WO2009116190A1

WO2009116190A1 - ペーパーホルダー

Info

Publication number: WO2009116190A1
Application number: PCT/JP2008/064789
Authority: WO
Inventors: 司吉田
Original assignee: エヌエスプランニング株式会社
Priority date: 2008-03-21
Filing date: 2008-08-20
Publication date: 2009-09-24
Also published as: JP2011115947A

Abstract

　同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、紙類は確実に保持され、また下部の紙類が脱落することなく、上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができ、かつ引き抜かれた紙には線状の引き裂き跡が残るペーパーホルダーを提供する。　底面部11を含む台部12と、上覆部15とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口19が形成されるケース10と、ケース10の内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる保持片40とを備え、保持片40の幅方向のほぼ中央部に、該保持片の、底面部側の端部から先端部が突出する針60を設ける。底面部11の内面に摩擦部14を設け、保持片20の弾性変形に基く弾性力を用いて、針の先端部60aを挿入された紙類に当接させて紙類を保持する。

Description

ペーパーホルダー

　本発明は、同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、かつ下部の紙類が脱落することなく、上部から1枚ずつ確実に抜き取ることができるペーパーホルダーに関する。

　従来、紙類を挟んで固定するために使用するペーパーホルダーとしては各種のものがあるが、その基本構造として、ケースの一方の側に紙類を挿入するための挿入口を有するとともに、ケースの内部に紙類を保持するための保持部材を備えたものが知られている。
　特許文献１には、「挿入溝内に配置され、挿入溝に挿入された書類の移動に伴って正転または逆転する転動体と、前記転動体の表面に形成され、転動体の回転に応じて前記挿入溝に進退する針状体」を備え、「前記針状体は転動体の逆転時に挿入溝に進出して前記書類を刺し止めることを特徴とする書類保持具」が記載されている。そして、「転動体は付勢手段により逆転方向に付勢されている」構成が記載されている。
　特許文献２には、本発明者の発明に係るカードホルダーが開示されている。このカードホルダーは、「厚み部を有する基片の一端部に外覆片を係合して一側部にカード挿入口を設け、これら基片と外覆片のなす空間部内に弾力性のあるカード挟着片を、その一端部が前記基片に当接するよう外覆片に取付けてなるカードホルダーにおいて、基片の、カード類を係止する基部の一部を他より軟質に形成し、カード挟着片はゴムなどの弾性材料からなり、外覆片への取付部を断面直線状に形成し、取付部から足片を突設し、足片の端部から膨出して挟着部を設け、この挟着部の端部は、そのカード挿入口方向に傾斜を付け基片当接部となしたことを特徴とする」ものである。

特許第３０８５２０１号公報特許第３７７５２２２号公報

　特許文献１に記載の書類保持具は、書類の移動と共に回転する転動体に形成された針状体で書類を刺し止める（〔００１２〕）もので、不要になった紙は、引き抜くことによって、針が刺し通された部分が破れて、引き取ることができる（〔００２５〕）ものであり、生産工場のラインにおける生産指示書の保持具等として使用し得る。
　しかし、転動体（シャフト２０，３０）と、その他に、これを回転自在に支持するガイド部材２２，３２を、断面略Ｒ字形状の書類ホルダ１２の内部に設ける必要があり、さらに、転動体に形成された針状体で書類を刺し止めるためには、事実上、転動体にスプリング等の付勢手段を設ける必要があり、構成が複雑となる。このため、その製作が決して容易ではなく、製作コストも高くなる。また、転動体の回転という機械的動作を必須としており、その円滑な動作を維持するため相当のメンテナンスが必要であり、分解、修理や部品の交換等も容易に行えない。
　特許文献２に記載のカードホルダーは、ゴムなどの弾性材料からなるカード挟着片が、紙類の挿入時に、紙類の挿入方向に一種の振り子のように動作するもので、紙を入れ易く、かつこれを確実に保持して抜けにくくすることができる等の作用効果を奏する。しかし、針のような先端が尖った部材で紙類を保持するものではない。
　なお、クリップ（ダブルクリップなど）や洗濯挟みのように紙類を挟むタイプのもので針を設けたものがあるが、紙類を保持するために摘み部を摘む開閉動作を行う必要があり、紙類の挿入及び引き抜きが容易なものではない。
　本発明は上記事情に鑑み開発されたもので、同時に複数枚の紙類を容易に挿入することができ、挿入された紙類は確実に保持され、また保持された紙類を下部の紙類が脱落することなく、上部から１枚ずつ確実に抜き取ることができ、かつ引き抜かれた紙には線状の引き裂き跡が残るペーパーホルダーを提供することを目的とする。また、比較的簡単な構成で製作しやすく、製作コストも低廉であり、メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易であるペーパーホルダーを提供することを目的とする。

（１）本発明は、底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるケースと、
　該ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる保持片とを備えてなり、
　該保持片の幅方向のほぼ中央部に、該保持片の、前記底面部側の端部から先端部が突出する針を設けるとともに、
　前記底面部の、前記針の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を設け、
　前記保持片の弾性変形に基く弾性力を用いて、前記針の先端部を挿入された紙類に当接させて紙類を保持するように構成した、ペーパーホルダーである。
（２）前記保持片は、前記挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、前記ケースの上覆部に着脱可能に取着され、前記傾斜部の前記底面部側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部が形成されるとともに、該折り曲げ部の幅方向のほぼ中央部に透孔が設けられ、該透孔から前記針の先端部が突出する態様で前記針が設けられているものである。
（３）前記保持片の傾斜部の内面に、この内面に沿う補助板を備え、該補助板に前記針が固着されており、該針の先端部が前記保持片に設けられた透孔から突出する態様で、該補助板が前記保持片に係止、固定されているものである。
（４）前記保持片は、平板状の上面部を備え、該上面部と前記傾斜部とが断面Ｕ字状の折り曲げ部を介して連続しており、該断面Ｕ字状の折り曲げ部が、前記上覆部の前記挿入口側の内面に形成した溝部に係止されるとともに、前記断面Ｕ字状の折り曲げ部の内部に挿入固定可能な係止部が、前記補助板の上端部に形成されているものである。
（５）前記保持片は、ゴム等の弾性材料からなり、
　前記ケースの上覆部に取着され、該上覆部に沿う平板状の固定部と、前記ケースの幅方向に細長い断面の接合部を有する接続頂部において前記固定部と一体的に形成される膨らみ保持部とを備え、
　前記針は、前記保持片の膨らみ保持部の内部を貫通する態様で、該膨らみ保持部内の所定位置に固定されているものである。
（６）前記ケースの紙類の挿入口と反対側の端部に、前記ケースに着脱自在に装着される紙類保持部材を備えてなり、
　該紙類保持部材は、前記紙類の挿入口における紙類の挿入方向と逆の方向から挿入される紙類を保持し得る溝状の保持部と、該溝状の保持部と一体的に形成された、断面コ字状をなす、前記ケースへの取付部とを備え、
　前記溝状の保持部には、その溝部内に挿入される紙類に押圧力を加えて紙類を保持するための板バネが設けられているペーパーホルダーである。
（７）前記紙類保持部材の溝状の保持部に着脱自在に装着される物品載置台を備えてなり、
　該物品載置台は、前記溝状の保持部に挿入される挿入板部と、該挿入板部から前記ケースの上覆部側に向けて垂直に張り出す載置板部を有するペーパーホルダーである。

（１）ケースは、底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるものであり、ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる保持片とを備えてなる比較的簡易な構成のため、量産に適し生産コストも節約でき、製作及び分解が容易である。
　保持片の幅方向のほぼ中央部に、保持片の、底面部側の端部から先端部が突出する針を設けるとともに、底面部の、針の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を設け、保持片の弾性変形に基く弾性力を用いて、針の先端部を挿入された紙類に当接させて紙類を保持するため、紙類の挿入を容易に行うことができ、紙類は確実に保持され、保持された紙を上から１枚ずつ確実に引き抜くことができ、かつ引き抜かれた紙には線状の引き裂き跡が残る。
　メンテナンス、分解、修理、部品の交換も容易である。
（２）保持片は、挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、ケースの上覆部に着脱可能に取着され、傾斜部の底面部側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部が形成されるとともに、該折り曲げ部の幅方向のほぼ中央部に透孔が設けられている構成により、保持片の加工は容易で製作コストも安価である。保持片の交換も可能である。
　透孔から針の先端部が突出する態様で針が設けられているため、針は適切な所定位置に配置される。
（３）保持片の傾斜部の内面に、この内面に沿う補助板を備え、補助板には針が固着されており、針の先端部が保持片に設けられた透孔から突出する態様で、補助板が保持片に係止、固定されている構成により、製作がしやすく、針部が磨耗等により交換が必要な場合、保持片全体を交換する必要がなく、針が固着された補助板のみを交換することで対応可能である。
（４）保持片は、平板状の上面部を備え、上面部と傾斜部とが断面Ｕ字状の折り曲げ部を介して連続しており、断面Ｕ字状の折り曲げ部が、上覆部の挿入口側の内面に形成した溝部に係止されるとともに、断面Ｕ字状の折り曲げ部の内部に挿入固定可能な係止部が、補助板の上端部に形成されている構成により、補助板の厚さを適宜選択することで、紙類を保持する弾性力を自由に調節することができ、保持する紙類の種類等に応じた製作が簡単かつ容易である。保持片に対する補助板の脱着も確実かつ簡単であり、組み付けや分解が容易である。
（５）保持片は、ゴム等の弾性材料からなり、ケースの上覆部に取着され、上覆部に沿う平板状の固定部と、ケースの幅方向に細長い断面の接合部を有する接続頂部において固定部と一体的に形成される膨らみ保持部とを備え、針は、保持片の膨らみ保持部の内部を貫通する態様で、膨らみ保持部内の所定位置に固定されている構成により、針部が磨耗等により交換が必要な場合、保持片全体を交換する必要がなく、針のみを交換することで対応可能である。
（６）前記（６）のペーパーホルダーによれば、紙類の挿入口から紙類を挿入して紙類を保持するとともに、紙類の挿入口と反対の側において、紙類の挿入口と反対の方向から紙類保持部材の溝状の保持部に紙類を挿入して保持することができる。溝状の保持部に挿入した紙類は、引き抜くことが自在であるが、紙類の挿入口に挿入した紙類は、引き抜くことにより、線状の切断跡（引き裂き跡）が形成されるのに対し、紙類保持部材の溝状の保持部から引き抜いた紙類には、切断跡は残らない。したがって、一つのペーパーホルダーでありながら、二箇所において紙類を保持可能であるとともに、それぞれの使用目的に応じた二通りの紙類の保持方法を実現し得る効果がある。
（７）前記（７）のペーパーホルダーによれば、物品載置台の載置板部に、各種ミニチュア、フィギュアその他の適宜物品を載せて使用することができ、前記溝状の保持部に挿入される適宜紙類をその適宜物品の背景として装飾的効果を発揮させたり、あるいは文房具等の小物を載せたりすることで実用的効果を発揮させることができる。

図１はペーパーホルダー１の側面図である。図２は板バネからなる保持片を示すもので、（ａ）は側面図、（ｂ）は（ａ）の左側面図、（ｃ）は（ａ）のｃ－ｃ断面図である。図３は補助板５０の斜視図である。図４はペーパーホルダー１の動作を示す側面図である。図５はペーパーホルダー２の側面図である。図６は弾性補助部材３０の斜視図である。図７は保持部２０に弾性補助部材３０を取り付けた状態の斜視図である。図８はペーパーホルダー３の側面図である。図９は板バネからなる保持片４０を例示する正面図である。図１０はペーパーホルダー４の斜視図である。図１１は紙類保持部材７０の側面図である。図１２は板バネ８０の斜視図である。図１３はペーパーホルダー５の斜視図である。図１４は紙類保持部材７０に物品載置台１００を装着した状態の側面図である。

符号の説明

　１　　ペーパーホルダー
　２　　ペーパーホルダー
　１０　ケース
　１１　底面部
　１２　台部
　１４　摩擦部
　１５　上覆部
　１６　溝部
　１９　紙類の挿入口
　２０　保持片
　２１　固定部
　２３　膨らみ保持部
　２３ａ　接続頂部
　３０　弾性補助部材
　４０　保持片
　４３　傾斜部
　４５　断面Ｕ字状の折り曲げ部
　４６　折り曲げ部
　４７　透孔
　５０　補助板
　６０　針
　６０ａ　針６０の先端部
　７０　紙類保持部材
　７１　溝状の保持部
　７２　ケースへの取付部
　８０　板バネ
　１００　物品載置台
　１０１　挿入板部
　１０２　載置板部

　本発明の実施例を挙げ、図面を参照して説明するが、本発明は以下の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲で種々の変形、付加等が可能である。

　図１は、ペーパーホルダー１の実施例の側面図、図２は板バネからなる保持片４０を示すもので、（ａ）は側面図、（ｂ）は（ａ）の左側面図、（ｃ）は（ａ）のｃ－ｃ断面図、図３は補助板５０の斜視図である。
　ペーパーホルダー１は、ケース１０と、ケース１０に内装される保持片４０とを備えてなる。
　ケース１０は、底面部１１を含む台部１２と、底面部１１と対向する側に位置する上覆部１５という、二種の異なる断面を有する成形品の組合せからなり、両者は着脱可能に係合し、一体化されて手前側に紙類の挿入口１９が形成されている。台部１２、上覆部１５は、硬質の合成樹脂材等からなり、それぞれ長尺物として成形されたものを適宜長さに切断して形成されている。ケース１０の大きさは、限定されないが、一例として、その高さは１．５ｃｍ程度、奥行きは３ｃｍ程度、幅は２．５ｃｍ～６ｃｍ程度のものが挙げられる。
　ケース１０の台部１２には、その後端からほぼ直角に起立した後壁部１３が形成され、該後壁部１３に上覆部１５が係止されている。後壁部１３の内面には、上端鉤状部１３ａからやや距離をおいて上下二段に突出した突出片１３ｂ，１３ｃが形成されており、その先端の係止部１３ｄ，１３ｅに、上覆部１５の後端部に上下二段に形成された係止部１５ａ，１５ｂがそれぞれ係止されて、一体化されている。
　上覆部１５は断面略Ｊ字状に形成してあり、底面部１１と対向する断面直線状の取付部１５ｃと、この取付部１５ｃの前端部から断面半円状に形成された前端正面部１５ｄを備えている。前端正面部１５ｄの下端と底面部１１との間に紙類の挿入口１９が形成されている。取付部１５ｃの内面には前端正面部１５ｄ寄りに、後述する保持片４０の断面Ｕ字状の折り曲げ部４５が係止される溝部１６が水平方向に形成されている。
　底面部１１の、後述する針６０の先端部よりも少なくとも挿入口１９側の内面には、挿入された紙類７０の脱落を防止するための摩擦部１４が設けられている。摩擦部１４は、挿入された紙類の底面部１１に対する摩擦力を増大させて紙類の脱落を防止するもので、図示の例では、ゴム等のシート部材を貼り付けることにより構成されている。
　上記のように、ケース１０は、硬質の合成樹脂材からなり、底面部１１と、該底面部１１の後端から起立する後壁部１３とが一体成形された台部１２と、後壁部１３に形成された係止部に着脱可能に係止されて台部１２と一体化される上覆部１５とで構成されており、台部１２と上覆部１５とを横方向にスライドさせれば分解可能である。

　保持片４０は、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる。図１、２に示す保持片４０は、折り曲げ加工された板バネからなり、平板状の上面部４１と、挿入口１９側の上部に位置する支点Ａから紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部４３を備え、上面部４１と傾斜部４３とが断面Ｕ字状の折り曲げ部４５を介して連続している。保持片４０は、通常、厚さ０．１～０．２ｍｍ程度のＳＫ材、ステンレス鋼材等の金属板で形成されている。保持片４０の幅は、一例として２ｃｍ程度である。通常傾斜部４３の上面部４１との傾斜角αは、紙類を挿入していない状態で通常４５～７０°程度である（後述する針６０の傾斜角も同様となる。）。
　傾斜部４３の支点Ａの近傍には、左右両側から中央部方向に向けて筋状の切欠部４４が形成されている（図２参照）。この切欠部４４の長さを変えることによって、保持片４０の弾性力の調整が可能である。
　断面Ｕ字状の折り曲げ部４５が、上覆部１５の挿入口１９側の内面に形成した溝部１６に挿入されて、係止されることにより、上覆部１５に着脱可能に取着されている。
　傾斜部４３の底面部１１側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部４６が形成されるとともに、該折り曲げ部４６の幅方向のほぼ中央部に透孔４７が設けられている。折り曲げ部４６は、紙類の挿入、引き抜きが容易に行われるように弧状に形成されている。
　透孔４７からは、後述する針６０の先端部６０ａが突出する態様で針６０が設けられている。

　保持片４０の傾斜部４３の内面には、この内面に沿う補助板５０が設けられている。補助板５０は、厚さ０．１～０．２ｍｍ程度のＳＫ材、ステンレス鋼材等の金属板で形成されている。
　補助板５０の横方向の中央部には縦方向に針６０が固着されており、該針６０の先端部６０ａが保持片４０に設けられた透孔４６から突出する態様で、補助板５０が保持片４０に係止、固定されている。したがって、針６０は、前記保持片４０の傾斜部４３と同様に、挿入口１９側の上部に位置する支点Ａ（ケース１０内の挿入口１９側の上方部）から紙類の挿入方向に向けて傾斜しているため、紙類の挿入が容易である。針６０は、補助板５０に溶接によって固定することができるが、補助板５０の適宜位置に、コ状に打ち抜いた爪状突起を起立させて固定してもよく（図示省略）、固定手段は特に限定されない。
　針６０は、通常、先端が尖った、直径０．８～２．０ｍｍ程度の金属棒からなり、透孔４６からの突出長さは、０．８～２．５ｍｍ程度である。断面形状は通常円形又は正多角形であるが、限定されない。

　補助板５０の上端部には、保持片４０の断面Ｕ字状の折り曲げ部４５の内部に挿入固定可能な係止部５１が形成され（図３参照）、かつ、この係止部５１は、Ｕ字状の折り曲げ部４５の内面に略沿う大きさの断面Ｕ字状に形成されており、保持片４０の断面Ｕ字状の折り曲げ部４５の内部に着脱可能なように、挿入されて固定されている。
　補助板５０は、保持片４０の支点を含む傾斜部４３と２枚重ねの積層状態となり、十分な強度を確保することができる。保持片４０又は補助板５０のいずれか一方が傷んでも、どちらかを交換すればよく、針６０が磨耗したり、損傷したりして交換を要する際にも、保持片４０はそのまま使用できるので経済的である。
　さらに、前記のとおり、ケース１０は、台部１２と上覆部１５とを横方向にスライドさせれば分解可能であり、保持片４０、補助板５０を簡単に取り出すことができ、メンテナンスや修理が容易である。
　ケース１０の底面部１１の、針６０の先端部６０ａが位置する近傍には、適宜平面形状の凹部（又は透孔）１１ａが形成されており（該部付近のみ便宜上断面図で示している。）、該凹部１１ａ空間に針の先端部６０ａが納まるとともに、保持片４０（及び補助板５０）のバネ力は、針６０の先端部６０ａを避けた端部近傍の胴部が、底面部１１又は摩擦部１４に接した状態で、挿入される紙類にバネ力を加える方向に、付勢されている。このため、紙類を挿入しない状態において、針６０の先端部６０ａは、底面部１１に接触しないので、損傷等から保護される。

　上記実施例の動作について、図４を参照して説明する。
　図４（ａ）は、紙類７０を挿入口１９から図の矢印に示す方向に挿入した状態を示し、図４（ｂ）は、挿入した紙類７０の一番上の紙を引き抜く状態を示すものである。
　図４（ａ）に示すように、先ず、適宜複数枚の紙類７０を挿入口１９から挿入する。すると、紙類７０の前端部は針６０の先端部６０ａに軽く当り、さらに保持片４０（及び補助板５０）のバネ力に抗して挿入を続けると、紙類７０は、より内部へ進入する。この時、保持片４０は、支点Ａを支点として弾性変形によって図面矢印の方向（挿入方向側）に回動して破線で示す位置から実線で示す位置へと移動し、保持片４０のバネ力（復元力）は、針６０の先端部６０ａが紙類７０を、底面部１１との間で挟持するように働く。針６０の先端部６０ａは、挿入された紙類７０の一番上に位置する紙に当接し、通常、やや食い込んで刺さった状態となる。しかして、保持片４０の弾性変形に基く弾性力を用いて、紙類７０は、針６０の先端部６０ａと底面部１１との間に保持される。
　一番上に位置する紙が不要になった場合、一番上に位置する紙を、図４（ｂ）に示すように、挿入口１９から矢印に示す方向に引き抜く。この時、針６０の先端部６０ａと紙類７０との摩擦力及び保持片４０のバネ力によって、保持片４０は図面矢印の方向（引き抜き方向側）に、支点Ａを支点としてやや回動して破線で示す位置から実線で示す位置へと移動し、針６０の先端部６０ａは、一番上に位置する紙のみならずその下に位置する紙（通常、例えば４～５枚等、複数枚）をも突き刺す状態となる。このため、一番上に位置する紙以外の紙類７０は、針６０の先端部６０と底面部１１とで保持されて脱落することがなく、一番上の紙のみだけ確実に引き抜くことができる。摩擦部１４は、このとき他の紙類７０の脱落を防止する上で有効に作用する。
　引き抜かれた一番上に位置する紙は、針６０の先端部６０ａが突き刺さった状態で引き抜かれることになるので、針６０の先端部６０ａが突き刺さった接触点を始点として紙の前端側に至る線状の切断跡（引き裂き跡）が形成される。
　上記動作を繰り返すことによって、簡単かつ確実に１枚ずつ紙類を取り出すことができる。
　ペーパーホルダー１の設置場所、設置手段は限定されない。裏面（底面部１１の外面）に粘着テープ等を張って、各種壁部に設置することもできる。保持すべき紙類のサイズに応じて、ペーパーホルダー１を横長の板状基板に複数個並べて設置し、使用することもできる。

　図５は、保持片２０がゴム等の弾性材料からなる、ペーパーホルダー２の実施例の側面図である。図６は弾性補助部材３０の斜視図、図７は保持片２０に弾性補助部材３０を取り付けた状態の斜視図である。
　ケース１０は、図１に示したものと基本的に同じであるため、その説明を省略するが、上覆部１５の前端正面部１５ｄの下端部１５ｆを上覆部１５側に折曲してある。この下端部１５ｆは、保持片２０の膨らみ保持部２３の手前側への動きを止めるストッパーとして機能させることができる。

　保持片２０は、合成ゴム等の弾性材料からなる一体成形品からなり、ケース１０に納まる横幅に形成され、ケース１０の底面部１１とこれと対向する上覆部１５とで形成される空間部内に取り付けられている。
　保持片２０は、上覆部１５の内面に沿う平板状の固定部２１と、紙類の挿入方向と直交する方向（幅方向）に細長い断面の接合部を有する接続頂部２３ａにおいて固定部２１の下面に一体的に形成される膨らみ保持部２３とを備えており、固定部２１の上面がケース１０の取付部１５ｃの内面に両面テープ等によって接着されてケース１０に固定されている。接続頂部２３ａの固定部２１との接合部断面の大きさは、通常、奥行き１～２ｍｍ、幅１０～２０ｍｍ程度である。接続頂部２３ａは、その幅方向の両端部に固定部２１から離隔する切欠部２３ｂを備えている。

　保持片２０の膨らみ保持部２３は、側面視、接続頂部２３ａを上部角部として下方に膨出した側面（断面）形状を有し、その下端にはケース１０の底面部１１又は摩擦部１４の挿入方向側の端部近傍に当接して紙類を保持する、丸みを帯びた保持端部２４が形成され、接続頂部２３ａから保持端部２４へ挿入方向側に傾斜して伸びる内側傾斜部２５と、接続頂部２３ａから挿入口１９側へ伸びる外側上辺部２６と、該外側上辺部２６の先端部から挿入方向側に傾斜して保持端部２４へ伸びる外側下辺部２７とを有し、全体としては本実施例ではほぼ三角形の断面形状を有している。
　保持端部２４には、その両端部を残して弧状に凹んだ凹部２４ａが形成され、紙類の着脱を容易にしている。
　紙類の挿入時には、保持片２０の膨らみ保持部２３が接続頂部２３ａを支点として紙類の挿入方向に回動するとともに、その復元力が、接続頂部２３ａの反対側に位置する保持端部２４とケース１０の底面部１１との間で紙類を挟持するように働く。

　針６０は、保持片２０の膨らみ保持部２３の幅方向のほぼ中央部に、保持片２０の膨らみ保持部２３の内部を貫通する態様で、膨らみ保持部２３内の所定位置に固定され、針６０の先端部６０ａは、保持片２０の、底面部１２側の端部から突出している。針６０の上端部は、膨らみ保持部２３の上方から突出しているが、ケース１０の内部の適宜箇所（図示の例では、上覆部１５の前端正面部１５ｄの下端部１５ｆ）がストッパーとなっており、針６０に負荷がかかっても抜けることのないように構成されている。針６０は、先の実施例と同様、紙類の挿入方向に向けて傾斜しているため、紙類の挿入が容易である。

　しかして、上記構成によって、ペーパーホルダー２は、ペーパーホルダー１について図４に基づいて説明したのと同様な動作を行うことができる。
　さらに、ペーパーホルダー２には、上記保持部２３の動きを規制して復帰力を付加する弾性補助部材３０が添設されている。弾性補助部材３０は、膨らみ保持部２３に対して接触して作用するもので、直接に紙類に接触して作用するものではない点であくまで紙類を直接に保持する部材ではないが、膨らみ保持部２３の作用を補助するものである。
　弾性補助部材３０は、膨らみ保持部の動きを規制して復帰力を付加するも、上記保持部２３の振り子のような動作は妨げられず、そのまま維持され、固定部２１に対する膨らみ保持部２３の位置を常に所定位置に保つ機能を奏するので、保持片２３の製作の際の精度が不十分で膨らみ保持部２３による保持力が不足するときにはこれが補正されるとともに、保管による保持部２３の収縮や反復使用による紙類の保持力の低下が軽減され、挿入される紙類を常に適正な力で保持することができる。

　本実施例では、保持片２０の固定部２１の内面と、接続頂部２３ａから保持端部２４へ挿入方向側に傾斜して伸びる内側傾斜部２５とによって形成される領域に、固定部２１及び内側傾斜部２５のそれぞれに沿うように折り曲げられた板状の弾性補助部材３０が添設されている。
　弾性補助部材３０は、ＳＫ材、ステンレス鋼材等の鋼材からなる厚さ０．１ｍｍ程度の薄板で形成され、図６に示すように、保持片２０の固定部２１の内面に沿う基板部３１と、内側傾斜部２５に沿うように、基板部３１の幅方向の中間部において折り曲げられた傾斜部３２と、基板部３１の幅方向の両端部にあって、基板部３１から挿入口側へとそのまま伸びる突出部３３，３４とを備えている。弾性補助部材３０の保持部２３の動きを規制して復帰力を付加する程度、換言すれば、弾性補助部材３０による抵抗力：ばね力は、上記薄板の厚さ及び傾斜部３２の幅、長さによって適宜設定することができる。
　そして、上記弾性補助部材３０は、保持片２０の固定部２１の内面に沿う基板部３１において接着剤等を用いて固定部２１に固定されるとともに、この時、弾性補助部材３０の幅方向の両端部にある突出部３３，３４が、保持部２３の接続頂部２３ａの切欠部２３ｂに挿入されて固定される。

　上記実施例の動作は、図４に基づいて説明したのとほぼ同様であるが、説明する。
　紙類を挿入口１９から挿入すると、挿入される紙類によって、針６０を含む膨らみ保持部２３は押し上げられ、保持片２０の膨らみ保持部２３が接続頂部２３ａを支点として紙類の挿入方向に、図５矢印で示すように振り子のように弾性変形をもって回動する。
　紙類の挿入移動が停止されると、膨らみ保持部２３（及び弾性補助部材３０）のバネ力（復元力）は、針６０の先端部６０ａが紙類を、底面部１１との間で挟持するように働く。針６０の先端部６０ａは、挿入された紙類の一番上に位置する紙に当接し、通常、やや食い込んで刺さった状態となる。しかして、保持片２０（膨らみ保持部２３）の弾性変形に基く弾性力を用いて、紙類は、針６０の先端部６０ａと底面部１１との間に保持される。
　一番上に位置する紙が不要になった場合、一番上に位置する紙を、挿入口１９から引き抜く。この時、針６０の先端部６０ａと紙類との摩擦力及び保持片膨らみ保持部２３のバネ力によって、膨らみ保持部２３は元の位置に復帰する方向（引き抜き方向側）に、支点Ａを支点としてやや回動し、針６０の先端部６０ａは、一番上に位置する紙のみならずその下に位置する紙（通常、例えば４～５枚等、複数枚）を突き刺す状態となる。このため、一番上に位置する紙以外の紙類は、針６０の先端部６０と底面部１１とで保持されて脱落することがなく、一番上の紙のみだけ確実に引き抜くことができる。摩擦部１４は、このとき他の紙類の脱落を防止する上で有効に作用する。
　一番上に位置する紙は、針６０の先端部６０ａが突き刺さった状態で引き抜かれることになるので、針６０の先端部６０ａが突き刺さった接触点を始点として紙の前端側に至る線状の切断跡（引き裂き跡）が形成される。

　図８は、図１に示したペーパーホルダー１の変形例を示すペーパーホルダー３の側面図である。図９は該実施例における保持片４０とそれに固着された針６０を示す正面図である。
　ケース１０の基本構造は、図１あるいは図５に示したものとほぼ同様である。共通部分の説明は省略し、主な相違点を説明すると、ケース１０の底面部１１の、針６０の先端部６０ａが位置する近傍には、凹部に代えて透孔１１ｂが形成されている。
　また、ケース１０の底面部１１の前端部１１ｃ（紙類の挿入口１９側の端部）は、上覆部１５の前端正面部１５ｄよりも手前に大きく張り出しており、紙類の挿入を容易にしている。

　また、該実施例では、図１に示した実施例と異なり、補助板５０を用いておらず、針６０は、既に説明した、折り曲げ加工された板バネからなる保持片４０に、直接、溶接固定されている。すなわち、針６０が保持片４０の傾斜部４３に直接、溶接固定されることにより、保持片４０の幅方向のほぼ中央部に、該保持片４０の、底面部側の端部（透孔）から先端部が突出する針６０が設けられている。
　保持片４０については、図２に示して説明した切欠部４４に代えて、図９に示すように、傾斜部４３において、針６０を挟んでその両側に、透孔４８を設けることができる。この透孔４８の大きさ（幅、高さ）等を変えることによって、保持片４０の弾性力の調整が可能である。勿論、このような透孔４８を設けなくてもよい。

　図１０は、図８に示した実施例のペーパーホルダー３を含み、さらにこれに加えて紙類保持部材７０を備えたペーパーホルダー４を示す斜視図である。該斜視図は一般的な使用状態における向きで描かれている。図１１は、紙類保持部材７０の側面図である。
　紙類保持部材７０は、合成樹脂材からなり、既に述べたケース１０の、紙類の挿入口１９と反対側の端部に着脱自在に装着される。

　紙類保持部材７０は、ケース１０の、紙類の挿入口１９における紙類の挿入方向とはちょうど逆の方向から挿入される紙類を保持し得る溝状の保持部７１を備えている。
　さらに、この溝状の保持部７１と一体的に形成された、断面コ字状をなす、ケース１０への取付部７２を備えている（図１１参照）。
　紙類保持部材７０のケース１０への取付部７２は、ケース１０の上覆部１５側に位置する板部７２ａと、ケース１０の底面部１１側に位置する板部７２ｂと、これらを連結する連結部７２ｅとを備え、さらに板部７２ａ及び板部７２ｂの両端部には、それぞれケース１０に適宜形成された凹部に係止可能な係止部７２ｃ，７２ｄが形成されており、ケース１０に対して外嵌される態様で着脱自在に装着される。

　紙類保持部材７０の溝状の保持部７１は、ケース１０の上覆部側に位置する板部７３ａと、これにほぼ平行して対向する板部７３ｂとが、それぞれ連結部７２ｅから直角に起立することで形成されている。溝状の保持部７１の間隙は、通常、２～５ｍｍ程度である。板部７３ｂの端部は、紙類の挿入を容易にするため、溝の間隙を広げる方向に傾斜する傾斜部７３ｃを備えている。

　溝状の保持部７１には、その溝部内に挿入される紙類に押圧力を加えて紙類を保持するための板バネ８０が設けられている。この板バネ８０は、弾性変形可能な金属板を折り曲げ加工したもので、図１２に示すとおり、傾斜部７３ｃの表面に適合して外嵌可能な、断面ほぼＵ字状の係合部８１と、この係合部８１に連なるとともに溝状の保持部７１の溝部内に位置して紙類に押圧力を加えるための弧状の押圧部８２を備えている。板バネ８０の幅は、通常、数センチメートル程度でよい。

　また、図１０に示すように、溝状の保持部７１の板部７３ｂの両側端縁部には、溝状の保持部７１に挿入された紙類の起立状態を補助するための補助片９０，９０が張り出して設けられている。この補助片９０，９０は、その先端部９０ａ，９０ａが溝状の保持部７１の溝部側へと屈曲形成されている。このため、溝状の保持部７１の溝部内へ挿入された紙類は、その両側が手前側（板部７２ａ側）にやや湾曲して、起立し易くなる。補助片９０，９０は、金属線材をＵ字状に折り曲げて形成し、その線材の端部を板部７３ｂの両側端縁部に穿設した穴部に差し込むことにより固定することができる。

　上記実施例のペーパーホルダー４は、例えば、裏面（底面部１１の外面）に粘着テープ等を張って、必要に応じて板状基板等を介して、各種壁部等の垂直面に設置して使用される。保持すべき紙類のサイズに応じて、ペーパーホルダー３を横方向に複数個並べて設置し、使用してもよい。

　上記実施例のペーパーホルダー４によれば、紙類の挿入口１９から紙類を挿入して紙類を保持するとともに、紙類の挿入口１９と反対の側において、紙類の挿入口１９と反対の方向から紙類保持部材７０の溝状の保持部７１に紙類を挿入して保持することができる。溝状の保持部７１に挿入した紙類は、引き抜くことが自在であるが、紙類の挿入口１９に挿入した紙類は、引き抜くことにより、線状の切断跡（引き裂き跡）が形成されるのに対し、紙類保持部材７０の溝状の保持部７１から引き抜いた紙類には、切断跡は残らない。
　したがって、一つのペーパーホルダーでありながら、二箇所において紙類を保持可能であるとともに、それぞれの使用目的に応じた二通りの紙類の保持方法を実現し得る効果がある。

　図１３は、図１０に示した実施例のペーパーホルダー４を含み、さらにこれに加えて物品載置台１００を備えたペーパーホルダー５を示す斜視図である。該斜視図は、図１０と同様、一般的な使用状態における向きで描かれている。図１４は、紙類保持部材７０に物品載置台１００を装着した状態の側面図である。
　紙類保持部材７０の溝状の保持部７１には物品載置台１００が着脱自在に装着されている。物品載置台１００は、紙類保持部材７０の溝状の保持部７１の溝部内にやや余裕をもって挿入される板厚に形成された挿入板部１０１と、該挿入板部１０１からケースの上覆部１５側に向けて垂直に張り出す載置板部１０２を有している。また、載置板部１０２には、挿入板部１０１と平行に対向する係合板部１０３が形成されており、挿入板部１０１と係合板部１０３との間隙に、溝状の保持部７１を形成する一方の板部７３ａが嵌入することにより、物品載置台１００が、紙類保持部材７０に対し確実に安定して固定されるようになっている。
　物品載置台１００は、紙類保持部材７０と同様、合成樹脂材により形成され、その大きさは、一例として、幅、奥行きともに５ｃｍ程度である。

Claims

　底面部を含む台部と、底面部と対向する側に位置する上覆部とが着脱可能に係合し、一体化されて紙類の挿入口が形成されるケースと、
　該ケースの内部に、挿入された紙類を保持するための、弾性変形可能な弾性体からなる保持片とを備えてなり、
　該保持片の幅方向のほぼ中央部に、該保持片の、前記底面部側の端部から先端部が突出する針を設けるとともに、
　前記底面部の、前記針の先端部よりも少なくとも挿入口側の内面に、挿入された紙類の脱落を防止するための摩擦部を設け、
　前記保持片の弾性変形に基く弾性力を用いて、前記針の先端部を挿入された紙類に当接させて紙類を保持するように構成した、ペーパーホルダー。
　前記保持片は、前記挿入口側の上部に位置する支点から紙類の挿入方向側に向けて傾斜して延びる傾斜部を有する板バネからなり、前記ケースの上覆部に着脱可能に取着され、
　前記傾斜部の前記底面部側の端部に、紙類の挿入方向側に向けて折り曲げ部が形成されるとともに、該折り曲げ部の幅方向のほぼ中央部に透孔が設けられ、
　該透孔から前記針の先端部が突出する態様で前記針が設けられている、請求項１に記載のペーパーホルダー。
　前記保持片の傾斜部の内面に、この内面に沿う補助板を備え、該補助板に前記針が固着されており、該針の先端部が前記保持片に設けられた透孔から突出する態様で、該補助板が前記保持片に係止、固定されている、請求項２に記載のペーパーホルダー。
　前記保持片は、平板状の上面部を備え、該上面部と前記傾斜部とが断面Ｕ字状の折り曲げ部を介して連続しており、
　該断面Ｕ字状の折り曲げ部が、前記上覆部の前記挿入口側の内面に形成した溝部に係止されるとともに、
　前記断面Ｕ字状の折り曲げ部の内部に挿入固定可能な係止部が、前記補助板の上端部に形成されている、請求項３に記載のペーパーホルダー。
　前記保持片は、ゴム等の弾性材料からなり、
　前記ケースの上覆部に取着され、該上覆部に沿う平板状の固定部と、前記ケースの幅方向に細長い断面の接合部を有する接続頂部において前記固定部と一体的に形成される膨らみ保持部とを備え、
　前記針は、前記保持片の膨らみ保持部の内部を貫通する態様で、該膨らみ保持部内の所定位置に固定されている、請求項１に記載のペーパーホルダー。
　前記ケースの紙類の挿入口と反対側の端部に、前記ケースに着脱自在に装着される紙類保持部材を備えてなり、
　該紙類保持部材は、前記紙類の挿入口における紙類の挿入方向と逆の方向から挿入される紙類を保持し得る溝状の保持部と、該溝状の保持部と一体的に形成された、断面コ字状をなす、前記ケースへの取付部とを備え、
　前記溝状の保持部には、その溝部内に挿入される紙類に押圧力を加えて紙類を保持するための板バネが設けられている、請求項２に記載のペーパーホルダー。
　前記紙類保持部材の溝状の保持部に着脱自在に装着される物品載置台を備えてなり、
　該物品載置台は、前記溝状の保持部に挿入される挿入板部と、該挿入板部から前記ケースの上覆部側に向けて垂直に張り出す載置板部を有する、請求項６に記載のペーパーホルダー。