WO2021210132A1 - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

冷蔵庫は、制御装置および携帯端末との通信が可能な通信装置と、冷蔵庫の機能データと設定データとを記憶した第１記憶装置とを備え、通信装置は、制御装置に対して、機能データと設定データとを送信し、制御装置は、貯蔵物の保存可能期間を保存環境ごとに設定した保存可能期間データベースを予め記憶した第２記憶装置を有し、通信装置から機能データおよび設定データを受信し、機能データおよび設定データに基づいて、ユーザーから指定された貯蔵物を保存する保存環境として、保存可能期間データベースの中から、冷蔵庫の機能および現在の設定状態に応じた保存環境と、当該保存環境に対応する保存可能期間とを抽出し、抽出した保存環境と保存可能期間とを、携帯端末に送信し、携帯端末は、保存環境と保存可能期間とを受信して画面表示する。

Description

冷蔵庫

　本開示は、冷蔵庫に関し、特に、料理または食材を貯蔵する際に、ユーザーに対して、保存方法を提案する冷蔵庫に関する。

　従来の冷蔵庫は、冷蔵庫内に設置されたカメラによって、貯蔵する食品を撮影することで、食品の入庫および出庫の判定を実施して、庫内食品リストを作成する(例えば、特許文献１参照)。

　また、別の従来の冷蔵庫は、冷蔵庫内の食材名を特定し、食材の在庫と、サーバーから受信したレシピ、および、そのレシピを作る際に購入が必要な購入食材の情報を表示する(例えば、特許文献２参照)。

特開２０１９－０７０４７７号公報 特開２０１９－０９５１７２号公報

　前記特許文献１は、冷蔵庫内の食品を特定して、リスト化しているが、その食品をどの貯蔵室に保存するべきかの提案はしていない。

　前記特許文献２は、冷蔵庫内の食材情報を元に料理に関するレシピを提案しているが、料理が余った場合、または、料理を作り貯めして保存する場合に、どのように保存するべきかの提案はしていない。

　本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、貯蔵物を貯蔵する際に、ユーザーに対して、当該貯蔵物の保存に適した保存環境を提案することが可能な、冷蔵庫を得ることを目的としている。

　本開示に係る冷蔵庫は、本体と、前記本体に設けられ、制御装置および携帯端末との通信が可能な通信装置と、冷蔵庫の機能を示す機能データと前記冷蔵庫の現在の設定状態を示す設定データとを記憶した第１記憶装置とを備え、前記制御装置は、前記本体の外部または内部に配置され、前記通信装置は、前記制御装置に対して、前記機能データと前記設定データとを送信し、前記制御装置は、１以上の貯蔵物の保存可能期間を保存環境ごとに設定した保存可能期間データベースを予め記憶した第２記憶装置を有し、前記通信装置から前記機能データおよび前記設定データを受信し、前記機能データおよび前記設定データに基づいて、前記冷蔵庫に保存する貯蔵物を保存する保存環境として、前記保存可能期間データベースの中から、前記冷蔵庫の前記機能および前記現在の設定状態に応じた前記保存環境と、当該保存環境に対応する前記保存可能期間とを抽出し、抽出した前記保存環境と前記保存可能期間とを出力するものである。

　本開示に係る冷蔵庫では、貯蔵物を貯蔵する際に、ユーザーに対して、当該貯蔵物の保存に適した保存環境を提案することができる。

実施の形態１に係る冷蔵庫１の全体の構成を示す正面図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１の構成を示す側断面図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１と各通信機器との関係を示す図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１における貯蔵物の保存環境の提示に関する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態１に係る冷蔵庫１における貯蔵物の保存可能期限の提示に関する処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態１に係る外部ネットワーク１１に登録された貯蔵物名１８を示す図である。 実施の形態１に係る外部ネットワーク１１が有する保存可能期間データベース１９を示す図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１の機能データ２０の一例を示す図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１の設定データ２１を示す図である。 実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される保存提案情報３０の一例を示す図である。 実施の形態１に係る冷蔵庫１のパネル１３の一例を示す正面図である。 実施の形態１に係る外部ネットワーク１１が記憶する保存期限リスト４０の一例を示す図である。 実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される期限切迫通知４１の一例を示す図である。 実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される保存日数通知４２の一例を示す図である。 実施の形態２に係る冷蔵庫１の処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態２に係る外部ネットワーク１１の料理リスト５０の一例を示す図である。 実施の形態２に係る携帯端末１４に表示された貯蔵物１７の一覧データ６０の一例を示す。 実施の形態２に係る携帯端末１４に表示されるオススメレシピの提示の一例を示す図である。

　以下、本開示に係る冷蔵庫の実施の形態について図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の実施の形態およびその変形例に示す構成のうち、組み合わせ可能な構成のあらゆる組み合わせを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係または形状等が実際のものとは異なる場合がある。

　実施の形態１．
　図１は、実施の形態１に係る冷蔵庫１の全体の構成を示す正面図である。図２は、実施の形態１に係る冷蔵庫１の構成を示す側断面図である。図３は、実施の形態１に係る冷蔵庫１と各通信機器との関係を示す図である。図４は、実施の形態１に係る冷蔵庫１における貯蔵物の保存環境の提示に関する処理の流れを示すフローチャートである。図５は、実施の形態１に係る冷蔵庫１における貯蔵物の保存可能期限の提示に関する処理の流れを示すフローチャートである。

　図１および図２に示すように、冷蔵庫１の本体１ａには、用途別の貯蔵室として、冷蔵室２、切替室３、製氷室４、冷凍室５、および、野菜室６の５つの部屋が設けられている。

　また、図２に示すように、冷蔵庫１の背面上部には、冷蔵庫１の動作を制御する主制御部７が設けられている。また、主制御部７には、第１記憶装置７ａが接続されている。

　図１に示すように、冷蔵室２には、冷蔵室左扉８と冷蔵室右扉９とが設けられている。冷蔵庫１の上部には、冷蔵室左扉８の回転軸および冷蔵室右扉９の回転軸となる１対のヒンジ１０が設けられている。冷蔵室２内には、複数の棚２ａが設けられている。

　また、切替室３、製氷室４、冷凍室５、および、野菜室６は、引き出し式の貯蔵室である。切替室３は、複数の保存モードを有しており、ユーザーからの指定で、保存モードの切り替えが可能である。保存モードには、例えば、通常モード、瞬冷凍モード、氷点下モードなどが含まれる。また、他の貯蔵室も、複数の保存モードを有していてもよい。

　また、図２に示すように、ヒンジ１０には、通信装置１２が設けられている。通信装置１２は、ヒンジ１０の内部に設けられていてもよく、あるいは、ヒンジ１０の表面に固定されていてもよい。通信装置１２は、図３に示すように、外部に設けられた外部ネットワーク１１と通信可能である。外部ネットワーク１１は、例えば、クラウドサーバである。外部ネットワーク１１は、後述する保存可能期間データベース１９（図７参照）などを記憶する第２記憶装置１１ａを有している。実施の形態１では、外部ネットワーク１１が、貯蔵物の保存可能期間を管理する制御装置として機能する場合を例に挙げて説明する。しかしながら、冷蔵庫１の主制御部７が、当該制御装置として機能してもよい。

　通信装置１２は、外部ネットワーク１１に直接接続されてもよいが、図３に示すように、冷蔵庫１とは別に設けられたゲートウェイ１５を介して外部ネットワーク１１と通信する構成としても良い。また、上記の説明においては、通信装置１２はヒンジ１０に設けられていると説明したが、その場合に限定されない。通信装置１２は、設置可能なスペースであれば、設置場所は、冷蔵庫１のいずれの場所でもよく、あるいは、冷蔵庫１が設置された室内空間のいずれの場所でもよいこととする。

　冷蔵室左扉８には、図２および図３に示すように、パネル１３が設けられている。図１１は、実施の形態１に係る冷蔵庫１のパネル１３の一例を示す正面図である。パネル１３は、ユーザーからの操作を受け入れ、また、ユーザーに対するメッセージの画面表示を行う。具体的には、パネル１３は、図１１に示すように、ユーザーが操作するボタンを有し、各貯蔵室の温度設定および各貯蔵室の保存モードの設定の入力を受け付ける。また、パネル１３は、図１１に示すように、ユーザーに対するメッセージを表示する表示画面１３ｂを有している。パネル１３は、図２に示すように、主制御部７と電気的に接続されている。なお、パネル１３は、図２に示すように、ヒンジ１０を経由して、主制御部７と配線で接続されている。従って、パネル１３は、主制御部７と直接接続されていてもよいが、ヒンジ１０内の通信装置１２を介して主制御部７と電気的に接続されていてもよい。

　主制御部７は、パネル１３によって設定された各貯蔵室の設定温度および各貯蔵室の保存モードの情報に基づいて、各貯蔵室の温度環境を調整する制御を行う。

　また、ユーザーが所有する携帯端末１４は、図３に示すように、外部ネットワーク１１およびゲートウェイ１５に対して、通信可能に接続される。従って、携帯端末１４は、外部ネットワーク１１またはゲートウェイ１５を介して、通信装置１２に接続されることが可能である。そのため、携帯端末１４は、通信装置１２を介して、主制御部７に接続可能である。ユーザーは、パネル１３の代わりに、携帯端末１４を操作することで、各貯蔵室の温度設定および各貯蔵室の保存モードの設定の入力を行うことができる。携帯端末１４は、画面表示を行うための画面を有している。なお、携帯端末１４は、例えば、スマートフォンまたはタブレット端末である。

　冷蔵室２には、図２に示すように、庫内カメラ１６が設けられている。庫内カメラ１６は、冷蔵室２内を撮影する。庫内カメラ１６は、例えば、冷蔵室左扉８または冷蔵室右扉９に取り付けられている。具体的には、庫内カメラ１６は、冷蔵室左扉８の貯蔵室側に固定されるか、あるいは、冷蔵室右扉９の貯蔵室側に固定される。庫内カメラ１６は、冷蔵室２に対して、１個設けてもよいが、各棚２ａごとに１個ずつ設けるようにしてもよい。あるいは、庫内カメラ１６が１個の場合に、各棚２ａ間を移動できるようにしてもよい。その場合、冷蔵室左扉８または冷蔵室右扉９に、庫内カメラ１６の移動をガイドするガイドレールを設けておく。ガイドレールは、垂直方向に延びるように設置する。庫内カメラ１６は、モータなどの駆動装置により、ガイドレールに沿って、上下方向に移動する。これにより、１つの庫内カメラ１６で、冷蔵室２の各棚２ａの内部を撮影することができる。庫内カメラ１６は、冷蔵庫１の冷蔵室左扉８または冷蔵室右扉９が閉まっている状態においては、冷蔵室２内に存在している。そのため、冷蔵庫１の冷蔵室左扉８または冷蔵室右扉９を開けた際に、庫内カメラ１６のレンズに結露が生じる可能性がある。そのため、庫内カメラ１６には、必要に応じて、レンズヒーターを設けるようにしてもよい。

　庫内カメラ１６は、切替室３、製氷室４、冷凍室５、および、野菜室６のそれぞれにも設けるようにしてもよい。

　また、冷蔵室２には、図２に示すように、必要に応じて、賞味期限検知センサ２５が設けられている。賞味期限検知センサ２５は、例えば、ガスセンサ、温度センサ、または、重量センサである。賞味期限検知センサ２５は、冷蔵室２内に貯蔵された貯蔵物１７の賞味期限を予測する。賞味期限検知センサ２５は、１個設けてもよいが、各棚２ａごとに１個ずつ設けるようにしてもよい。

　賞味期限検知センサ２５は、切替室３および野菜室６のそれぞれにも設けるようにしてもよい。

　次に、ユーザーに対して、貯蔵物の保存環境を提示する方法の処理について説明する。図４に、当該方法の処理の流れを示すフローチャートを示す。図４は、貯蔵物１７の撮影から、ユーザーへの提示までの、処理の流れを示している。

　図４に示すように、ステップＳ１０１で、ユーザーは、冷蔵庫１に貯蔵する貯蔵物１７を携帯端末１４で撮影し、撮影画像を外部ネットワーク１１に送信する。貯蔵物１７は、ユーザーが買ってきた食材、ユーザーが作った料理などである。外部ネットワーク１１は、携帯端末１４から、貯蔵物１７の撮影画像を受信することで、当該貯蔵物１７が、ユーザーから指定された貯蔵物であると認識する。

　また、貯蔵物１７は、ステップＳ１０２で、冷蔵庫１内に設置された庫内カメラ１６によって撮影してもよい。ステップＳ１０２は、必要に応じて、実行する。ステップＳ１０２を実行する場合、ステップＳ１０１の処理は、実行してもよく、あるいは、実行しなくてもよい。ステップＳ１０２を実行するタイミングは、例えば、ユーザーが貯蔵物１７を冷蔵庫１に入庫する際に行う。冷蔵庫１の通信装置１２は、庫内カメラ１６の撮影画像を、外部ネットワーク１１に送信する。外部ネットワーク１１は、冷蔵庫１の通信装置１２から、貯蔵物１７の撮影画像を受信することで、当該貯蔵物１７が、ユーザーから指定された貯蔵物であると認識する。庫内カメラ１６による撮影は、冷蔵室左扉８または冷蔵室右扉９の開閉時に自動的に実行されてもよいし、あるいは、ユーザーが庫内カメラ１６を操作することによって実行されてもよい。

　このように、貯蔵物１７は、第１カメラとしての庫内カメラ１６で撮影してもよく、あるいは、携帯端末１４に搭載されている第２カメラとしての内蔵カメラで撮影してもよい。

　次に、ステップＳ１０３で、外部ネットワーク１１が、撮影画像を受信して、当該撮影画像から、貯蔵物１７の料理名または食材名となる貯蔵物名１８を自動で識別する。当該識別は、例えば、パターン認識処理などで行う。識別された貯蔵物名１８は、ステップＳ１０４で、外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａに記憶されることで、外部ネットワーク１１に登録される。図６は、実施の形態１に係る外部ネットワーク１１に登録された貯蔵物名１８を示す図である。

　なお、貯蔵物１７の貯蔵物名１８が、外部ネットワーク１１によって自動で識別できない場合に備えて、ステップＳ１０５で、ユーザーによる手動入力も可能とする。ステップＳ１０５では、ユーザーが、携帯端末１４に、貯蔵物１７の貯蔵物名１８を入力して、外部ネットワーク１１に送信する。これにより、貯蔵物名１８が外部ネットワーク１１に登録される。ステップＳ１０５は、必要に応じて、実行する。あるいは、外部ネットワーク１１から携帯端末１４に対して、「貯蔵物名が識別できませんでした」とのメッセージを送信して、ユーザーに対して、ステップＳ１０５を実行するように促すようにしてもよい。

　外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａには、保存可能期間データベース１９が記憶されている。図７は、実施の形態１に係る外部ネットワーク１１が有する保存可能期間データベース１９を示す図である。保存可能期間データベース１９は、貯蔵物名１８ごとに、例えば、推奨する保存環境および保存可能期間等の保存推奨データを記憶している。図７に示すように、保存可能期間データベース１９は、貯蔵物名１８ごとに、貯蔵物１７の保存に適した複数の保存環境を記憶し、さらに、それらの保存環境ごとに貯蔵物１７の保存可能期間を記憶している。例えば、貯蔵物名１８が「豚バラ肉」の場合、保存環境が「冷蔵室」では保存可能期間が「２日」、保存環境が「冷凍室」では保存可能期間が「３０日」と記憶されている。当該保存可能期間は、商品に記載されている賞味期限ではなく、例えば、官公庁などが推奨する一般的な消費期限または賞味期限である。

　図４の説明に戻る。ステップＳ１０６では、外部ネットワーク１１が、ステップＳ１０４で登録された貯蔵物名１８に関する保存推奨データを、保存可能期間データベース１９から取得する。

　ステップＳ１０７では、外部ネットワーク１１が、冷蔵庫１の主制御部７から、通信装置１２を介して、冷蔵庫１の機能を示す機能データ２０を取得する。図８は、実施の形態１に係る冷蔵庫１の機能データ２０の一例を示す図である。機能データ２０は、主制御部７に設けられた第１記憶装置７ａに記憶されている。機能データ２０には、図８に示すように、冷蔵庫１が備える貯蔵室の種別と、冷蔵庫１が備える保存モードなどの情報が記憶されている。ステップＳ１０７では、外部ネットワーク１１が、機能データ２０として、例えば、切替室３の瞬冷凍モードの有無を示すデータを取得する。

　ステップＳ１０８では、外部ネットワーク１１が、冷蔵庫１の主制御部７から、通信装置１２を介して、冷蔵庫１の現在の設定状態を示す設定データ２１を取得する。図９は、実施の形態１に係る冷蔵庫１の設定データ２１を示す図である。設定データ２１は、主制御部７に設けられた第１記憶装置７ａに記憶されている。設定データ２１には、図９に示すように、冷蔵庫１が備える貯蔵室ごとの設定温度と、貯蔵室ごとの保存モードの設定情報などが記憶されている。ステップＳ１０８では、外部ネットワーク１１が、設定データ２１として、例えば、冷凍室５の温度設定を「弱」にしている等の設定情報を入手する。

　ステップＳ１１０では、外部ネットワーク１１が、ステップＳ１０６～Ｓ１０８で取得した保存推奨データ、機能データ２０、および、設定データ２１を照合する。すなわち、外部ネットワーク１１は、保存可能期間データベース１９から取得した保存推奨データの中から、冷蔵庫１の機能および冷蔵庫１の現在の設定状態に応じた貯蔵物１７の保存環境を抽出する。また、外部ネットワーク１１は、抽出した保存環境に対応する保存可能期間を、保存可能期間データベース１９から抽出する。

　ステップＳ１１１では、外部ネットワーク１１が、ステップＳ１１０で抽出した保存環境として、貯蔵物１７の保存に適した冷蔵庫１の貯蔵室を提示する。また、外部ネットワーク１１は、当該保存環境として、貯蔵物１７の保存に適した当該貯蔵室の設定温度を提示してもよい。さらに、外部ネットワーク１１は、当該保存環境として、貯蔵物１７の保存に適した当該貯蔵室の保存モードを提示するようにしてもよい。以下では、これらの提示される情報を保存提案情報３０（図１０参照）と呼ぶ。保存提案情報３０には、貯蔵室、設定温度、保存モードのうちの少なくとも１つが含まれる。

　ステップＳ１１１におけるユーザーに対する保存提案情報３０の提示方法としては、例えば、外部ネットワーク１１と通信を行っている携帯端末１４の表示画面に表示する、または、主制御部７を通じて冷蔵庫１のパネル１３に表示する。

　図１０は、実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される保存提案情報３０の一例を示す図である。図１０に示すように、携帯端末１４の表示画面には、貯蔵物名１８と保存提案情報３０とが表示されている。

　このように、ユーザーは、外部ネットワーク１１に、買ってきた食材、または、作った料理を登録することで、それらの食材または料理をリスト化して管理することができる。また、ユーザーは、図１０に示すように、携帯端末１４の表示画面で、貯蔵物名１８と保存提案情報３０とを確認することができる。そのため、その食材および料理に適した保存方法を、ユーザーの持っている冷蔵庫１に合わせて知ることができる。

　図１１に、冷蔵庫１のパネル１３に表示される保存提案情報３０の一例を示す。図１１に示すように、パネル１３に設けられた表示画面１３ｂには、貯蔵物名１８と保存提案情報３０とが表示されている。なお、表示画面１３ｂは、常にパネル１３に表示されていなくてもよく、ユーザーがメインスイッチ１３ａにタッチしたときに、パネル１３に表示されるようにしてもよい。

　図４の処理について、具体的な例を挙げて説明する。例えば、ユーザーが、貯蔵物１７としてスーパーで買った豚バラ肉を携帯端末１４で撮影し、貯蔵物名１８を外部ネットワーク１１に登録する。外部ネットワーク１１は、登録された貯蔵物名１８に関する保存推奨データを保存可能期間データベース１９から取得する。すなわち、図７に示すように、保存可能期間データベース１９には、豚バラ肉は、冷蔵室だと２日間、チルド室だと６日間、切替室３の瞬冷凍モードだと１４日間、冷凍室だと３０日間保存可能であるというデータが記憶されている。そのため、外部ネットワーク１１は、それらのデータを保存推奨データとして取得する。外部ネットワーク１１は、取得した保存推奨データと、冷蔵庫１の機能データ２０および設定データ２１とを照らし合わせる。具体的には、外部ネットワーク１１は、冷蔵庫１の機能データ２０に基づいて、ユーザーの使っている冷蔵庫１には、切替室３が備わっており、瞬冷凍モードの設定が可能で、チルド室が備わっていないことを把握する。また、外部ネットワーク１１は、冷蔵庫１の設定データ２１に基づいて、ユーザーの使っている冷蔵庫１は、現在、切替室３が瞬冷凍モードに設定されていることを把握する。外部ネットワーク１１は、把握したそれらの情報に基づいて、先に取得した保存推奨データの中から、まず、チルド室に関する情報を除外する。また、外部ネットワーク１１は、冷凍室５と、瞬冷凍モードに設定されている切替室３とを比較して、冷凍室５よりも鮮度が保てる切替室３を優先して選択する。貯蔵室ごとの優先度については、外部ネットワーク１１が予め第２記憶装置１１ａに記憶していることとする。こうして、外部ネットワーク１１は、ユーザーの持つ携帯端末１４に、豚バラ肉は、冷蔵室２だと２日間だが、切替室３では瞬冷凍モードに設定すれば１４日間保存できる旨を示した保存提案情報３０（図１０参照）を送信する。また、優先度を用いずに、外部ネットワーク１１が、ユーザーが選択可能なすべての候補、すなわち、冷蔵室２、切替室３、冷凍室５のすべてを、保存提案情報３０として送信するようにしてもよい。

　保存提案情報３０により、ユーザーは、貯蔵物１７の保存に適した貯蔵室、設定温度、保存モードを、容易に知ることができる。また、近年、冷蔵庫１には、瞬冷凍モード、氷点下モードなどが設けられ、冷蔵庫１の機能は、年々、複雑化している。ユーザーは、そのような複雑化している冷蔵庫１の機能を、マニュアルを参照することなく、実際に冷蔵庫１を使いながら、すなわち、貯蔵物１７を冷蔵庫１に保存しながら、保存提案情報３０により容易に知ることができる。

　次に、実施の形態１に係る冷蔵庫１における、ユーザーに対する、貯蔵物の保存可能期限の提示方法の処理の流れを示すフローチャートを図５に示す。図５は、貯蔵物１７を保存してから、貯蔵物１７の保存可能日数を、ユーザーに提示するまでの処理の流れを示している。また、図１２は、実施の形態１に係る外部ネットワーク１１が記憶する保存期限リスト４０の一例を示す図である。

　図５に示すように、ステップＳ２０１では、ユーザーが、貯蔵物１７を冷蔵庫１に保存する。

　ステップＳ２０２では、冷蔵庫１が、庫内カメラ１６で貯蔵物１７を撮影することで、貯蔵物１７の冷蔵庫１内の保存先を特定する。冷蔵庫１は、特定した貯蔵物１７の保存先を外部ネットワーク１１に送信する。

　ステップＳ２０３では、外部ネットワーク１１が、特定した貯蔵物１７の保存先２２を、図１２に示す保存期限リスト４０に登録する。これにより、貯蔵物１７を冷蔵庫１のどの貯蔵室に保存したかを自動で登録することができる。保存期限リスト４０は、第２記憶装置１１ａに記憶されている。

　また、庫内カメラ１６により貯蔵物１７の保存先２２を特定できない場合に備えて、ステップＳ２０４において、ユーザーによる手動入力も可能とする。なお、ステップＳ２０４は、必要に応じて、実行する。あるいは、冷蔵庫１から携帯端末１４に対して、「保存先が特定できませんでした」とのメッセージを送信して、ユーザーに対して、ステップＳ２０４を実行するように促すようにしてもよい。ステップＳ２０４では、ステップＳ２０４では、ユーザーが、携帯端末１４に、貯蔵物１７の保存先２２を入力して、外部ネットワーク１１に送信する。これにより、貯蔵物１７の保存先２２が外部ネットワーク１１の保存期限リスト４０に登録される。

　ステップＳ２０５では、外部ネットワーク１１が、貯蔵物１７の貯蔵物名１８が、すでに、保存期限リスト４０に登録済みかを判定する。貯蔵物名１８が登録済みであれば、ステップＳ２０６に進む。貯蔵物名１８が登録済みでなければ、ステップＳ１０３～Ｓ１０５の処理を行う。ステップＳ１０３～Ｓ１０５については、図４で説明した通りであるため、ここでは、その説明を省略する。

　ステップＳ２０６では、外部ネットワーク１１が、貯蔵物１７を冷蔵庫１に入庫した日を、保存日２３として、保存期限リスト４０に登録する。

　ステップＳ２０７では、外部ネットワーク１１が、冷蔵庫１に保存された貯蔵物１７の経過日数２４をカウントして、保存期限リスト４０に登録する。経過日数２４は、毎日、同じ時刻、例えば、深夜０時に更新される。なお、経過日数２４の代わりに、経過時間を登録するようにしてもよい。

　ステップＳ２０８では、外部ネットワーク１１が、登録された貯蔵物名１８に関する保存可能期間を、保存可能期間データベース１９から取得する。

　ステップＳ２０９では、外部ネットワーク１１が、ステップＳ２０８で取得した保存可能期間と、保存期限リスト４０の経過日数２４とを比較することで、貯蔵物１７の保存可能期限２６が近いか否かを判定する。例えば、豚バラ肉を切替室３に保存して、経過日数が４日であるとする。このとき、保存可能期間データベース１９には、切替室に保存した豚バラ肉の保存可能期間が１４日であると記憶されている。従って、外部ネットワーク１１は、経過日数の４日と、保存可能期間の１４日とを比較して、保存可能期限２６が近くないと判定する。一方、経過日数が１３日であった場合には、外部ネットワーク１１は、経過日数の１３日と、保存可能期間の１４日とを比較して、保存可能期限２６が近いと判定する。すなわち、外部ネットワーク１１は、経過日数と保存可能期間との差が、予め設定された閾値以下の場合に、保存可能期限２６が近いと判定して、ステップＳ２１０に進む。そうでない場合に、保存可能期限２６が近くないと判定して、ステップＳ２１１に進む。

　なお、保存可能期限２６は、図１２に示すように、外部ネットワーク１１が、経過日数２４と保存可能期間データベース１９とに基づいて演算して、保存期限リスト４０に登録してもよいが、特に、登録しなくてもよい。保存可能期限２６を登録しない場合には、外部ネットワーク１１が、必要に応じて、その都度、保存可能期限２６を演算する。

　ステップＳ２１０では、外部ネットワーク１１が、携帯端末１４に、貯蔵物１７の保存可能期限２６が迫っていることを知らせる期限切迫通知４１を送信する。図１３は、実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される期限切迫通知４１の一例を示す図である。図１３に示すように、携帯端末１４の表示画面には、貯蔵物名１８と期限切迫通知４１とが表示されている。

　ステップＳ２１１では、外部ネットワーク１１が、保存期限リスト４０の経過日数２４を知らせる保存日数通知４２を、一定の周期で、定期的にユーザーに提示する。保存日数通知４２を提示する方法は、携帯端末１４の表示画面に表示する、または、冷蔵庫１に備えられているパネル１３の表示画面１３ｂに表示する。また、提示する周期については、ユーザーによって設定可能とする。図１４は、実施の形態１に係る携帯端末１４に表示される保存日数通知４２の一例を示す図である。図１４に示すように、携帯端末１４の表示画面には、貯蔵物名１８と保存日数通知４２とが表示されている。パネル１３の保存日数通知４２の表示方法は、図１３に示す期限切迫通知４１と同様に行えばよいため、ここでは、その説明を省略する。

　なお、ステップＳ２０９では、外部ネットワーク１１が、貯蔵物１７の保存可能期限２６が近づいてきた場合に、ユーザーに期限切迫通知４１を提示するとしたが、その場合に限定されない。例えば、外部ネットワーク１１が、貯蔵物１７の保存可能期限２６が過ぎた場合において、期限切迫通知４１と同様に、期限超過通知をユーザーに提示するようにしてもよい。なお、ユーザーに提示する方法は、上述の方法と同様とする。また、期限超過通知の内容は、例えば、「貯蔵物名：豚バラ肉　保存可能期限が過ぎています。」とする。期限切迫通知４１と期限超過通知との両方をユーザーに提示してもよく、あるいは、いずれか一方を提示してもよい。

　また、冷蔵庫１が、賞味期限検知センサ２５を備えている場合には、図５のステップＳ２１２の処理を行うようにしてもよい。賞味期限検知センサ２５は、例えば、ガスセンサ、温度センサ、重量センサである。賞味期限検知センサ２５は、検知結果から、貯蔵物１７の保存可能期限を予測する。ステップＳ２１２では、賞味期限検知センサ２５は、検知結果から、貯蔵物１７の保存可能期限を予測した場合、予測保存可能期限を、主制御部７に送信する。主制御部７は、通信装置１２を介して、外部ネットワーク１１に、予測保存可能期限を送信する。外部ネットワーク１１は、ステップＳ２０９で、受信した予測保存可能期限と経過日数２４とに基づいて、貯蔵物１７の保存可能期限２６が近づいているか否かを判定する。ステップＳ２１０とステップＳ２１１の処理は、上述した通りであるため、ここでは、その説明を省略する。

　このように、期限切迫通知４１を提示することにより、ユーザーは保存した貯蔵物１７の消費期限または賞味期限を定期的に知ることができるため、保存したまま忘れてしまい、腐らせてしまうようなリスクを軽減することができる。

　以上のように、実施の形態１においては、ユーザーは、図４の処理により、食材または料理の保存に適した方法を知ることができる。また、図５の処理により、食材または料理の廃棄のリスクも軽減できることから、ユーザーは、冷蔵庫に食べ物を保管することに対するストレスおよび不満を解消することができる。

　ここで、外部ネットワーク１１および主制御部７、並びに、第１記憶装置７ａおよび第２記憶装置１１ａのハードウェア構成について説明する。外部ネットワーク１１および主制御部７は、制御装置から構成されている。外部ネットワーク１１および主制御部７の各機能は、処理回路から構成される。処理回路は、専用のハードウェア、または、プロセッサから構成される。専用のハードウェアは、例えば、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）またはＦＰＧＡ（Field Programmable Gate Array）などである。プロセッサは、メモリに記憶されるプログラムを実行する。第１記憶装置７ａおよび第２記憶装置１１ａは、共に、メモリから構成される。メモリは、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、フラッシュメモリ、ＥＰＲＯＭ（Erasable Programmable ROM）などの不揮発性または揮発性の半導体メモリ、もしくは、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスクなどのディスクである。

　なお、上述したように、実施の形態１で説明した外部ネットワーク１１の処理を、冷蔵庫１の主制御部７が行うようにしてもよい。その場合、第１記憶装置７ａが、第２記憶装置１１ａが記憶しているデータをすべて記憶することになる。

　実施の形態２．
　実施の形態２では、ユーザーは、ユーザーが作った料理の写真、評価、レシピなどを外部ネットワーク１１に登録することができる。図１５は、実施の形態２に係る冷蔵庫１の処理の流れを示すフローチャートである。

　図１５に示すように、ステップＳ１０１で、ユーザーは、冷蔵庫１に貯蔵する貯蔵物１７として、ユーザーが作った料理を携帯端末１４で撮影し、当該料理の写真を外部ネットワーク１１に送信する。

　ステップＳ１０２、Ｓ１０３、Ｓ１０５の処理は、実施の形態１で説明した図４のステップＳ１０２、Ｓ１０３、Ｓ１０５の処理と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。

　実施の形態２では、ステップＳ３０１において、外部ネットワーク１１が、料理の名称を示す貯蔵物名１８と料理の撮影画像５１とを料理リスト５０に保存する。図１６は、実施の形態２に係る外部ネットワーク１１の料理リスト５０の一例を示す図である。図１６に示すように、料理リスト５０には、貯蔵物名１８ごとに、貯蔵物１７の撮影画像５１と、貯蔵物１７の撮影日を示す撮影日データ５２と、評価データ５３と、レシピデータ５４とが登録されている。料理リスト５０は、外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａに記憶されている。このときに、ユーザーは、携帯端末１４を介して、さらに、レシピデータ５４を料理リスト５０に保存する。なお、レシピデータ５４は、外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａに予め記憶されている場合には、特に、ステップＳ３０１で登録する必要はない。

　ステップＳ３０２では、ユーザーが、携帯端末１４に、貯蔵物１７の評価を入力する。携帯端末１４は、入力された評価データ５３を外部ネットワーク１１に送信する。ステップＳ３０３で、外部ネットワーク１１は、料理リスト５０に、評価データ５３を登録する。評価データ５３には、例えば、ランク情報が含まれる。この場合、例えば、５段階のランク付けとすると、図１８に示すように、「☆５」が最も高いランクで、☆が１つ下がることに評価のランクが１つ下がり、「☆１」が最も低いランクである。なお、評価データ５３は、ランク情報に限定させず、レビューのように文字メッセージで入力するようにしてもよい。

　ステップＳ３０４では、ユーザーが、携帯端末１４に、料理リスト５０に登録された貯蔵物１７の閲覧の要求を入力する。携帯端末１４が、入力された要求を外部ネットワーク１１に送信する。ステップＳ３０５で、外部ネットワーク１１は、当該要求に応じて、料理リスト５０に登録されている貯蔵物１７に関する一覧データ６０を、携帯端末１４に送信する。ステップＳ３１２で、携帯端末１４が、貯蔵物１７の一覧データ６０を画面に表示する。図１７は、実施の形態２に係る携帯端末１４に表示された貯蔵物１７の一覧データ６０の一例を示す。このように、携帯端末１４には、貯蔵物１７の一覧データ６０に基づいて、カレンダー方式に、撮影日ごとに、料理の撮影画像が表示される。なお、一覧データ６０は、外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａに記憶されている。

　ステップＳ３０６では、ユーザーが、携帯端末１４に、一覧データ６０の中から、１つの料理を選択する。携帯端末１４は、選択された料理を外部ネットワーク１１に送信する。ステップＳ３０７で、外部ネットワーク１１は、図１２に示した保存期限リスト４０を取得する。ステップＳ３０８で、外部ネットワーク１１は、保存期限リスト４０とレシピデータ５４とを照合して、選択された料理のレシピに必要な購入すべき食材を決定して、携帯端末１４に送信する。そして、ステップＳ３１３で、携帯端末１４が、購入すべき食材を画面に表示する。

　ステップＳ３０９では、ユーザーが、携帯端末１４に、オススメレシピの要求を入力する。携帯端末１４が、当該要求を外部ネットワーク１１に送信する。ステップＳ３１０で、外部ネットワーク１１は、図１２に示した保存期限リスト４０を取得する。ステップＳ３１１で、外部ネットワーク１１は、保存期限リスト４０を参照して、保存された貯蔵物１７を用いたオススメレシピを検索する。当該オススメレシピは、料理リスト５０のレシピデータ５４の中から検索するか、あるいは、外部ネットワーク１１の第２記憶装置１１ａに予め記憶されたレシピの中から検索する。料理リスト５０のレシピデータ５４の中からオススメレシピを検索する場合には、外部ネットワーク１１は、評価データ５３を参照して、評価の高いレシピを抽出する。なお、検索するレシピは、１個でもよいが、２個以上でもよい。外部ネットワーク１１は、検索したオススメレシピを、携帯端末１４に送信する。ステップＳ３１４で、携帯端末１４が、オススメレシピを画面に表示する。図１８は、実施の形態２に係る携帯端末１４に表示されるオススメレシピの提示の一例を示す図である。図１８に示すように、オススメレシピには、例えば、料理名としての貯蔵物名１８、料理の撮影画像５１、料理のレシピデータ５４、料理の評価データ５３が表示される。

　他の構成および動作は、実施の形態１と同じであるため、ここでは、その説明を省略する。

　以上のように、実施の形態２においては、実施の形態１と同様の構成を有しているため、実施の形態１と同様の効果が得られる。

　また、実施の形態２においては、ユーザーが作った料理の写真、評価、レシピなどを外部ネットワーク１１に登録することができる。そのため、ユーザーは、登録された料理の一覧データ６０を外部ネットワーク１１から受信して、携帯端末１４に表示することができる。また、ユーザーは、携帯端末１４に表示された料理の一覧データ６０を閲覧して、過去に作った料理の中から自由に料理を選択することができる。また、当該料理を作るために必要な購入すべき食材を外部ネットワーク１１が決定してユーザーに知らせてくれるため、何を購入すべきかを容易に知ることができる。

　また、ユーザーは、料理の一覧データ６０を閲覧することで、冷蔵庫１に保存した残った料理の存在を容易に思い出すことができる。また、図５の処理により、当該料理の保存可能期限を容易に確認することができる。また、ユーザーは、残った料理を冷蔵庫１に保存する場合も、図４の処理により、保存に適した貯蔵庫および保存モードを容易に知ることができる。

　１　冷蔵庫、１ａ　本体、２　冷蔵室、２ａ　棚、３　切替室、４　製氷室、５　冷凍室、６　野菜室、７　主制御部、７ａ　第１記憶装置、８　冷蔵室左扉、９　冷蔵室右扉、１０　ヒンジ、１１　外部ネットワーク、１１ａ　第２記憶装置、１２　通信装置、１３　パネル、１３ａ　メインスイッチ、１３ｂ　表示画面、１４　携帯端末、１５　ゲートウェイ、１６　庫内カメラ、１７　貯蔵物、１８　貯蔵物名、１９　保存可能期間データベース、２０　機能データ、２１　設定データ、２２　保存先、２３　保存日、２４　経過日数、２５　賞味期限検知センサ、２６　保存可能期限、３０　保存提案情報、４０　保存期限リスト、４１　期限切迫通知、４２　保存日数通知、５０　料理リスト、５１　撮影画像、５３　評価データ、５４　レシピデータ、６０　一覧データ。

Claims (16)

1. 　本体と、
   　前記本体に設けられ、制御装置および携帯端末との通信が可能な通信装置と、
   　冷蔵庫の機能を示す機能データと前記冷蔵庫の現在の設定状態を示す設定データとを記憶した第１記憶装置と
   　を備え、
   　前記制御装置は、前記本体の外部または内部に配置され、
   　前記通信装置は、前記制御装置に対して、前記機能データと前記設定データとを送信し、
   　前記制御装置は、
   　１以上の貯蔵物の保存可能期間を保存環境ごとに設定した保存可能期間データベースを予め記憶した第２記憶装置を有し、
   　前記通信装置から前記機能データおよび前記設定データを受信し、
   　前記機能データおよび前記設定データに基づいて、前記冷蔵庫に保存する貯蔵物を保存する保存環境として、前記保存可能期間データベースの中から、前記冷蔵庫の前記機能および前記現在の設定状態に応じた前記保存環境と、当該保存環境に対応する前記保存可能期間とを抽出し、
   　抽出した前記保存環境と前記保存可能期間とを出力する、
   　冷蔵庫。
2. 　前記制御装置は、前記携帯端末との通信が可能で、
   　前記制御装置は、前記抽出した前記保存環境と前記保存可能期間とを前記携帯端末に送信し、
   　前記携帯端末は、前記保存環境と前記保存可能期間とを受信して画面表示する、
   　請求項１に記載の冷蔵庫。
3. 　前記本体の内部に設けられ、前記貯蔵物を保存する貯蔵室と、
   　前記本体に設けられ、前記貯蔵室を開閉する扉と、
   　前記扉の前記貯蔵室側に配置され、前記貯蔵物を撮影する第１カメラと
   　を備え、
   　前記通信装置は、前記制御装置に対して、前記第１カメラで撮影された前記貯蔵物の撮影画像を送信し、
   　前記制御装置は、
   　前記第１カメラで撮影された前記貯蔵物の前記撮影画像を受信することで、前記撮影画像の前記貯蔵物が、前記冷蔵庫に保存する前記貯蔵物であると認識する、
   　請求項１または２に記載の冷蔵庫。
4. 　前記携帯端末は、前記貯蔵物を撮影する第２カメラを備え、
   　前記制御装置は、
   　前記携帯端末から、前記第２カメラで撮影された前記貯蔵物の撮影画像を受信することで、前記撮影画像の前記貯蔵物が、前記冷蔵庫に保存する前記貯蔵物であると認識する、
   　請求項１～３のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
5. 　前記制御装置は、
   　前記貯蔵物の保存日を記憶し、
   　前記保存日からの経過日数または経過時間をカウントし、
   　前記経過日数または前記経過時間を定期的に前記携帯端末に送信し、
   　前記携帯端末は、前記経過日数または前記経過時間を受信して画面表示する、
   　請求項１～４のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
6. 　前記制御装置は、
   　前記貯蔵物の前記冷蔵庫内の保存先を前記第２記憶装置に記憶し、
   　前記保存可能期間データベースから、前記保存先の保存環境に対応する前記保存可能期間を抽出し、
   　前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間とに基づいて、前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間との差が予め設定された閾値以下かを判定し、
   　前記差が前記閾値以下の場合に、期限切迫通知を前記携帯端末に送信し、
   　前記携帯端末は、前記期限切迫通知を受信して画面表示する、
   　請求項５に記載の冷蔵庫。
7. 　前記制御装置は、
   　前記貯蔵物の前記冷蔵庫内の保存先を前記第２記憶装置に記憶し、
   　前記保存可能期間データベースから、前記保存先の保存環境に対応する前記保存可能期間を抽出し、
   　前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間とに基づいて、前記貯蔵物の保存可能期限が過ぎているかを判定し、
   　前記貯蔵物の保存可能期限が過ぎている場合に、期限超過通知を前記携帯端末に送信し、
   　前記携帯端末は、前記期限超過通知を受信して画面表示する、
   　請求項５または６に記載の冷蔵庫。
8. 　前記本体の内部に設けられ、前記貯蔵物を保存する貯蔵室と、
   　前記本体に設けられ、前記貯蔵室を開閉する扉と、
   　前記扉または前記本体に設けられ、画面表示を行うパネルと
   　を備え、
   　前記制御装置は、
   　前記抽出した前記保存環境と前記保存可能期間とを、前記冷蔵庫の前記通信装置に送信し、
   　前記冷蔵庫の前記通信装置は、前記保存環境と前記保存可能期間とを受信し、
   　前記冷蔵庫の前記パネルは、前記通信装置が受信した前記保存環境と前記保存可能期間との画面表示を行う、
   　請求項１～７のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
9. 　前記制御装置は、
   　前記貯蔵物の保存日を記憶し、
   　前記保存日からの経過日数または経過時間をカウントし、
   　前記経過日数または前記経過時間を定期的に前記冷蔵庫の前記通信装置に送信し、
   　前記冷蔵庫の前記通信装置は、前記経過日数または前記経過時間を受信し、
   　前記冷蔵庫の前記パネルは、前記通信装置が受信した前記経過日数または前記経過時間の画面表示を行う、
   　請求項８に記載の冷蔵庫。
10. 　前記制御装置は、
    　前記貯蔵物の前記冷蔵庫内の保存先を前記第２記憶装置に記憶し、
    　前記保存可能期間データベースから、前記保存先の保存環境に対応する前記保存可能期間を抽出し、
    　前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間とに基づいて、前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間との差が予め設定された閾値以下かを判定し、
    　前記差が前記閾値以下の場合に、期限切迫通知を前記冷蔵庫の前記通信装置に送信し、
    　前記冷蔵庫の前記通信装置は、前記期限切迫通知を受信し、
    　前記冷蔵庫の前記パネルは、前記通信装置が受信した前記期限切迫通知の画面表示を行う、
    　請求項９に記載の冷蔵庫。
11. 　前記制御装置は、
    　前記貯蔵物の前記冷蔵庫内の保存先を前記第２記憶装置に記憶し、
    　前記保存可能期間データベースから、前記保存先の保存環境に対応する前記保存可能期間を抽出し、
    　前記経過日数または前記経過時間と前記保存可能期間とに基づいて、前記貯蔵物の保存可能期限が過ぎているかを判定し、
    　前記貯蔵物の保存可能期限が過ぎている場合に、期限超過通知を前記冷蔵庫の前記通信装置に送信し、
    　前記冷蔵庫の前記通信装置は、前記期限超過通知を受信し、
    　前記冷蔵庫の前記パネルは、前記通信装置が受信した前記期限超過通知の画面表示を行う、
    　請求項９または１０に記載の冷蔵庫。
12. 　前記貯蔵物は料理であって、
    　前記制御装置は、
    　前記料理の撮影画像と撮影日とを記憶し、
    　閲覧要求を受信したときに、前記撮影日ごとに前記料理の前記撮影画像を表示する料理の一覧データを出力する、
    　請求項１～１１のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
13. 　前記制御装置は、
    　前記閲覧要求を前記携帯端末から受信したときに、前記撮影日ごとに前記料理の前記撮影画像を表示する料理の一覧データを、前記携帯端末に送信し、
    　前記携帯端末は、前記料理の一覧データを受信し、前記料理の前記撮影画像を前記撮影日ごとにカレンダー方式で画面表示する、
    　請求項１２に記載の冷蔵庫。
14. 　前記制御装置は、前記冷蔵庫の外部に設けられた外部ネットワークである、
    　請求項１～１３のいずれか１項に記載の冷蔵庫。
15. 　前記外部ネットワークは、クラウドサーバから構成されている、
    　請求項１４に記載の冷蔵庫。
16. 　前記制御装置は、前記冷蔵庫の内部に設けられた主制御部である、
    　請求項１～１３のいずれか１項に記載の冷蔵庫。

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