WO2013115303A1 - 光源保持部材及び照明装置 - Google Patents

Abstract

光源から出射される光の利用効率を高めることができる光源保持部材を提供する。バックライト（２）の光源（４）を保持するための保持部材（５）であって、導光板（６）を、該導光板（６）の厚み方向に挟持する一対の基板（５ａ）・基板（５ｂ）と、一対の基板（５ａ）・基板（５ｂ）を互いに接続するとともに、光源（４）が配置される接続基板（５ｃ）とを備えている。

Description

光源保持部材及び照明装置

　本発明は、液晶表示装置のバックライトなどに用いられる光源を保持するための保持部材、およびこれを用いた照明装置に関する。

　液晶表示装置に用いられる照明装置（いわゆるバックライト）は、主に、直下型とサイドライト型（エッジライト型ともいう）とに大別される。

　直下型の照明装置は、液晶表示パネルの背面側に光源を複数個配列し、液晶表示パネルを直接照射する。したがって、大画面でも高輝度を得ることができる。しかし、液晶表示パネルの背面側に光源を設ける必要があるため、表示装置の薄型化には障害となる。

　これに対して、サイドライト型の照明装置は、液晶表示パネルの背面側に導光板を設け、導光板の横端部に光源を設けた構成を有している。光源から出射した光は、導光板で反射して間接的に液晶表示パネルを均一に照射する。この構造によれば、直下型の場合と比較して、輝度は低いが、薄型化することができるとともに、輝度均一性に優れた表示装置を実現することができる。

　サイドライト型の照明装置の一例としては、特許文献１に記載のものが挙げられる（図１２参照）。特許文献１には、導光板２０４と、導光板２０４の端部に設けられた支持体２０３と、支持体２０３内に配された発光ダイオード２１０（光源）とにより構成された発光装置が記載されている。

日本国公開特許公報「特開平１０－１５４８３０号公報」

　ところが、従来の照明装置では、光源の発熱により、導光板や反射シートや拡散シート等に反りが生じ、光源から出射された光の一部が、導光板へ入射されず外部へ漏れるという問題が生じる。このような光漏れが生じると、光源からの出射光の利用効率が低下し、表示パネルにおける表示輝度が低下してしまう。

　本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、光源から出射される光の利用効率を高めることができる光源保持部材およびこれを備えた照明装置を提供することにある。

　本発明の光源保持部材は、上記課題を解決するために、
　光源と該光源からの光を面発光させる導光板とを備える照明装置における、該光源を保持するための光源保持部材であって、
　上記導光板を、該導光板の厚み方向に挟持する一対の基板と、
　上記一対の基板を互いに接続するとともに、上記光源が配置される接続基板とを備えていることを特徴とする。

　上記の構成によれば、一対の基板により導光板を挟持することができるため、光源の発熱による、導光板の反り（たわみ）を抑えることができる。これにより、光源から出射された光が導光板へ入射されずに外部へ漏れる「光漏れ」を防止することができる。よって、光源から出射される光の利用効率を高めることができる。

　上記光源保持部材では、上記接続基板には、上記光源を配置するための溝部が形成されていることが好ましい。

　これにより、光源の位置のバラツキを抑えることができる。

　上記光源保持部材では、上記溝部の幅は、上記導光板の厚みよりも小さいことが好ましい。

　上記光源保持部材では、上記溝部は、開口側に広がるようにテーパ状に形成されていることが好ましい。

　これにより、導光板内の奥にまで伝搬する光の量を増やすことができる。

　上記光源保持部材では、上記接続基板は、上記導光板の側面に接する当接部を有することが好ましい。

　上記の構成によれば、図３に示すように、保持部材を導光板に取り付ける際に、接続基板の当接部が冶具（ストッパー）として機能するため、光源から導光板までの距離（エアギャップ）を、長手方向（Ｚ軸方向）に一定に維持することができると。よって、光源から出射される光の利用効率をより高めることができる。また、光源と導光板との接触を防止することができるため、光源の損傷を防止することができる。

　上記光源保持部材では、上記接続基板は平板状に形成されていても良い。

　上記光源保持部材では、上記一対の基板は、当該光源保持部材の開口側に広がるようにテーパ状に形成されていても良い。

　上記光源保持部材では、上記一対の基板のうち、上記導光板の発光面とは反対側の背面に配置される基板は、上記導光板の背面全体を覆うように形成されていても良い。

　上記光源保持部材では、上記導光板の背面全体を覆う上記基板は、金属材料で形成されていることが好ましい。

　これにより、照明装置に適用した場合に、反射シートを省略することができるとともに、放熱効果を高めることができる。

　上記光源保持部材では、上記一対の基板は、上記導光板の周囲を、該導光板の厚み方向に挟持する構成とすることもできる。

　これにより、光源保持部材を、照明装置（バックライト）の保持フレームとして機能させることができる。

　上記光源保持部材では、上記光源はＬＥＤであることが好ましい。

　上記光源保持部材では、上記ＬＥＤのレンズ形状は、フラット状、凸状、凹状、フレネル状、または、ハニカム状に形成することができる。

　本発明の照明装置は、上記課題を解決するために、
　光源と、
　上記光源からの光を面発光させる導光板と、
　上記導光板を該導光板の厚み方向に挟持するとともに上記光源を保持する、上記光源保持部材と、を備えていることを特徴とする。

　上記の構成によれば、光源の発熱による、導光板の反り（たわみ）を抑えることができる。よって、「光漏れ」を防止することができるため、光源から出射される光の利用効率を高めることができる。

　上記照明装置では、上記光源の光出射面と、上記導光板の光入射面との間には空間が形成されていることが好ましい。

　これにより、光源から出射される光の利用効率をより高めることができる。また、光源と導光板との接触を防止することができるため、光源の損傷を防止することができる。

　上記照明装置では、
　上記導光板の発光面には拡散シートが設けられ、上記導光板の発光面とは反対側の背面には反射シートが設けられており、
　上記拡散シートおよび上記反射シートは、それぞれの少なくとも一端が、上記導光板と上記光源保持部材との間に挟持されていることが好ましい。

　以上のように、本発明の光源保持部材は、上記導光板を、該導光板の厚み方向に挟持する一対の基板と、上記一対の基板を互いに接続するとともに、上記光源が配置される接続基板とを備えている。また、本発明の照明装置は、上記光源保持部材を備えている。

　これにより、光源の発熱による導光板の反り（たわみ）を抑えることができるため、「光漏れ」を防止することができる。よって、光源から出射される光の利用効率を高めることができるという効果を奏する。

（ａ）は、本実施の形態に係る照明装置をバックライトとして備えた液晶表示装置の概略構成を示す断面図であり、（ｂ）は、液晶表示装置の概略構成を示す平面図である。 （ａ）は、実施例１に係るバックライトの一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、（ｂ）は、当該部分の平面図である。 （ａ）は、実施例２に係るバックライトの一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、（ｂ）は、当該部分の平面図である。 （ａ）は、実施例２の変形例に係るバックライトの一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、（ｂ）は、当該部分の平面図である。 図４に示すバックライトにおいて、光源（ＬＥＤ）の配光特性を示す模式図である。 （ａ）は、実施例３に係るバックライトの一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、（ｂ）は、当該部分の平面図である。 （ａ）は、実施例４に係るバックライトの一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、（ｂ）は、当該部分の平面図である。 （ａ）～（ｃ）は、実施例５に係るバックライトを示す平面図である。 （ａ）～（ｃ）は、本実施の形態に係る光源の構成例を示す断面図である。 エアギャップが存在しない場合の光の指向性を示す平面図である。 エアギャップが存在する場合の光の指向性を示す平面図である。 従来のサイドライト型の照明装置をバックライトとして備えた表示装置の概略構成を示す断面図である。

　本発明の一実施の形態を、図１～図１１を用いて説明すれば、以下のとおりである。

　本実施の形態では、導光板と、導光板の横端部に配された光源とで構成されたサイドライト型の照明装置について説明する。図１の（ａ）は、サイドライト型の照明装置をバックライトとして備えた液晶表示装置１の概略構成を示す断面図であり、図１の（ｂ）は、液晶表示装置１の概略構成を示す平面図である。なお、図１の（ｂ）では、便宜上、液晶表示パネル３を省略している。

　図１の（ａ）に示すように、本実施の形態の液晶表示装置１は、液晶表示パネル３と、液晶表示パネル３の背面側に配置されたバックライト２（照明装置）とを備えている。バックライト２は、液晶表示パネル３へ向かって光を照射する。液晶表示装置１は、バックライト２から液晶表示パネル３に入射された光の透過量を制御して表示を行う透過型の表示装置である。

　本発明では、液晶表示パネル３の構成は特に限定されず、公知の液晶表示パネルを適用することができる。図示は省略するが、液晶表示パネル３は、例えば、複数のＴＦＴ（薄膜トランジスタ）が形成されたアクティブマトリクス基板と、これに対向するカラーフィルタ基板とを備え、これらの基板の間に液晶層がシール材によって封入された構成を有している。

　次に、液晶表示装置１に備えられたバックライト２の構成について説明する。なお、図１および他の図において、液晶表示パネル３の表示面に垂直な方向をＹ軸方向、Ｙ軸方向に直交する方向（図１の紙面左右方向）をＸ軸方向、Ｘ－Ｙ平面に直交する方向をＺ軸方向とする。

　図１の（ａ）に示すように、バックライト２は、液晶表示パネル３の背面側（表示面側とは反対側）に配置されており、光源４と、光源４を保持する保持部材５（光源保持部材）と、導光板６と、反射シート７と、拡散シート８とを備えている。

　光源４は、発光ダイオード（ＬＥＤ）等の点状の光源である。光源４は、例えば、互いに発光色の異なる複数種類の発光ダイオードで構成することができる。具体的には、光源４は、赤（Ｒ）、緑（Ｇ）および青（Ｂ）の３色の発光ダイオードを複数個並べて配置したＬＥＤ群で構成されている。この３色の発光ダイオードを組み合わせて光源を構成することにより、白色の光を出射することができる。

　なお、発光ダイオードの色の組み合わせは、各色のＬＥＤの発色特性、および、液晶表示装置１の利用目的に応じて所望とされるバックライトの発色特性などに基づいて適宜決定することができる。このＬＥＤ群からなる光源４は、保持部材５に実装されている。なお、光源４として、各色のＬＥＤチップが１つのパッケージにモールドされているサイド発光タイプのＬＥＤを用いてもよい。なお、光源４の種類は特に限定されず、冷陰極管（ＣＣＦＬ）等であっても良い。また、光源４の数量も特に限定されないが、ＬＥＤを用いる場合には、複数個であることが好ましい。一例として、図１の（ｂ）では、光源４を３個設けた場合を示している。

　導光板６は、光源４から出射された光を、導光板６内部を伝搬させて発光面６ａへ導き、発光面６ａから面発光させる導光部材である。導光板６の発光面６ａは、拡散シート８の背面に対向する面である。

　導光板６は、図１では直方体に形成されているが、これに限定されず、楔型に形成されていても良い。楔型の導光板６では、光源４から離れるにしたがって、その厚さが徐々に小さくなるように形成されている。

　導光板６の４側面のうちの少なくとも１側面には、光源４が実装された保持部材５が固定されている。図１では、保持部材５が、導光板６の１側面に設けられている構成を示している。

　また、導光板６の表面（発光面６ａ）もしくは裏面（背面）には、導光板６内部を伝搬してきた光を外部へ出射させるための加工や処理が施されており、発光面６ａから液晶表示パネル３側へ効率良く光を出射させることができる。具体的には、例えば、プリズム加工や、シボ加工や、印刷処理などが挙げられるが、これに限定されず、公知の加工が施されている。

　導光板６は、ポリカーボネート（ＰＣ）、ポリメチルメタクリレート（ＰＭＭＡ）などの透明樹脂で形成することができるが、これらに限定されず、導光板として一般的に使用される材料で形成することができる。導光板６は、例えば射出成型や押出成型、熱プレス成型、切削加工等によって形成することが可能である。ただし、これら方法に限定されず、同様の特性が発揮される加工方法であれば、どのような方法でもよい。

　保持部材５は、光源４を保持（配置）するとともに、導光板６を厚み方向（Ｙ軸方向）に挟持するための部材である。保持部材５の詳細な構成については後述する。

　なお、保持部材５の背面側（光源４が実装されている面の反対側）には、図示はしていないが、光源４を構成するＬＥＤを点灯制御するためのドライバが実装されている。すなわち、ドライバは、ＬＥＤとともに同一の保持部材５に実装されている。これにより、実装部材の数を削減できるとともに、実装部材間を繋ぐコネクタ等が削減できるため、バックライト２のコストダウンを図ることができる。また、部品数が少ないため、バックライト２の薄型化を図ることもできる。

　反射シート７は、自身に照射された光を反射する部材であり、導光板６の裏面（発光面６ａと反対側の面）に接するように設けられている。反射シート７を備えることにより、発光面６ａから効率良く光を出射させることができる。また、反射シート７の光源４側の端部は、保持部材５と導光板６との間に挟持されている。

　拡散シート８は、発光面６ａから出射された光を拡散する部材であり、導光板６の表面（発光面６ａ）に接するように設けられている。拡散シート８を備えることにより、発光面６ａから出射された光を、液晶表示パネル２に均一に照射させることができる。また、拡散シート８の光源４側の端部は、保持部材５と導光板６との間に挟持されている。

　なお、拡散シート８の代わりに、拡散板が設けられていても良い。この場合には、拡散板は、厚みが例えば２．０ｍｍで、発光面６ａから所定の距離（例えば３．０ｍｍ）をとって、導光板６に対向配置される。また、導光板６と拡散板との間にはスペーサが設けられる。拡散板は、拡散シート８と同様、発光面６ａから出射された光を拡散して、液晶表示パネル２に均一に照射させる機能を有する。

　本実施の形態に係るバックライト２は、上記のような構成を有し、液晶表示パネル２の背面側から、パネル全面に亘って均一な光を照射する。

　次に、バックライト２の具体的な構成について、実施例を挙げて説明する。なお、以下の各実施例において、バックライト２を構成する、導光板６、反射シート７および拡散シート８は、上述したとおりであるため、その説明は省略し、主に保持部材５の具体的な構成について説明する。

　（実施例１）
　図２の（ａ）は、実施例１に係るバックライト２の一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、図２の（ｂ）は、当該部分の平面図である。

　保持部材５は、対向する一対の基板５ａ・５ｂと、これら基板５ａ・５ｂを互いに連結する接続基板５ｃとにより構成されており、断面コの字状に一体に形成されている。

　基板５ａ・５ｂは、平板状に形成されており、基板５ａは反射シート７の一端部（一辺）を覆い、基板５ｂは拡散シート８の一端部（一辺）を覆っている。すなわち、保持部材５は、基板５ａ・５ｂにより、導光板６と反射シート７と拡散シート８とを一端部（一辺）で挟み込むように形成されている。また、基板５ａ・５ｂは、導光板６、反射シート７および拡散シート８の一辺を覆うように、その長手方向（Ｚ軸方向）が、少なくとも、導光板６、反射シート７および拡散シート８の一辺と同じ長さを有している。なお、基板５ａ・５ｂは、少なくとも反射シート７および拡散シート８と接する部分が、エポキシ樹脂で形成されている。

　接続基板５ｃは、平板状に形成されており、長手方向（Ｚ軸方向）に基板５ａ・５ｂと同じ長さを有している（図２の（ｂ）参照）。接続基板５ｃの内側（導光板６側）表面には、長手方向に所定の間隔をあけて、複数の光源４（ＬＥＤ）が配置されている。接続基板５は、アルミニウム、銅などの金属材料、エポキシ樹脂材料等により形成されている。

　実施例１の保持部材５の構成によれば、基板５ａ・５ｂが、導光板６、反射シート７および拡散シート８の光源４側の端部を挟持しているため、光源４の発熱による、導光板６、反射シート７および拡散シート８の反り（たわみ）を抑えることができる。これにより、光源４から出射された光が導光板６へ入射されずに外部へ漏れる「光漏れ」を防止することができる。よって、光源４から出射される光の利用効率を高めることができる。そして、光の利用効率の向上により、液晶表示パネル２の表示輝度を高めることができる。

　（実施例２）
　図３の（ａ）は、実施例２に係るバックライト２の一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、図３の（ｂ）は、当該部分の平面図である。

　実施例２に係る保持部材５では、基板５ａ・５ｂを互いに連結する接続基板５ｃの形状が実施例１に係る接続基板５ｃと異なっており、実施例２に係る接続基板５ｃには、光源４を配置するための溝部５ｄが、長手方向（Ｚ軸方向）に延伸して形成されている。溝部５ｄは、図３の（ａ）に示すように、断面がコの字状に形成されている。なお、溝部５ｄの開口部の幅Ｗ（Ｙ軸方向）は、導光板６の厚みよりも小さくなっている。

　接続基板５ｃにおける、基板５ａに接続される接続部５ｅ（当接部）と、基板５ｂに接続される接続部５ｆ（当接部）とは、それらの表面（導光板６の側面に対向する面）が、導光板６の側面に接するように、形成されている。すなわち、接続部５ｅは、基板５ａと溝部５ｄとを連結するための平板であり、その表面が導光体６の側面に接している。また、接続部５ｆは、基板５ｂと溝部５ｄとを連結するための平板であり、その表面が導光体６の側面に接している。

　基板５ａ・５ｂは、実施例１と同様、導光板６、反射シート７および拡散シート８の光源４側の端部を挟持するように形成されている。

　実施例２の保持部材５の構成によれば、光源４の発熱による、導光板６、反射シート７および拡散シート８の反りを抑えることができるという効果に加えて、保持部材５を導光板６に取り付ける際に、接続基板５ｃの接続部５ｅ・５ｆが冶具（ストッパー）として機能するため、光源４の光出射面から導光板６の光入射面までの距離（エアギャップ５ｇ）を、長手方向（Ｚ軸方向）に一定に維持することができるという効果が得られる。よって、エアギャップ５ｇのばらつきを防止することができるため、実施例１と比較して、光源４から出射される光の利用効率をより高めることができる。また、光源４と導光板６との接触を防止することができるため、光源４の損傷を防止することができる。

　ここで、溝部５ｄは、図４の（ａ）に示すように、開口側に広がるようにテーパ状に形成されていても良い。

　具体的には、テーパ角は４５度に設定されていることが好ましい。これにより、図５に示すように、光源４（ＬＥＤ）の配光特性がランバート配光であっても、ＬＥＤから出射される全ての光を±４５度以内に収めることができるため、導光板６内の奥にまで伝搬する光の量を増やすことができる。

　よって、図４の構成によれば、光源４から出射される光の利用効率をさらに高めることができる。

　（実施例３）
　図６の（ａ）は、実施例３に係るバックライト２の一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、図６の（ｂ）は、当該部分の平面図である。

　実施例３に係る保持部材５では、断面形状がカップ型に形成されている。すなわち、保持部材５は、図６の（ａ）に示すように、基板５ａ・５ｂが互いに平行とならず、開口側に広がるようにテーパ状に形成されている。

　接続基板５ｃは、実施例１のように平板状に形成されていても良いし、実施例２のように溝部５ｄを有していても良い。

　上記の保持部材５は、特に、導光板６の端部の断面が台形状である場合に好適である。

　（実施例４）
　図７の（ａ）は、実施例４に係るバックライト２の一部（光源側の端部）を拡大した部分断面図であり、図７の（ｂ）は、当該部分の平面図である。

　実施例４に係る保持部材５では、実施例２に係る保持部材５（図４参照）において、基板５ｂが、導光板６の背面全体を覆うように、Ｘ軸方向に延伸して形成されている。また、基板５ｂは、金属材料からなり、反射シートの機能を兼ね備えている。

　なお、図７では、接続基板５ｃに溝部５ｄが形成されているが、接続基板５ｃは、実施例１のように平板状に形成されていても良い。

　上記の保持部材５の構成によれば、反射シートを省略することができるとともに、放熱効果を高めることができる。

　（実施例５）
　図８の（ａ）～（ｃ）は、実施例５に係るバックライト２を示す平面図である。本バックライト２は、保持部材５を複数備えている。なお、保持部材５は、上記実施例１～３に示した各保持部材５を適用することができる。

　図８の（ａ）は、保持部材５が導光板６の向かい合う２辺に設けられた構成を示し、図８の（ｂ）は、保持部材５が導光板６の３辺に設けられた構成を示し、図８の（ｃ）は、保持部材５が導光板６の４辺に設けられた構成を示している。

　保持部材５を多く設けることにより、光源４の発熱による、導光板６、反射シート７および拡散シート８の反りをより抑えることができるとともに、導光板６に入射される光が多くなるため、表示輝度の向上および均一化を図ることができる。

　また、導光板６の周囲（４辺）に保持部材５を設ける構成では、バックライト２の保持フレームとして機能させることもできる。

　（実施例６）
　図９の（ａ）～（ｃ）は、光源４の構成例を示す断面図である。以下の光源４は、上記実施例１～５に示すバックライト２を適用することができる。

　図９の（ａ）は、光源４としてのＬＥＤのレンズ形状がフラット状（フラット面）に形成されている構成を示し、図９の（ｂ）は、光源４としてのＬＥＤのレンズ形状が凸状（凸面）に形成されている構成を示し、図９の（ｃ）は、光源４としてのＬＥＤのレンズ形状が凹状（凹面）に形成されている構成を示している。

　上記のように、同じ保持部材５で、様々な封止樹脂の形状に対応できるため、様々な厚みの導光板６に対応することができる。また、ここには記載していないが、ＬＥＤのレンズ形状はフレネル状、ハニカム状など様々なバリエーションを適用することができる。

　（エアギャップ５ｇについて）
　ここで、光源４の光出射面と、導光板６の光入射面との間の空間（エアギャップ５ｇ）について考察する。

　図１０は、エアギャップ５ｇが存在しない場合の光の指向性を示す平面図である。

　封止樹脂の屈折率（例えばＮ＝１．４１）と、導光板の屈折率（例えばＮ＝１．４９）とが近いため、ＬＥＤから出射された光は、ランバート配光となり、導光板内を広がるため、臨界角４４．２度よりも大きい光は、全て導光板から漏れてしまう。ＬＥＤ内部に閉じ込められた光のうち、ＬＥＤ内部で反射を繰り返して再出射する成分はない。このように、図１０の構成では、再反射成分を得ることができず、光利用効率が低下する。

　図１１は、エアギャップ５ｇが存在する場合の光の指向性を示す平面図である。

　封止樹脂の屈折率（例えばＮ＝１．４１）と、空気の屈折率（Ｎ＝１．００）とが大きく異なるため、ＬＥＤから出射された光は導光板内で全て全反射する。

　ＬＥＤ内部に閉じ込められた光は、再びＬＥＤ内部で反射を繰り返すことで再出射されるため、導光板へ入射する光の量が増える。このように、図１１の構成では、再反射成分を得ることができるため、光利用効率が向上する。

　以上より、エアギャップ５ｇを設けるように保持部材５を形成することが好ましい。ただし、光は光源から離れるにつれて広がるため、エアギャップ５ｇを大きくすると、光を導光板の奥まで到達させることができず、光利用効率が低下してしまう。よって、エアギャップ５ｇは、光ができるだけ広がらないように設定することがより好ましい。

　本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、また、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　本発明は、液晶表示装置のバックライトに好適である。

　１　　　液晶表示装置
　２　　　バックライト（照明装置）
　３　　　液晶表示パネル
　４　　　光源（ＬＥＤ）
　５　　　保持部材（光源保持部材）
　５ａ　　基板
　５ｂ　　基板
　５ｃ　　接続基板
　５ｄ　　溝部
　５ｅ　　接続部（当接部）
　５ｆ　　接続部（当接部）
　５ｇ　　エアギャップ
　６　　　導光板
　６ａ　　発光面
　７　　　反射シート
　８　　　拡散シート

Claims (15)

1. 　光源と該光源からの光を面発光させる導光板とを備える照明装置における、該光源を保持するための光源保持部材であって、
   　上記導光板を、該導光板の厚み方向に挟持する一対の基板と、
   　上記一対の基板を互いに接続するとともに、上記光源が配置される接続基板とを備えていることを特徴とする光源保持部材。
2. 　上記接続基板には、上記光源を配置するための溝部が形成されていることを特徴とする請求項１に記載の光源保持部材。
3. 　上記溝部の幅は、上記導光板の厚みよりも小さいことを特徴とする請求項２に記載の光源保持部材。
4. 　上記溝部は、開口側に広がるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項２または３に記載の光源保持部材。
5. 　上記接続基板は、上記導光板の側面に接する当接部を有することを特徴とする請求項２～４の何れか１項に記載の光源保持部材。
6. 　上記接続基板は平板状に形成されていることを特徴とする請求項１に記載の光源保持部材。
7. 　上記一対の基板は、当該光源保持部材の開口側に広がるようにテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項１～６の何れか１項に１に記載の光源保持部材。
8. 　上記一対の基板のうち、上記導光板の発光面とは反対側の背面に配置される基板は、上記導光板の背面全体を覆うように形成されていることを特徴とする請求項１～６の何れか１項に記載の光源保持部材。
9. 　上記導光板の背面全体を覆う上記基板は、金属材料で形成されていることを特徴とする請求項８に記載の光源保持部材。
10. 　上記一対の基板は、上記導光板の周囲を、該導光板の厚み方向に挟持することを特徴とする請求項１～７の何れか１項に記載の光源保持部材。
11. 　上記光源はＬＥＤであることを特徴とする請求項１～１０の何れか１項に記載の光源保持部材。
12. 　上記ＬＥＤのレンズ形状は、フラット状、凸状、凹状、フレネル状、または、ハニカム状に形成されていることを特徴とする請求項１１に記載の光源保持部材。
13. 　光源と、
    　上記光源からの光を面発光させる導光板と、
    　上記導光板を該導光板の厚み方向に挟持するとともに上記光源を保持する、請求項１～１２の何れか１項に記載の光源保持部材と、を備えていることを特徴とする照明装置。
14. 　上記光源の光出射面と、上記導光板の光入射面との間には空間が形成されていることを特徴とする請求項１３に記載の照明装置。
15. 　上記導光板の発光面には拡散シートが設けられ、上記導光板の発光面とは反対側の背面には反射シートが設けられており、
    　上記拡散シートおよび上記反射シートは、それぞれの少なくとも一端が、上記導光板と上記光源保持部材との間に挟持されていることを特徴とする請求項１３または１４に記載の照明装置。

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