明 細 書 情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装 置及ぴ方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並びに制御信号を 含むデータ構造 技術分野
本発明は、 主映像、 音声、 副映像、 再生制御情報等の各種情報を高密度に記録 可能な高密度光ディスク等の情報記録媒体、 当該情報記録媒体に情報を記録する ための情報記録装置及び方法、 当該情報記録媒体から情報を再生するための情報 再生装置及び方法、 このような記録及ぴ再生の両方が可能である情報記録再生装 置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並びに再生制御用 の制御信号を含むデータ構造の技術分野に関する。 背景技術
主映像、 音声、 副映像、 再生制御情報等の各種情報が記録された光ディスクと して、 DVDが一般化している。 DVD規格によれば、 主映像情報 (ビデオデー タ)、 音声情報 (オーディオデータ) 及び副映像情報 (サブピクチャーデータ) が 再生制御情報 (ナビゲーシヨンデータ) と共に、 各々パケッ ト化されて、 高能率 符号化技術である MP E G 2 (Mo v i n g P i c t u r e E x e r t s G r o u h a s e 2 )規格のプログラムス トリーム( P r o g r a m S t r e a m) 形式でディスク上に多重記録されている。 これらのうち主映像情報 は、 MP EGビデオフォーマッ ト ( I S 01 3 8 1 8— 2) に従って圧縮された データ力 、一^ 3のプログラムス トリーム中に 1ス トリーム分だけ存在する。一方、 音声情報は、 複数の方式 (即ち、 リニア P CM、 AC— 3及び MP EGオーディ ォ等) で記録され、 合計 8ス トリームまで、 一つのプログラムス トリーム中に存 在可能である。 副映像情報は、 ビッ トマップで定義され且つランレングス方式で 圧縮記録され、 3 2ス トリ一ムまで、 一つのプログラムス トリーム中に存在可能 である。
他方、 MP EG 2規格のトランスポー トス ト リーム (T r a n s p o r t S t r e a m) 形式が規格化されており、 これは、 データ伝送に適している。 この トランスポートス トリーム形式によれば、 複数のエレメンタリース トリームが同 時伝送される。 例えば、 一つの衛星電波に多数の衛星デジタル放送のテレビチヤ ネルなど、 複数の番組或いはプログラムが、 時分割で多重化されて同時伝送され る。
この種の DVDによれば、 複数の視点から見た映像或いはシーン (以下適宜、 "アングル"と称する)に係る複数の映像情報を同一ディスク上に記録しておき、 ユーザが見たいアングルを選んで再生する"アングル再生"も可能とされている。 このため係る DVDによれば、 各アングルに対応する複数の映像情報がインター リープドユニッ ト ( I LVU) 単位で相互にインターリーブされており、 また各 インターリーブドユニッ トを構成するビデオオブジェク トユニッ ト (VOBU) の先頭に配置されたナビゲーシヨ ンパケッ ト (NV— P CK) には、 各アングル に対する次に再生すべきインターリーブドュニッ トのァドレスとサイズを示すァ ングル情報 (SML— AGL I ) が格納されている。 発明の開示
上述した DVDによれば、 映像情報へのアクセスには、 ビデオオブジェク トュ ニッ ト (VOBU) に対するア ドレス情報を格納したア ドレスマップ (VT S— VOBU— ADMAP I ) が用いられる。 よって、 たとえ再生エントリがインタ ―リープドプロック内であっても、 必ずィンターリープドュニッ トの先頭にァク セスし、 ナビゲーシヨンパケッ トを再生した後、 インターリープドユニッ ト内の 映像情報を再生する。 '
しかしながら、 現在本願出願人が開発を進めている大容量、 高密度記録の光デ イスクへの記録フォーマッ トにおいては、 映像情報へのアクセスに各表示開始時 刻に対応するパケッ ト番号を格納したタイムマップ (本実施例においては E Sァ ドレス情報という) を用いている。 よって、 再生エントリがインターリーブドブ ロック内であると、インターリーブドユニッ トの途中にアクセスすることになり、 ナビゲーシヨンパケッ トを再生することなく映像情報を再生してしまい、 次に再
生すべきインターリープドュニッ トがどれであるのか判らなくなってしまう。 こ の結果、 映像情報を切れ目無く、 即ち "シームレス" にアングル切替を行うこと (本願明細書では適宜、 "シームレスアングル再生" という) は、 技術的に困難と なる。
加えて、 インターリーブドユニッ トを利用してアングル再生を行う場合には、 D V Dプレーヤにィンターリーブドュニッ トの読み込みを飛ばす、 "ジャンプ"処 理を強要することになる。 このため、 映画等のコンテンツを構成する、 ビデオス トリームと対をなすオーディオス トリームについてのパケッ ト (即ち、 オーディ ォパケッ ト) については、 インターリープドユニッ ト毎に、 同じものを複製して 配置する必要性が生じる。 この結果、 ォーサリング作業を複雑なものにしてしま うという技術的問題点もある。
本発明は、 例えば上述の問題点に鑑みなされたものであり、 例えばインターリ ープドユニッ トを用いることなく、 T S (トランスポートストリーム) を構成す る複数の映像ス トリーム或いはビデオス トリーム間における、 シームレスのアン ダル切替を可能ならしめる情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置 及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプロ グラム、 並びに制御信号を含むデータ構造を提供することを課題とする。
本発明の情報記録媒体は、 一連のコンテンツ情報から夫々構成される複数の部 分ス ト リームを含んでなる全体ス トリームが、 物理的にアクセス可能な単位であ るパケッ ト単位で多重記録される情報記録媒体であって、 前記パケッ ト単位で多 重化されて前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する複数のパケッ トからなるォ ブジェク トデータを格納するオブジェク トデータファイルと、 前記オブジェク ト データファイルの再生を制御するための再生制御情報として、 多重化された複数 のパケッ トと前記複数の部分ス トリームとの対応関係を定義する対 定義情報を 格納するオブジェク ト情報ファイルとを備えており、 前記複数の部分ス ト リーム は、 複数の視点に対応する複数のアングル映像情報から構成される複数の映像ス トリームを含み、 前記複数のアングル映像情報は夫々、 所定規格により定められ ている単独で再生可能な最小画像単位の集合からなり、 前記オブジェク トデータ ファイル内において、 前記最小画像単位は夫々、 分断されて前記パケッ トに格納
されており、 前記オブジェク トデータファイル内において、 再生時間軸上でのァ ングル切り替え用の論理的な区切りとしてのスィツチュニッ トが、 同一の最小画 像単位を分断して格納する複数のバケツ トが当該スィ ッチュュッ トの境界を跨ら ないように、 且つ、 当該スィ ッチユニッ トの境界を越えて先行するスィッチュニ ッ トに属する最小画像単位を用いることなく再生可能な最小画像単位が、 当該ス ィツチュニッ トの最初の最小画像単位として配置されるように、規定されている。 本発明の情報記録媒体によれば、 オブジェク トデータファイルは、 コンテンツ 情報の断片を夫々格納する複数のバケツ トからなるォブジヱク トデータを格納す る。 オブジェク トデータは通常、 情報再生装置により、 論理的にアクセス可能な 単位である。 コンテンツ情報は、複数の映像情報の他、例えば音声情報 (例えば映 画の音声等) や副映像情報 (例えば映画の字幕等) を含んでなる。 才ブジェク ト 情報ファイルは、 複数の映像情報各々に対して、 各表示開始時刻に対応するパケ ッ トを示す情報を含む対応定義情報 (例えば、 後述の E Sマップテーブル等) を 格納する。 よって、当該情報記録媒体を再生する際には、ォブジェク トデータは、 例えば当該情報記録媒体に別途記録されている、 例えばプレイ リス ト情報フアイ ル等の再生シーケンス情報ファイルに格納されたプレイリス ト情報等の再生シー ケンス情報に従って、 所定順序で再生される。 この際、 例えば E Sマップテープ ル等の対応定義情報に従って、 複数の部分ス ト リームのうち、 所望のス ト リーム に係るォブジェク トデータが選択的に再生される。
このように選択的に再生される複数の部分ス トリームは、 複数の視点に対応す る複数のアングル映像情報から構成される複数の映像ス トリームを含む。 係る複 数のアングル映像情報は夫々、 例えば M P E G 2規格に基づく G O Pなど、 所定 規格により定められている単独で再生可能な最小画像単位の集合からなる。
このような G O P等の最小画像単位も夫々、 才ブジェク トデータファイル内に おいて、 分断されてパケッ トに格納されている。 より具体的には、 例えば G O P を構成する一枚の I ピクチャ (Intra-coded picture : イントラ符号化画像) は、 分断されて襖数のパケッ トに格納され、 一枚の Pピクチャ (Predictive-coded picture:前方予測符号化画像) も、 分断されて複数のバケツ トに格納され、 一枚 の Bピクチヤ(Bidirectionally predictive-coded picture:両方向予測符号化面像)
も、 分断されて複数のパケッ トに格鈉される。 そして、 1個の G O Pは、 映像内 容に応じて、 例えば数枚から数十妆程度のピクチャからなるので、 全体としては 多数のバケツ トに分断して格納されることになる。
本発明では特に、 オブジェク トデータファイル内において、 再生時間軸上での アングル切り替え用の論理的な区切りとして、 スィ ッチユニッ トが規定されてい る。 ここでは、 同一の最小画像単位を分断して格納する複数のパケッ トが、 当該 スィッチユニッ トの境界を跨らないように規定されている。 例えば、 同一 G O P に属するパケッ トは、 同一のスィッチュュッ ト内に存在する。 しかも、 スィッチ ュニッ トの境界を越えて先行するスィツチュニッ トに属する最小画像単位を用い ることなく再生可能な最小画像単位が、 当該スィッチユニッ トの最初の最小画像 単位として配置されるよ うに規定されている。 例えば、 スィ ッチユニッ トの最初 の G O Pは、 I ピクチャから始まっており、 先行するスィッチユニッ トの G O P に属する I、 P及ぴ Bピクチャのいずれも用いることなく再生可能である。 従って、 当該情報記録媒体を再生中にアングル切替を実行する際には、 アング ル切替の操作命令が、 例えばユーザによるリモコン操作、 パネル操作等によって 発行されると、 再生する映像ス トリームを即座に切り替えるのではなく、 アング ル切り替え用の論理的な区切り としての、 スィツチュニッ トの境界までの再生が 完了するのを待ってから、 切り替えが行われるようにする。 すると、 再生が完了 したスィッチユニッ ト # i ( i = l、 2、 3、 ··· ) の次に再生すべきスィッチュ ニッ ト # i + 1については、 その最初の最小画像単位がスィッチユニッ ト # i に 属する最小画像単位を用いることなく再生可能であり、 しかも、 同一の最小画像 単位を分断して格納する複数のパケッ トがスィッチュ-ッ ト # i及び # i + 1間 の境界を跨らない。よって、スィツチュニッ ト # i + 1の再生完了に引き続いて、 スィ ッチユニッ ト # i + 1を、 その最初に再生されるパケッ トから順次、 適切に 再生開始できる。 即ち、 比較的短時間分のアングル映像情報を、 シームレス再生 用のバッファを介して再生しつつ、 スィッチュニッ トの境界でスィツチュニッ ト # iからスィツチュニッ ト # i + 1へのアングル切替を行うようにすれば、 容易 にシームレスアングル再生が可能となる。 このようなシームレスアングル再生に おける切り替えの際の応答時間を短くするためには、 上述のスィツチユニッ トの
長さを短く設定すればよく、 実用上は、 例えば 1 . 5秒以内程度が妥当である。 以上の結果、 本発明によれば、 インターリーブドユニッ トを用いなく とも、 シ ームレスアングル切替或いはシームレスアングル再生が可能となる。
例えば、 近時における高密度 · 高速度化が進められている光ディスクでの転送 レートは、 例えば 3 2 M b p s程度が見込める。 従って、 例えば一つの映像ス ト リームの転送レートを 5 M b p s とすれば、 5〜 6アングル程度の切替であれば、 本発明の情報記録媒体を用いることで、 シームレスに行うことが十分に可能とな る。或いは、例えば一つの映像ス トリームの転送レートを 1 0 M b p s とすれば、 2〜 3アングル程度の切替であれば、 本発明の情報記録媒体を用いることで、 シ ームレスに行うことが十分に可能となる。
本発明において Γアングル切替」 とは、 同一シーンを別アングルからの映像と した複数の映像間における狭義のアングル切替の他、 相互に何らかの特定関係を 有する或いは有しない複数の映像情報間における広義のアングル切替も含む広い 意味である。 いずれの場合にも、複数の映像情報間の切替は、 シームレスであるこ と或いは迅速であることが望まれている限りにおいては、 本発明の作用効果が発 揮される。
また、 スィッチユニッ トの長さ (データ量) は、 再生時間に対して、 最短の場 合には G O P等の最小画像単位の長さに一致するが、 例えば再生時間にして 0 . 数秒から数秒位に対応する長さである。 そして、 このようなスィッチユニッ トの 長さは、 コンテンツ情報の内容 (例えば、 映像情報で示される動画における動き の度合い等) に応じて可変としてもよい。 或いは、 これを固定としてもよい。 尚、 本発明に係るオブジェク ト情報ファイルや、 再生シーケンス情報ファイル に格納される各種情報については、 好ましくは、 オブジェク トデータファイルの 場合とは異なり、 情報記録媒体上で前記バケツ トの単位で多重化されていない。 従って、 これらの再生制御情報や再生シーケンス情報に基づいて、 情報再生装置 におけるオブジェク トデータの再生が可能となる。 また、 本願発明に係るパケッ トのァドレスとは、物理ァ ドレスでもよいが、より一般には論理ァ ドレスであり、 実際の物理ァドレスは、 ファイルシステムの管理によって論理ァドレスから一義 的に特定される性質のものである。
本発明の情報記録媒体の一態様では、 前記最小画像単位は、 M P E G (Moving Picture Experts Group phase) 規格に基づく G O P (Group Of Pi cture) である。 この態様によれば、 同一 G O Pを分断して格納する複数のパケッ トが、 スイツ チュニッ トの境界を跨らず、 しかも、 境界を越えて先行するスィツチュニッ トに 属する G O Pを用いることなく再生可能な G O Pが、 当該スィ ッチユニッ トの最 初に配置される。 よって、 インターリーブを用いることなく、 シームレスアング ル再生が可能となる。 尚、 G O Pは、 代表的には 「M P E G 2規格」 において規 格化されているが、 M P E G 2規格以外の M P E G規格に基づいても構わない。 本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記スィ ッチユニッ トは、 前記スイツ チュ-ッ トの先頭ァ ドレスを示す位置情報により規定されている。
この態様によれば、 当該情報記録媒体を再生する際に、 スィ ッチユニッ トの先 頭ァドレスを示す位置情報に従って、 当該スィッチュニッ トの境界でアングル切 替を行うようにすれば、 シームレスアングル切替が行われることになる。
尚、 スィ ッチユニッ トは、 スィ ッチユニッ トの最後尾のア ドレスを示す位置情 報によって規定されてもよい。 これによつても、 再生時に、 スィッチユニッ トの 境界を特定することは可能である。
この態様では、 前記位置情報は、 前記オブジェク ト情報ファイル内に構築され るスィツチュニッ トァドレステーブル内に、 前記スィツチュニッ ト別に格納され ているように構成してもよい。
このように構成すれば、 当該情報記録媒体を再生する際には先ず、 オブジェク ト情報ファイルを再生して、 スィツチュニッ トァドレステーブルを参照すれば、 スィ ッチユニッ ト別にスィ ッチァ ドレスの先頭を示す位置情報を取得できる。 こ れに従って、 比較的効率良く、 シームレスアングル切替を実行可能となる。
この態様では、 前記位置情報は、 前記オブジェク トデータファイル内において 前記映像ス ト リームの一部をなすナビゲーシヨ ンパケッ ト内に、 前記スィ ッチュ ニッ ト別に格納されているように構成してもよい。
このように構成すれば、 当該情報記録媒体を再生する際には、 アングル映像情 報の再生と相前後して、 アングル映像情報に係る映像ス トリーム又は他の制御情 報に係る部分ス トリームの一部をなす、 ナビゲーシヨ ンバケツ トを参照すれば、
スィッチユニッ ト別にスィッチァドレスの先頭を示す位置情報を取得できる。 こ れに従って、 比較的効率良く、 シームレスアングル切替を実行可能となる。
この場合には更に、 前記ナビグーションパケッ トが属するスィツチュニッ トを 基準として、 前方 n (但し、 nは 1以上の自然数) 個のスィ ッチユニッ ト及び後 方 m (但し、 mは 1以上の自然数) 個のスィッチユニッ トについての、 前記位置 情報が、前記ナビゲーションバケツ ト内に格納されているように構成してもよい。 このよ うに構成すれば、 アングル映像情報の再生と相前後して、 ナビゲーショ ンバケツ トを参照すれば、 当該ナビゲーショ ンパケッ トが属するスィツチュニッ トの前方 n個及ぴ後方 m個のスィツチユニッ トについての、 スィ ッチア ドレスの 先頭を示す位置情報を取得できる。 ここで、 n個或いは m個といった個数を調整 することで、 各ナビゲーシヨンパケッ トのデータ量の肥大を防ぎつつ、 再生中の スィツチュニッ トに関係が深い位置情報を選択的に取得することができる。 よつ て、 効率的に当該シームレスアングル切替を実行可能となる。
このようなナビゲーシヨンパケッ トに係る態様では、 前記ナビゲーシヨンパケ ッ トは、 前記スィッチユニッ トの先頭パケッ トとして配置されているように構成 してもよい。
このように構成すれば、 スィツチュニッ トを再生する際には先ずナビグーショ ンパケッ トが再生される。 よって、 ナビゲーシヨンパケッ トを介して、 再生中の スィツチュニッ トに関係が深い位置情報を選択的に取得することができる。 よつ て、 極めて効率的に当該シームレスアングル切替を実行可能となる。
このよ うな位置情報に係る態様では、 前記位置情報は、 前記パケッ トの連続番 号又は P T S (Presentation Time Stamp: プレゼンテーショ ン ' タイム . スタン プ) であるように構成してもよい。
このように構成すれば、 例えば、 オブジェク トファイル内或いはタイ トル内な ど各種の範囲内で連続的に付与されるパケッ トの連続番号により、 或いは、 再生 時間軸上における P T Sにより、スィッチュニッ トの先頭ァドレスを特定できる。 本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記対応定義情報は、 同一時刻に多重 化される複数のバケツ ト間で固有に付与されるバケツ ト識別番号を前記複数の部 分ス トリーム別に示すテーブル情報を有する。
この態様によれば、 対応定義情報が有するテーブル情報に従って、 例えば後述 の E S— P I D ( E Sパケッ ト識別番号) など、 各部分ス ト リームに固有のパケ ッ ト識別番号に基づいて、 多重化された複数のパケッ トの中から、 所望の部分ス トリ一ムに係るパケッ トのみを再生できる。 そして、 アングル切替の際には、 一 のアングル映像情報に係る映像ス ト リームに固有のバケツ ト識別番号が付与され たパケッ トを連続的に再生する処理から、 他のアングル映像情報に係る映像ス ト リームに固有のパケッ ト識別番号が付与されたバケツ トを連続的に再生する処理 に切り替えれば、 アングル切替を行える。 しかも、 このような切替は、 スィッチ ュニッ トの境界で行われるので、 シ一ムレスアングル切替として行われることに なる。
本発明の情報記録媒体の他の態様では、 前記ォブジヱク トデータの再生シーケ ンスを規定する再生シーケンス情報を格納する再生シーケンス情報ファイルを更 に備える。
この態様によれば、 オブジェク トデータファイルに格納されたオブジェク トデ —タを、 再生シーケンス情報ファイル内に格納された再生シーケンス情報 (例え ばプレイリス ト情報) により規定される再生シーケンス或いは再生手順で再生す る。 すると、 コンテンツ製作者が意図した通りのコンテンツの内容を、 比較的効 率良く再生できる。
本発明の情報記録装置は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から夫々 構成される複数の部分ス トリームを含んでなる全体ス ト リームを、 物理的にァク セス可能な単位であるバケツ ト単位で多重記録する情報記録装置であって、 前記 パケッ ト単位で多重化されて前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する複数のパ ケッ トからなるオブジェク トデータを格納するォブジェク トデータファイルを記 録する第 1記録手段と、 前記オブジェク トデータファイルの再生を制御するため の再生制御情報として、 多重化された複数のパケッ トと前記複数の部分ス トリー ムとの対応関係を定義する対応定義情報を格納するォブジェク ト情報ファイルを 記録する第 2記録手段とを備えており、 前記複数の部分ス トリームは、 禳数の視 点に対応する複数のアングル映像情報から構成される複数の映像ス トリームを含 み、 前記複数のアングル映像情報は夫々、 所定規格により定められている単独で
再生可能な最小画像単位の集合からなり、 前記オブジェク トデータファイル内に おいて、 前記最小画像単位は夫々、 分断されて前記パケッ トに格納されており、 前記オブジェク 1、データファイル内において、 再生時間軸上でのアングル切り替 え用の論理的な区切り としてのスィツチュ-ッ トが、 同一の最小画像単位を分断 して格納する複数のパケッ トが当該スィツチュニッ トの境界を跨らないように、 且つ、 当該スィツチュニッ トの境界を越えて先行するスィツチュニッ トに属する 最小画像単位を用いることなく再生可能な最小画像単位が、 当該スィツチュニッ トの最初の最小画像単位として配置されるように、 規定されている。
本発明の情報記録装置によれば、 例えばコントローラ、 エンコーダ、 後述の T Sオブジェク ト生成器、 光ピックアップ又はカッティングデバイス等からなる第 1記録手段は、 例えば D V D等からなる情報記録媒体上に、 上述した本発明のォ ブジェク トデータファイルを記録する。 例えばコントローラ、 エンコーダ、 光ピ ックアップ又は力ッティングデバイス等からなる第 2記録手段は、 例えば D V D 等からなる情報記録媒体上に、 上述した本発明に係るオブジェク ト情報ファイル を記録する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く記録できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録装置も各種態様を探ることが可能である。
本発明の情報記録方法は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から夫々 構成される複数の部分ス トリームを含んでなる全体ス トリ一ムを、 物理的にァク セス可能な単位であるバケツ ト単位で多重記録する情報記録方法であって、 前記 パケッ ト単位で多重化されて前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する複数のパ ケッ トからなるオブジェク トデータを格納するオブジェク トデータファイルを記 録する第 1記録工程と、 前記オブジェク トデータファイルの再生を制御するため の再生制御情報として、 多重化された複数のパケッ トと前記複数の部分ス トリ一 ムとの対応関係を定義する対応定義情報を格納するオブジェク ト情報ファイルを 記録する第 2記録工程とを備えており、 前記複数の部分ス ト リームは、 複数の視 点に対応する複数のアングル映像情報から構成される複数の映像ス トリームを含
み、 前記複数のアングル映像情報は夫々、 所定規格により定められている単独で 再生可能な最小画像単位の集合からなり、 前記オブジェク トデータファイル内に おいて、 前記最小画像単位は夫々、 分断されて前記パケッ トに格納されており、 前記オブジェク トデータファイル内において、 再生時間軸上でのアングル切り替 え用の論理的な区切り としてのスィッチユニッ トが、 同一の最小画像単位を分断 して格納する複数のバケツ トが当該スィツチュニッ トの境界を跨らないように、 且つ、 当該スィ ッチュニッ トの境界を越えて先行するスィツチユニッ トに属する 最小画像単位を用いることなく再生可能な最小画像単位が、 当該スィツチュニッ トの最初の最小画像単位として配置されるように、 規定されている。
本発明の情報記録方法によれば、 例えばコントローラ、 エンコーダ、 後述の T Sォブジェク ト生成器、 光ピックアップ又はカッティングデバイス等を用いて、 例えば D V D等からなる情報記録媒体上に、 第 1記録工程は、 上述した本発明の オブジェク トデータファイルを記録し、 第 2記録工程は、 上述した本発明に係る オブジェク ト情報ファイルを記録する。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く記録できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報再生装置は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様を含む) を再生する情報再生装置であって、 前記オブジェク トデータファイル 及び前記ォブジェク ト情報ファイルを再生可能な再生手段と、 アングル切替指示 を外部入力可能な入力手段と、 前記再生手段により再生された前記オブジェク ト 情報ファイルに含まれる前記対応定義情報に基づいて、 前記ォブジェク トデータ ファイル中の一のアングル映像情報に係る映像ス トリームを再生するように前記 再生手段を制御し、前記入力手段を介して入力されたアングル切替指示に応じて、 前記スィッチュニッ トの境界において、 前記一のアングル映像情報に係る映像ス トリームの再生から他のアングル映像情報に係る映像ス トリームの再生に切り替 えるように前記再生手段を制御する制御手段とを備える。
本発明の情報再生装置によれば、 例えば、 デコーダ、 デマルチプレクサ、 光ピ
ックアップ等からなる再生手段は、 オブジェク トデータファイル及ぴォブジェク ト情報ファイルを再生可能である。 例えば、 リモコン若しくは操作パネル上の、 ポタン、 キー又はスィッチ等からなる入力手段は、 アングル切替指示を外部入力 可能である。 そして、 例えばコン トローラ等からなる制御手段は、 対応定義情報 に基づいて、 一のアングル映像情報に係る映像ス ト リームを再生するよ.うに再生 手段を制御する。 そして再生中に、 入力手段を介してアングル切替指示が入力さ れると、 このアングル切替指示に応じて、 一のアングル映像情報に係る映像ス ト リームの再生から他のアングル映像情報に係る映像ス トリームの再生に切り替え るように再生手段を制御する。 そして特に、 この切替は、 スィッチユニッ トの境 界において行われる。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報再生方法は、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各種態 様を含む)を再生する(i)前記ォブジェク トデータファイル及び前記オブジェク ト 情報ファイルを再生可能な再生手段並びに(i i)アングル切替指示を外部入力可能 な入力手段を備えた情報再生装置における情報再生方法であって、 前記再生手段 により再生された前記オブジェク ト情報ファイルに含まれる前記対応定義情報に 基づいて、 前記オブジェク トデータファイル中の一のアングル映像情報に係る映 像ス トリームを再生するように前記再生手段を制御する第 1制御工程と、 前記入 力手段を介して入力されたアングル切替指示に応じて、 前記スィツチュニッ トの 境界において、 前記一のアングル映像情報に係る映像ス トリームの再生から他の アングル映像情報に係る映像ス トリームの再生に切り替えるように前記再生手段 を制御する第 2制御工程とを備える。
本発明の情報再生方法によれば、 例えばコントローラ等を用いて第 1制御工程 は、 対応定義情報に基づいて、 一のアングル映像情報に係る映像ス トリームを再 生するように、 例えば、 デコーダ、 デマルチプレクサ、 光ピックアップ等からな る再生手段を制御する。 そして第 2制御工程は、 再生中に、 例えば、 リモコン若
しくは操作パネル上の、 ボタン、 キー又はスィッチ等からなる入力手段を介して アングル切替指示が入力されると、 このアングル切替指示に応じて、 一のアング ル映像情報に係る映像ス トリームの再生から他のアングル映像情報に係る映像ス トリームの再生に切り替えるように再生手段を制御する。 そして特に、 この切替 は、 スィッチユニッ トの境界において行われる。
従って、 上述した本発明の情報記録媒体 (伹し、 その各種態様を含む) を、 比 較的効率良く再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報再生方法も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録再生装置は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から 夫々構成される複数の部分ス トリームを含んでなる全体ス トリームを、 物理的に アクセス可能な単位であるパケッ ト単位で多重記録し、 再生する情報記録再生装 置であって、 上述した本発明の情報記録装置と、 上述した本発明の情報再生装置 とを備える。
本発明の情報記録再生装置によれば、 上述した本発明の情報記録装置及び情報 再生装置の両方を併せ持つので、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様を含む) を、 比較的効率良く記録でき、 再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録再生装置も各種態様を採ることが可能である。
本発明の情報記録再生方法は、 情報記録媒体上に、 一連のコンテンツ情報から 夫々構成される複数の部分ス トリームを含んでなる全体ス トリームを、 物理的に アクセス可能な単位であるパケッ ト単位で多重記録し、 再生する(i)オブジェク ト データファイル及ぴォブジェク ト情報ファイルを再生可能な再生手段並びに (ii) ァングル切替指示を外部入力可能な入力手段を備えた情報記録再生装置における 情報記録再生方法であって、 上述した本発明の情報記録方法と、 上述した本発明 の情報再生方法とを備える。
本発明の情報記録再生方法によれば、 上述した本発明の情報記録方法及び情報 再生方法の両方を併せ持つので、 上述した本発明の情報記録媒体 (但し、 その各 種態様を含む) を、 比較的効率良く記録でき、 再生できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の情 報記録再生方法も各種態様を探ることが可能である。
本発明の記録制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報記録 装置 (但し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御する記録制 御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段 及ぴ前記第 2記録手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する R OM、 CD- ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行 させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビユー タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報記録装置 を比較的簡単に実現できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の記 録制御用のコンビュ一タプログラムも各種態様を採ることが可能である。
本発明の再生制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報再生 装置 (但し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御する再生制 御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記再生手段、 前 記入力手段及び前記制御手段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンピュータプ ログラムを格納する ROM、 CD-ROM, DVD-ROM, ハードディスク等 の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行 させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビユー タにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報再生装置 を比較的簡単に実現できる。
尚、 上逑した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の再 生制御用のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。
本発明の記録再生制御用のコンピュータプログラムは、 上述した本発明の情報 記録再生装置 (伹し、 その各種態様を含む) に備えられたコンピュータを制御す る記録再生制御用のコンピュータプログラムであって、 該コンピュータを、 前記
第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記入力手段及び前記制御手 段の少なく とも一部として機能させる。
本発明の記録再生制御用のコンピュータプログラムによれば、当該コンビユー タプログラムを格納する R O M、 C D - R O M , D V D - R O M, ハードデイス ク等の記録媒体から、 当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで 実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、 通信手段を介してコンビ ユータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明に係る情報記録 再生装置を比較的簡単に実現できる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対 して、 本発明の記 録再生制御用のコンピュータプログラムも各種態様を採ることが可能である。 本発明の制御信号を含むデータ構造は、 一連のコンテンツ情報から夫々構成さ れる複数の部分ストリームを含んでなる全体ストリームが、 物理的にアクセス可 能な単位であるバケツ ト単位で多重記録されており、 前記バケツ ト単位で多重化 されて前記コンテンツ情報の断片を夫々格納する複数のパケッ トからなるォブジ ェク トデータを格納するオブジェク トデータファイルと、 前記オブジェク トデー タファイルの再生を制御するための再生制御情報として、 多重化された複数のパ ケッ トと前記複数の部分ス トリームとの対応関係を定義する対応定義情報を格納 するオブジェク ト情報ファイルとを備えており、 前記複数の部分ス トリームは、 複数の視点に対応する複数のアングル映像情報から構成される複数の映像ス トリ ームを含み、 前記複数のアングル映像情報は夫々、 所定規格により定められてい る単独で再生可能な最小画像単位の集合からなり、 前記オブジェク トデータファ ィル内において、 前記最小画像単位は夫々、 分断されて前記パケッ トに格納され ており、 前記オブジェク トデータファイル内において、 再生時間軸上でのアング ル切り替え用の論理的な区切り と してのスィ ッチユニッ トが、 同一の最小画像単 位を分断して格納する複数のパケッ トが当該スィツチュニッ トの境界を跨らない ように、 且つ、 当該スィッチユニッ トの境界を越えて先行するスィッチユニッ ト に属する最小画像単位を用いることなく再生可能な最小画像単位が、 当該スィッ チュニッ トの最初の最小画像単位として配置されるように、 規定されている。 本発明の制御信号を含むデータ構造によれば、 上述した本発明の情報記録媒体
の場合と同様に、 インターリープドユニッ トを用いなく とも、 シームレスアング ル切替或いはシームレスアングル再生が可能となる。
尚、 上述した本発明の情報記録媒体における各種態様に対応して、 本発明の制 御信号を含むデ一タ構造も各種態様を採ることが可能である。
コンピュータ読取可能な媒体内の記録制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段及び前記第 2記録手段の少なく とも一部として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の再生制御用のコンピュータプログラム製品は 上記課題を解决するために、 上述した本発明の情報再生装置 (但し、 その各種態 様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に 具現化し、 該コンピュータを、 前記再生手段、 前記入力手段及び前記制御手段の 少なく とも一部として機能させる。
コンピュータ読取可能な媒体内の記録再生制御用のコンピュータプログラム製 品は上記課題を解決するために、 上述した本発明の情報記録再生装置 (但し、 そ の各種態様も含む) に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令 を明白に具現化し、 該コンピュータを、 前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記入力手段及び前記制御手段の少なく とも一部と して機能させ る。
本発明の記録制御用、 再生制御用又は記録再生制御用のコンピュータプログラ ム製品によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納する R O M、C D— R O M、 D V D - R O M, ハードディスク等の記録媒体から、 当該コンピュータプロ グラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンビ ユータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、 上述した本発明の前記第 1記録手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記入 力手段及び前記制御手段の少なく とも一部を比較的容易に実施可能となる。 更に 具体的には、 当該コンビユ^ "タプログラム製品は、 コンピュータを前記第 1記録 手段、 前記第 2記録手段、 前記再生手段、 前記入力手段及び前記制御手段の少な
く とも一部として機能させるコンピュータ読取可能なコード (或いはコンビユー タ読取可能な命令) から構成されてよい。 - 本発明におけるこのような作用、 及び他の利得は次に説明する実施例から更に 明らかにされる。 図面の簡単な説明
図 1は、本発明の情報記録媒体の一実施例である光ディスクの基本構造を示し、 上側部分は複数のェリァを有する光ディスクの概略平面図であり、 これに対応付 けられる下側部分は、 その径方向におけるエリァ構造の図式的概念図である。 図 2は、従来の M P E G 2のプログラムス ト リームの図式的概念図(図 2 ( a ) )、 本実施例で利用される M P E G 2の トランスポートス ト リームの図式的概念図 (図 2 ( b ) ) であり、 本実施例で利用される M P E G 2のプログラムストリーム の図式的概念図 (図 2 ( c ) ) である。
図 3は、 本実施例の光ディスク上に記録されるデータ構造を模式的に示す図で ある。
図 4は、 図 3に示した各タイ トル内におけるデータ構造の詳細を階層的に示す 概念図である。
図 5は、 図 3に示した各プレイリス トセッ ト内におけるデータ構造の詳細を階 層的に示す概念図である。
図 6は、 図 3に示した各プレイ リストセッ ト内におけるデータ構造の詳細を模 式的に示す概念図である。
図 7は、 図 6に示した各アイテムにおけるデータ構造の詳細を模式的に示す概 念図である。
図 8は、 図 4に示した各タイ トルエレメント内におけるデータの論理構成を模 式的に示す概念図である。
図 9は、 本実施例において、 各プレイリス トセッ トをプレイリス ト一つから構 成する場合における、 図 4に示した各タイ トルエレメント内におけるデータの論 理構成を模式的に示す概念図である。
図 1 0は、 図 3に示した各オブジェク ト內におけるデータ構造の詳細を模式的
に示す概念図である。
図 1 1は、 本実施例における、 上段のプログラム # 1用のエレメンタリース ト リームと中段のプログラム # 2用のエレメンタリース トリームとが多重化されて、 これら 2つのプログラム用のトランスポートス トリームが構成される様子を、 横 軸を時間軸として概念的に示す図である。
図 1 2は、 本実施例における、 一つのトランスポートス トリーム内に多重化さ れた T Sパケッ 卜のイメージを、 時間の沿ったバケツ ト配列として概念的に示す 概念図である。
図 1 3は、 実施例における光ディスク上のデータの論理構成を、 論理階層から オブジェ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示した図である。
図 1 4は、 本発明の実施例に係る情報記録再生装置のブロック図である。
図 1 5は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 1 ) を示すフ ローチャートである。 図 1 6は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 2 ) を示すフ ローチャートである。
図 1 7は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 3 ) を示すフ ローチャートである。 図 1 8は、 本実施例における情報記録再生装置の記録動作 (その 4 ) を示すフ ローチャートである。 図 1 9は、 本実施例における情報記録再生装置の再生動作を示すフローチヤ一 トである。
図 2 0は、 本実施例で採用する G O Pのデ一タ構造を示す概念図である。
図 2 1は、 比較例におけるインターリーブを用いた、 シームレスなアングル再 生処理を模式的に示す概念図である。
図 2 2は、 本実施例におけるスィッチユニッ トを用いた、 シームレスなアング ル再生処理を模式的に示す概念図である。
図 2 3は、 本実施例に係るスィツチュニッ トのデータ構造の一具体例を示す概 念図である。
図 2 4は、 図 2 3の具体例の場合に、 アングル再生処理を可能ならしめるアイ
テム定義テーブルにおけるデータ構造を示す概念図である。
図 2 5は、 図 2 3の具体例の場合に、 アングル再生処理を可能ならしめる A U テープル、 E Sマップテーブル及びスィツチュニッ トァ ドレステーブルを含んで なるオブジェク ト情報ファイルのデータ構造を示す概念図である。
図 2 6は、 スィ ッチユニッ トのア ドレス情報におけるデータ構造の基本構造を 示す概念図である。
図 2 7は、 図 2 3の具体例の場合における、 スィッチユニッ トのア ドレス情報 におけるデータ構造の具体例を示す概念図である。
図 2 8は、 本実施例における、 アングル切替処理を含むォブジェク ト再生処理 を示すフローチャートである。
図 2 9は、 本実施例における、 光ディスクの論理構造との関係で、 再生時にお けるアクセスの流れ全体を概念的に示す図である。
図 3 0は、 本実施例におけるタイ トル情報セッ トの一具体例における階層構造 を模式的に示す概念図である。
図 3 1は、 本実施例におけるデイクヘッダの一具体例における階層構造を模式 的に示す概念図である。
図 3 2は、 本実施例におけるタイ トル情報の一具体例における階層構造を模式 的に示す概念図である。
図 3 3は、 本実施例におけるプレイ リス トセッ トのー具体例における階層搆造 を模式的に示す概念図である。
図 3 4は、 本実施例におけるプレイリス トのー具体例における階層構造を模式 的に示す概念図である。
図 3 5は、 本実施例におけるプレイ リス トエレメ ン トの一具体例における階層 構造を模式的に示す概念図である。
図 3 6は、 本実施例におけるアイテム定義テーブルの一具体例における階層構 造を模式的に示す概念図である。 発明を実施するための最良の形態
(情報記録媒体)
図 1から図 1 3を参照して、本発明の情報記録媒体の実施例について説明する。 本実施例は、 本発明の情報記録媒体を、 記録 (書き込み) 及び再生 (読み出し) が可能な型の光ディスクに適用したものである。
先ず図 1を参照して、 本実施例の光ディスクの基本構造について説明する。 こ こに図 1は、 上側に複数のエリアを有する光ディスクの構造を概略平面図で示す と共に、 下側にその径方向におけるエリァ構造を概念図で対応付けて示すもので ある。
図 1に示すように、 光ディスク 1 0 0は、 例えば、 記録 (書き込み) が複数回 又は 1回のみ可能な、 光磁気方式、 相変化方式等の各種記録方式で記録可能とさ れており、 DVDと同じく直径 1 2 c m程度のディスク本体上の記録面に、 セン ターホール 1 0 2を中心として内周から外周に向けて、リードインエリア 1 04、 データエリァ 1 0 6及びリ一ドアウ トエリア 1 0 8が設けられている。 そして、 各エリアには、 例えば、 センターホール 1 0 2を中心にスパイラル状或いは同心 円状に、 グループトラック及びランドトラックが交互に設けられており、 このグ ループトラックはゥォブリングされてもよいし、 これらのうち一方又は両方の ト ラックにプレピッ トが形成されていてもよい。 尚、 本発明は、 このような三つの エリァを有する光ディスクには特に限定されない。
次に図 2を参照して、 本実施例の光ディスクに記録される トランスポートス ト リーム (T S) 及びプログラムス トリーム (P S) の構成について説明する。 こ こに、 図 2 (a) は、 比較のため、 従来の DVDにおける MP EG 2のプログラ ムス ト リームの構成を図式的に示すものであり、 図 2 ( b ) は、 MP EG 2の ト ランスポートス トリーム (TS) の構成を図式的に示すものである。 更に、 図 2 ( c ) は、 本発明における MP E G 2のプログラムス ト リームの構成を図式的に 示すものである。
図 2 ( a) において、 従来の DVDに記録される一つのプログラムス ト リーム は、 時間軸 tに沿って、 主映像情報たるビデオデータ用のビデオス トリームを 1 本だけ含み、 更に、 音声情報たるオーディオデータ用のオーディオス ト リームを 最大で 8本含み且つ副映像情報たるサプピクチャデータ用のサプピクチヤス トリ —ムを最大で 3 2本含んでなる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビ
デォデータは、 1本のビデオス トリ一ムのみに係るものであり、 例えば複数のテ レビ番組或いは複数の映画などに対応する複数本のビデオス トリ一ムを同時にプ ログラムス トリームに含ませることはできない。 映像を伴うテレビ番組等を多重 化して伝送或いは記録するためには、 各々のテレビ番組等のために、 少なく とも 1本のビデオス トリームが必要となるので、 1本しかビデオス トリームが存在し ない D V Dのプログラムス トリーム形式では、 複数のテレビ番組等を多重化して 伝送或いは記録することはできないのである。
図 2 ( b ) において、 本発明の光ディスク 1 0 0に記録される一つのトランス ポートス トリーム (T S ) は、 主映像情報たるビデオデータ用のエレメンタ リー ス トリーム (E S ) としてビデオス トリームを複数本含んでなり、 更に音声情報 たるオーディオデータ用のエレメンタリース トリーム ( E S ) としてオーディオ ス トリームを複数本含み且つ副映像情報たるサブピクチャデータ用のエレメンタ リース トリーム (E S ) としてサプピクチャス ト リームを複数本含んでなる。 即 ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビデオデータは、 複数本のビデオス ト リームに係るものであり、 例えば複数のテレビ番組或いは複数の映画などに対応 する複数のビデオス トリームを同時にトランスポートス トリームに含ませること が可能である。 このように複数本のビデオストリームが存在する トランスポート ス トリーム形式では、 複数のテレビ番組等を多重化して伝送或いは記録すること が可能である。 但し、 現況のトランスポートス トリームを採用するデジタル放送 では、 サブピクチャス トリームについては伝送していない。
図 2 ( c ) において、 本発明の光ディスク 1 0 0に記録される一つのプログラ ムス トリーム (P S ) は、 主映像情報たるビデオデータ用のビデオス トリームを 複数本含んでなり、 更に音声情報たるオーディォデータ用のォ一ディォス トリー ムを複数本含み且つ副映像情報たるサプピクチャデータ用のサブピクチヤス トリ —ムを複数本含んでなる。 即ち、 任意の時刻 t Xにおいて多重化されるビデオデ —タは、 複数本のビデオス ト リームに係るものであり、 例えば複数のテレビ番組 或いは複数の映画などに対応する複数のビデオス トリームを同時にプログラムス トリームに含ませることが可能である。
尚、 図 2 ( a ) から図 2 ( c ) では説明の便宜上、 ビデオス トリーム、 オーデ
ィォス トリーム及びサブピクチヤス トリームを、この順に上から配列しているが、 この順番は、 後述の如くバケツ ト単位で多重化される際の順番等に対応するもの ではない。 トランスポートス トリームでは、 概念的には、 例えば一つの番組に対 して、 1本のビデオス トリーム、 2本の音声ス ト リーム及び 2本のサブピクチャ ス ト リームからなる一まとまりが対応している。
上述した本実施例の光ディスク 1 0 0は、 記録レートの制限内で、 図 2 ( b ) に示した如き トランスポートス ト リーム (T S ) を多重記録可能に、 即ち複数の 番組或いはプログラムを同時に記録可能に構成されている。 更に、 このよ うなト ランスポートス トリームに加えて又は代えて、 同一光ディスク 1 0 0上に、 図 2 ( c ) に示した如きプログラムス トリーム ( P S ) を多重記録可能に構成されて いる。
次に図 3から図 1 0を参照して、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータの構 造について説明する。 ここに、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上に記録されるデータ 構造を模式的に示すものである。 図 4は、 図 3に示した各タイ トル内におけるデ —タ構造の詳細を模式的に示すものである。 図 5及び図 6は夫々、 図 3に示した 各プレイ (P ) リス トセッ ト內におけるデータ構造の詳細を模式的に示すもので ある。 図 7は、 図 6に示した各アイテムにおけるデータ構造の詳細を模式的に示 すものである。 図 8は、 図 4に示した各タイ トルエレメント内におけるデータの 論理構成を模式的に示すものであり、 図 9は、 各プレイ リス トセッ トをプレイ リ ス ト一つから構成する場合における、 図 4に示した各タイ トルエレメント內にお けるデータの論理構成を模式的に示すものである。 図 1 0は、 図 3に示した各ォ ブジェク ト内におけるデータ構造の詳細を模式的に示すものである。
以下の説明において、 「タイ トル」 とは、 複数の 「プレイ リス ト」 を連続して実 行する再生単位であり、 例えば、 映画 1本、 テレビ番組 1本などの論理的に大き なまとまりを持った単位である。 「プレイ リス トセッ ト」 とは、 「プレイ リス ト」 の束をいう。 例えば、 アングル再生ゃパレンタル再生における相互に切替可能な 特定関係を有する複数のコンテンツ情報を再生するためのプレイリス トの束や、 同時間帯に放送され且つまとめて記録された複数番組に係るコンテンッ情報を再 生するためのプレイリス トの束である。 或いは、 同一タイ トルについて、 ハイビ
ジョン対応、 ディスプレイの解像度、 サラウンドスピーカ対応、 スピーカ配列な ど、 情報再生システムにおいて要求される映像再生機能 (ビデオパーフォーマン ス) 別や音声再生機能 (オーディオパーフォ一マンス) 別など、 要求機能別に用 意された各種コンテンツ情報を再生するためのプレイリス トの束である。「プレイ リス ト」 とは、 「オブジェク ト」 の再生に必要な情報を格納した情報であり、 ォプ ジェク トへアクセスするためのオブジェク トの再生範囲に関する情報が各々格納 された複数の 「アイテム」 で構成されている。 そして、 「オブジェク ト」 とは、 上 述した M P E G 2の トランスポートス ト リームを構成するコンテンツの実体情報 である。
図 3において、 光ディスク 1 0 0は、 論理的構造として、 ディスク情報フアイ ル 1 1 0、 プレイ (P ) リス ト情報ファイル 1 2 0、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0及ぴォプジ ク トデータファイル 1 4 0の 4種類のファイルを備えており、 これらのファイルを管理するためのファイルシステム 1 0 5を更に備えている。 尚、 図 3は、 光ディスク 1 0 0上における物理的なデータ配置を直接示している ものではないが、 図 3に示す配列順序を、 図 1に示す配列順序に対応するように 記録すること、 即ち、 ファイルシステム 1 0 5等をリードインエリア 1 0 4に続 いてデータ記録ェリア 1 0 6に記録し、 更にォブジェク トデータファイル 1 4 0 等をデータ記録ェリア 1 0 6に記録することも可能である。 図 1に示したリード インエリア 1 0 4やリードアウ トエリア 1 0 8が存在せずとも、 図 3に示したフ アイル構造は構築可能である。
ディスク情報ファイル 1 1 0は、 光ディスク 1 0 0全体に関する総合的な情報 を格納するファイルであり、 ディスク総合情報 1 1 2と、 タイ トル情報テープル 1 1 4と、 その他の情報 1 1 8 とを格納する。 ディスク総合情報 1 1 2は、 例え ば光ディスク 1 0 0内の総タイ トル数等を格納する。 タイ トル情報テーブル 1 1 4は、 タイ トルポインタ 1 1 4一 1 と、 これにより識別番号又は記録ア ドレスが 示される複数のタイ トル 2 0 0 (タイ トル # 1〜# m )を含んで構成されている。 各タイ トル 2 0 0には、 論理情報として、 各タイ トルのタイプ (例えば、 シーケ ンシャル再生型、 分岐型など) や、 各タイ トルを構成するプレイ (P ) リス ト番 号をタイ トル毎に格納する。
図 4に示すように各タイ トル 2 0 0は、 より具体的には例えば、 タイ トル総合 情報 2 0 0— 1 と、 複数のタイ トルエレメント 20 0— 2と、 その他の情報 2 0 0— 5 とを含んで構成されている。 更に、 各タイ トルェレメント 2 0 0— 2は、 プリ コマンド 2 0 0 P Rと、 プレイ リス トセッ トへのポインタ 20 0 P Tと、 ポ ス トコマンド 2 0 0 P Sと、 その他の情報 2 0 0— 6とから構成されている。 ここに、 本発明に係る第 1ポインタ情報の一例たるポインタ 20 0 P Tは、 当 該ポィンタ 2 0 0 P Tを含むタイ トルエレメント 2 00— 2に基づいて再生され るべきコンテンツ情報に対応する、 プレイリス ト情報ファイル 1 2 0内に格納さ れたプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの識別番号を示す。 なお、 ポインタ 20 0 P T は、 タイ トルエレメント 20 0— 2に基づいて再生されるべきコンテンツ情報に 対応するプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの記録位置を示す情報であっても良い。 本 発明に係る第 1プリ コマンドの一例たるプリ コマンド 2 00 P Rは、 ポインタ 2 0 0 P Tにより指定される一のプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sにより再生シーケン スが規定されるコンテンッ情報の再生前に実行されるべきコマンドを示す。 本発 明に係る第 1ポス トコマンドの一例たるポス トコマンド 200 P Sは、 該ーのプ レイ リ ス トセッ トにより再生シーケンスが規定されるコンテンツ情報の再生後に 実行されるべきコマンドを示す。 タイ トルエレメント 20 0— 2に含まれるその 他の情報 2 0 0— 5は、 例えば、 タイ トルエレメントに係る再生の次の再生に係 るタイ トルエレメントを指定するネクス ト情報を含む。
従って、 後述する情報再生装置による当該情報記録媒体の再生時には、 ポイン タ 20 0 P Tに従ってプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sにアクセスして、 それに含ま れる複数のプレイ リス ト 1 2 6のうち、 所望の番組等に対応するものを選択する ように制御を実行すれば、 タイ トルエレメント 20 0— 2として当該所望のコン テンッ情報を再生できる。 更に、 このようなタイ トルエレメント 2 0 0— 2を一 つ又は順次再生することで、 一つのタイ トル 200を再生可能となる。 更に、 プ リ コマンド 2 0 0 P Rに従って、 ポインタ 2 00 P Tで指定される一のプレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 Sにより再生シーケンスが規定されるコンテンッ情報の、 再生 前に実行されるべきコマンドを実行できる。 更に、 ポス トコマンド 2 0 0 P Sに 従って、 ポインタ 20 0 P Tで指定される一のプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sによ
り再生シーケンスが規定されるコンテンッ情報の、 再生後に実行されるべきコマ ンドを実行できる。 ポス トコマンド 20 0 P Sは、 例えばコンテンツ情報の分岐 を命令するコマンド、 次のタイ トルを選ぶコマンド等である。 加えて、 その他の 情報 200 - 5に含まれるネクス ト情報に従って、 当該再生中のタイ トルエレメ ント 2 0 0— 2の次のタイ トルエレメント 2 0 0— 2を再生できる。
再ぴ図 3において、 プレイリス ト情報ファイル 1 2 0は、 各プレイ リス トの論 理的構成を示すプレイ (P) リス ト情報テーブル 1 2 1を格納し、 これは、 プレ ィ (P) リス ト管理情報 1 2 2と、 プレイ (P) リス トセッ トポインタ 1 24 と、 複数のプレイ (P) リス トセッ ト 1 2 6 S (Pリス トセッ ト # l〜# n) と、 そ の他の情報 1 2 8 とに分かれている。このプレイリス ト情報テーブル 1 2 1には、 プレイ リス トセッ ト番号順に各プレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 Sの論理情報を格納す る。 首い換えれば、 各プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sの格納順番がプレイ リス トセ ッ ト番号である。 また、 上述したタイ トル情報テ一ブル 1 1 4で、 同一のプレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 Sを、複数のタイ トノレ 2 00から参照することも可能である。 即ち、 タイ トル # qとタイ トル # r とが同じプレイ リストセッ ト # pを使用する 場合にも、 プレイ リス ト情報テ一ブル 1 2 1中のプレイ リス トセッ ト # pを、 タ ィ トル情報テーブル 1 1 4でボイントするように構成してもよい。
図 5に示すように、 プレイリス トセッ ト 1 26 Sは、 プレイリス トセッ ト総合 情報 1 2 6— 1 と、 複数のプレイリス ト 1 2 6 (プレイ リス ト # l ~# x) と、 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3 と、 その他の情報 1 2 6— 4とを含んで構成さ れている。 そして、 各プレイリス ト 1 2 6は、 複数のプレイリス トエレメント 1 2 6 - 2 (プレイ リス トエレメント # l〜# y) と、 その他の情報 1 2 6— 5 と を含んで構成されている。 更に、 各プレイリス トエレメント 1 2 6— 2は、 プリ コマンド 1 2 6 PRと、 アイテムへのポインタ 1 2 6 PTと、 ポス トコマンド 1 2 6 P Sと、 その他の情報 1 2 6— 6 とから構成されている。
ここに、 本発明に係る第 2ポインタ情報の一例たるポインタ 1 2 6 P Tは、 当 該ポィンタ 1 2 6 P Tを含むプレイリス トエレメント 1 2 6— 2に基づいて再生 されるべきコンテンッ情報に対応する、 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3により 定義されるアイテムの識別番号を示す。 なお、 ポインタ 1 2 6 P Tは、 アイテム
定義テ一プル 1 2 6— 3により定義されるアイテムの記録位置であっても良い。 図 6に例示したように、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 Sにおいて、 アイテム定義 テーブル 1 2 6— 3内には、複数のアイテム 204が定義されている。これらは、 複数のプレイ リス ト 1 2 6によって共有されている。 また、 プレイ リストセッ ト 総合情報 1 2 6— 1 として、 当該プレイリス トセッ ト 1 2 6 S内に含まれる各プ レイ リス ト 1 2 6の名称、 再生時間などの U I (ユーザィンタフェース情報)、 各 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3へのァドレス情報等が記述されている。
再び図 5において、 本発明に係る第 2プリ コマンドの一例たるプリコマンド 1 2 6 PRは、 ポインタ 1 2 6 PTにより指定される一のアイテム 2 04の再生前 に実行されるべきコマンドを示す。 本発明に係る第 2ポス トコマンドの一例たる ボス トコマンド 1 2 6 P Sは、 該一のアイテム 204の再生後に実行されるべき コマンドを示す。 プレイリス トエレメント 1 2 6— 2に含まれるその他の情報 1 2 6— 6は、 例えば、 プレイ リス トエレメント 1 2 6— 2に係る再生の次の再生 に係るプレイリス トエレメント 1 26— 2を指定する第ネクス ト情報を含む。 図 7に例示したように、 アイテム 204は、 表示の最小単位である。 アイテム 2 04には、 オブジェク トの開始ア ドレスを示す 「 I Nポイント情報」 及び終了 ア ドレスを示す 「OUTポイント情報」 が記述されている。 尚、 これらの 「 I N ポイント情報」 及び 「OUTポイント情報」 は夫々、 直接ア ドレスを示してもよ いし、 再生時間軸上における時間或いは時刻など間接的にア ドレスを示してもよ い。 図中、 "ス トリームォブジェク ト #m"で示されたオブジェク トに対して複数 の E S (エレメンタリース トリーム) が多重化されている場合には、 アイテム 2 04の指定は、 特定の E Sの組合せ或いは特定の E Sを指定することになる。 図 8に例示したように、 タイ トルエレメン ト 20 0— 2は、 論理的に、 プリ コ マンド 2 0 0 PR或いは 1 2 6 P Rと、 ポインタ 2 0 0 PTにより選択されるプ レイ リス トセッ ト 1 2 6 Sと、 ポス トコマンド 2 00 P S或いはボス トコマンド 1 2 6 P Sと、 ネクス ト情報 20 0— 6 Nとから構成されている。 従って、 例え ばビデオ解像度など、 システムで再生可能な何らかの条件等に従って、 プレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 S中からプレイ リス ト 1 2 6を選択する処理が実行される。 但し図 9に例示したように、 ポインタ 20 0 P Tにより指定されるプレイ リス
トセッ トが単一のプレイリス トからなる場合には、 即ち図 3に示したプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを単一のプレイ リス ト 1 2 6に置き換えた場合には、 タイ トル エレメン ト 200— 2は、 論理的に、 プリ コマンド 20 0 P R或いは 1 2 6 P R と、 再生時に再生されるプレイ リス ト 1 2 6と、 ポス トコマンド 2 0 0 P S或い はポス トコマンド 1 2 6 P Sと、 ネクス ト情報 20 0— 6 Nとから構成されても よい。 この場合には、 システムで再生可能な条件等に拘わらず、 プレイ リス トセ ッ トが再生用に指定されれば、 単一のプレイ リス ト 1 2 6の再生処理が実行され ることになる。
再び図 3において、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 各プレイ リス ト 1 2 6内に構成される各アイテムに対するオブジェク トデータファイル 1 40中の格 納位置 (即ち、 再生対象の論理ア ドレス) や、 そのアイテムの再生に関する各種 属性情報が格納される。本実施例では特に、オブジェク ト情報ファイル 1 3 0は、 後に詳述する複数の AU (ァソシエートュニッ ト) 情報 1 3 2 I (AU# 1〜A U#q ) を含んでなる AUテーブル 1 3 1 と、 E S (エレメ ンタリース ト リーム) マップテーブル 1 3 4と、 その他の情報 1 3 8 とを格納する。
オブジェク トデータファイル 1 40は、 トランスポートス トリーム (T S) 別 の T Sオブジェク ト 1 4 2 (T S # 1オブジェク ト〜 T S # s才ブジェク ト)、即 ち実際に再生するコンテンツの実体データを、 複数格納する。
尚、 図 3を参照して説明した 4種類のファイルは、 更に夫々複数のファイルに 分けて格納することも可能であり、 これらを全てファイルシステム 1 05により 管理してもよい。 例えば、 オブジェク トデータファイル 1 40を、 オブジェク ト データファイル # 1、 オブジェク トデータファイル # 2、 …というように複数に 分けることも可能である。
図 1 0に示すように、 論理的に再生可能な単位である図 3に示した T Sォブジ ェク ト 1 4 2は、 例えば 6 k Bのデータ量を夫々有する複数のァラインドュニッ ト 1 4 3に分割されてなる。 ァラインドユニッ ト 1 4 3の先頭は、 T Sオブジェ ク ト 1 4 2の先頭に一致 (ァラインド) されている。 各ァラインドュ -ッ ト 1 4 3は更に、 1 9 2 Bのデータ量を夫々有する複数のソースパケッ ト 144に細分 化されている。 ソースパケッ ト 1 44は、 物理的に再生可能な単位であり、 この
単位即ちバケツ ト単位で、 光ディスク 1 00上のデータのうち少なく ともビデオ データ、 オーディオデータ及びサプピクチャデータは多重化されており、 その他 の情報についても同様に多重化されてよい。 各ソースパケッ ト 1 44は、 4 Bの データ量を有する、 再生時間軸上における T S (トランスポー トス ト リーム) パ ケッ トの再生処理開始時刻を示すバケツ トァライバルタイムスタンプ等の再生を 制御するための制御情報 1 4 5 と、 1 8 8 Bのデータ量を有する T Sパケッ ト 1 4 6 とを含んでなる。 T Sパケッ ト 1 4 6 ("T Sバケツ トペイロード"ともいう) は、 パケッ トヘッダ 1 4 6 aをその先頭部に有し、 ビデオデータがパケッ ト化さ れて 「ビデオパケッ ト」 とされるか、 オーディオデータがパケッ ト化されて 「ォ 一ディォパケッ ト」 とされるか、又はサブピクチャデータがバケツ ト化されて「サ ブピクチャパケッ ト j とされるか、 若しくは、 その他のデータがパケッ ト化され る。
次に図 1 1及ぴ図 1 2を参照して、 図 2 (b) に示した如き トランスポートス トリーム形式のビデオデータ、 オーディオデータ、 サブピクチャデータ等が、 図 4に示した T Sパケッ ト 1 4 6により、 光ディスク 1 00上に多重記録される点 について説明する。 ここに、 図 1 1は、 上段のプログラム # 1 (P G 1 ) 用のェ レメンタリース ト リーム (E S) と中段のプログラム # 2 (P G 2 ) 用のエレメ ンタリース ト リーム (E S) とが多重化されて、 これら 2つのプログラム (P G 1 & 2) 用のトランスポー トス ト リーム (T S) が構成される様子を、 横軸を時 間軸として概念的に示すものであり、 図 1 2は、 一つのトランスポートス トリー ム (T S) 内に多重化された T Sパケッ トのイメージを、 時間の沿ったパケッ ト 配列として概念的に示すものである。
図 1 1に示すように、 プログラム # 1用のエレメンタ リース ト リーム (上段) は、 例えば、 プログラム # 1用のビデオデータがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配列されてなる。 プログラム # 2用の エレメンタリース トリーム (中段) は、 例えば、 プログラム # 2用のビデオデー タがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6が時間軸 (横軸) に対して離散的に配 列されてなる。 そして、 これらの T Sパケッ ト 1 4 6が多重化されて、 これら二 つのプログラム用のトランスポ一トス トリーム (下段) が構築されている。 尚、
図 1 1では説明の便宜上省略しているが、 図 2 (b ) に示したように、実際には、 プログラム # 1用のエレメンタリース ト リームとして、 オーディオデータがパケ V ト化された T Sパケッ トからなるエレメンタリース トリームゃサブピクチャデ ータがバケツ ト化された T Sバケツ トからなるサブピクチヤス トリ一ムが同様に 多重化されてもよく、 更にこれらに加えて、 プログラム # 2用のエレメンタ リー ス ト リームとして、 オーディオデータがパケッ ト化された T Sバケツ トからなる エレメ ンタ リース ト リームゃサブピクチャデータがバケツ ト化された T Sパケッ トからなるサプピクチヤス トリームが同様に多重化されてもよい。
図 1 2に示すように、 本実施例では、 このように多重化された多数の T Sパケ ッ ト 1 4 6から、 一つの T Sス ト リームが構築される。 そして、 多数ので Sパケ ッ ト 1 46は、 このように多重化された形で、 パケッ トァライバルタイムスタン プ等 1 4 5の情報を付加し、 光ディスク 1 0 0上に多重記録される。 尚、 図 1 2 では、 プログラム # i = 2, 3) を構成するデータからなる T Sバケツ ト 1 4 6に対して、 j ( j = 1 , 2, ···) をプログラムを構成するス ト リーム別 の順序を示す番号として、 "E l e m e n t ( i 0 j ) " で示しており、 この ( i 0 j ) は、 エレメンタリース トリーム別の T Sバケツ ト 1 4 6の識別番号たるパ ケッ ト I Dとされている。 このパケッ ト I Dは、 複数の T Sパケッ ト 1 4 6が同 一時刻に多重化されても相互に区別可能なように、 同一時刻に多重化される複数 の T Sパケッ ト 1 46間では固有の値が付与されている。
また図 1 2では、 PAT (プログラムアソシエーションテーブル) 及び PMT (プログラムマップテーブル) も、 T Sパケッ ト 1 4 6単位でパケッ ト化され且 つ多重化されている。 これらのうち PATは、 複数の PMTのパケッ ト I Dを示 すテープルを格納している。 特に PATは、 所定のパケッ ト I Dとして、 図 1 2 のように(00 0)が付与されることが MP EG 2規格で規定されている。即ち、 同一時刻に多重化された多数のパケッ トのうち、 パケッ ト I Dが (00 0) であ る T Sパケッ ト 1 4 6 として、 PATがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6力 S 検出されるように構成されている。 そして、 PMTは、 一又は複数のプログラム について各プログラムを構成するエレメンタリース トリーム別のバケツ ト I Dを 示すテーブルを格納している。 PMTには、 任意のパケッ ト I Dを付与可能であ
る力 S、 それらのパケッ ト I Dは、 上述の如くパケッ ト I Dが (0 0 0) と して検 出可能な P ATにより示されている。 従って、 同一時刻に多重化された多数のパ ケッ トのうち、 PMTがパケッ ト化された T Sパケッ ト 1 4 6 (即ち、 図 1 2で パケッ ト I D ( 1 00)、 (2 0 0)、 ( 3 0 0 ) が付与された T Sバケツ ト 1 46) 力 S、 P ATにより検出されるように構成されている。
図 1 2に示した如き トランスポートス トリームがデジタル伝送されて来た場合、 チューナは、 このように構成された PAT及ぴ PMTを参照することにより、 多 重化されたバケツ トの中から所望のエレメンタリーストリームに対応するものを 抜き出して、 その復調が可能となるのである。
そして、 本実施例では、 図 1 0に示した T Sオブジェク ト 1 4 2内に格納され る T Sパケッ ト 1 4 6 として、 このような PATや PMTのパケッ トを含む。 即 ち、 図 1 2に示した如き トランスポートス ト リームが伝送されてきた際に、 その まま光ディスク 1 0 0上に記録できるという大きな利点が得られる。
更に、 本実施例では、 このよ うに記録された PATや PMTについては光ディ スク 1 0 0の再生時には参照することなく、 代わりに図 3に示した後に詳述する AUテーブル 1 3 1及び E Sマップテーブル 1 34を参照することによって、 よ り効率的な再生を可能とし、 複雑なマルチビジョン再生等にも対処可能とする。 このために本実施例では、 例えば復調時や記録時に PAT及び: PMTを参照する ことで得られるエレメンタリース トリームとパケッ トとの対応関係を、 AUテー プル 1 3 1及び E Sマップテーブル 1 34の形で且つパケッ ト化或いは多重化し ないで、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0内に格納するのである。
次に図 1 3を参照して、 光ディスク 1 00上のデータの論理構成について説明 する。 ここに、 図 1 3は、 光ディスク 1 0 0上のデータの論理構成を、 論理階層 からオブジェ ト階層或いは実体階層への展開を中心に模式的に示したものである。 図 1 3において、 光ディスク 1 0 0には、 例えば映画 1本、 テレビ番組 1本な どの論理的に大きなまとまりであるタイ トル 20 0が、 一又は複数記録されてい る。 各タイ トル 200は、 一又は複数のタイ トルエレメント 2 0 0— 2を含む。 各タイ トルエレメント 2 0 0— 2は、 複数のプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sから論 理的に構成されている。 各タイ トルエレメント 2 00— 2内で、 複数のプレイ リ
ス トセッ ト 1 2 6 Sはシーケンシャル構造を有してもよいし、 分岐構造を有して もよい。
尚、 単純な論理構成の場合、 一つのタイ トルエレメン ト 2 0 0は、 一つのプレ イ リス トセッ ト 1 2 6 Sから構成され、 更に一つのプレイ リス トセッ ト 1 2 6 S は、 一つのプレイリス ト 1 2 6から構成される。 また、 一つのプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sを複数のタイ トルエレメント 2 0 0— 2或いは、 複数のタイ トル 2 0 0から参照することも可能である。
各プレイ リス ト 1 2 6は、 複数のアイテム (プレイアイテム) 2 0 4から論理 的に構成されている。 各プレイ リス ト 1 2 6内で、 複数のアイテム 2 0 4は、 シ ーケンシャル構造を有してもよいし、 分岐構造を有してもよい。 また、 一つのァ ィテム 2 0 4を複数のプレイ リス ト 1 2 6から参照することも可能である。 アイ テム 2 0 4に記述された前述の I Nポイント情報及び O U Tボイント情報により、 T Sオブジェク ト 1 4 2の再生範囲が論理的に指定される。 そして、 論理的に指 定された再生範囲についてオブジェク ト情報 1 3 0 dを参照することにより、 最 終的にはファイルシステムを介して、 T Sオブジェク ト 1 4 2の再生範囲が物理 的に指定される。 ここに、 オブジェク ト情報 1 3 0 dは、 T Sオブジェク ト 1 4 2の属性情報、 T Sオブジェク ト 1 4 2内におけるデータサーチに必要な E S了 ドレス情報 1 3 4 d等の T Sオブジェク ト 1 4 2を再生するための各種情報を含 む (尚、 図 3に示した E Sマップテーブル 1 3 4は、 このような E Sァドレス情 報 1 3 4 dを複数含んでなる)。
そして、後述の情報記録再生装置による T Sォブジェク ト 1 4 2の再生時には、 アイテム 2 0 4及ぴォブジェク ト情報 1 3 0 dから、 当該 T Sオブジェク ト 1 4 2における再生すべき物理的なァドレスが取得され、 所望のエレメンタリース ト リームの再生が実行される。
尚、 図 1 3のォブジェク ト情報 1 3 0 d内に示した、 E Sァ ドレス情報 1 3 4 dを複数含む E P (エントリーパス) マップは、 ここでは、 A Uテーブル 1 3 1 と E Sマップテーブル 1 3 4との両者をまとめたオブジェク ト情報テ プルのこ とを指している。
このよ うに本実施例では、 アイテム 2 0 4に記述された I Nポイント情報及び
O U Tポィント情報並びにォブジェク ト情報 1 3 0 dの E Sマップテ一プル 1 3 4 (図 3参照) 内に記述された E Sア ドレス情報 1 3 4 dにより、 再生シーケン スにおける論理階層からオブジェク ト階層への関連付けが実行され、 エレメンタ リース トリームの再生が可能とされる。
以上詳述したように本実施例では、 光ディスク 1 0 0上において T Sパケッ ト 1 4 6の単位で多重記録されており、 これにより、 図 2 ( b ) に示したような多 数のェレメンタリース トリームを含んでなる、 トランスポートス トリームを光デ イスク 1 0 0上に多重記録可能とされている。 本実施例によれば、 デジタル放送 を光ディスク 1 0 0に記録する場合、 記録レートの制限内で複数の番組或いは複 数のプログラムを同時に記録可能であるが、 ここでは一つの T Sオブジェク ト 1
4 2へ複数の番組或いは複数のプログラムを多重化して記録する方法を採用して いる。 以下、 このような記録処理を実行可能な情報記録再生装置の実施例につい て説明する。
(情報記録再生装置)
次に図 1 4から図 1 9を参照して、 本発明の情報記録再生装置の実施例につい て説明する。 ここに、 図 1 4は、 情報記録再生装置のブロック図であり、 図 1 5 から図 1 9は、 その動作を示すフローチャートである。
図 1 4において、 情報記録再生装置 5 0 0は、 再生系と記録系とに大別されて おり、 上述した光ディスク 1 0 0に情報を記録可能であり且つこれに記録された 情報を再生可能に構成されている。 本実施例では、 このよ うに情報記録再生装置
5 0 0は、 記録再生用であるが、 基本的にその記録系部分から本発明の記録装置 の実施例を構成可能であり、 他方、 基本的にその再生系部分から本発明の情報再 生装置の実施例を構成可能である。
情報記録再生装置 5 0 0は、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュニッ ト 5 0 3、 スピンドルモータ 5 0 4、 復調器 5 0 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデコ ーダ 5 1 1、 オーディォデコーダ 5 1 2、 サブピクチャデコーダ 5 1 3、 加算器 5 1 4、 静止画デコーダ 5 1 5、 システムコントローラ 5 2 0、 メモリ 5 3 0、 メモリ 5 4 0、 メモリ 5 5 0、 変調器 6 0 6、 フォーマッタ 6 0 8、 T Sォブジ ェク ト生成器 6 1 0、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーディオエンコーダ 6 1 2及
ぴサプピクチャエンコーダ 6 1 3を含んで構成されている。 システムコントロー ラ 5 2 0は、 ファイル (F i 1 e ) システム Z論理構造データ生成器 5 2 1及び ファイル (F i l e ) システム/論理構造データ判読器 5 2 2を備えている。 更 にシステムコントローラ 5 2 0には、 メモリ 5 3 0及び、 タイ トル情報等のユー ザ入力を行うためのユーザインタフェース 7 2 0が接続されている。
これらの構成要素のうち、 復調器 5 0 6、 デマルチプレクサ 5 0 8、 ビデオデ コーダ 5 1 1、 オーディォデコーダ 5 1 2、 サプピクチャデコーダ 5 1 3、 加算 器 5 1 4、 静止画デコーダ 5 1 5、 メモリ 5 4 0及びメモリ 5 5 0から概ね再生 系が構成されている。 他方、 これらの構成要素のうち、 変調器 6 0 6、 フォーマ ッタ 6 0 8、 T Sオブジェク .ト生成器 6. 1 0、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーデ ィォエンコーダ 6 1 2及ぴサブピクチャエンコーダ 6 1 3から概ね記録系が構成 されている。 そして、 光ピックアップ 5 0 2、 サーボュニッ ト 5 0 3、 スピンド ルモータ 5 0 4、 システムコントローラ 5 2 0及ぴメモリ 5 3 0、 並びにタイ ト ル情報等のユーザ入力を行うためのユーザィンタフェース 7 2 0は、 概ね再生系 及ぴ記録系の両方に共用される。 更に記録系については、 T Sオブジェク トデー タ源 7 0 0 (若しくは、 P Sオブジェク トデータ源 7 0 0、 又はビッ トマップデ ータ、 J P E Gデータ等の静止画データ源 7 0 0 ) と、 ビデオデータ源 7 1 1、 オーディオデータ源 7 1 2及びサプピクチャデータ源 7 1 3 とが用意される。 ま た、 システムコントローラ 5 2 0内に設けられるファイルシステム/論理構造デ —タ生成器 5 2 1は、 主に記録系で用いられ、 ファイルシステム/論理構造判読 器 5 2 2は、 主に再生系で用いられる。
光ピックアップ 5 0 2は、 光ディスク 1 0 0に対してレーザービーム等の光ビ —ム L Bを、 再生時には読み取り光として第 1のパワーで照射し、 記録時には書 き込み光として第 2のパワーで且つ変調させながら照射する。 サーボユニッ ト 5 0 3は、 再生時及び記録時に、 システムコントローラ 5 2 0から出力される制御 信号 S c 1による制御を受けて、 光ピックアップ 5 0 2におけるフォーカスサー ボ、 トラッキングサーボ等を行う と共にスピンドルモータ 5 0 4におけるスピン ドノレサ一ボを行う。 スピンドルモータ 5 0 4は、 サーボュニッ ト 5 0 3によりス ピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク 1 0 0を回転させるように構成
されている。
( i ) 記録系の構成及び動作:
次に図 1 4から図 1 8を参照して、 情報記録再生装置 5 00のうち記録系を構 成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を、 場合分けして説明 する。
( i - 1 ) 作成済みの T Sオブジェク トを使用する場合:
この場合について図 1 4及び図 1 5を参照して説明する。
図 1 4において、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0は、 例えばビデオテープ、 メモリ等の記録ス トレージからなり、 T Sオブジェク トデータ D 1を格納する。 図 1 5では先ず、 T Sオブジェク トデータ D 1を使用して光ディスク 1 0 0上 に論理的に構成する各タイ トルの情報(例えば、プレイ リス トの構成内容等)は、 ユーザインタフェース 720から、 タイ トル情報等のユーザ入力 I 2として、 シ ステムコントローラ 5 20に入力される。 そして、 システムコントローラ 5 2 0 は、 ユーザィンタフェース 7 20からのタイ トル情報等のユーザ入力 I 2を取り 込む (ステップ S 2 1 : Y e s及びステップ S 2 2)。 この際、 ユーザインタフエ ース 7 2 0では、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 4による制御 を受けて、 例えばタイ トルメニュー画面を介しての選択など、 記録しょう とする 内容に応じた入力処理が可能とされている。 尚、 ュ一ザ入力が既に実行済み等の 場合には (ステップ S 2 1 : N o), これらの処理は省略される。
次に、 T Sオブジェク トデータ源 700は、 システムコントローラ 5 2 0から のデータ読み出しを指示する制御信号 S c 8による制御を受けて、 T Sオブジェ ク トデータ D 1を出力する。 そして、 システムコントローラ 5 2 0は、 T Sォブ ジヱク ト源 7 0 0から T Sオブジェク トデータ D 1を取り込み(ステップ S 2 3)、 そのファイルシステム/論理構造データ生成器 5 2 1内の T S解析機能によって、 例えば前述の如く ビデオデータ等と共にパケッ ト化された PAT、 PMT等に基 づいて、 T Sオブジェク トデータ D 1におけるデータ配列 (例えば、 記録データ 長等)、 各エレメンタリース トリームの構成の解析 (例えば、 後述の E S— P I D (エレメンタ リース トリーム .パケッ ト識別番号) の理解) などを行う (ステツ プ S 2 4 )。
続いて、 システムコントローラ 5 20は、 取り込んだタイ トル情報等のユーザ 入力 I 2並びに、 T Sオブジェク トデータ D 1のデータ配列及ぴ各ェレメンタリ ース トリームの解析結果から、 そのファイルシステム Z論理構造データ生成器 5 2 1によって、 論理情報ファイルデータ D 4と して、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 プレイ リス ト情報ファイル 1 20、 オブジェク ト情報ファイル 1 30及びフ アイルシステム 1 0 5 (図 3参照) を作成する (ステツプ S 2 5)。 メモリ 5 3 0 は、 このような論理情報ファイルデータ D 4を作成する際に用いられる。
尚、 T Sオブジェク トデータ D 1のデータ配列及び各エレメンタ リース トリー ムの構成情報等についてのデータを予め用意しておく等のバリエーシヨンは当然 に種々考えられるが、 それらも本実施例の範囲内である。
図 1 4において、 フォーマッタ 6 0 8は、 T Sオブジェク トデータ D 1 と論理 情報ファイルデータ D 4とを共に、 光ディスク 1 0 0上に格納するためのデータ 配列フォーマッ トを行う装置である。 より具体的には、 フォーマッタ 60 8は、 スィッチ S w l及ぴスィッチ Sw 2を備えてなり、 システムコントローラ 5 2 0 からのスィ ッチ制御信号 S c 5によりスイッチング制御されて、 T Sオブジェク トデータ D 1のフォーマツ ト時には、 スィツチ S w 1を①側に接続して且つスィ ツチ S w 2を①側に接続して、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0からの T Sォブ ジェク トデータ D 1を出力する。 尚、 T Sオブジェク トデータ D 1の送出制御に ついては、 システムコントローラ 5 20からの制御信号 S c 8により行われる。 他方、 フォーマッタ 6 08は、 論理情報ファイルデータ D 4のフォーマッ ト時に は、 システムコントローラ 5 20からのスィ ツチ制御信号 S c 5によりスィ ッチ ング制御されて、 スィ ッチ Sw 2を②側に接続して、 論理情報ファイルデータ D 4を出力するように構成されている。
図 1 5のステップ S 2 6では、 このように構成されたフォーマッタ 6 0 8によ るスィ ツチング制御によって、(i)ステップ S 2 5でファイルシステム/論理構造 データ生成器 5 2 1からの論理情報ファイルデータ D 4又は(ii)T Sオブジェク トデータ源 70 0からの T Sオブジェク トデータ D 1が、 フォーマッタ 6 0 8を 介して出力される (ステップ S 2 6)。 ' フォーマッタ 6 0 8からの選択出力は、 ディスクイメージデータ D 5 として変
調器 6 0 6に送出され、 変調器 6 0 6により変調されて、 光ピックアップ 5 0 2 を介して光ディスク 1 0 0上に記録される (ステップ S 2 7 )。 この際のディスク 記録制御についても、 システムコントローラ 5 2 0により実行される。
そして、 ステップ S 2 5で生成された論理情報ファイルデータ D 4と、 これに 対応する T Sオブジェク トデータ D 1 とが共に記録済みでなければ、 ステップ S 2 6に戻って、 その記録を引き続いて行う (ステップ S 2 8 : N o )。 尚、 論理情 報ファイルデータ D 4とこれに対応する T Sォブジェク トデータ D 1 との記録順 についてはどちらが先でも後でもよい。
他方、 これら両方共に記録済みであれば、 光ディスク 1 0 0に対する記録を終 了すべきか否かを終了コマンドの有無等に基づき判定し (ステップ S 2 9 )、 終了 すべきでない場合には (ステップ S 2 9 : N o ) ステップ S 2 1に戻って記録処 理を続ける。 他方、 終了すべき場合には (ステップ S 2 9 : Y e s )、 一連の記録 処理を終了する。
以上のように、 情報記録再生装置 5 0 0により、 作成済みの T Sオブジェク ト を使用する場合における記録処理が行われる。
尚、 図 1 5に示した例では、 ステップ S 2 5で論理情報ファイルデータ D 4を 作成した後に、 ステップ S 2 6で論理情報ファイルデータ D 4とこれに対応する T Sオブジェク トデータ D 1 とのデータ出力を実行しているが、 ステップ S 2 5 以前に、 T Sォプジヱク トデータ D 1の出力や光ディスク 1 0 0上への記録を実 行しておき、 この記録後に或いはこの記録と並行して、 論理情報ファイルデータ D 4を生成や記録することも可能である。
加えて、 T Sオブジェク トデータ源 7 0 0に代えて、 P Sオブジェク トデータ 源又は静止画デ一タ源が用いられてもよい。 この場合には、 T Sオブジェク トデ —タ D 1に代えて、 P Sオブジェク トデータ又は、 ビッ トマップデータ、 J P E Gデータ等の静止画データに対して、 以上に説明した T Sオブジェク トデータ D 1に対する記録処理が同様に行われ、 オブジェク トデータファイル 1 4 0内に、 T Sオブジェク ト 1 4 2に加えて又は代えて (図 3参照)、 P Sオブジェク トデー タ又は静止画オブジェク トデータが格納される。 そして、 P Sオブジェク トデー タ又は静止画ォブジェク トデータに関する各種論理情報が、 システムコントロー
ラ 5 2 0の制御下で生成されて、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 プレイ リ ス ト情 報ファイル 1 2 0、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0等内に格納される。
( i 一 2) 放送中の トランスポー トス ト リームを受信して記録する場合 : この場合について図 1 4及ぴ図 1 6を参照して説明する。尚、図 1 6において、 図 1 5 と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省 略する。
この場合も、 上述の 「作成済みの T Sオブジェク トを使用する場合」 とほぼ同 様な処理が行われる。 従って、 これと異なる点を中心に以下説明する。
放送中の トランスポートス トリームを受信して記録する場合には、 T Sォブジ エタ トデータ源 7 0 0は、 例えば放送中のデジタル放送を受信する受信器 (セッ ト トップボックス) からなり、 T Sオブジェク トデータ D 1を受信して、 リアル タイムでフォーマッタ 6 08に送出する (ステップ S 4 1)。 これと同時に、 受信 時に解読された番組構成情報及び後述の E S— P I D情報を含む受信情報 D 3 (即ち、 受信器とシステムコントローラ 5 2 0のインタフェースとを介して送り 込まれるデータに相当する情報) がシステムコントローラ 5 2 0に取り込まれ、 メモリ 5 3 0に格納される (ステップ S 44)。
一方で、 フォーマッタ 6 0 8に出力された T Sオブジェク トデータ D 1は、 フ ォーマッタ 6 0 8のスィツチング制御により変調器 6 0 6に出力され (ステップ S 4 2)、 光ディスク 1 00に記録される (ステップ S 4 3)。
これらと並行して、 受信時に取り込まれてメモリ 5 3 0に格納されている受信 情報 D 3に含まれる番組構成情報及ぴ E S__P I D情報を用いて、 ファイルシス テム/論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成する (ス テツプ S 2 4及ぴステップ S 2 5 )。そして一連の T Sオブジェク トデータ D 1の 記録終了後に、 この論理情報ファイルデータ D 4を光ディスク 1 0 0に追加記録 する (ステップ S 4 6及び S 4 7)。 尚、 これらステップ S 24及ぴ S 2 5の処理 についても、 ステップ S 43の終了後に行ってもよい。
更に、 必要に応じて (例えばタイ トルの一部を編集する場合など)、 ユーザイン タフエース 7 2 0からのタイ トル情報等のユーザ入力 1 2を、 メモリ 5 3 0に格 納されていた番組構成情報及び E S— P I D情報に加えることで、 システムコン
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トローラ 5 2 0により論理情報ファイルデータ D 4を作成し、 これを光デイスク 1 0 0に追加記録してもよい。
以上のように、 情報記録再生装置 5 0 0により、 放送中のトランスポートス ト リームを受信してリアルタイムに記録する場合における記録処理が行われる。 尚、 放送時の全受信データをアーカイブ装置に一旦格納した後に、 これを T S オブジェク ト源 7 0 0として用いれば、 上述した 「作成済みの T Sオブジェク ト を使用する場合」 と同様な処理で足りる。
( i 一 3 ) ビデオ、 オーディオ及びサブピクチャデータを記録する場合: この場合について図 1 4及び図 1 7を参照して説明する。尚、図 1 7において、 図 1 5と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省 略する。
予め別々に用意したビデオデータ、 オーディオデータ及ぴサブピクチャデータ を記録する場合には、 ビデオデータ源 7 1 1、 オーディオデータ源 7 1 2及びサ ブピクチャデータ源 7 1 3は夫々、 例えばビデオテープ、 メモリ等の記録ス トレ ージからなり、 ビデオデータ D V、 オーディオデータ D A及びサプピクチャデー タ D Sを夫々格納する。
これらのデータ源は、 システムコントローラ 5 2 0からの、 データ読み出しを 指示する制御信号 S c 8による制御を受けて、 ビデオデータ D V、 オーディオデ ータ D A及びサブピクチャデータ D Sを夫々、 ビデオエンコーダ 6 1 1、 オーデ ィォエンコーダ 6 1 2及びサプピクチャエンコーダ 6 1 3に送出する (ステップ S 6 1 )。 そして、 これらのビデオエンコーダ 6 1 1、 オーディオエンコーダ 6 1 2及びサブピクチャエンコーダ 6 1 3により、 所定種類のェンコ一ド処理を実行 する (ステップ S 6 2 )。
T Sオブジェク ト生成器 6 1 0は、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信 号 S c 6による制御を受けて、 このようにエンコードされたデータを、 トランス ポートス トリームをなす T Sオブジェク トデータに変換する (ステップ S 6 3 )。 この際、 各 T Sオブジェク トデータのデータ配列情報 (例えば記録データ長等) ゃ各ェレメンタリ一ス トリームの構成情報(例えば、後述の E S— P I D等)は、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0から情報 I 6 と してシステムコン トローラ 5 2 0
に送出され、 メモリ 5 3 0に格納される (ステップ S 6 6 )。
他方、 T Sオブジェク ト生成器 6 1 0により生成された T Sオブジェク トデー タは、 フォーマッタ 6 0 8のスィッチ S w 1の②側に送出される。 即ち、 フォー マッタ 6 0 8は、 T Sォブジェク ト生成器 6 1 0からの T Sオブジェク トデ一タ のフォーマッ ト時には、 システムコントローラ 5 2 0からのスィッチ制御信号 S c 5によりスィツチング制御されて、 スィッチ S w 1を②側にし且つスィツチ S w 2を①側に接続することで、 当該 T Sオブジェク トデータを出力する (ステツ プ S 6 4 )。 続いて、 この T Sオブジェク トデータは、 変調器 6 0 6を介して、 光 ディスク 1 0 0に記録される (ステップ S 6 5 )。
これらと並行して、 情報 I 6 としてメモリ 5 3 0に取り込まれた各 T Sォブジ エタ トデータのデータ配列情報や各エレメンタリース トリームの構成情報を用い て、 ファイルシステム/論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成する (ステップ S 2 4及びステップ S 2 5 )。 そして一連の T Sオブジェ タ トデータ D 2の記録終了後に、 これを光ディスク 1 0 0に追加記録する (ステ ップ S 6 7及ぴ S 6 8 )。 尚、 ステップ S 2 4及び S 2 5の処理についても、 ステ ップ S 6 5の終了後に行うようにしてもよい。
更に、 必要に応じて (例えばタイ トルの一部を編集する場合など)、 ユーザイン タフエース 7 2 0からのタイ トル情報等のユーザ入力 1 2を、 これらのメモリ 5 3 0に格納されていた情報に加えることで、 ファイルシステム/論理構造生成器 5 2 1により論理情報ファイルデータ D 4を作成し、 これを光ディスク 1 0 0に 追加記録してもよい。
以上のように、 情報記録再生装置 5 0 0により、 予め別々に用意したビデオデ ータ、 オーディオデータ及びサブピクチャデータを記録する場合における記録処 理が行われる。
尚、 この記録処理は、 ユーザの所有する任意のコンテンツを記録する際にも応 用可能である。
( i - 4 ) ォ一サリングによりデータを記録する場合 :
この場合について図 1 4及ぴ図 1 8を参照して説明する。尚、図 1 8において、 図 1 5と同様のステップには同様のステップ番号を付し、 それらの説明は適宜省
略する。
この場合は、上述した三つの場合における記録処理を組み合わせることにより、 予めォーサリングシステムが、 T Sオブジェク トの生成、 論理情報ファイルデー タの生成等を行った後 (ステップ S 8 1 )、 フォーマッタ 6 0 8で行ぅスィ ッチン グ制御の処理までを終了させる (ステップ S 8 2 )。 その後、 この作業により得ら れた情報を、ディスク原盤力ッティングマシン前後に装備された変調器 6 0 6に、 ディスクイメージデータ D 5 として送出し (ステップ S 8 3 )、 このカッティング マシンにより原盤作成を行う (ステップ S 8 4 )。
( i i ) 再生系の構成及び動作:
次に図 1 4及び図 1 9を参照して、 情報記録再生装置 5 0 0のうち再生系を構 成する各構成要素における具体的な構成及びそれらの動作を説明する。
図 1 4において、 ユーザィンタフェース 7 2 0によって、 光ディスク 1 0 0カ ら再生すべきタイ トルやその再生条件等が、 タイ トル情報等のユーザ入力 I 2と してシステムコントローラに入力される。 この際、 ユーザインタフェース 7 2 0 では、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 4による制御を受けて、 例えばタイ トルメニュー画面を介しての選択など、 再生しょう とする内容に応じ た入力処理が可能とされている。
これを受けて、 システムコントローラ 5 2 0は、 光ディスク 1 0 0に対するデ イスク再生制御を行い、 光ピックアップ 5 0 2は、 読み取り信号 S 7を復調器 5 0 6に送出する。
復調器 5 0 6は、 この読み取り信号 S 7から光ディスク 1 0 0に記録された記 録信号を復調し、 復調データ D 8 として出力する。 この復調データ D 8に含まれ る、 多重化されていない情報部分としての論理情報ファイルデータ (即ち、 図 3 に示したファイルシステム 1 0 5、 ディスク情報ファイル 1 1 0、 Pリス ト情報 ファイル 1 2 0及びオブジェク ト情報ファイル 1 3 0 ) は、 システムコントロー ラ 5 2 0に供給される。 この論理情報ファイルデータに基づいて、 システムコン トローラ 5 2 0は、 再生ァドレスの決定処理、 光ピックアップ 5 0 2の制御等の 各種再生制御を実行する。
他方、 復調データ D 8に、 多重化された情報部分としての T Sオブジェク トデ
ータが含まれているか又は静止画データが含まれているか、 若しくは両者が含ま れているかに応じて、 切替スィッチ S W 3は、 システムコントローラ 5 2 0から の制御信号 S c 1 0による制御を受けて、 ①側たるデマルチプレクサ 5 0 8側に 切り替えられるか、 又は②側たる静止画デコーダ 5 1 5側に切り替えられる。 こ れにより選択的に、 T Sオブジェク トデータをデマルチプレクサ 5 0 8に供給し、 静止画データを静止画デコーダ 5 1 5に供給する。
そして、 復調データ D 8に含まれる、 多重化された情報部分としての T Sォブ ジェク トデータについては、 デマノレチプレクサ 5 0 8が、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 2による制御を受けてデマルチプレクスする。 ここで は、 システムコント口一ラ 5 2 0の再生制御によって再生位置ア ドレスへのァク セスが終了した際に、 デマルチプレタスを開始させるように制御信号 S c 2を送 信する。
デマルチプレクサ 5 0 8からは、 ビデオパケッ ト、 オーディオパケッ ト及ぴサ ブピクチャパケッ トが夫々送出されて、 ビデオデコーダ 5 1 1、 オーディオデコ ーダ 5 1 2及びサブピクチャデコーダ 5 1 3に供給される。 そして、 ビデオデー タ D V、オーディオデータ D A及びサブピクチャデータ D Sが夫々復号化される。 この際、 サブピクチャデータ D Sについては、 メモリ 5 4 0を介して加算器 5 1 4に供給される。 メモリ 5 4 0からは、 システムコントローラ 5 2 0からの制御 信号 S c 5による制御を受けて、 所定のタイミングで或いは選択的に、 サブピク チヤデータ D Sが出力され、 ビデオデータ D Vとのスーパ一^ ンポーズが適宜行 われる。 即ち、 サブピクチャデコーダ 5 1 3から出力されたサブピクチャデータ をそのままスーパ1 f ンポーズする場合に比べて、 スーパーィンポーズのタイ ミ ングゃスーパーインポーズの要否を制御できる。 例えば、 制御信号 S c 5を用い た出力制御によって、 主映像上に、 サブピクチャを用いた字幕を適宜表示させた り させなかったり、 或いはサブピクチャを用いたメニュー画面を適宜表示させた り させなかったりすることも可能となる。
尚、 図 6に示したトランスポートス トリームに含まれる、 P A T或いは P M T がバケツ ト化されたバケツ トについては夫々、 復調データ D 8の一部として含ま れているが、 デマルチプレクサ 5 0 8で破棄される。
加算器 5 1 4は、 システムコントローラ 5 2 0からのミキシングを指示する制 御信号 S c 3による制御を受けて、 ビデオデコーダ 5 1 1及びサプピクチャデコ ' ダ 5 1 3で夫々復号化されたビデオデータ D V及ぴサブピクチャデータ D Sを、 所定タイミングでミキシング或いはスーパーインポーズする。 その結果は、 ビデ ォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 0 0から例えばテレビモニタへ出力され る。
他方、 オーディオデコーダ 5 1 2で復号化されたオーディオデータ D Aは、 ォ 一ディォ出力として、 当該情報記録再生装置 5 0 0から、 例えば外部スピーカへ 出力される。
このよ うなビデオデータ D Vやサブピクチャデータ D Sの再生処理に代えて又 は加えて、 復調データ D 8に静止画データが含まれる場合には、 当該静止画デー タは、 システムコン トローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 0による制御を受ける 切替スィツチ S W 3を介して、 静止画デコーダ 5 1 5に供給される。 そして、 デ コードされたビッ トマップデータ、 J P E Gデータ等の静止画データは、 システ ムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 1による制御を受けて、 切替スィッ チ S W 4を介して加算器 5 1 4にそのまま加算される。 或いは、 切替スィ ッチ S W 4を介してメモリ 5 5 0にー且蓄積される。 メモリ 5 5 0からは、 システムコ ントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 2による制御を受けて所定のタイ ミング で或いは選択的に静止画データが出力されて、 切替スィツチ S W 5を介して加算 器 5 1 4に供給される。 これにより、 静止画データと、 ビデオデータ D Vやサブ ピクチャデータ D Sとのスーパーインポーズが適宜行われる。 即ち、 静止画デコ ーダ 5 1 5から出力された静止画データをそのままスーパ一^ Tンポーズする場合 に比べて、 スーパ一ィンポーズのタイミングゃスーパーィンポーズの要否を制御 できる。 例えば、 制御信号 S c 1 2を用いた出力制御によって、 主映像上や副映 像上に、 静止画データを用いた、 例えばメニュー画面又はウィンドウ画面などの 静止画若しくは背景画としての静止画を適宜表示させたり、 させなかったりする ことも可能となる。
加えて、 システムコントローラ 5 2 0からの制御信号 S c 1 3による制御を受 けて、②側に切り替えられた切替スィツチ S W 5を介して、不図示の経路で別途、
静止画データが出力されてもよい。 或いは、 ②側に切り替えられることで、 切替 スィッチ SW5から何らの静止画データが出力されなくてもよレ、。
ここで、 図 1 9のフローチャートを更に参照して、 システムコン トローラ 5 2 0による再生処理ルーチンの具体例について説明する。
図 1 9において、 初期状態として、 再生系による光ディスク 1 0 0の認識及び ファイルシステム 1 0 5 (図 3参照) によるボリューム構造やファイル構造の認 識は、 既にシステムコントローラ 5 2 0及びその内のファイルシステム Z論理構 造判読器 5 2 2にて終了しているものとする。 ここでは、 ディスク情報ファイル 1 1 0の中のディスク総合情報 1 1 2から、 総タイ トル数を取得し、 その中の一 つのタイ トル 2 0 0を選択する以降の処理フローについて説明する。
先ず、 ユーザインタフェース 7 2 0によって、 タイ トル 20 0の選択が行われ る (ステップ S 2 1 1)。 これに応じて、 ファイルシステム/論理構造判読器 5 2 2の判読結果から、 システムコン トローラ 5 2 0による再生シーケンスに関する 情報の取得が行われる。 尚、 当該タイ トル 20 0の選択においては、 ュ一ザによ るリモコン等を用いた外部入力操作によって、 タイ トル 20 0を構成する複数の タイ トルエレメント 2 00— 2 (図 4参照) のうち所望のものが選択されてもよ いし、 情報記録再生装置 5 0 0に設定されるシステムパラメータ等に応じて、 一 つのタイ トルエレメント 2 0 0— 2が自動的に選択されてもよい。
次に、 この選択されたタイ トル 20 0 (タイ トルエレメント 20 0— 2 ) に対 応するプレイリス トセッ ト 1 26 Sを構成する複数のプレイリス ト 1 2 6の内容 力 S、 取得される。 ここでは、 論理階層の処理として、 各プレイ リス ト 1 2 6の構 造とそれを構成する各アイテム 2 04の情報 (図 5、 図 6及び図 1 3参照) の取 得等が行われる (ステップ S 2 1 2)。
次に、 ステップ S 2 1 2で取得された複数のプレイリス ト 1 2 6の中から、 再 生すべきプレイ リス ト 1 2 6の内容が取得される。 ここでは例えば、 先ずプレイ リ ス ト # 1から再生が開始されるものとし、 これに対応するプレイ リ ス ト 1 2 6 の内容が取得される (ステップ S 2 1 3)。 プレイリス ト 1 2 6の内容とは、 一又 は複数のプレイ リス トエレメン ト 1 2 6— 2 (図 5参照) 等であり、 当該ステツ プ S 2 1 3の取得処理では、 係るプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2等の取得が
行われる。
続いて、 このプレイ リス ト 1 2 6に含まれるプリ コマンド 1 2 6 P R (図 5参 照) が実行される (ステップ S 2 1 4)。 尚、 プリ コマンド 1 2 6 P Rによって、 プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sを構成する一定関係を有する複数のプレイ リ ス ト 1 2 6のうちの一つを選択することも可能である。 また、 プレイリス ト 1 2 6を構 成するプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2がプリコマンド 1 2 6 P Rを有してい なければ、 この処理は省略される。
次に、 ステップ S 2 1 3で取得されたプレイ リス ト 1 2 6により特定されるァ ィテム 2 04 (図 5〜図 7参照) に基づいて、 再生すべき T Sオブジェク ト 1 4 2 (図 3及ぴ図 1 0参照) を決定する (ステップ S 2 1 5)。 より具体的には、 ァ ィテム 2 0 4に基づいて、 再生対象である T Sオブジェタ ト 1 4 2に係るォブジ ヱク ト情報ファイル 1 3 0 (図 3参照) の取得を実行し、 再生すべき T Sォブジ ェク ト 1 4 2のス ト リーム番号、 ア ドレス等を特定する。
尚、 本実施例では、 後述する AU (ァソシエートユニッ ト) 情報 1 3 2 1及ぴ PU (プレゼンテーションユニッ ト) 情報 3 0 2 I も、 オブジェク ト情報フアイ ル 1 3 0に格納された情報として取得される。 これらの取得された情報により、 前述した論理階層からオブジェク ト階層への関連付け (図 1 3参照) が行われる のである。
次に、 ステップ S 2 1 5で決定された T Sオブジェク ト 1 4 2の再生が実際に 開始される。 即ち、 論理階層での処理に基づいて、 オブジェク ト階層の処理が開 始される (ステップ S 2 1 6)。
T Sオブジェク ト 1 4 2の再生処理中、 再生すべきプレイ リス ト 1 2 6を構成 する次のアイテム 2 04が存在するか否かが判定される (ステップ S 2 1 7)。 そ して、 次のアイテム 2 0 が存在する限り (ステップ S 2 1 7 : Y e s )、 ステツ プ S 2 1 5に戻って、 上述した T Sオブジェク ト 1 42の決定及び再生処理が繰 り返される。
他方、 ステップ S 2 1 7の判定において、 次のアイテム 204が存在しなけれ ば (ステップ S 2 1 7 : N o )、 実行中のプレイリス ト 1 2 6に対応するボス トコ マンド 1 2 6 P S (図 5参照) が実行される (ステップ S 2 1 8)。 尚、 プレイ リ
ス ト 1 26を構成するプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2がポス トコマンド 1 2 6 P Sを有していなければ、 この処理は省略される。
その後、 選択中のタイ トル 20 0を構成する次のプレイ リス ト 1 26が存在す るか否かが判定される (ステップ S 2 1 9)。 ここで存在すれば (ステップ S 2 1 9 : Y e s )、 ステップ S 2 1 3に戻って、 再生すべきプレイ リス ト 1 26の取得 以降の処理が繰り返して実行される。
他方、 ステップ S 2 1 9の判定において、 次のプレイ リス ト 1 2 6が存在しな ければ (ステップ S 2 1 9 : N o)、 即ちステップ S 2 1 1におけるタイ トル 2 0 0の選択に応じて再生すべき全プレイリス ト 1 2 6の再生が完了していれば、 一 連の再生処理を終了する。
以上説明したように、 本実施例の情報記録再生装置 5 00による光ディスク 1 00の再生処理が行われる。
本実施例では特に、 以上説明した ( i ) 記録系の構成及び動作においては、 記 録開始から停止までを論理的に一つのタイ トル 2 0 0 として記録しつつ、 これら 複数のコンテンツ情報に対して複数のプレイ リス ト 1 2 6を夫々含む複数のプレ イ リス トセッ ト 1 2 6 Sが記録される。 しかも、 才ブジェク トデータファイル 1 20内の各 T Sオブジェク トは、 後に詳述するように、 再生時にアングル切替を 行うための "スィ ッチユニッ ト" の単位で記録される。
本実施例では特に、 以上説明した ( i i ) 再生系の構成及び動作においては、 各プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sに含まれる複数のプレイ リス ト 1 2 6のうち、 所 望の番組、 所望のアングルプロックなどに対応するものを選択する制御を実行す ることで、 タイ トルとして当該所望のコンテンツ情報を再生できる。 しかも、 ス テツプ S 2 1 6における Sオブジェク ト 1 4 2の再生処理中に、 「アングル切 替指示」 に応じて、 スィッチユニッ トの各境界でアングル切替をシームレスで行 える。 このようなアングル切替処理或いはアングル再生処理については、 後に詳 述する。
(プレイ リス トセッ ト中のプレイリス トの選択方式)
本実施例では、 再生されたプレイリス ト情報ファイル 1 2 0に含まれるプレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sから所望のコンテンツ情報に対応するプレイリス ト 1 2 6
が適宜選択される。
このようなプレイリス トの選択は、 例えば、 タイ トルエレメント 2 0 0— 2に 含まれるプリ コマンド 2 0 0 P R (図 4参照) が、 プレイ リス ト 1 2 6別に、 選 択条件が記述されたプレイ リ ス ト選択命令群リス トを備えており、 この選択条件 に従って行われてもよい。 プレイ リス トセッ ト 1 2 6 Sに格納された各プレイリ ス ト 1 2 6に付加された属性情報 (例えば、 映像機能についてのビデオ解像度、 プログレッシブ/ 7インターリーブの別、 ビデオコーデック、 オーディオチャネル 数、 オーディオコーデック等の、 プレイリス トに係るコンテンツ情報の属性を示 す情報) に従って行われてもよい。 或いは、 タイ トルエレメン ト 2 0 0— 2に含 まれる、 選択条件をプレイリス ト毎に格納するプレイリス トセッ ト制御情報に従 つて行われてもよい。 このような選択によって、 例えば、 所望の番組、 所望のパ レンタルブロック、 所望のアングルプロックなど、 所望のコンテンツ情報に対応 するものの選択が可能となる。 或いは、 例えば、 情報再生システムで再生可能で あり好ましくは情報再生システムの有する映像再生機能や音声再生機能を十分に 或いは最大限に生かすようなプレイ リス トの選択が可能となる。
(アングル切替処理)
次に図 2 0から図 2 9を参照して、 以上のように構成された光ディスク 1 0 0 を情報記録再生装置 5 0 0で再生する際のアングル切替処理について説明する。 先ず、 本実施例のアングル切替処理を行う際の基本となるスィツチュニッ トに ついて図 2 0から図 2 2を参照して説明する。 ここに、 図 2 0は、 本実施例で採 用する G O Pのデータ構造を示す概念図である。 図 2 1は、 比較例におけるイン タ一リーブを用いた、 シームレスなアングル再生処理を模式的に示す概念図であ る。 図 2 2は、 本実施例におけるスィッチユニッ トを用いた、 シームレスなアン グル再生処理を模式的に示す概念図である。
本実施例において T Sオブジェク ト 1 4 2 (図 1 0参照) としてパケッ ト化さ れるビデオデータは、 一又は複数の G O P (Group Of Pi cture) により構成され ている。 「G O P」 は、 本実施の形態における光ディスク 1 0 0にビデオデータを 記録する際に採用されている画像圧縮方式である M P E G 2方式の規格において 定められている単独で再生可能な最小の画像単位である。
ここで、 M P E G 2方式についてその概要を説明すると、 一般に、 連続したフ レーム画像において、 一枚のフレーム画像の前後にあるフレーム画像は、 互いに 類似し相互関係を有している場合が多い。 M P E G 2方式はこの点に着目 し、 数 フレームを隔てて転送される複数のフレーム画像に基づき、 当該複数のフ レーム 画像の間に存在する別のフレーム画像を、 原画像の動きベク トル等に基づく補間 演算にて生成する方式である。 この場合、 当該別のフレーム画像を記録する場合 には、 複数のフ レーム画像との間における差分及び動きべク トルに関する情報を 記録するだけで、 再生時には、 それらを参照して上記複数のフレーム画像から予 測して当該別のフ レーム画像を再生することが可能となる。 これにより、 映像の 圧縮記録が可能となるのである。
図 2 0に示すように、 本実施例で採用する G O P 5 2は、 時間軸に対して相前 後して配列された複数のフレーム画像から構成されている。 図 2 0では、 一の G O P 5 2が 1 2枚のフレーム画像から構成されている場合(M P E G 2方式では、 一の G O P 5 2に含まれるフ レーム画像数は一定ではない。) を示しているが、 こ の内、符号「 I」 で示されるフレーム画像は、 I ピクチャ (Intra- coded pi cture : イントラ符号化画像) と呼ばれ、 自らの画像のみで完全なフ レーム画像を再生す ることができるフ レーム画像をいう。 また、 符号 「P」 で示されるフレーム画像 は、 Pピクチャ (Predictive - coded picture: 前方予測符号化画像) と呼ばれ、 既に復号化された I ピクチャ又は他の Pピクチャに基づいて補償再生された予測 画像との差を復号化する等して生成する予測画像である。 また、 符号 「B」 で示 される フ レー ム画像は、 B ピク チャ ( Bidirectional ly predictive-coded picture:両方向予測符号化画像) といい、 既に復号化された I ピクチャ又は Pピ クチャのみでなく、 光ディスク等に記録されている時間的に未来の I ピクチャ又 は Pピクチャをも予測に用いて再生される予測画像をいう。 図 2 0においては、 各ピクチャ間の予測関係 (補間関係) を矢印で示している。 また、 実際に画像と して表示する際には、 図 2 0に示すピクチャから夫々に一のフレーム画像が形成 される。 なお、 本実施形態における光ディスク 1 0 0で用いられている M P E G 2方式においては、 夫々の G O P 5 2に含まれるデータ量が一定でない可変レー ト方式を採用している。 すなわち、 一の G O P 5 2に含まれる各ピクチャが、 動
きの速い動画に対応しており、 各ピクチャ間の相関関係が小さい場合には、 各ピ クチャを構成するためのデータ量が多くなり、 従って、 一の GO P 5 2に含まれ るデータ量も多くなる。 一方、 一の GO P 5 2に含まれる各ピクチャが、 あまり 動きのない動画に対 しており、 各ピクチャ間の相関関係が大きい場合には、 各 ピクチャを構成するためのデータ量も少なくなり、 一の GO P 5 2に含まれるデ 一タ量も少なくなることとなる。
図 2 1に示すように比較例における、 インターリーブを用いたシームレスのァ ングル切替処理では、 アングル個々のビデオス トリ一ムの転送レー トを維持する 或いはなるべく高めるように、 インターリーブドブロックの物理配置を用いる。 そして、 各アングルごとにィンターリーブドュニッ ト( I L VU)を割り付けて、 読み込みをジャンプさせることによって、 再生しないデータは読み込まない処理 を行う。
より具体的には図 2 1中、 I L VU# 1— iの中には、 アングル # 2や # 3に 対応する T Sバケツ ト 1 4 6は存在しておらず、 アングル # 1に対応する T Sパ ケッ ト 1 4 6が存在している。 同様に、 I L VU # 2— iの中には、 アングル # 1や # 3に対応する T Sバケツ ト 1 46は存在しておらず、 アングル # 2に対応 する T Sパケッ ト 1 4 6が存在している。 同様に、 I L VU # 3— i の中には、 アングル # 1や # 2に対応する T Sパケッ ト 1 4 6は存在しておらず、 アングル # 3に対応する T Sパケッ ト 1 4 6が存在している。 そして、 アングル # 1に対 応する I L VU# 1— 2の最後のパケッ ト (パケッ ト # 2 9) を再生終了後に、 アングル切替を行わないのであれば、 アングル # 1に対応する次の I L VU# 1 一 3にジャンプして、 その先頭パケッ ト (パケッ ト # 4 8) の再生を開始する。 他方で、 アングル # 1に対応する I L VU# 1— 2の最後のパケッ ト (パケッ ト # 2 9) を再生終了後に、 アングル # 2へアングル切替を行うのであれば、 アン ダル # 2に対応する次の I L VU# 2— 3にジャンプして、その先頭バケツ ト(パ ケッ ト # 54) の再生を開始する (即ち、 図中の矢印のようにジャンプする)。 本実施例では、 情報記録再生装置 5 0 0におけるディスク ドライブの読み込み 速度が十分に速ければ、 図 2 1のようなインターリーブを用いることなく、 アン グル切替処理が行えることに着目する。 例えば、 現行のビデオの平均転送レート
を 6Mbps程度とするなら、 青色レーザを用いた際のビデオの転送レートを 3 2 Mbps程度まで高められる箸である。 そこで、 例えば 5アングル程度であれば、 図 2 1の如きインターリーブを用いなくても転送レートは間に合う。 或いは、 例 えば一つのビデオス トリームの転送レートを 1 0Mb p s とすれば、 2〜 3アン ダル程度の切替であれば、 転送レー トは間に合う答である。
以上の比較例に対する考察に基づいて、 本実施例では、 インターリーブを用い ることなく、 シームレスのアングル切替を実行するものであり、 オブジェク トデ ータファイル 1 40内のデータ配置を次のようにする。
即ち先ず、 本実施例の複数のビデオス トリームは、 複数の視点に対応する複数 のアングル映像情報から構成される複数の映像ス ト リームを含む。 係る複数のァ ングル映像情報は夫々、 GO P 5 2 (図 20参照) の集合からなる。 GO P 5 2 は夫々、 ォブジェク トデータファイル 1 40内において、 分断されて T Sバケツ ト 1 4 6 (図 1 0参照) に格納されている。 より具体的には、 例えば GO P 5 2 を構成する一枚の I ピクチャは、 分断されて複数の T Sパケッ ト 1 4 6に格納さ れ、 一枚の Pピクチャも、 分断されて複数の T Sパケッ ト 1 4 6に格鈉され、 一 枚の Bピクチャも、分断されて複数の T Sパケッ ト 1 4 6に格納される。そして、 1個の GO P 5 2は、 映像内容に応じて、 例えば数枚から数十枚程度のピクチャ からなるので (図 2 0参照)、全体としては多数の T Sパケッ ト 1 4 6に分断して 格納されることになる。
図 2 2に示すように本実施形態では特に、 オブジェク トデータファイル 14 0 内において、 再生時間軸上でのアングル切り替え用の論理的な区切り として、 ス イッチユニッ ト (S w i t c h Un i t # l、 # 2、 # 3、 ···) が規定されて いる。 各スィッチユニッ ト内には、 複数のアングルに係る複数のビデオス トリー ムに対応する GO P 5 2を格納する T Sパケッ ト 1 4 6を含む多数の T Sパケッ ト 1 4 6が、 パケッ ト番号順に配列されている。
ここで特に、 GOP 5 2を分断して格納する複数の T Sパケッ ト 1 4 6は、 各 スィッチユニッ トの境界を跨らないように規定されている。 例えば、 同一 GO P
5 2に属する T Sパケッ ト 1 4 6は、 同一のスィッチユニッ ト内に存在する。 し かも、 スィツチュ-ッ トの境界を越えて先行するスィツチュニッ トに属する GO
P 5 2を用いることなく再生可能な GOP 5 2が、 当該スィツチュニッ トの最初 の GO P 5 2として配置されるように規定されている。 例えば、 スィッチュニッ トの最初の GOP 5 2は、 I ピクチャから始まっている。 このため、 当該スイツ チュニッ トの最初の GO P 5 2は、 先行するスィツチュニッ トの GO P 5 2に属 する I、 P及び Bピクチャのいずれも用いることなく再生可能である (図 2 0参 照)。
このように記録されているため、 情報記録再生装置 5 0 0は、 光ディスク 1 0 0を再生中にアングル切替を実行する際には、 アングル切替指示に応じて、 再生 するビデオス トリームを即座に切り替えるのではなく、 スィツチュニッ トの境界 までの再生が完了するのを待ってから、 切り替えを行う。 すると、 例えば図 2 2 において、 再生が完了したスィツチュニッ ト # 2の次に再生すべきスィツチュニ ッ ト # 3については、 その最初の GOP 5 2が、 スィッチユニッ ト # 2に属する GO P 5 2を用いることなく再生可能となる。 しかも、 同一の GO P 5 2を分断 して格納する複数の T Sパケッ ト 1 4 6が、 スィツチュニッ ト # 2及び # 3間の 境界を跨らない。 よって、 スィ ッチユニッ ト # 2の再生完了に引き続いて、 スィ ツチュニッ ト # 3を、 その最初に再生される T Sパケッ ト 1 4 6から順次、 適切 に再生開始できる。 即ち、 比較的短時間分のアングル映像情報を、 シームレス再 生用のバッファを介して再生しつつ、 スィツチュニッ ト # 2からスィッチュニッ ト # 3へのアングル切替を両者の境界で行うことで、 容易にシ一ムレスでアング ル切替を行える。
尚、 このようなシームレスアングル再生における切り替えの際の応答時間を短 くするためには、 上述のスィッチユニッ トの長さを短く設定すればよく、 実用上 は、 例えば 1. 5秒以内程度が妥当である。 この長さは、 固定でもよいし、 可変 としてもよい。
以上の結果、 本実施例によれば、 インターリーブを用いなく とも、 シームレス ' アングル切替が可能となる。 インターリーブを用いないので、 特にオーディオデ ータ等を、 図 2 1に示した I LVUごとに同じものを複製して記録する必要がな い。 このため、 全体として効率的なデータ記録が可能となる。 しかも、 図 2 1に 示した I L VU毎の読み込みジャンプを行わないことにより、 例えば従来の DV
Dにおける各 I LVUの先頭に配置されるナビゲーションパケッ ト内のジャンプ 先のア ドレスを読み込む必要がなくなる。 よって、 読み込み処理が簡単になる。 本実施例では次に説明するように、 スィツチュニッ ト間の境界を規定する各ス ィツチュ-ッ トの先頭のァドレス (例えば、先頭のバケツ ト番号又はその: PT S ) は、 オブジェク ト情報ファイル内 1 3 0、 プレイリス ト情報ファイル内 1 20、 ディスク情報ファイル 1 1 0内など、 上位の論理情報内に記録してもよい (図 2 3から図 2 5参照)。或いは、各スィツチュニッ トの先頭等に配置された再生制御 用のナビゲーシヨ ンパケッ ト内に、 記録してもよい。 例えば、 図 2 2では、 パケ ッ ト番号 2 1及びパケッ ト番号 4 8の T Sパケッ トをナビゲーショ ンバケツ トと して、 これらの中に記録してもよい (図 2 6及ぴ図 2 7参照)。
次に、 本実施例のアングル切替処理を行う際に用いられるォブジェク ト情報、 再生制御情報等の一具体例について、 図 2 3から図 2 5を参照して説明する。 こ こに、 図 2 3は、 本実施例に係るスィッチユニッ トのデータ構造の一具体例を示 す概念図である。 図 24は、 図 2 3の具体例の場合に、 アングル再生処理を可能 ならしめるアイテム定義テーブルにおけるデータ構造を示す概念図である。 図 2 5は、 図 2 3の具体例の場合に、 アングル再生処理を可能ならしめる AUテープ ル、 E Sマップテーブル及びスィ ツチュニッ トァ ドレステーブルを含んでなるォ ブジェク ト情報ファイルのデータ構造を示す概念図である。
図 2 3に示すように、 ここでは、 5つのスィッチユニッ ト (Sw i t c h U n i t # 1〜# 5) からなる、 T Sオブジェク ト 1 4 2を具体例とする。 スィッ チュニッ ト # 1〜# 5の各々の先頭バケツ ト番号は、前から順に、 # 0、 # 2 1、 # 4 8、 # 6 3、 # 1 0 0であるとする。 また、 T Sオブジェク ト 1 4 2は、 三 つのアングル切替可能なビデオス トリームと二つのオーディオス トリ一ムとの、 合計 5つのス トリームからなるものとする。
図 24に示すように本具体例では、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 S内に構築され るアイテム定義テーブル 1 2 6— 3 (図 6参照) は、 その総合情報として、 "アイ テム総数- 4" 等を示す情報を有し、 更に、 4つのアイテム情報 ( I t e m# 1 情報〜 I t em# 4情報) を有する。 各アイテム情報内には、 次に説明するォブ ジェク ト情報ファイル 1 30中の AU番号及び PU番号が記述されている。
そして特に、 アイテム情報 # 2内には、 スィッチユニッ ト識別情報 1 2 6— 3 SU及ぴアングル数が記述されており、 このアイテム情報 # 2によって指定され る T Sオブジェク ト 1 4 2が、 スィツチュニッ トを含んでなるオブジェク トであ る。 尚、 本具体例では、 他のアイテム情報 # 1、 # 3及び # 4については、 アン グル切替可能なビデオス トリームと関係がない。
図 2 5に示すように本具体例では、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 ◦は、 図 3 に示した AUテーブル 1 3 1 (同図上段) 及び E Sマップテーブル 1 34 (同図 中段) に加えて、 スィッチユニッ トア ドレステーブル 1 3 5 (同図下段) を含ん で構成されている。ここでは、 E Sマップテープル 1 3 4内のインデックス # 5、 # 6及ぴ # 7が、 図 24のアイテム # 2に対応する三つのアングル切替可能なビ デォス トリ一ムを示しており、 インデックス # 8及ぴ # 9が、 これらに対応する 二つのオーディオス ト リームを示している。
図 2 5の上段に示すように本具体例では、 AUテーブル 1 3 1は、 各フィール ド (F i e l d) が必要な個数分のテーブルを追加可能な構造を有してもよい。 例えば、 AUが 4つ存在すれば、 該当フィールドが 4つに増える構造を有しても よレヽ。 AUテーブル 1 3 1には、 別フィールド (F i e 1 d) に、 AUの数、 各 A Uへのポインタなどが記述される「 A Uテーブル総合情報」と、 「その他の情報」 とが格納されている。
そして、 AUテーブル 1 3 1内には、 各 AU# nに対応する各 PU#mにおけ る E Sテーブルィンデックス #m (E S— t a b l e I n d e x #m) を示 す AU情報 1 3 2 I として、 対応する E Sマップテーブル 1 3 4のィンデッタス 番号 ( I n d e x番号-…) が記述されている。 ここで 「AU」 とは、 前述の如 く例えばテレビ放送でいう ところの "番組" に相当する単位 (特に、 "マルチビジ ヨ ン型" の放送の場合には、 切り替え可能な複数の "ビジョン" を一まとめとし た単位) であり、 この中に再生単位である P Uがーつ以上含まれている。 また、 「PU」 とは、 前述の如く各 AU内に含まれる相互に切り替え可能なエレメンタ リース トリ一ムの集合であり、 P U情報 3 0 2 Iにより各 P Uに対応する E Sテ —プルインデックス #が特定されている。 例えば、 AUでマルチビューコンテン ッを構成する場合、 AU内には、 複数の PUが格納されていて、 夫々の PU内に
は、 各ビ ーのコンテンツを構成するバケツ トを示す複数のエレメンタリース ト リームパケッ ト I Dへのボインタが格納されている。 これは後述する E Sマップ テーブル 1 3 4内のィンデックス番号を示している。
図 2 5の中段において、 E Sマツプテーブル 1 34には、 フィールド ( F i e 1 d) 別に、 E Sマップテ一プル総合情報 (E S— ma p t a b 1 e総合情報) と、 複数のインデックス #m (m= 1 , 2 , ··') と、 「その他の情報」 とが格納さ れている。
「E Sマップテーブル総合情報」 には、 当該 E Sマップテーブルのサイズや、 総ィンデックス数等が記述される。
そして 「インデックス #m」 は夫々、 再生に使用される全エレメンタリース ト リームのエレメンタリース ト リームパケッ ト I D (E S_P I D) と、 それに対 応するィンデックス番号及びエレメンタリース ト リームのァ ドレス情報を含んで 構成されている。
本実施例では例えば、 このアドレス情報、 即ち E Sア ドレス情報 1 34 dとし て、 前述のよ うにエレメンタリース ト リームが MP E G 2のビデオス ト リームで ある場合には、 I ピクチャの先頭の T Sパケッ ト番号とこれに対応する表示時間 のみが、 E Sマップテーブル 1 3 4中に記述されており、 データ量の削減が図ら れている。
このように構成されているため、 AUテープル 1 3 1から指定された E Sマツ プ 1 3 4のインデックス番号から、 実際のエレメンタリース トリームのエレメン タリース トリームパケッ ト I D (E S— P I D) が取得可能となる。 また、 その エレメ ンタ リース トリームバケツ ト I Dに対応するエレメンタ リース ト リームの ァ ドレス情報も同時に取得可能であるため、 これらの情報を元にしてオブジェク トデータの再生が可能となる。
本実施例では特に、 AUテープル 1 3 1中の AU情報 1 3 2 Iには、 AU属性 情報の一部として、 "スィッチュニッ ト識別情報"及び"スィツチュニッ トタイプ" など、 スィ ッチユニッ トに関する情報が記述されている。 更に、 AUテーブル 1 3 1中のその他の情報中にも、 スィッチュュッ トア ドレステーブルの記録位置が 記述されている。 ここに、 「スィッチユニッ ト識別情報」 とは、 アングル再生を可
能とするスィッチュニッ トが各 A U内で用いられているか否かを識別する情報で ある。 また、 「スィ ッチユニッ トタイプ j とは、 スィ ッチユニッ ト (スィ ッチュニ ッ トの区切り或いは境界) を規定するのが、 スィッチユニッ トア ドレステーブル 1 3 5 (図 2 5下段参照) であるのか、 又は再生制御用のナビゲーシヨ ンバケツ トに格納されたア ドレス情報 (後述の図 2 6及び図 2 7参照) であるのかを示す 識別情報である。 また、 「スィッチュ二とア ドレステーブルの記録位置」 とは、 当 該ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0内における、 図 2 5下段に示すスィツチュニ ッ トァ ドレステーブル 1 3 5の記録位置を示すァ ドレス情報である。
加えて本実施例では特に、 E Sマップテーブル 1 3 4は、 スィッチユニッ トを 用いて記録されている、 即ちアングル切替可能な三つのビデオス ト リームに対応 するインデックス # 5〜# 7については、 当該スィツチュニッ トの区切り或いは 境界を示すスィツチュニッ トァ ドレステーブル 1 3 5のテ一プル番号情報 1 3 4 S A 5が、 記述されている。
そして図 2 5の下段に示すように、 通常は複数存在するスィッチュニッ トァ ド レステーブル 1 3 5のうち、 E Sマップテーブル 1 3 4内のテーブル番号情報 1 3 4 S Aによ り指定されるスィ ッチュニッ トァ ドレステーブル # 1は、 5つのス ィ ツチュニッ ト (S w i t c h U n i t # l〜# 5 ) 別に、 先頭ァ ドレスのパ ケッ ト番号を示す情報及びその他の情報を有する。 尚、 ここでは、 先頭ア ドレス をバケツ ト番号で示しているが、 P T Sで示してもよい。
以上図 2 3から図 2 5を参照して説明した光ディスク 1 0 0のデータ構造によ れば、 情報記録再生装置 5 0 0が再生中にアングル切替を行う際に、 才ブジェク ト情報フアイル 1 3 0内に構築されたスィツチュニッ トァドレステ一ブル 1 3 5 を、 A Uテープル 1 3 1及び E Sマップテープル 1 3 4を介して参照することで、 スィッチユニッ トの境界或いは区切りを容易且つ迅速に特定できる。 そして、 こ のように特定されたスィッチユニッ トの単位で、 シームレスにアングル切替を実 行可能となる。
加えて、 以上説明した光ディスク 1 0 0のデータ構造によれば、 もし新しいタ ィ トルを光ディスク 1 0 0に追加する場合でも、 簡単に必要な情報を追加できる ので有益である。 逆に、 例えば編集等を行った結果、 ある情報が不要になったと
しても、 単にその情報を参照しなければよいだけであり、 実際にその情報をテー ブルから削除しなくてもよい構造となっているため有益である。
次に、 本実施例のアングル切替処理を行う際に用いられるナビゲーションパケ ッ ト等の具体例について、 図 2 6及び図 2 7を参照して説明する。 ここに、 図 2 6は、 スィッチユニッ トのア ドレス情報におけるデータ構造の基本構造を示す概 念図であり、 図 2 7は、 図 2 3の具体例の場合における、 スィッチユニッ トのァ ドレス情報におけるデータ構造の具体例を示す概念図である。
本実施例では、 図 2 5に示したスィツチュニッ トァドレステーブル 1 3 5に代 えて又は加えて、 各スィツチュニッ トの先頭に配置されるナビゲーションパケッ ト内に、 スィッチユニッ トのアドレス情報が格納されていてもよい。 例えば、 図 2 2に示した具体例では、 パケッ ト番号 # 2 1及び # 4 8が、 ナビゲーシヨンパ ケッ トとされて、この中に夫々、スィツチュニッ トのァドレス情報が格納される。 図 2 6に示すように、 ナビゲーションパケッ ト内に格納されるスィツチュニッ トのア ドレス情報は、 総合情報、 前方スィ ッチユニッ ト (S w i t c h U n i t ) ァ ドレス情報、 後方スィツチュニッ ト ( S w i t c h U n i t ) ア ドレス 情報及ぴその他の情報を含んで構成されている。
ここに 「総合情報」 は、 当該ナビゲーシヨ ンパケッ トが先頭に配置されたスィ ツチユニッ トの通し番号 (識別番号) を示すスィッチユニッ ト番号、 当該ナビゲ ーシヨ ンパケッ ト内に保持している前方の (例えば、 再生時間軸上で過去の) ス イッチユニッ トのア ドレスの個数、 及ぴ当該ナビゲーシヨンパケッ ト內に保持し ている後方の (例えば、 再生時間軸上で未来の) スィッチユニッ トのア ドレスの 個数などを示す。
「前方スィッチユニッ トア ドレス情報」 は、 一つ前のスィッチユニッ トの先頭 ア ドレス、 ·' · Μ個前のスィッチユニッ トの先頭ア ドレス (但し、 Μは、 1以上の 自然数) を示す。 他方、 「後方スィッチユニッ トア ドレス情報」 は、 一つ後ろのス イッチュ-ッ トの先頭ァ ドレス、 個後ろのスィ ッチュニッ トの先頭ァ ドレス
(但し、 Νは、 1以上め自然数) を示す。 ここに Μと Νとは、 同じでもよいし、 異なってもよい。 また、 それらの値は、 例えば情報記録再生装置 5 0 0において 当該ナビゲーシヨンパケッ トを読み込む処理が負担にならない程度であれば、 比
較的大きな値に設定してもよい。 特に、 後方の個数 (N ) を増大させると、 通常 再生時におけるアングル切眷を行う上では有利である。 例えば、 この Nの値が大 きければ、 ユーザによるアングル切替指示が入力された際に、 再生中のスィ ッチ ユニッ ト付近 (特に後方) についての境界が既に判明しているようにもできるの で、 直後に到来するスィッチユニッ トの境界で迅速にアングル切替を行うことが 容易となる。 また、 この Mと Nとは、 固定してもよいし、 可変設定としてもよい。 図 2 7に、 図 2 3のスィッチユニッ ト構成の場合における、 図 2 6に示したナ ビゲーショ ンパケッ ト内に格納されるスィツチュ-ッ トのァ ドレス情報の具体例 を示す。 本具体例は、 パケッ ト番号 # 2 1のパケッ トとして配置されたナビゲー シヨンパケッ ト内に構築されるものである。本具体例では、 「前方スィッチュニッ トァ ドレス情報」 は、 一つ前のスィツチュニッ トの先頭ァ ドレス (バケツ ト番号) " # 0 " を示している。 他方、 「後方スィツチュニッ トァ ドレス情報」 は、 一つ後 ろのスィ ツチュニッ トの先頭ァ ドレス " # 4 8 "、 二つ後ろのスィ ツチュニッ トの 先頭ァ ドレス " # 6 3 "、三つ後ろのスィツチュ-ッ トの先頭ァ ドレス " # 1 0 0 " を示している。
以上図 2 6及ぴ図 2 7を参照して説明した光デイスク 1 0 0のデータ構造によ れば、 情報記録再生装置 5 0 0が再生中にアングル切替を行う際に、 ナビゲーシ ョンパケッ ト内に構築されたスィツチュニッ トァ ドレス情報を参照することで、 スィ ッチユニッ トの境界或いは区切りを容易且つ迅速に特定できる。 そして、 こ のように特定されたスィッチユニッ トの単位で、 シームレスにアングル切替を実 行可能となる。
次に、 本実施例のアングル切替処理を含むォプジヱク トの再生処理について、 図 2 8のフローチヤ一トを参照して説明する。図 2 8に示すアングル切替処理は、 既に図 1 9を参照して説明したタイ トルの再生処理中におけるオブジェク 卜の再 生処理 (ステップ S 2 1 6 ) の一環として行われるものである。
尚、 本実施例では、 図 2 3から図 2 5を参照して説明したスィ ッチユニッ トァ ドレステーブル 1 3 5内のスィツチュニッ トァドレス情報並びに図 2 6及び図 2 7を参照して説明したナビゲーションパケッ ト内のスィツチュニッ トァドレス情 報の少なく とも一方を用いて、 スィツチュニッ トの境界でアングル切替を行う。
図 2 8において、 先ずオブジェク ト情報ファイル 1 3 0等が参照されて、 再生 すべき P U並びに再生すべきビデオス トリ一ム及ぴオーディオス トリームが決定 される(ステップ S 2 2 1 )。続いて、 E Sァ ドレス情報を参照することによって、 再生すべきパケッ ト番号が取得される (ステップ S 22 2)。更に当該再生される べき T Sオブジェク ト 1 42が、 スィッチユニッ トで構成されており且つそのタ イブがア ドレステーブルであるか否かが判定される (ステップ S 2 2 3 )。 即ち、 図 2 5の下段に示したスィツチュニッ トァ ドレステーブル 1 3 5を利用している か否かが判定される。 これらの処理は、 図 2 5の上段及び中段に示した AUテー ブル 1 3 1及び E Sマップテーブル 1 3 4を参照することで行われる。
ここでスィッチユニッ トのタイプが、 ア ドレステーブルであれば (ステップ S 2 2 3 : Y e s )、 図 2 5の下段に示したスィツチュニッ トァドレステーブル 1 3 5が参照されて、 スィ ッチユニッ トア ドレス情報が取得される (ステップ S 2 2 4)。その後、ステップ S 2 2 2で取得されたバケツ ト番号の再生が開始される(ス テツプ S 2 2 5 )。
他方、 ステップ S 2 2 3の判定において、 当該再生されるべき T Sオブジェク ト 1 4 2がスィツチュニッ 卜で構成されていないか、 又はそのタイプがァ ドレス テーブルでない場合 (ステップ S 2 2 3 : N o )、 そのまま、 ステップ S 2 2 2で 取得されたバケツ ト番号の再生が開始される (ステップ S 2 2 5 )。
その後、 当該再生されたバケツ トがナビゲーシヨ ンパケッ トであるか否かが判 定される (ステップ S 2 2 6 )。 この判定は、 例えば、 ナビゲーシヨ ンパケッ トに 特有の識別情報を参照することで行われる。 ここで、 ナビゲーシヨ ンパケッ トで あれば (ステップ S 2 2 6 : Y e s )、 当該ナビゲーションバケツ ト内の情報が取 得され、 特に図 2 6及ぴ図 2 7に示したスィツチュニッ トァドレス情報が格納さ れていれば、 これも取得される (ステップ S 2 2 7)。
続いて、 "アングル切替"が、ユーザによるリモコン操作等により指示されてい るか否かが判定される (ステップ S 2 2 8)。 他方、 ステップ S 2 2 6で、 当該再 生中のパケッ トがナビゲーションバケツ トでない場合(ステップ S 2 2 6)、 その まま、 アングル切替が指示されているか否かが判定される (ステップ S 2 2 8 )。 ここで、 アングル切替が指示されていれば (ステップ S 2 2 8 : Y e s )、 切替
可能なス ト リーム番号を持つビデオス ト リームを再生中であるか否か、 即ちアン グル切替可能なビデオス トリームを再生中であるか否かが判定される (ステップ S 2 2 9 )。
そして、 切替可能なス トリーム番号のビデオス トリームを再生中であれば (ス テツプ S 2 2 9 : Y e s:)、直ちにこれを他のビデオス トリ一ムに切り替えるので はなく、 次のスィッチユニッ トから、 再生するビデオス トリーム番号の変更が行 われる (ステップ S 2 3 0)。 即ち次のスィツチュニッ トの境界で、 アングル切替 が実行される。
他方、 ステップ S 2 2 9の判定において、 切替可能なス トリーム番号のビデオ ス トリームでなければ (ステップ S 2 2 9 : N o )、 アングル切替は不可能である として、 ステップ S 2 26に戻って、 以降の処理が繰り返される。
他方、 ステップ S 2 2 8の判定において、 アングル切替が指定されていなけれ ば (ステップ S 2 2 8 : N o )、 ュ一ザによるリモコン操作等により "早送り /巻 き戻し" が指定されているか否かが判定される (ステップ S 2 3 1 )。
ここで、 早送りノ卷き戻しが指定されていれば (ステップ S 2 3 1 : Y e s )、 早送り/卷き戻し処理が実行された後 (ステップ S 2 3 2)、 ステップ S 2 2 5に 戻って、 以降の処理が繰り返される。
他方、 ステップ S 2 3 1で早送り /卷き戻しが指定されていなければ (ステツ プ S 2 3 1 : N o)、 又は、 ステップ S 2 30でビデオス トリーム番号を変更した 後には、 再生オブジェク トが終了したか否かが判定される (ステップ S 2 34)。 そして、 再生ォブジェク トが終了していなければ (ステップ S 2 34 : N o)、 ステップ S 2 2 6に戻り、 以降の処理が繰り返される。 他方、 再生オブジェク ト が終了していれば (ステップ S 2 3 4 : Y e s )、 一連の処理を終了する。
以上説明したように本実施例によれば、 ステップ S 2 24において、 スィッチ ュニッ トァドレステ一プル 1 3 5内のスィツチュニッ トァドレス情報を取得する。 若しくはこれに代えて又は加えて、 ステップ S 2 2 7内のスィツチュニッ トアド レス情報を取得する。 そして、 このように取得したスィ ッチュュッ トア ドレス情 報を用いて、 ステップ S 2 3 0において、 スィッチユニッ トの境界で、 シームレ スなアングル切替を行うことが可能となる„
W
59
以上図 2 0から図 2 8を参照して詳細に説明したように、 本実施例によれば、 インターリーブを用いることなく、シームレスなアングル切替処理が可能となる。
(再生時のアクセスの流れ)
次に図 2 9を参照して、 本実施例における特徴の一つである A U (ァソシエー トユニッ ト) 情報 1 3 2及び?11 (プレゼンテーションユニッ ト) 情報 3 0 2を 用いた情報記録再生装置 5 0 0における再生時のアクセスの流れについて、 光デ イスク 1 0 0の論理構造と共に説明する。 ここに図 2 9は、 光ディスク 1 0 0の 論理構造との関係で、 再生時におけるアクセスの流れ全体を概念的に示すもので ある。
図 2 9において、 光ディスク 1 0 0の論理構造は、 論理階層 4 0 1、 オブジェ ク ト階層 4 0 3及びこれら両階層を相互に関連付ける論理一オブジェク ト関連付 け階層 4 0 2という三つの階層に大別される。
これらのうち論理階層 4 0 1は、 再生時に所望のタイ トルを再生するための各 種論理情報と再生すべきプレイ リス ト (P リス ト) 及びその構成内容とを論理的 に特定する階層である。 論理階層 4 0 1には、 光ディスク 1 0 0上の全タイ トル 2 0 0等を示すディスク情報 1 1 0 dが、 ディスク情報ファイル 1 1 0 (図 3参 照) 内に記述されており、 更に、 光ディスク 1 0 0上の全コンテンツの再生シー ケンス情報 1 2 0 dが、 プレイリス ト情報ファイル 1 2 0 (図 3参照) 内に記述 されている。 より具体的には、 再生シーケンス情報 1 2 0 dとして、 各タイ トル 2 0 0に含まれる一又は複数のタイ トルエレメント 2 0 0— 2に対して夫々、 ― 又は複数のプレイリス トセッ ト 1 2 6 Sの構成が記述されている。 更に、 各プレ イリス トセッ ト 1 2 6 Sは、 一又は複数のプレイリス ト 1 2 6を含んでおり、 各 プレイ リス ト 1 2 6には、 一又は複数のアイテム 2 0 4 (図 1 3参照) の構成が 記述されている。 そして、 再生時におけるアクセスの際に、 このような論理階層 4 0 1によって、 再生すべきタイ トル 2 0 0を特定し、 これに対応するプレイ リ ス ト 1 2 6を特定し、 更にこれに対応するアイテム 2 0 4を特定する。
続いて、 論理—オブジェク ト関連付け階層 4 0 2は、 このように論理階層 4 0 1で特定された情報に基づいて、 実体データである T Sオブジェク トデータ 1 4 0 dの組み合わせや構成の特定を行うと共に論理階層 4 0 1からオブジェク ト階
層 40 3へのァ ドレス変換を行うように、 再生すべき T S才ブジェク トデータ 1
40 dの属性とその物理的な格納ァドレスとを特定する階層である。 より具体的 には、 論理一オブジェク ト関連付け階層 40 2には、 各アイテム 2 04を構成す るコンテンツの固まりを AU 1 3 2という単位に分類し且つ各 A U 1 3 2を P U 3 0 2という単位に細分類するオブジェク ト情報データ 1 3 0 dが、 ォブジェク ト情報ファイル 1 3 0 (図 3参照) に記述されている。
ここで、 「PU (プレゼンテーションユニッ ト) 3 0 2」 とは、 複数のェレメン タリース トリームを、 再生切り替え単位ごとに関連付けてまとめた単位である。 仮に、 この PU 3 0 2中にオーディオス ト リームが 3本存在すれば、 このビジョ ンを再生中には、 ユーザが自由に 3本のオーディオ (例えば、 言語別オーディオ など) を切り替えることが可能となる。
他方、 「AU (ァソシエートユニッ ト) 1 3 2」 とは、 一つのタイ トルで使用す る T Sオブジェク ト中の、 ビデオス トリームなどのエレメンタリース ト リームを 複数まとめた単位であり、 一又は複数の P U 30 2の集合からなる。 より具体的 には、 PU 3 0 2を介して間接的に、エレメンタリース トリームバケツ ト I D (E
5— P I D)を各 T Sオブジェク ト毎にまとめた単位である。この AU 1 3 2は、 例えば多元放送における相互に切り替え可能な複数の番組或いは複数のプログラ ムなど、' コンテンッから考えて相互に特定関係を有する複数の番組或いは複数の プログラムなどの集合に対応している。 そして、 同一の AU 1 3 2に属した P U 3 0 2は、 再生時にユーザ操作により相互に切り替え可能な複数の番組或いは複 数のプログラムを夫々構成する一又は複数のエレメンタリース トリームの集合に 対応している。
従って、 再生すべき A U 1 3 2が特定され、 更にそれに属する PU 3 0 2が特 定されれば、 再生すべきエレメンタリース トリ一ムが特定される。 即ち、 図 1 2 に示した P ATや PMTを用いないでも、 光ディスク 1 00から多重記録された 中から所望のエレメンタリース トリームを再生可能となる。
尚、 このような AU 1 3 2及ぴ PU 3 0 2を夫々定義する、 AU情報 1 3 2 1 及び PU情報 3 0 2 Iのより具体的なデータ構成については、 後に詳述する。 ここで実際に再生されるエレメンタリース トリームは、 PU情報 30 2から、
エレメンタリース トリームのパケッ ト I D (図 1 2参照) である E S— P I Dに よって特定或いは指定される。 同時に、 再生の開始時間及び終了時間を示す情報 が、 エレメンタ リース ト リームのア ドレス情報に変換されることにより、 特定ェ レメンタリース ト リームの特定領域 (或いは特定時間範囲) におけるコンテンツ が再生されることになる。
このようにして論理一オブジェク ト関連付け階層 4 0 2では、 各アイテム 2 0 4に係る論理ァドレスから各 P U 3 0 2に係る物理ァドレスへのァドレス変換が 実行される。
続いて、 ォブジェク ト階層 4 0 3は、 実際の T Sオブジェク トデータ 1 4 0 d を再生するための物理的な階層である。 オブジェク ト階層 4 0 3には、 T Sォプ 'ジェク トデータ 1 4 0 が、 オブジェク トデータファイル 1 4 0 (図 3参照) 内 に記述されている。 より具体的には、 複数のエレメンタリース ト リーム ( E S ) を構成する T Sパケッ ト 1 4 6が時刻毎に多重化されており、 これらが時間軸に 沿って配列されることにより、 複数のエレメンタリース トリームが構成されてい る (図 1 1参照)。 そして、 各時刻で多重化された複数の T Sバケツ トは、 エレメ ンタリース ト リーム毎に、 論理一才ブジェク ト関連付け階層 4 0 2で特定される P U 3 0 2に対応付けられている。 尚、 複数の P U 3 0 2と、 一つのエレメンタ リース トリ一ムとを関連付けること (例えば、 切り替え可能な複数の番組間或い は複数のプログラム間で、 同一のオーディオデータに係るエレメンタリース トリ ームを共通で利用したり、 同一のサブピクチャデータに係るエレメンタリース ト リームを共通で利用すること) も可能である。
このようにオブジェク ト階層 4 0 3では、 論理一ォブジェク ト関連付け階層 4 0 2における変換により得られた物理ァドレスを用いての、 実際のオブジェク ト データの再生が実行される。
以上のように図 2 9に示した三つの階層により、 光ディスク 1 0 0に対する再 生時におけるアクセスが実行される。
(各情報ファイルの構造)
次に図 3 0から図 3 6を参照して、 本実施例の光ディスク 1 0 0上に構築され る各種情報ファイル、 即ち図 3を参照して説明したディスク情報ファイル 1 1 0
及びプレイ リス ト情報ファイル 1 2 0におけるデータ構造の具体例について説明 する。 尚、 オブジェク ト情報ファイル 1 3 0については、 既に図 2 5を参照して 説明した通りである。
図 3 0から図 3 6を参照して、 これらのファイルの具体例における各構成要素 及ぴ構成要素間の階層構造について説明する。 ここに、 図 3 0から図 3 6は、 こ れらのファイルの階層構造を模式的に示す概念図である。 尚、 図 3 0から図 3 6 において、 既に図 3から図 9等を参照して説明したファイル、 データ或いは情報 等と同様のものには同様の参照符号を付し、 それらの説明は適宜省略する。 先ず、 図 3 0に示すように、 本具体例に係る 「タイ トル情報セッ ト」 は、 図 3 等に示したディスク情報ファイル 1 1 0及びプレイ リス ト情報ファイル 1 2 0を 含んでなる情報セッ トである。
タイ トル情報セッ トは、 一つのディスクヘッダ 1 1 2 x、 複数のタイ トル情報 2 0 0 (タイ トル情報 # 1、 ···、 # n )、 複数のプレイ (P ) リス トセッ ト 1 2 6 S ( P リス トセッ ト # 1、 '··、 # n ) 及びその他の情報から構成されている。
( 1 ) ディスクヘッダ :
先ず図 3 0に示したタイ トル情報セッ トのうち、 ディスクヘッダ 1 1 2 Xにつ いて、 図 3 0及び図 3 1を参照して説明する。
図 3 0において、 ディスクヘッダ 1 1 2 Xは、 同図中で右上段に分岐する形で 示されており、 同図中で上から順に、 図 3に示したディスク総合情報 1 1 2に対 応する情報として、 バージョン番号、 タイ トル総数、 タイ トル情報総数、 プレイ ( P ) リストセッ ト総数等の各種情報用の複数フィールドを有する。 ディスクへ ッダ 1 1 2 Xは、 図 3に示したタイ トルボインタ 1 1 4— 1に対応する情報用の テーブルと して、 タイ トル開始ア ドレステーブルを有しており、 図 3に示したプ レイ リス トセッ トポインタ 1 2 4に対応する情報用のテーブルと して、 プレイ ( P )リス トセッ ト開始ァドレステーブルを有する。ディスクヘッダ 1 1 2 Xは、 各タイ トルセッ トの属性を示すタイ トルセッ ト属性を示す情報用のフィールドを 有する。 更にディスクヘッダ 1 1 2 Xは、 タイ トルテーブル 1 1 2 X t t及ぴプ レイリス トセッ トテーブル 1 1 2 X p tを有する。
このように複数のフィ一ルド及ぴ複数のテープルを有するディスクヘッダ 1 1
2 xは、 ディスク上記録領域全域の複数のタイ トルを統括的に管理するためのも のである。
ここに、 「バージョン番号」 は、 当該規格におけるパージヨン番号であり、 例え ば I S O 6 4 6によれば、 コード " 0 0 7 0 " とされる。 「タイ トル総数」 は、 デ イスク上記録領域全域のタイ トルの総数であり、 「タイ トル情報総数」 は、デイス ク上記録領域全域のタイ トル情報の総数である。 「プレイ リス トセッ ト総数」 は、 ディスク上記録領域全域のプレイ リス トセッ トの総数であり、 「タイ トル開始ァ ドレステ一プル」 は、 タイ トルセッ トの先頭からの相対的なバイ ト番号として、 各タイ トルの開始ア ドレスを示す。 このバイ ト番号は、 例えば 0からカウントさ れる。 「プレイ リス トセッ ト開始ア ドレステーブル」 は、 タイ トルセッ トの先頭か らの相対的なバイ ト番号として、 各プレイ リス トセッ トの開始ァ ドレスを示す。 このバイ ト番号は、 例えば 0からカウントされる。 「タイ トルセッ ト属性」 は、 例 えばタイ トルセッ トのデータ長さ、タイ トルセッ トで用いる文字の種類(日本語、 英語など)、 タイ トルセッ トの名称等のタイ トルセッ トの属性を示す。
図 3 1において、 タイ トルテーブル 1 1 2 X t tは、 同図中で右上段に分岐す る形で示されており、 同図中で上から順に、 複数のタイ トルメニュー開始アドレ ス情報 # 1 、 ...、 # n及び複数のタイ トルコンテンツ開始ァ ドレス情報 # 1 、 · ·-、 # nを、 番号別に対をなす形式で記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「タイ トルメニュー開始ァドレス」 は、 タイ トルセッ トの先頭からの相 対的なバイ ト番号として、 各タイ トルメニューを含むタイ トル情報の開始アドレ スを示す。 このバイ ト番号は、 例えば 0からカウントされる。 タイ トルメニュー 開始ア ドレス " 0 " は、 ディスク全体に関するメ -ユーであるディスクメニュー に割り当てられる。 「タイ トルコンテンツ開始ァドレス J は、 タイ トルセッ トの先 頭からの相対的なバイ ト番号として、 各コンテンツタイ トルを含むタイ トル情報 の開始ア ドレスを示す。 ここに 「コンテンツタイ トル」 とは、 各タイ トルのコン テンッを示すタイ トルである。このバイ ト番号は、例えば 0から力ゥントされる。 タイ トルコンテンツ開始ア ドレス " 0 " は、 例えばタイ トル再生初期に無条件に 再生されるファース トプレイタイ トルに割り当てられる。
図 3 1において、 プレイ リス トセッ トテーブル 1 1 2 X p tは、 同図中で右下
段に分岐する形で示されており、 複数のプレイ (P) リス トセッ ト開始アドレス # 1、 ···、 #mを記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「プレイ リス トセッ ト開始ァ ドレス」 は、 タイ トルセッ トの先頭からの 相対的なバイ ト番号として、 各プレイ リス トセッ トの開始ァ ドレスを示す。 この バイ ト番号は、 例えば 0からカウントされる。
(2) タイ トル情報:
次に図 3 0に示したタイ トル情報セッ トのうち、タイ トル情報 2 00について、 図 3 0及び図 3 2を参照して説明する。
図 3 0において、 タイ トル情報 20 0は、 同図中で右中段に分岐する形で示さ れており、 同図中で上から順に、 図 4に示したタイ トル総合情報 2 0 0— 1に対 応するタイ トルェレメントの総数を示す情報 2 00— 1 Xを記録するためのフィ ールドを有し、 更に、 複数のタイ トルエレメント 2 00— 2 (タイ トルエレメン ト # 1、 ·'■、 # k) 及ぴその他の情報 200— 5を記録するための複数フィール ドを有する。
ここに、 「タイ トルエレメント総数」 は、 当該タイ トル情報に含まれるタイ トル エレメ ントの総数を示す。
図 3 2において、 各タイ トルエレメン ト 2 00— 2は、 同図中で右に分岐する 形で示されており、 同図中で上から順に、 "プレイリス トセッ ト番号" が記述され るポインタ 2 00 P T、 候補総数、 適用可能な一又は複数のプレイ (P) リス ト 番号 (即ち、 Pリス ト # 1、 ·'·、 # k) が記述される Pリス ト識別情報 2 O O P Nを記録するための複数フィールドを有する。 更に、 Pリス トプリ コマンド 2 0 0 PR、 P リス トポス トコマンド 200 P S及び、 次に再生されるべきタイ トル エレメントを示すネクス ト情報 2 0 0— 6 N等を記録するための複数フィールド を有する-。 尚、 タイ トルエレメント 20 0— 2中のその他の情報とは、 例えば、 シーケンシャル型や分岐型等のタイ トルの種類等の各タイ トルエレメントに関す る情報である。
ここに、 「プレイ リス トセッ ト番号が記述されるボインタ 2 0 0 P T」 は、 プレ イ リス トセッ トの I D (識別) 番号を示すボインタである。 「候捕総数」 は、 当該 ポインタ 2 00 PTにより指定されるプレイリス トセッ ト中においてタイ トルェ
レメ ン トの選択候補となりえるプレイ リ ス トの総数を示す。 「P リス ト識別情報 2 ◦ 0 P N」は、かかる選択候捕となりえる一又は複数のプレイ リス トの I D (識 別) 番号を示す。 かかる Pリス ト識別情報 2 0 0 P Nを設けたことにより、 一つ のプレイ リス トセッ ト中に異なるタイ トル再生のために選択候補となるプレイ リ ス トを含ませることができ、 一つのプレイリス トセッ トを異なるタイ トルエレメ ントで兼用することが可能となる。 一方、 「P リス トプリコマンド 2 0 0 P RJ、
「P リス トポス トコマンド 2 0 0 P S」 及ぴ 「ネクス ト情報 2 0 0— 6 N」 等に ついては、 前述の通りである。
( 3) プレイ リ ス トセッ ト :
次に図 3 0に示したタイ トル情報セッ トのうち、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 S について、 図 3 0及び図 3 3から図 3 6を参照して説明する。
図 3 0において、 プレイリス トセッ ト 1 2 6 Sは、 同図中で右下段に分岐する 形で示されており、 同図中で上から順に、 図 5に示したプレイ リス トセッ ト総合 情報 1 2 6— 1に対応する情報として、 プレイ (P) リスト総数及び複数のプレ イ リス ト (P L) プレゼンテーショ ン (P Lプレゼンテーショ ン # 1、 ··'、 # i ) を含んでなる情報 1 2 6— 1 Xを記録するためのフィールドを有する。 更に、 プ レイ リス トセッ ト 1 2 6 Sは、 複数のプレイ (P) リス ト 1 2 6 (即ち、 P リス ト # 1、 ··.、 # i )、 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3及びその他の情報 1 2 6— を記録するための複数フィ一ルドを有する。
ここに、 「プレイ リス ト総数」 は、 当該プレイ リス トセッ ト中のプレイ リス トの 総数を示す。 P Lプレゼンテーション # 1、 '·'、 # i は夫々 P リス ト # 1、 ··ヽ # i に対応する属性情報であり、 図 2 3に示される属性情報に相当する。
図 3 3に示されるように、 各 P Lプレゼンテーショ ン 1 2 6— l x i は、 同図 中で右上段へ分岐する形で示されており、 同図中で上から順に、 ビデオコーデッ ク、 ビデオ解像度、 ビデオアスペク ト比、 ビデオフレームレー ト、 オーディオチ ャネル割当等を示す情報を記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「ビデオコーデック」 は、 当該プレイリス トセッ トに係る映像情報記録 時に使用され、 よってその再生時に使用すべきビデオコ一デックの種類を示す。 「ビデオ解像度」 は、 当該プレイ リス トセッ トのうちメインパス (即ち、 主映像
を提供するビデオス トリーム) に対応するプレイリス トに係る映像情報記録時に 使用されたビデオ解像度を示す。 「ビデオアスぺク ト比」 は、 当該プレイリス トセ ッ トのうちメインパスに対応するプレイ リス トに係る映像情報記録時に使用され たビデオアスぺク ト比を示す。 「ビデオフレームレート」 は、 当該プレイ リス トセ ッ トのうちメインパスに対応するプレイリス トに係る映像情報記録時に使用され たビデオフレームレ一トを示す。 「オーディオチャネル割当」 は、 当該プレイ リス トセッ トのうちメインパスに対応するプレイ リス トに係る音声情報記録時に使用 されたオーディォチャネルの割当を示す。
図 3 3において、 各プレイ リス ト 1 2 6は、 同図中で右中段へ分岐する形で示 されており、 同図中で上から順に、 当該プレイ リス ト 1 26のデータ長さを示す 情報、 プレイ リス トヘッダ、 複数のプレイ リ ス トエレメント 1 2 6— 2 (即ち、 Pリス トエレメント # 1、 .·.、 # i ) 等を記録するための複数フィールドを有す る。
ここに、 プレイ リストの 「長さ」 は、 次に続くプレイリス トの長さをバイ ト数 で示す。 これは、 「長さ」 フィールド自体を含まないデータ長さを示す。 「プレイ リス トヘッダ」は、当該プレイ リス トに含まれるプレイ リ ス トエレメ ン トの総数、 当該プレイ リス トの再生時間、 当該プレイリス トの名称等の情報を示す。
更に図 3 4において、 各プレイ リス トエレメント 1 2 6— 2は、 同図中で右へ 分岐する形で示されており、 同図中で上から順に、 マスタープレイ (P) アイテ ムについてのアイテム番号を示すポインタ 1 2 6 P T、 サブパス総数、 複数のサ ブパス情報 1 2 6— 2 s u b (即ち、 サブパス情報 # 1、 ..·、 # k)、 ネクス ト情 報 1 2 6— 6 N、 プレイ (P) アイテムについてのプリ コマンド 1 2 6 P R、 プ レイ (P) アイテムについてのポス トコマンド 1 2 6 P S及びその他の情報 1 2 6― 6等を記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「ポインタ 1 2 6 PT」、 「プリ コマンド 1 2 6 P R」 及び 「ポス トコマ ンド 1 2 6 P S」 については、 前述の通りである。 また、 「サブパス総数」 は、 当 該プレイ リス トエレメント内に存在するサブパスの総数を示す。 「ネクス ト情報 1 2 6— 6 N」 は、 次に再生されるべきプレイ リス トエレメントを示す。
更に図 3 5において、 各サブパス情報 1 2 6— 2 s u bは、 同図中で中央へ向
かって右へ分岐する形で示されており、 同図中で上から順に、 サブパスタイプ及 びスレーブプレイ (P) アイテム総数、 並びに複数のスレーブプレイ (P) アイ テム情報 1 2 6— s u b P T (即ち、 スレーブ Pアイテム情報 1、 ··'、 # k ) を 記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「サブパスタイプ」は、各種メニュー表示などサブパスによって如何な る表示が行われるかを示す。 「スレーブ Pアイテム総数」 は、 当該サブパスにおけ るスレーブプレイアイテムの総数を示す。
そして、 各スレーププレイ (P) アイテム情報 1 2 6— s u b P Tは、 同図中 で中央から右端へ向かって分岐する形で示されており、 同図中で上から順に、 ス レーププレイ (P) アイテム番号及びマスタープレイ (P) アイテムのスタート P T Sを記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「スレーブ Pアイテム番号」 は、 当該サブパスにおけるプレイアイテム の I D (識別) 番号を示す。 「マスタープレイアイテムのスタート P T S (プレゼ ンテーシヨンタイムスタンプ)」 は、マスタープレイアイテムの再生時間軸上にお ける当該スレーブアイテムの再生時刻を示す。
他方で、 図 3 3において、 アイテム定義テ一プル 1 2 6— 3は、 同図中で右下 段へ分岐する形で示さ'れており、 同図中で上から順に、 プレイ (P) アイテムの 総数、 複数のプレイ (P) アイテム 2 0 4 (即ち、 Pアイテム # 1、 ··'、 # n) 等を記録するための複数フィールドを有する。
ここに、 「プレイアイテムの総数」 は、 当該アイテム定義テーブルにおけるアイ テム 2 0 4の総数を示す。
図 3 6において、 各アイテム 2 0 4は、 同図中で中央へ向かって右上側へ分岐 する形で示されており、 同図中で上から順に、 プレイ (P) アイテム種類、 ス ト リームオブジェク トプレイ (P) アイテム 2 0 4 - stream 等を記録するための複 数フィールドを有する。
ここに、 「プレイ (P) アイテム種類」 は、 当該プレイアイテムの種類を示す。 例えば、動画用のス ト リームオブジェク トのためのアイテムであれば、コード" 0 O h" とされ、 静止画用のオブジェク トのためのアイテムであれば、 コード " 1 O h" とされ、 各種メニュー用のォプジ タ トのためのアイテムであれば、 コー
ド " 20 h " とされる。
更に、 ス トリームオブジェク トプレイ (P) アイテム 2 04- stream は、 同図 中で中央から右端へ向かって分岐する形で示されており、 同図中で上から順に、 各プレイアイテムに係る、 E S (エレメンタ リース ト リーム)ィンデックス番号、 I Nタイム ( I Nポイント)、 OUTタイム (OUTポイント) 等を示す情報を有 する。
ここに、 「E Sインデックス番号」 は、 I Nタイム及ぴ OUTタイムが適用され るエレメンタリース ト リームの I D (識別) 番号及び種類を示す。 また、 「 I Nタ ィム ( I Nポイント)」 及び 「〇UTタイム (OUTポイント)」 については、 前 述の通りであり、 例えば 9 0 k H zの時間ベースで、 当該アイテムの再生時刻及 ぴ終了時刻が記述される。
尚、 図 3 6において、 アイテム定義テーブル 1 2 6— 3は、 このようなス トリ ームオブジェク ト用、 即ち動画用のアイテム 204に代えて、 静止画ォブジェク ト用のアイテム 2 04- still を含んでもよい。 この場合には、 アイテム 2 0 4 -stillは、 プレイアイテムの種類を示す情報、 静止画オブジェク トプレイ (P) アイテム等を有する。
尚、 以上説明したタイ トル情報セッ トにおける各々のデータ量は、 固定バイ ト であってもよいし、 可変バイ トであってもよい。 更に各フィールドは、 必要な個 数分の各テーブルを追加可能な構造を有してもよい。
ここで図 30から図 3 6を参照して説明した一具体例の如きデータ構造を有す る光ディスク 1 0 0を再生する際の各種ファイル等の再生順序について説明を加 える。
先ず、 図 3 0に示したタイ トル情報セッ トのうち、 ディスクヘッダ 1 1 2 X力 S 再生される。 その一貫として図 3 1に示したタイ トルテーブル 1 1 2 X t tが再 生され、 そのうちタイ トルメニュー開始ア ドレス又はタイ トルコンテンツ開始ァ ドレスが取得される。
次に、 この取得されたアドレス情報に従って、 図 3 0に示したタイ トル情報 2 00の再生が開始される。 より具体的には、 図 3 2に示したタイ トルエレメン ト 20 0— 2の再生が行われ、 プレイリス トセッ ト番号が取得される。 更に、 プレ
イ リス ト # 1〜# kへのポインタ 2 0 0 P Tが取得される。 尚、 ポインタ 2 0 0 Ρ Τによってプレイ リス ト 1 2 6を指定する構成を採ることで、 前にタイ トルェ レメント 2 0 0— 2の再生により特定されたプレイ リス トセッ ト内にある複数の プレイリス トを、 複数のタイ トル間で共用可能となる。
次に、 図 3 1に示したプレイ リス トセッ トテーブル 1 1 2 X p tが再生され、 プレイ リス トセッ ト開始ア ドレスが取得される。 これに基づいて、 図 3 3に示し たプレイ リ ス トセッ ト 1 2 6 Sの再生が開始され、 先ず P Lプレゼンテーショ ン 1 2 6 - 1 X iが再生される。
次に、 要求機能情報の一例たる P Lプレゼンテーション 1 2 6— l x i と、 当 該光ディスク 1 0 0を再生中の情報再生システムの再生機能 (即ち、 ビデオパー フォ一マンス、 オーディオパ一フォーマンス等) とが比較されることで、 図 3 3 に示したプレイ リストセッ ト 1 2 6 S中から、 最適なプレイ リスト 1 2 6がーつ 選択される。
次に、この選択されたプレイ リス ト 1 2 6の再生が行われる。より具体的には、 図 3 4に示したプレイ リス トエレメント 1 2 6— 2の再生が行われる。 この際、 先ずプリコマンド 1 2 6 P Rが実行され、 続いて、 図 3 5に示したマスター Pァ ィテム番号が取得され、 図 3 6に示したアイテム定義テーブルが参照されること で、 該当するアイテム 2 0 4が再生される。 このアイテム 2 0 4の再生は、 実際 には、 ス トリームォブジェク ト Pアイテム 2 0 4 -stream を再生することで得ら れる E Sインデックス番号、 I Nタイム及び O U Tタイムに従って、 該当する T Sオブジェク トを再生することで行われる (図 2 5参照)。 その後、 図 3 4に示し たボス トコマンド 1 2 6 P Sが実行され、 更に、 ネクス ト情報 1 2 6— 6 Nに従 つて、 次に再生すべきプレイリス トエレメントの指定が行われて、 その再生が同 様に繰り返して行われる。
以上図 1から図 3 6を参照して詳細に説明したように、 本実施例によれば、 ィ ンタ一リーブを用いることなく、 シームレスなアングル切替処理が可能となる。 尚、 上述の実施例では、 情報記録媒体の一例として光ディスク 1 0 0並びに情 報再生記録装置の一例として光ディスク 1 0 0に係るレコーダ又はプレーヤにつ いて説明したが、 本発明は、 光ディスク並びにそのレコーダ又はプレーヤに限ら
れるものではなく、 他の高密度記録或いは高転送レート対応の各種情報記録媒体 並びにそのレコーダ又はプレーヤにも適用可能である。
本発明は、 上述した実施例に限られるものではなく、 請求の範囲及び明細書全 体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、 そのような変更を伴なう情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及 び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログ ラム、 並びに制御信号を含むデータ構造もまた本発明の技術的範囲に含まれるも のである。 産業上の利用可能性
本発明に係る情報記録媒体、 情報記録装置及び方法、 情報再生装置及び方法、 情報記録再生装置及び方法、 記録又は再生制御用のコンピュータプログラム、 並 びに制御信号を含むデータ構造は、 例えば、 民生用或いは業務用の、 主映像、 音 声、 副映像等の各種情報を高密度に記録可能な D V D等の高密度光ディスクに利 用可能であり、 更に D V Dプレーヤ、 D V Dレコーダ等にも利用可能である。 ま た、 例えば民生用或いは業務用の各種コンピュータ機器に搭載される又は各種コ ンピュータ機器に接続可能な、 情報記録媒体、 情報記録再生装置等にも利用可能 である。