WO2023079696A1

WO2023079696A1 - 表示装置

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Publication number: WO2023079696A1
Application number: PCT/JP2021/040835
Authority: WO
Inventors: 満三治; 賢志原
Original assignee: 株式会社Fuji
Priority date: 2021-11-05
Filing date: 2021-11-05
Publication date: 2023-05-11
Also published as: CN118077323A; JPWO2023079696A1; DE112021008436T5

Abstract

表示装置は、表示部と、制御部と、を備え、部品実装ラインにおいてユーザが実行すべき作業を工程単位で表示部に表示する。制御部は、ユーザが現在実行すべき第１の工程の内容を示す第１の画像を表示部に表示しているときに、第１の工程の後にユーザが実行すべき第２の工程が存在する場合に、第２の工程を案内するための第２の画像を第１の画像と共に表示部に表示する。

Description

表示装置

　本明細書に開示の技術は、部品実装ラインにおいてユーザが実行すべき作業内容を表示する表示装置に関する。

　特開２０１６－２２５３８７号公報には、部品実装ラインにおいて、部品実装機の部品フィーダの部品補給を支援するためのシステムが開示されている。このシステムでは、各部品フィーダの部品切れ時間を予測し、各部品フィーダの部品切れ時間が所定の警告時間に到達するまでの時間の中で最短の時間を表示部に表示する。

　特開２０１６－２２５３８７号公報の技術では、警告時間内に部品切れ時間が到来する部品フィーダの一覧が表示されるものの、ユーザが現在行っている作業について考慮されていない。本明細書では、ユーザが実行すべき工程の内容をより明確に把握することができる技術を提案する。

　本明細書に開示する表示装置は、表示部と、制御部と、を備え、部品実装ラインにおいてユーザが実行すべき作業を工程単位で前記表示部に表示する。前記制御部は、ユーザが現在実行すべき第１の工程の内容を示す第１の画像を前記表示部に表示しているときに、前記第１の工程の後に前記ユーザが実行すべき第２の工程が存在する場合に、前記第２の工程を案内するための第２の画像を前記第１の画像と共に前記表示部に表示する。

　上記の表示装置では、ユーザが現在実行すべき第１の工程（すなわち、現在実行している工程）の内容を示す第１の画像と共に、当該第１の工程の後にユーザが実行すべき第２の工程を案内するための第２の画像が表示部に表示される。このため、ユーザは、現在実行している工程の内容を確認しながら作業を行うことができるとともに、次にどのような工程を実行すべきであるのかを把握し易い。

部品実装システムの構成を示す概略図。部品実装機の構成を示す概略図。図２のＩＩＩ－ＩＩＩ線における断面図。部品実装機と管理装置の構成を示すブロック図。ユーザが実行すべき内容の表示態様の一例を示す図。ユーザが実行すべき内容の表示態様の他の一例を示す図。ユーザが実行すべき内容の表示態様の他の一例を示す図。ユーザが実行すべき内容の表示態様の他の一例を示す図。詳細画像の表示態様の一例を示す図。エラーを解消するための工程の内容を示す画像の表示態様の一例を示す図。

　以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。

　本技術の一実施形態では、前記第２の画像は、前記第２の工程の内容の一部のみを示してもよい。

　このような構成では、第２の工程については、その内容の一部のみが表示部に表示される。このため、ユーザは、第１の工程の後に実行すべき第２の工程が存在することを把握することができる一方で、第２の工程の存在に気を取られることなく、現在実行すべき第１の工程に集中し易くなる。

　本技術の一実施形態では、前記第２の工程の内容の前記一部は、前記第２の工程の工程名、作業名、作業場所、作業開始時刻、及び作業内容から選択される１又は複数であってよい。

　このような構成では、ユーザが第２の工程の内容についてより具体的に把握することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、前記第２の画像の内容を前記ユーザが認識し易い態様に変化させて表示してもよい。

　このような構成では、ユーザは、第２の画像に含まれる第２の工程の案内を徐々に認識し易くなる。換言すると、ユーザは、第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、第２の工程に関して多くの内容を把握することができ、スムーズに第２の工程に移行することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、前記第２の画像として表示する前記第２の工程の内容を増加させてもよい。

　このような構成では、第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、第２の工程に関する情報量（例えば表示項目）が増えるため、ユーザはスムーズに第２の工程に移行することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第１の工程の後であって前記第２の工程と同時又は前記第２の工程の後に、前記第２の工程とは異なる前記ユーザが実行すべき第３の工程が存在する場合に、前記第３の工程を案内するための第３の画像を、前記第１の画像及び前記第２の画像と共に前記表示部に表示してもよい。

　このような構成では、第２の工程と同時又は第２の工程の後に実行すべき第３の工程が存在する場合には、現在実行している工程の内容を確認しながら作業を行うことができるとともに、第３の工程の存在も併せて把握することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻と前記第３の工程の作業開始時刻が同じである場合に、優先的に実行すべき順番である優先順位を前記第２の工程及び前記第３の工程に割り当て、１番目の前記優先順位を割り当てた工程を案内するための画像を、２番目の前記優先順位を割り当てた工程を案内するための画像よりもユーザが認識し易い態様で表示してもよい。

　このような構成では、第２の工程と第３の工程のうち、先に実行すべき工程が認識し易い態様で表示されるので、ユーザは、現在実行している工程の後に何を実行すべきかを把握し易い。

　本技術の一実施形態では、前記第２の画像は、前記第１の工程よりも先に前記第２の工程を実行することをユーザが選択するための第１の選択画像を含んでもよく、前記制御部は、前記ユーザによって前記第１の選択画像が選択された場合に、前記第２の画像を前記第１の画像よりもユーザが認識し易い態様で表示してもよい。

　このような構成では、例えば、ユーザが、第２の工程を第１の工程よりも先に実行すべきであると判断した場合に、第１の選択画像を選択することにより、第２の工程の内容をより詳細に把握することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第１の画像と前記第２の画像を前記表示部に表示している場合に、前記ユーザが今後実行すべき作業の一覧を示す詳細画像を表示することをユーザが選択するための第２の選択画像を前記表示部にさらに表示してもよく、前記ユーザによって前記第２の選択画像が選択された場合に、前記詳細画像を前記表示部に表示してもよい。

　このような構成では、ユーザが今後どのような作業をする予定であるのかが一覧として表示される。このため、ユーザは、今後の作業内容を一度に把握することができる。

　本技術の一実施形態では、前記制御部は、前記第１の画像を前記表示部に表示しているときに前記部品実装ラインにおいてエラーが生じた場合、前記エラーを解消するために前記ユーザが実行すべき工程の内容を示す第４の画像を、前記第２の画像よりも前記ユーザが認識し易い態様で前記表示部に表示してもよい。

　部品実装ラインにおいてエラーが生じた場合、当該エラーは迅速に解消した方がよい。上記の構成では、第１の工程を実行しているときに、部品実装ラインのいずれかの箇所においてエラーが生じた場合には、当該エラーを解消するために実行すべき工程の内容を、第１の工程の後に実行すべき第２の工程の内容よりもユーザに認識し易い態様で表示する。これにより、ユーザは、エラーが生じていることを把握することができるとともに、当該エラーに迅速に対処することができる。

（実施例）
　以下、実施例の部品実装システム１について説明する。図１に示すように、部品実装システム１は、２つの部品実装ライン２と、管理装置８を備えている。各部品実装ライン２は、基板Ｃに電子部品４を実装して実装基板を製造する機能を有するものであり、主に、はんだ印刷機５と、複数の部品実装機６を備えている。はんだ印刷機５は、基板Ｃに対してクリームはんだを印刷する装置である。部品実装機６は、クリームはんだが印刷された基板Ｃに対して、電子部品４を実装する装置である。図示していないが、部品実装ライン２はさらに、はんだ印刷機５の下流側に配置されており、基板Ｃに印刷されたクリームはんだの状態を検査する印刷検査機や、部品実装機６の下流側に配置されており、電子部品４が実装された基板Ｃの状態を検査する外観検査機や、外観検査機の下流側に配置されており、基板Ｃを加熱して電子部品４をリフローはんだ付けするリフロー炉等を備えている。管理装置８は、各部品実装ライン２に組み込まれている各種装置の動作を制御し、各部品実装ライン２における基板Ｃへの電子部品４の実装を管理する。

　次に、部品実装機６の構成について説明する。図２～図４に示すように、部品実装機６は、部品実装部２２と、インタフェース装置２４と、制御装置３０を備える。部品実装部２２は、複数の部品フィーダ１２と、フィーダ保持部１４と、装着ヘッド１６と、ヘッド移動装置１８と、基板コンベア２０を備える。

　各部品フィーダ１２は、複数の電子部品４を収容する。部品フィーダ１２は、フィーダ保持部１４に着脱可能に取り付けられ、装着ヘッド１６へ電子部品４を供給する。部品フィーダ１２の具体的な構成は特に限定されない。各部品フィーダ１２は、例えば、巻テープ上に複数の電子部品４を収容するテープ式フィーダ、トレイ上に複数の電子部品４を収容するトレイ式フィーダ、又は、容器内に複数の電子部品４をランダムに収容するバルク式フィーダのいずれであってもよい。

　フィーダ保持部１４は、複数のスロットを備えており、各スロットには、部品フィーダ１２を着脱可能に設置することができる。フィーダ保持部１４は、部品実装機６に固定されたものであってもよいし、部品実装機６に対して着脱可能なものであってもよい。装着ヘッド１６は、１又は複数のノズル７を着脱可能に保持し、ノズル７を用いて部品フィーダ１２が供給する電子部品４を取り上げ、当該電子部品４を基板Ｃ上に実装する。このとき、ヘッド移動装置１８が、部品フィーダ１２及び基板Ｃに対して、装着ヘッド１６を移動させる。これにより、複数の部品フィーダ１２のうちの特定の部品フィーダ１２から電子部品４が取り上げられ、基板Ｃの予め定められた位置に電子部品４が実装される。基板コンベア２０は、基板Ｃの搬入、支持及び搬出を行う。

　インタフェース装置２４は、ユーザに部品実装機６の各種の情報を提供する装置であるとともに、ユーザからの指示や情報を受け付ける装置である。本実施例では、インタフェース装置２４は、タッチパネルであるが、例えば、ディスプレイ等とキーボードやマウス等により構成されてもよい。

　制御装置３０は、管理装置８と通信可能に構成されている。制御装置３０は、管理装置８からの指示に従って、部品実装機６の各構成要素の動作を制御する。図４に示すように、制御装置３０は、メモリ３２及びＣＰＵ３４を含むコンピュータにより構成されている。制御装置３０は、メモリ３２に記憶された（管理装置５０から受信した）実装データ３６を参照して、部品実装部２２等の動作を制御し、基板Ｃに対して電子部品４を実装する。また、ＣＰＵ３４は、基板Ｃへの実装処理を実行している過程において、実装処理の状態を示す状態データ３８を検出する検出部４０を備えている。メモリ３２には、検出部４０により検出された状態データ３８がリアルタイムで記憶される。状態データ３８には、例えば、各部品実装ライン２を識別するための実装ラインデータ、各部品実装機６を識別するための実装機データ、各部品フィーダ１２が装着されているスロットの位置を示すスロットデータ、各部品フィーダ１２に収容されている部品種を示す部品種データ、各部品フィーダ１２の部品切れまでの時間を示す部品切れ時間データ等が含まれる。制御装置３０は、所定の間隔で当該状態データ３８を管理装置８へ送信する。

　次に、管理装置８の構成について説明する。図４に示すように、管理装置８は、インタフェース装置５２と、演算装置６０を備える。

　インタフェース装置５２は、ユーザに部品実装ライン２の各種の情報を提供する装置であるとともに、ユーザからの指示や情報を受け付ける装置である。特に、本実施例のインタフェース装置５２は、後述するように、部品実装ライン２における実装処理において、ユーザが実行すべき作業の内容をユーザに報知する装置として機能する。本実施例では、インタフェース装置５２は、タッチパネルであるが、例えば、ディスプレイ等とキーボードやマウス等により構成されてもよい。

　演算装置６０は、メモリ６２及びＣＰＵ６４を含むコンピュータにより構成されている。メモリ６２には、生産プログラム６６が記憶されている。生産プログラム６６には、部品実装ライン２全体の動作が記述されており、演算装置６０は、生産プログラム６６に従って、部品実装ライン２に組み込まれた各種装置に対して、各装置が実行すべき動作を指示する。また、メモリ６２には、各部品実装機６の各制御装置３０から送信された複数の状態データ３８が記憶される。ＣＰＵ６４は、ユーザが実行すべき作業の順序を決定する実行順決定部６８を備えている。実行順決定部６８は、各部品実装機６から受信した複数の状態データ３８に基づいて、部品実装システム１での基板Ｃの生産においてユーザが実行すべき作業の順序を決定する。

　次に、部品実装システム１での基板Ｃの生産において、ユーザが実行すべき作業の内容を演算装置６０がインタフェース装置５２に表示する処理について説明する。部品実装ライン２において基板Ｃを生産する際には、各部品実装機６に対してユーザが実行すべき複数の作業が存在する。当該作業の内容としては、例えば、部品フィーダ１２に収容される部品数が少なくなることに起因する部品補給作業（すなわち、部品フィーダ１２の交換作業）や、実装する電子部品４の種類の変更に起因するノズル７の交換作業等が挙げられる。本実施例では、演算装置６０は、これらのユーザが実行すべき作業を工程単位でインタフェース装置５２に表示する。なお、本明細書では、「作業」が「工程」よりも広い概念を有するように両用語が使用される。すなわち、１つの「作業」に対して１又は複数の「工程」が存在する。

　部品フィーダ１２の交換作業における工程としては、指定された種類の電子部品が収容された部品フィーダ１２を交換対象となる部品実装機６まで運ぶ工程、部品フィーダ１２を取り替える工程、及び取り外した部品フィーダ１２を所定位置に返却する工程等が存在する。また、ノズル７の交換作業における工程としては、指定された種類のノズル７が収容されたノズルホルダを交換対象となる部品実装機６まで運ぶ工程、ノズルホルダを取り替える工程、及び取り出したノズルホルダを所定位置に返却する工程等がある。

　演算装置６０は、まず、各部品実装機６から受信した状態データ３８、及び生産プログラム６６に基づいて、ユーザが実行すべき作業の順序を決定する。具体的には、演算装置６０は、部品切れ時間データに基づく各部品フィーダ１２を交換すべき時刻や、生産プログラム６６に基づくノズル７を交換すべき時刻等を算出し、対象となる作業を到来する時間が早い順に並べ替える。以下では、部品実装ライン２ａの部品実装機６ａのスロット１２ａ（図１、図３参照）における部品フィーダ１２内の電子部品４ａの部品切れの時刻が最も早く到来し、当該部品フィーダ１２の交換作業を現在実行すべきであるという状況について説明する。また、スロット１２ａの部品フィーダ１２の交換作業の後に実行すべき作業として、部品実装機６ｃに配備されているノズルをノズル７ａに交換する作業が存在する状況を想定する。

　演算装置６０は、状態データ３８に基づいて、図５に示すように、ユーザが現在実行すべき工程の内容を示す画像Ｐ１をインタフェース装置５２に表示する。演算装置６０は、状態データ３８を参照して、画像Ｐ１として、作業名を示す文字列「フィーダ交換作業」と、工程名を示す文字列「フィーダ運搬」と、作業場所及び作業内容を示す文字列「電子部品４ａが収容された部品フィーダを部品実装機６ａまで運んで下さい」を表示する。

　また、画像Ｐ１に示される工程の後には、スロット１２ａの部品フィーダ１２を取り替える工程が存在するため、演算装置６０は、当該工程を案内するための画像Ｐ２を、画像Ｐ１と共にインタフェース装置５２に表示する。演算装置６０は、画像Ｐ２として、工程名のみを示す文字列「フィーダ取り替え」を表示する。画像Ｐ２に示される工程は、画像Ｐ１に示される工程の後に実行すべき工程である。画像Ｐ２は、画像Ｐ１よりも小さいサイズで表示される。本実施例では、画像Ｐ２は、インタフェース装置５２の表示領域の右側に表示される。

　また、画像Ｐ２に示される工程の後には、取り外した部品フィーダ１２を返却する工程が存在するため、演算装置６０は、当該工程を案内するための画像Ｐ３を、画像Ｐ１及びＰ２と共にインタフェース装置５２に表示する。演算装置６０は、画像Ｐ３として、工程名のみを示す文字列「フィーダ返却」を表示する。画像Ｐ３は、画像Ｐ２と略同じサイズで画像Ｐ２の下方に表示される。

　また、画像Ｐ３に示される工程の後には、上述の通り、部品実装機６ｃのノズル７の交換作業が存在する。このため、演算装置６０は、当該工程を案内するための画像Ｐ４を、画像Ｐ１～Ｐ３と共にインタフェース装置５２に表示する。演算装置６０は、画像Ｐ４として、作業開始時刻のみを示す文字列「１０：３０作業開始」を表示する。画像Ｐ４は、画像Ｐ３と略同じサイズで画像Ｐ３の下方に表示される。

　画像Ｐ１は、現在実行すべき工程が終了したことをユーザが入力するための終了ボタンＢ１を含んでいる。ユーザは、インタフェース装置５２に表示された画像Ｐ１に従って、部品フィーダ１２を部品実装機６ａまで運び終わると、画像Ｐ１に含まれる終了ボタンＢ１をタッチする。これにより、演算装置６０は、現在実行すべき工程が終了したこと検知することができる。

　演算装置６０は、終了ボタンＢ１への入力を検知すると、図６に示すように、画像Ｐ１の表示を終了し、画像Ｐ２をインタフェース装置５２の表示領域の中央に拡大して表示する。演算装置６０は、画像Ｐ２として、図５に示す態様に代えて、作業名を示す文字列「フィーダ交換作業」と、工程名を示す文字列「フィーダ取り替え」と、作業場所及び作業内容を示す文字列「スロット１２ａの部品フィーダ１２を取り替えて下さい」を表示する。すなわち、演算装置６０は、画像Ｐ２として、「フィーダ取り替え」の工程を案内する画像（図５）に代えて、「フィーダ取り替え」の工程の内容を具体的に示す画像を表示する。また、演算装置６０は、画像Ｐ３及び画像Ｐ４を上方に移動させて表示する。ここで、演算装置６０は、画像Ｐ４として、図５に示す作業開始時刻に加えて、作業名を示す文字列「ノズル交換作業」を表示する。すなわち、演算装置６０は、画像Ｐ４に示される工程の表示内容を図５に示す態様よりも増加させる。

　図６に示す画像Ｐ２は、図５に示す画像Ｐ１と同様に、現在実行すべき工程が終了したことを入力するための終了ボタンＢ２を含んでいる。ユーザは、部品フィーダ１２の取り替えを実行すると、終了ボタンＢ２をタッチする。これにより、演算装置６０は、現在実行すべき工程が終了したこと検知することができる。

　演算装置６０は、終了ボタンＢ２への入力を検知すると、図７に示すように、画像Ｐ２の表示を終了し、画像Ｐ３をインタフェース装置５２の表示領域の中央に拡大して表示する。演算装置６０は、画像Ｐ３として、図６に示す態様に代えて、作業名を示す文字列「フィーダ交換作業」と、工程名を示す文字列「フィーダ返却」と、作業場所及び作業内容を示す文字列「取り外した部品フィーダ１２を返却して下さい」を表示する。また、演算装置６０は、画像Ｐ４を上方に移動させて表示する。ここで、演算装置６０は、画像Ｐ４として、図６に示す作業開始時刻及び作業名に加えて、作業場所を示す文字列「部品実装機６ｃ」を表示する。すなわち、演算装置６０は、画像Ｐ４に示される工程の表示内容を図６に示す態様よりも増加させる。

　以上に説明したように、演算装置６０は、ユーザが実行すべき作業の内容を工程単位で順に表示する。具体的には、演算装置６０は、ユーザが現在実行すべき工程の内容（例えば、図５の画像Ｐ１）と共に、当該工程の後に実行すべき工程を案内するための画像（例えば、図５の画像Ｐ２）を表示する。このため、ユーザは、現在実行している工程の内容を確認しながら作業を行うことができるとともに、次にどのような工程を実行すべきであるのかを把握し易い。

　また、上記の実施例では、例えば、図５に示す態様において、画像Ｐ１に示す工程に続く工程を案内するための画像Ｐ２～Ｐ４として、これらの工程の内容の一部のみが表示される。このため、ユーザは、現在実行している工程に後続する工程が存在することが認識できる一方で、当該後続する工程の存在に気を取られることなく、画像Ｐ１に示される工程に集中し易くなる。

　また、上記の実施例では、図５～図７に示すように、画像Ｐ４に示される工程の作業開始時刻が近づくにつれて、画像Ｐ４の表示内容が増加する。このため、画像Ｐ４に示される工程に関して徐々に多くの内容を把握することができ、ユーザがスムーズに当該工程に移行することができる。

　なお、本実施例では、部品実装システム１が複数の部品実装ライン２を備えている。このため、各部品実装ライン２において、作業開始が同時刻である２つの工程が存在し得る。このような場合には、演算装置６０は、当該２つの工程に対して、優先的に実行すべき順番である優先順位を割り当てる。そして、演算装置６０は、優先順位が高い工程を優先順位が低い工程よりもユーザが認識し易い態様で（図５等に示す態様では、上方に）表示する。ここでは、演算装置６０は、例えば、２つの部品実装ライン２のそれぞれが、基板Ｃの生産における前工程と後工程を構成する場合、前工程を実行する部品実装ライン２における工程に対して高い優先順位を割り当ててもよい。このように構成することにより、先に実行すべき工程をユーザが容易に把握することができる。

　また、例えば、図７に示す状況において、ユーザが、他のユーザとの作業の兼ね合い等により、フィーダを返却する工程よりも先に、画像Ｐ４により示される工程（すなわち、ノズル交換作業）を実行したい場合があり得る。このような場合には、ユーザは、画像Ｐ４をタッチする。演算装置６０は、画像Ｐ４への入力操作を検知すると、図８に示すように、画像Ｐ４と画像Ｐ３の位置を入れ換えて表示する。ここでは、演算装置６０は、画像Ｐ４として、図７に示す態様に代えて、作業名を示す文字列「ノズル交換作業」と、工程名を示す文字列「ノズル運搬」と、作業場所及び作業内容を示す文字列「ノズル７ａのノズルホルダを部品実装機６ｃまで運んで下さい」を表示する。このように構成することにより、何等かの事情によりユーザが実行すべき工程の順序を入れ替えたい場合に、利便性が向上する。

　なお、ユーザが作業を実行している間、図５等に示すように、演算装置６０は、インタフェース装置５２に詳細表示ボタンＢ３を表示している。詳細表示ボタンＢ３は、ユーザが今後実行すべき作業の一覧を示す詳細画像Ｐ５を表示するためのボタンである。演算装置６０は、詳細表示ボタンＢ３への入力を検知すると、図９に示すように、インタフェース装置５２の表示領域の中央に詳細画像Ｐ５を表示する。図９に示す例では、詳細画像Ｐ５は、作業名、作業場所、及び作業開始時刻を含む。このような構成では、ユーザが今後どのような作業をする予定であるのかが一覧として表示されため、ユーザが今後の作業内容を一度に把握することができる。なお、詳細画像Ｐ５の表示内容は図９に示す例に限られない。例えば、工程名をさらに表示してもよい。

　また、部品実装システム１において基板Ｃを生産しているときに、いずれかの部品実装機６においてエラーが生じる場合がある。例えば、図５に示す状況下で部品実装機６ｂにおいて所定の閾値を超えるエラー（例えば、ノズル７による電子部品４の吸着ミス）が生じた場合、演算装置６０は、図１０に示すように、エラーを解消するために実行すべき工程の内容を示す画像Ｐ６を、画像Ｐ２～Ｐ４よりも優先的に表示する。本実施例では、画像Ｐ６を画像Ｐ２及び画像Ｐ３よりも上方に表示し、画像Ｐ４の表示を停止する。画像Ｐ６は、エラーが生じたことを示す文字列「エラー発生」と、エラーを解消するために実行すべき工程を示す文字列「ノズル交換作業」と、作業場所「部品実装機６ｂ」を含む。このような構成では、エラーが生じていることをユーザが容易に把握でき、当該エラーに対して迅速に対処することができる。

（対応関係）
　インタフェース装置５２、演算装置６０が、それぞれ「表示部」、「制御部」の一例である。管理装置８が、「表示装置」の一例である。図５におけるフィーダ運搬、フィーダ取り替え、フィーダ返却が、それぞれ「第１の工程」、「第２の工程」、「第３の工程」の一例である。図５における画像Ｐ１、画像Ｐ２、画像Ｐ３が、それぞれ「第１の画像」、「第２の画像」、「第３の画像」の一例である。図７における画像Ｐ４が、「第１の選択画像」の一例である。詳細表示ボタンＢ３が、「第２の選択画像」の一例である。図１０における画像Ｐ６が、「第４の画像」の一例である。

　以上、本明細書に開示の技術の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。以下に、上記の実施例の変形例を列記する。

　上述した実施例では、部品実装ライン２における部品実装機６に対する作業の内容を表示する例について説明したが、例えば、部品実装ライン２に組み込まれたはんだ印刷機５に対する作業の内容をさらに表示してもよい。具体的には、例えば、クリームはんだの補給作業や、マスクの交換作業等における工程をさらに表示してもよい。

　また、図５～図７では、演算装置６０は、ノズル交換作業の作業開始時刻が近づくにつれて、画像Ｐ４として、ノズル交換作業の内容が徐々に増加するように表示したが、画像Ｐ２や画像Ｐ３に示す工程の作業開始時刻が近づくにつれて、画像Ｐ２及び画像Ｐ３として、これらの工程の内容が徐々に増加するように表示してもよい。また、演算装置６０は、ノズル交換作業の作業開始時刻が近づくにつれて、ノズル交換作業の内容を徐々に増加させる態様に代えて、例えば、画像Ｐ４の輝度や明度が徐々に高くなるように表示してもよい。

　また、上述した実施例では、演算装置６０は、ユーザが実行すべき作業の内容を管理装置８のインタフェース装置５２に表示したが、当該内容は、各部品実装機６のインタフェース装置２４や、部品実装ライン２に組み込まれた他の作業機のインタフェース装置（不図示）に表示されてもよいし、これらとは別個の装置に表示されてもよい。

　本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims

　表示部と、制御部と、を備え、部品実装ラインにおいてユーザが実行すべき作業を工程単位で前記表示部に表示する表示装置であって、
　前記制御部は、ユーザが現在実行すべき第１の工程の内容を示す第１の画像を前記表示部に表示しているときに、前記第１の工程の後に前記ユーザが実行すべき第２の工程が存在する場合に、前記第２の工程を案内するための第２の画像を前記第１の画像と共に前記表示部に表示する、表示装置。
　前記第２の画像は、前記第２の工程の内容の一部のみを示す、請求項１に記載の表示装置。
　前記第２の工程の内容の前記一部は、前記第２の工程の工程名、作業名、作業場所、作業開始時刻、及び作業内容から選択される１又は複数である、請求項２に記載の表示装置。
　前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、前記第２の画像の内容を前記ユーザが認識し易い態様に変化させて表示する、請求項２又は３に記載の表示装置。
　前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻が近づくにつれて、前記第２の画像として表示する前記第２の工程の内容を増加させる、請求項４に記載の表示装置。
　前記制御部は、前記第１の工程の後であって前記第２の工程と同時又は前記第２の工程の後に、前記第２の工程とは異なる前記ユーザが実行すべき第３の工程が存在する場合に、前記第３の工程を案内するための第３の画像を、前記第１の画像及び前記第２の画像と共に前記表示部に表示する、請求項１～５のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記制御部は、前記第２の工程の作業開始時刻と前記第３の工程の作業開始時刻が同じである場合に、優先的に実行すべき順番である優先順位を前記第２の工程及び前記第３の工程に割り当て、１番目の前記優先順位を割り当てた工程を案内するための画像を、２番目の前記優先順位を割り当てた工程を案内するための画像よりもユーザが認識し易い態様で表示する、請求項６に記載の表示装置。
　前記第２の画像は、前記第１の工程よりも先に前記第２の工程を実行することをユーザが選択するための第１の選択画像を含み、
　前記制御部は、前記ユーザによって前記第１の選択画像が選択された場合に、前記第２の画像を前記第１の画像よりもユーザが認識し易い態様で表示する、請求項１～７のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記制御部は、
　前記第１の画像と前記第２の画像を前記表示部に表示している場合に、前記ユーザが今後実行すべき作業の一覧を示す詳細画像を表示することをユーザが選択するための第２の選択画像を前記表示部にさらに表示し、
　前記ユーザによって前記第２の選択画像が選択された場合に、前記詳細画像を前記表示部に表示する、請求項１～８のいずれか一項に記載の表示装置。
　前記制御部は、前記第１の画像を前記表示部に表示しているときに前記部品実装ラインにおいてエラーが生じた場合、前記エラーを解消するために前記ユーザが実行すべき工程の内容を示す第４の画像を、前記第２の画像よりも前記ユーザが認識し易い態様で前記表示部に表示する、請求項１～９のいずれか一項に記載の表示装置。