い恋愛漫画の金字塔ですね。
アニメ版も、もちろんお勧めです。
超お勧めです。読み終わった後、記憶喪失になって
もう一度読み直したい!と真剣に思いました。
漫画の中に流れる空気感とか、雰囲気が他の漫画には無いものがあります。
2番目は「水惑星年代記」ですね。
ゲームボーイアドバンス用ソフト
『ASTRO BOY・鉄腕アトム -アトムハートの秘密-』
本作で描かれるストーリーは他の媒体では表現できません。
ゲームとはストーリーを“体験できる”稀有なメディアということが納得できる作品です。
GBAなので若干入手が難しいかもしれませんが、これをやらずに死ぬのはあまりにもったいない。
アクションゲームなので多少練習が必要ですが、ゴリ押しでもなんとかなります。
本作は、「ガンスターヒーローズ」や「魂斗羅スピリッツ」など
完成度の高いアクション(ないしシューティング)ゲームづくりに定評があるトレジャーが制作しており、
職人的なギミックが楽しめます。
そして本作最大のギミックはそのストーリー構成!
ゲームの根幹となる「あるギミック」をまるごと大胆に使い、
ゲームシステムそのものでストーリーを語るという荒業・奇策。
しかしアイデア一発勝負にならない仕上げの緻密さはまさにトレジャー。
(「あるギミック」自体は実にありふれたもので、ごくごく平凡なもの)
ネタバレになるので多くは語りませんが、とにかく死ぬまでに一度やってください。
最後に、このゲームに注がれた手塚愛は、今までリリースされた手塚ゲー、
そして今後出るであろうあらゆる手塚ゲーを凌駕して最強だと断言します。
もし入手されたなら、是非「むずかしい」モードをクリアし、「究極キャラクター名鑑」をアンロックしときましょう。
これはコメントせずにはいられない。ゲームボーイアドバンスにそんな熱いゲームがあるとは。
「パタリロ」ですね。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Keyaki/7891/link/pata.html
ギャグマンガ、のイメージが強いですが、時々宗教的・哲学的な話があって、
涙なしには読めないストーリーも散見しています。
というか、少女漫画最長記録を更新中・・・
スタンリーキューブリックの「時計じかけのオレンジ」。
作品の内容に関しては私の拙文よりもwikipedia等をごらんになった方が良いでしょう。
キューブリックの作品はどれも一見の価値有りですが、私は特に、この時計仕掛けのオレンジを推します。
きっと見終えたときには新しい価値観が生まれる―もしくは眠っていた価値観が目覚める―はずです。
ベタですが、プラトンの『クリトン』
死ぬ間際になって、淡々と明晰な論理で議論を進めていくという対話編が、
以後、2000年以上にわたって、西欧の精神史の基本となっていることが、すごいなぁと。
ソクラテスのボケ風味に、内心ツッコミを入れながら読みました。
短い話なので、ぜひどうぞ。
好きなマンガから「団地ともお」推薦です。
このゆるい感じの物語、下らないマンガの好きな人なら癖になること確実です。
男子小学生だったことの有る世の半分ほどの人間は、
微かなノスタルジーとこんな感じだったなという思い出に微笑むことでしょう。
マンガの中から飛び出し勝手にスピンオフしちゃいそうな感じの、
スポーツ大佐も荒唐無稽でお勧めです(NHKでミニアニメになってなような、、)
私が見て頂きたいと思うのは
「アンドリューNDR114」という映画です。
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/andrew/
人間の生き方をロボットを通じて考えさせられる映画です。
エンディングでは私と妻は「最後はこうして逝きたいね。」
と涙しました。
レナードの朝。
一瞬の幸せが人生の幸せなんだと感じさせられます。
ずっとではないのですよね。
一生同じ状態が続くわけではない。
それをすごく感じました。
介護でつらい思いをしている人も、
職場で苦労している人も
それが一生ではないんです。
生きてさえいればできることがある
そんな映画です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%8...
『ライフ・イズ・ビューティフル』
http://www.asmik-ace.com/LifeIsBeautiful/
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95%E3%83%BB%E3%...
もうかれこれ10年以上前の映画ですが、何人の人に推薦したか忘れたぐらい薦めています。
もともとあまり映画では泣かない性分ですが、これ以上に泣いた映画はないです。
また、こういう「笑えるのに泣ける」映画にその後であった試しがありません。
あったら観たいので教えていただきたいぐらいです。
夫婦とは、親子とは、家族とは?
それらの愛を引き裂く戦争とは?
そして人生とは何か?
…を終わった後に深く考えさせられ、同時に温かい気持ちにしてくれる作品です。
感動のない人生なんてつまらないじゃないですか。
もし質問者さんと知り合いだったらレンタル代ぐらいは払ってあげますよ。
感動を共有できて、感謝までされるのですから十分オツリが来るってもんです。
しりあがり寿さんの「真夜中の弥次さん喜多さん」「弥次喜多in Deep」シリーズは人間の業をよく描いていて、是非お勧めしたい漫画です。
2人は同性愛の恋人同士ですが、喜多さんがヤク中で、こんなんではダメになってしまうと2人してお伊勢まいりへ出かけるのですが、ナンセンスギャグと、鳥肌のたつような業の深い事件がからみあうように書かれていて、ほとんど文学といってもいいくらいです。
「~in Deep」になると、さらに現実と幻想、生と死の境界が曖昧になってきて、幻想文学的展開となってきます。
ここには天国はありませんが、地獄があり、しかし、それゆえに人は生きてゆくのではないかとすら思えてきます。
弥次喜多 in DEEP 廉価版 (1) (ビームコミックス)
僕の生きる道
以前、お勧めのドラマを教えて下さいという質問の時にもこのドラマを書いたのですが、懲りずにまた書きます。
http://q.hatena.ne.jp/1231225395
SMAPの草彅君が主人公で28歳の若さで余命1年と宣告され、最初は自暴自棄になりながらも徐々に残された1年を懸命に過ごそうとするまでを描いた作品です。
非常にツボなのが、第2話。
ここで草彅君演じる主人公の秀雄は今まで普通に生きてきたのに急に余命一年と告げられた自分の運命に絶望して自殺しようとするのですが、失敗してしまいます。
そこで入院した病院から、母に電話をし、自分が生まれてきたときどう思った?と言う問いに対しての母からの答え。
また、同僚がお見舞いに持ってきた自分の机にずっと放っておいた読まなかった本。
この2つのエピソードに関する言葉は今でも思い出すと泣けてきます。最後の方はドラマ始まった時点で条件反射で泣いてましたが。
この他にも泣けるシーンはたくさんありますが、2話までが主人公の絶望から生きようとするまでの心の移り変わりを描いた序盤のヤマ場だと思っています。第1話の幸せな人間とはどんな人間か、と言う問いかけも印象に残っています。
『イントゥ・ザ・ワイルド』
鑑賞したばかりの映画を紹介して恐縮ですが、
「死ぬ前に・・」というフレーズに最適な映画と思います。
ストーリーやどうととかキャストがどうとかを通り越して
生きることへの強烈なメッセ―ジがただただ胸を打ちます。
自分の内面と向き合う癖のある方にはお勧めの1品です。
・夢野久作『ドグラマグラ』 http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2093.html
一応公開済みなので青空のリンクですが、ディスプレイでこれを読むのは辛いかと
厨二病wというのが大方の評価(事実ですし)だと思いますが、それを振り切る魅力があります。僕はミステリ・SF読みなので古典的な名作はあらかた制覇しましたが、その中でも圧倒的に異端な存在です。あの時代にこの思考をよく持てたなぁ、といいますか。今流行のメタミステリの端緒の一つなのかも。(時系列定かではないので、もっと早いのもあるかと思いますが)
恐らく序盤の「キチガイ地獄外道祭文」が最難関かと思います。あそこで挫折した人も多いかと。全編カナで非常に読みづらいのですが、あそこは流し読みでもいいのでまずは通読して見てください。一冊読んでこそ、この作品の破壊力は発揮されます。
・アーサー=C=クラーク 『幼年期の終り』
SFからはこちらを。クラークは科学のバックボーンもあり(静止衛星通信、の概念を提唱)、仏教など宗教への造詣も深いSF作家です。仏教の"輪廻"観がいたくお気に入りだそうで、晩年はスリランカに暮らしました。
特にこの作品はビジュアル、スケール感はもちろん、日本人好みの無常観のようなものが漂っていてクラークの中でもイチオシです。自分の価値観に大きく影響を与えてくれる作品。
ミヒャエル・エンデの「モモ」と「果てしない物語」をお勧めします。
モモは「時間のない現代を風刺している」と紹介されがちですが
それは一面に過ぎず、風刺系の物に多い社会をななめから見た作品ではありません。
この物語の一番の素晴らしさは純真・素朴な主人公モモがどれほど生きること楽しんでいるか。
そして「人の話をよく聞く」程度しか特技のない彼女が
平凡な力のない子供のままで世界を救ってしまう、その爽快さでしょう。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37)
果てしない物語は映画の never ending story で有名ですが
原作の面白さは段違いです。ぜひ!!
そして、できればこれ等の本をドイツ語の原文で読んで
ミヒャエル・エンデの素晴らしい流れるような深みのある文章に触れて頂きたい。
この2冊を読めただけでも私がドイツ語を学んだ価値があったと言えるほどの傑作です。
Godfatherですね。マフィアの映画です。
単純なストーリーとして楽しむだけでなく、人間関係の難しさや対処法などを
教わることができると思います。
以下の3点が見どころで、私が進める理由ともなったシーンです。
1.家族愛、友情
家族、友を守るためにはときには非常な決断を迫られます。
マフィアという性質上、命のやりとりが行われます。
私たちの生活でも、何かを守るとき、命ほどではないですが、
犠牲を伴う厳しい選択に迫られたりすると思います。
どのようにそれらの選択を対処していくか、マフィアならではの対処法を知ることができるでしょう。
2.人間関係
1と重複部分がありますが、表社会のビジネスシーンと同様、マフィアは皆出世欲が強いです。どうしたら、自分が評価される立場につけるかということに関して参考になる部分が多々あると思います。
3.マフィア業界
知識として、裏社会であるマフィアとはどういう業界なのか知ることができます。
Wikipediaなどで予習しておくと、スムースにストーリができるようになるとおもいます。
「グッドモーニング・バビロン」
しかない!
同じ人生を送ってきたといってもいい兄弟が、最終的に二人が敵味方に分かれた戦場で出会う。
一人の人生を兄弟に分けて描いているようで、人生の分岐点というものを考えさせてくれる。
死ぬ間際に「自分はこのような人生だったのだ」と自らを振り返り、潔くなれそうな、
それまでは最期のことを考えずにひたすら今を生きることに集中できると思う。
あぁ、映画は淡々と描かれているのに、
思いはあふれすぎてまともに文になりません。。。
新井英樹のザ・ ワールド・イズ・マインですね。
読んだ感想は人それぞれだし
嫌悪感を持つ人も多いかと思いますが
作品のテーマをしっかり受け止めれば
読む前と読んだ後で自分の中で何かが変わることは間違いないです。
あと建築、テーマパークとして
山口県にある、いろり山賊をお勧めします。
特に夜行くといいと思います。
西尾維新の『クビシメロマンチスト』を強く推します。始めて読んだのは高校3年の冬、以降の人生は完全に脱線し、もう二度ともとの場所に帰れないくらいめちゃくちゃにぶっ壊れました。以来麻雀におぼれ、宗教に嵌り、出会い系にお金を突っ込み、そして現在でも、自分が人生においてなにをすればいいのか何一つわからず、迷走としか言えない毎日を送っています。でも、それを後悔しません。『クビシメロマンチスト』のテーマは言うなれば、「日の光の当たるキラキラとした場所を歩いていくだけが人生ではない」という点につきるでしょう。確かに、ほとんどの人はそういうところを歩いていけるんだと思います。でも、なかにはそうじゃない人もいて、なにもない場所で転んだり、あれ、こいつらなんでこんな楽しそうに笑ってるんだろうって首をかしげたり、誰もが当たり前に手にできる幸せを取り逃したりしてしまうこともあるのだ、ということをこの本は教えてくれました。概して、万人受けする本ではないでしょう。冷笑主義を気取るな、貴様は甘えているだけだ、等々、正当な反論もあり得るし、そもそもこの種の小説が大嫌いという人も少なくはない、と思います。ですが、誰がなんと言おうとわたしはこの小説が大好きです。誰かの人生に影響を与えうる、そんな作品を称して傑作というのならば、『クビシメロマンチスト』を置いて他に推すべきものはないとここに確信します。
これはコメントせずにはいられない。ゲームボーイアドバンスにそんな熱いゲームがあるとは。