JPWO2007105513A1 - 赤熱コークス受骸装置 - Google Patents
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Abstract
Description
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き正面図、図2は同赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き側面図、図3は同赤熱コークス受骸装置の底面図、図4はバケット台車から赤熱コークス受骸装置の吊り上げを開始した際の状態を示す正面図、図5は同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き正面図、図6は同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き側面図である。
発明が解決しようとする課題
[0005]
しかしながら、特許文献1に記載された赤熱コークスの受骸装置では、搬送バケットを吊りフレーム機構と一緒に旋回させると、搬送バケットを単独で旋回させる場合に比較して必要旋回半径が大きくなり、コークス炉前のバケット受骸スペースを広く確保すると共に、旋回に必要な駆動用動力も大きくしなければならないという問題が生じるので、赤熱コークスの受骸時に搬送バケットのみの旋回が可能なように、搬送バケットと吊りフレーム機構を分離し、更に吊りフレーム機構を2分割して両側から搬送バケットを挟んで吊り上げる構造にしているが、吊りフレーム機構を2分割することにより吊りフレーム機構としての強度が低下し、更に、搬送バケットを安定して保持することも困難になるという問題が生じる。そこで、吊りフレーム機構に搬送バケットを吊りローラ4箇所で保持する外枠部を設け、旋回時には搬送バケットと外枠部を分離可能にしたものも使用されているが、搬送バケットの外周側に外枠部を配置するためのスペースが必要になり、小型コークス炉のように、コークス炉前のバケット受骸スペースの幅が狭く、高さも低い場合では、外枠部とコークス炉の外壁とが干渉して、外枠部を備えた吊りフレーム機構を外周側に配置した搬送バケットを使用することができないという問題が生じている。
[0006]
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、搬送バケットをバケット台車に載せて搬送バケットのみを旋回させながらコークス炉から赤熱コークスを受骸でき小型コークス炉にも適用可能な赤熱コークス受骸装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0007]
前記目的に沿う本発明に係る赤熱コークス受骸装置は、底部に排出ゲートを備え下側にコニカル部を有するコークスの搬送バケットと、該搬送バケットを囲む保持部を備え、該搬送バケットの吊り上げ機能並びに該搬送バケットの前記排出ゲートの開閉機能を備えた吊りフレーム機構と、を有し、バケット吊り上げ時に前記吊上げ機構により、前記搬送バケットの排出ゲートを閉めると共に、搬送バケットを持ち上げ、バケット台車に搭載時に前記搬送バケットが前記吊りフレーム機構とは独立して回転駆動可能とし、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置した時に前記搬送バケットの排出ゲートが所定の開度で開くようにしてなる赤熱コークス受骸装置において、
前記搬送バケットの保持部を、搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部とすると共に、該外枠部を前記コニカル部に収め、前記外枠部の短辺の長さを前記搬送バケットの最大径と同一または小さくし、該外枠部の短辺両側に前記吊りフレーム機構を設けたことを特徴とする。
[0008]
[0009]
本発明に係る赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部に、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に設置した場合には前記排出ゲートを下方に開け、また、排出ゲートを上方に押し上げて閉止するための吊ローラを直接設けると共に、該排出ゲート側面に該吊ローラが係合するための扉掛止部材を設け、排出ゲート開閉時の吊ローラの移動軌跡に合わせて扉掛止部材を吊ローラが扉掛止部材内を滑り移動出来る構造とすることで排出ゲートの開閉を可能とすることが好ましい。
[0010]
発明の効果
[0011]
請求項1〜2記載の赤熱コークス受骸装置においては、搬送バケットの保持部を、搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部とすると共に、該外枠部を前記コニカル部に収め、前記外枠部の短辺の長さを前記搬送バケットの最大径と同一または小さくし、該外枠部の短辺両側に前記吊りフレーム機構を設けたので、搬送バケットの外周側に外枠部を配置しても、左右外枠部の外寸法を搬送バケットの外寸法以下にすることが可能になる。その結果、小型コークス炉においても、搬送バケットをバケット台車に載せて旋回させながらコークス炉から赤熱コークスを受骸することが可能になる。
[0012]
特に、請求項1記載の赤熱コークス受骸装置においては、前記外枠部の短辺の長さを搬送バケットの最大径と同一又は小さくしたので、コークス炉前のバケット受骸スペースの幅が狭く、高さも低い小型コークス炉であっても、搬送バケット単体が装入できるスペースさえあれば、赤熱コークス受骸装置を適用することが可能になる。
[0013]
請求項2記載の赤熱コークス受骸装置においては、外枠部に排出ゲート開閉用の吊りローラを直接設けると共に、該排出ゲート側面に該吊ローラが係合するための扉掛止部材を設け、排出ゲート開閉時の吊ローラの移動軌跡に合わせて扉掛止部材を吊ローラが扉掛止部材内を滑り移動出来る構造とすることで排出ゲートの開閉を可
能としたので、搬送バケットに対して外枠部を相対的に下降又は上昇させることで吊りローラを下降又は上昇させることができ、排出ゲートの開閉を行なうことが可能になる。その結果、排出ゲートの開閉機能を簡単に構成することが可能になり、赤熱コークス受骸装置の製作コストを低減できる。
[0014]
図面の簡単な説明
[0015]
[図1]本発明の一実施の形態に係る赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き正面図である。
[図2]同赤熱コークス受骸装置の一部切り欠き側面図である。
[図3]同赤熱コークス受骸装置の底面図である。
[図4]バケット台車から赤熱コークス受骸装置の吊り上げを開始した際の状態を示す正面図である。
[図5]同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き正面図である。
[図6]同赤熱コークス受骸装置から赤熱コークスをコークス乾式消火設備のコークス装入ホッパーに排出する際の状態を示す一部切り欠き側面図である。
[図7]従来の赤熱コークス受骸装置の構成を示す図である。
符号の説明
[0016]
10:赤熱コークス受骸装置、11:排出ゲート、12:コニカル部、13:搬送バケット、14:外枠部、15:吊りフレーム機構、16:つば部、17:胴部、18、19:扉、20:回動用腕部、21:取付け部材、22:ピン、23、24:第1の把持部材、25、26:第2の把持部材、27:連結部材、28、29:柱部材、30、31:梁部材、32:枠体、33:クレーン吊りフック、34:掛止ピン、35:吊り金具、36:昇降ガイドローラ、37:補強部材、38:扉掛止部材、39:凹部、40:吊りローラ、41:コークス装入ホッパー、42:装入ホッパー受台、43:バケット受座、44:バケット台車、45:回転テーブル、46:走行路、47:レール、
Claims (4)
- 底部に排出ゲートを備え下側にコニカル部を有するコークスの搬送バケットと、該搬送バケットのコニカル部を囲む外枠部を備え、該搬送バケットの吊り上げ機能並びに該搬送バケットの前記排出ゲートの開閉機能を備えた吊りフレーム機構と、を有し、バケット吊り上げ時に前記吊上げ機構の吊りローラが扉掛止部材の凹部に進入して搬送バケットを持ち上げ、且つ、バケット台車に搭載時に前記吊りフレーム機構との吊りローラが凹部から離れて前記搬送バケットが前記吊りフレーム機構とは独立して回転駆動可能な赤熱コークス受骸装置であって、前記搬送バケットの左右両側に位置する前記吊りフレーム機構の外枠部を前記コニカル部に収めたことを特徴とする赤熱コークス受骸装置。
- 請求項1記載の赤熱コークス受骸装置において、前記コニカル部に収められる前記左右外枠部の外寸法を前記搬送バケットの最大径と同一又は小さくしたことを特徴とする赤熱コークス受骸装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部に、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置した場合には前記排出ゲートを下方に開け、また、排出ゲートを上方に押し上げて閉止する為の吊りローラを直接取付けたことを特徴とする赤熱コークス受骸装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の赤熱コークス受骸装置において、前記外枠部は、コニカル部の高さ方向に上下移動可能であり、排出ゲートを押し上げてコニカル部下面に当接しコークス排出用開口部を閉止させる上昇位置、前記搬送バケットをコークス装入ホッパー上に載置したときに所定の開度で排出ゲートが開くように支持する第1の下降位置、及び、バケット台車に搭載したときに排出ゲートから離れる第2の下降位置に移動することを特徴とする赤熱コークス受骸装置。
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