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JPWO2004087596A1 - 光学ガラス - Google Patents

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JPWO2004087596A1 JP2005504232A JP2005504232A JPWO2004087596A1 JP WO2004087596 A1 JPWO2004087596 A1 JP WO2004087596A1 JP 2005504232 A JP2005504232 A JP 2005504232A JP 2005504232 A JP2005504232 A JP 2005504232A JP WO2004087596 A1 JPWO2004087596 A1 JP WO2004087596A1
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海彦 森
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    • C03C3/064Glass compositions containing silica with less than 40% silica by weight containing boron
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Abstract

ガラス組成として、重量%で、SiO2:1〜10%、B2O3:16〜28%、ただし、SiO2+B2O3:18〜32%、Li2O:0.5〜3%、ZnO:15〜30%、La2O3:20〜35%、Y2O3:2〜12%、Yb2O3:0.05〜7%、WO3:4〜17%を含有する光学ガラスである。

Description

本発明は光学ガラスに関する。更に詳しくは、高屈折率で低分散の光学特性を有し、モールドプレス成形に適し、且つ耐失透性に優れた光学ガラスに関する。
近年、光学機器の小型軽量化が著しく進展している中で、非球面レンズが多く用いられるようになってきている。非球面レンズは色収差以外の収差の補正が容易であり、レンズの枚数を少なくし、機器をコンパクトにすることができる。
この非球面レンズは、最近では精密モールドプレス成形法で多く製造されている。ガラスのプリフォームを加熱軟化させ、成形型で加圧成形して所望形状の非球面レンズ成形品を得る。
前記プリフォームを得る方法は、一般に2種類ある。その1つは、ガラスブロック或いは棒材等から切り出して球状加工する方法である。もう1つは、ガラス融液をノズル先端から滴下して球状のガラスプリフォームを得る方法である。
前記精密モールドプレス成形によりガラス成形品を得るためには、プリフォームをガラス屈伏点(At)以上で加圧成形することが必要である。ここで、プリフォームのガラス屈伏点(At)が高ければ高い程、使用される金型は高温にさらされ、金型表面が酸化等により劣化し易く、低コスト、大量生産が実現できなくなる。
このため、プリフォームを構成する光学ガラスは、所望の光学特性、耐失透性等を満足しつつ、ガラス屈伏点(At)を低くすることが望まれる。
一方、非球面レンズに用いられるガラスは、その用途に応じて種々の光学特性を有するものが求められている。が、中でも高屈折率で且つ低分散である光学特性を有するものの要求が高まっている。
前記のような高屈折率で低分散の光学特性の要求に応える従来の光学ガラスとしてはホウ酸ランタン系が代表的であり、例えば特開昭48−59116号、特開昭60−221338号、特開平8−26765号、特開2002−12443号等に係る発明が提案されている。
ところが上記特開昭48−59116号発明等に示された従来のホウ酸ランタン系ガラスでは、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低いという利点を有する一方、耐失透性に劣るという問題があり、精密モールドプレス成形による成形を行うと製品が失透し易くなる(曇ってしまう)という問題があった。特に上記の滴下法では、プリフォームを製造することができないという問題があった。
そこで本発明は上記した従来における光学ガラスの欠点を解消し、高屈折率で低分散の光学特性を有すると共に、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低く、従って精密モールドプレス成形に適して成形がより容易に且つより低コストで行うことができ、しかも耐失透性に優れた光学ガラスの提供を課題とする。
上記課題を解決するため、本発明者は種々鋭意研究を重ねた結果、特定のガラス成分の組成を有する光学ガラスにおいて、所望の高屈折率、低分散の光学特性を有し、ガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)が低く、しかも耐失透性にも優れたものを得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち本発明の光学ガラスは、ガラス組成として、重量%で、SiO:1〜10%、B:16〜28%、ただし、SiO+B:18〜32%、LiO:0.5〜3%、ZnO:15〜30%、La:20〜35%、Y:2〜12%、Yb:0.05〜7%、WO:4〜17%を含有することを第1の特徴としている。
上記第1の特徴による光学ガラスによれば、そこに示されたガラス組成とすることで、ガラスの屈折率(n)が1.74〜1.82、アッベ数(v)が40〜46、ガラス転移温度(Tg)が535℃以下、及びガラス屈伏点(At)が575℃以下になる。
よって高屈折率で且つ低分散の光学特性を有すると共に、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低く、従って精密モールドプレス成形に適して成形がより容易に且つより低コストで行え、しかも耐失透性にも優れた光学ガラスの提供が可能となる。
次に本発明の光学ガラスは、ガラス組成として、重量%で、SiO:1〜9%、B:16〜28%、ただし、SiO+B:18〜32%、LiO:0.5〜3%、ZnO:15〜30%、La:20〜35%、Y:2〜12%、Yb:0.05〜7%、Gd:0〜10%、ただし、La+Y+Yb+Gd:25〜42%、WO:4〜17%、Nb:0〜8%、ZrO:0〜8%、SnO:0〜5%を含有することを第2の特徴としている。
上記第2の特徴による光学ガラスによれば、そこに示されたガラス組成とすることで、上記第1の特徴による光学ガラスの場合と同様に、ガラスの屈折率(n)が1.74〜1.82、アッベ数(v)が40〜46、ガラス転移温度(Tg)が535℃以下、及びガラス屈伏点(At)が575℃以下になる。
また第1の特徴による光学ガラスのガラス組成に対して、
Gdを第2の特徴において示された条件で含有させることで、ガラスの高屈折率、低分散の特性に良好に寄与させることができる。
またNbを第2の特徴において示された条件で含有させることで、ガラスの失透性を損なわないまま、高屈折率の特性に良好に寄与させることができる。
またZrOを第2の特徴において示された条件で含有させることで、ガラスの耐失透性に寄与すると同時に屈折率(n)を大きくすることができる。
更にSnOを第2の特徴において示された条件で含有させることで、高屈折率で且つ低分散の光学特性を調整することができる。また清澄(脱泡)剤として働く。
よって第2の特徴による光学ガラスによれば、高屈折率で且つ低分散の光学特性を有すると共に、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低く、従って精密モールドプレス成形に適して成形がより容易に且つより低コストで行え、しかも耐失透性にも優れた光学ガラスの提供が可能となる。
次に本発明の光学ガラスは、ガラス組成として、重量%で、SiO:1〜9%、B:17〜27%、ただし、SiO+B:18〜30%、LiO:1〜3%、ZnO:16〜29%、La:20〜33%、Y:2〜10%、Yb:0.05〜6%、Gd:0〜9%、ただし、La+Y+Yb+Gd:25〜40%、WO:5〜16%、Nb:0〜7%、ZrO:0〜7%、MgO:0〜8%、In:0〜10%、SnO:0〜5%、Ta:0〜10%を含有することを第3の特徴としている。
上記第3の特徴による光学ガラスによれば、そこに示されたガラス組成とすることで、上記第2の特徴による光学ガラスの場合と同様に、ガラスの屈折率(n)が1.74〜1.82、アッベ数(v)が40〜46、ガラス転移温度(Tg)が535℃以下、及びガラス屈伏点(At)が575℃以下になる。
また第2の特徴による光学ガラスのガラス組成に対して、
全般的に各組成の含有量の範囲をより限定された範囲とすることで、より良好な屈折率(n)、アッベ数(v)、ガラス転移温度(Tg)、及びガラス屈伏点(At)を確実に得ることが可能となる。
MgOを第3の特徴において示された条件で含有させることで、高屈折率で且つ低分散の光学特性を調整することができる。
またInを第3の特徴において示された条件で含有させることで、ガラス屈伏点(At)を低下させ、またガラスの屈折率(n)を大きくすることができる。
更にTaを第3の特徴において示された条件で含有させることで、ガラスの屈折率(n)を大きくすることができる。
よって第3の特徴による光学ガラスによれば、高屈折率で且つ低分散の光学特性を有すると共に、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低く、したがって精密モールドプレス成形に適して成形がより容易に且つより低コストで行え、しかも耐失透性にも優れた光学ガラスの提供が可能となる。
以上の本発明の光学ガラスによれば、そこに示されたガラス組成としたことで、ガラスの屈折率(n)を1.74〜1.82、アッベ数(v)を40〜46、ガラス転移温度(Tg)を535℃以下、及びガラス屈伏点(At)を575℃以下のホウ酸ランタン系の光学ガラスを提供することができる。
よってまた本発明の光学ガラスによれば、非球面レンズ等に適用して1枚又は少数のレンズによる高屈折率で且つ低分散の光学特性を有するコンパクトな光学系を設計することができ、光学機器の小型軽量化が可能となる。加えて、精密モールドプレス成形において、成形がより低温で容易に行え、且つ金型の劣化がより少なく、設備コスト、メンテナンスコストを十分に抑制することができ、更に耐失透性にも優れているので、滴下法でも透明性の良いプリフォームを製造でき、このプリフォームを更に成形することで高品質のレンズ製品を提供することができる。
本発明の光学ガラスについて、各成分の含有範囲の限定理由について、以下に説明する。なお成分組成は全て重量%で示す。
SiOの含有量は1〜10%とする。SiOはガラス網目構造形成成分であり、ガラスを失透に対して安定させるために必須の成分である。1%未満では耐失透性が不十分となる。一方、10%を超えると、ガラスの屈折率(n)が低下して、所望の高屈折率ガラスが得られなくなる。
SiOの含有量は、好ましくは1〜9%とするのがよい。
またSiOの含有量は、更に好ましくは1〜8%とするのがよい。
の含有量は16〜28%とする。Bはガラス網目構造形成成分であり、ガラスを失透に対して安定させるために必須の成分である。16%未満では耐失透性が不十分となり、28%を超えるとガラスの屈折率(n)が低下し、所望の高屈折率ガラスが得られなくなる。
の含有量は、好ましくは17〜27%とするのがよい。
またBの含有量は、更に好ましくは17〜26%とするのがよい。
SiOとBの含有量の合計は18〜32%とする。合計含有量が18%未満ではガラスの失透傾向が強くなり、ガラスを安定に製造することができなくなる。一方、合計含有量が32%を超えるとガラスの屈折率(n)が低下し、所望の高屈折率ガラスが得られなくなる。
SiOとBの含有量の合計は、好ましくは18〜30%とするのがよい。
LiOの含有量は0.5〜3%とする。LiOはガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)を低下させるために非常に有効な必須成分である。0.5%未満ではその効果が不十分である。一方、3%を超えると、ガラスの失透に対する安定性を低下させるので好ましくない。
LiOの含有量は、好ましくは1〜3%とするのがよい。
またLiOの含有量は、更に好ましくは1.5〜3%とするのがよい。
ZnOの含有量は15〜30%とする。ZnOはガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)を低下させると共に、ガラスの失透に対する安定性にも寄与する必須成分である。15%未満ではガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)を低下させることが難しい。一方、30%を超えるとガラスの失透に対する安定性が悪くなる。
ZnOの含有量は、好ましくは16〜29%とするのがよい。
またZnOの含有量は、更に好ましくは17〜28%とするのがよい。
Laの含有量は20〜35%とする。Laは高屈折率、低分散の光学特性に寄与すると共に、ガラスを失透に対して安定させるために有効な成分である。20%未満ではガラスの屈折率(n)が低下して、所望の高屈折率ガラスが得られなくなる。一方、35%を超えるとガラスの失透傾向が増大して好ましくない。
Laの含有量は、好ましくは20〜33%とするのがよい。
またLaの含有量は、更に好ましくは20〜32%とするのがよい。
の含有量は2〜12%とする。YもLaと同様に高屈折率、低分散の光学特性に寄与する。2%未満ではその効果が十分ではなく、12%を超えるとガラスの失透傾向が増大して好ましくない。
の含有量は、好ましくは2〜9%とするのがよい。
Ybの含有量は0.05〜7%とする。YbもLaと同様に高屈折率、低分散の光学特性に寄与する。0.05%未満では高屈折率、低分散の光学特性に対する寄与が不十分であり、7%を超えるとガラスの失透傾向が増大して好ましくない。
Ybの含有量は、好ましくは0.05〜6%とするのがよい。またより好ましくは0.05〜5%とするのがよい。
WOの含有量は4〜17%とする。WOはガラスを失透に対して安定させるために必須の成分である。4%未満では耐失透性が不十分となり、17%を超えるとガラスのアッベ数(v)が低下し、所望の高アッベ数を有するガラスが得られなくなる。
WOの含有量は、好ましくは5〜16%とするのがよい。
またWOの含有量は、更に好ましくは5〜15%とするのがよい。
Gdを含有させることができる。この場合、含有量は0〜10%とする。GdもLaと同様に高屈折率、低分散の光学特性に寄与する。10%を超えるとガラスの失透傾向が増大して好ましくない。
Gdの含有量は、好ましくは0〜9%とするのがよい。
La、Y、Yb、Gdを併用して用いる場合は、その合計含有量を25〜42%とすることができる。
La、Y、Yb、Gdを併用させることは、ガラスを失透に対して安定化させるのに有利である。この場合、これらの合計量が25%未満の場合はガラスの屈折率(n)が低下し、所望の高屈折率ガラスが得られなくなる。また42%を超えると、ガラスの失透に対する安定性が悪くなる。
La、Y、Yb、Gdの合計含有量は、好ましくは25〜40%とするのがよい。
Nbを含有させることができる。この場合Nbの含有量は0〜8%とする。
Nbは、WOの一部を置換して、その含有量を上記のような範囲に調整すると、ガラスの失透に対する安定性を損なわないまま目的とする光学性能が得られる。8%を超えるとガラスの失透に対する安定性が著しく損なわれる。
Nbの含有量は、好ましくは0〜7%とするのがよい。
ZrOを含有させることができる。この場合、ZrOの含有量は0〜8%とする。
ZrOはガラスの耐失透性に寄与すると同時に、ガラスの屈折率(n)を大きくする作用がある。8%を超えるとガラスの失透に対する安定性が悪くなる。
ZrOの含有量は、好ましくは0〜7%とするのがよい。
SnOを含有させることができる。この場合、SnOの含有量は0〜5%とする。
SnOは上記の範囲で適量を含有させることで、ガラスの光学特性を良好に調整し、また清澄剤として働く。
SnOの含有量は、好ましくは0〜3%とするのがよい。
MgOを含有させることができる。この場合、MgOの含有量は0〜8%とする。
MgOを上記の含有量の範囲で含有させることで、光学特性を調整することができる。
MgOの含有量は、好ましくは0〜6%とするのがよい。
Inを含有させることができる。この場合、Inの含有量は0〜10%とする。
Inはガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)を低下させ、またガラスの屈折率(n)を大きくする効果がある。10%を超えるとガラスの失透に対する安定性を低下させ、且つガラスのアッベ数(v)を小さくするため、10%以下の含有量とした。
Inの含有量は、好ましくは0〜8%とするのがよい。
Taを含有させることができる。この場合、Taの含有量は0〜10%とする。
Taはガラスの屈折率(n)を大きくする作用がある。一方、アッベ数(v)を小さくし、またガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)を上昇させる作用を有するため、上限を10%とした。
Taの含有量は、好ましくは0〜9%とするのがよい。
本発明の光学ガラスに用いる原料として、BについてはHBO、B等を用いることができ、他の成分についてはそれらの酸化物、炭酸塩、硝酸塩等を用いることができる。
これらの原料を所定の割合で混合し、これを1100〜1300℃の溶解炉に投入し、溶解、清澄、攪拌し、均質化した後、金型に流し込む等により、本発明のガラスを製造することができる。
本発明によるガラスは、ガラス屈伏点(At)が低く、本発明のガラスからなるプリフォームは、精密モールドプレス成形するのに適している。
前記プリフォームは、ガラスブロック又は棒材等から切り出してこれを球状加工したものや、ガラス融液をノズルから滴下して球状としたものを用いることができる。
また前記精密モールドプレス成形は、プリフォームを加熱軟化させ、成形型で加圧成形して行われ、レンズ等の光学製品を成形する。
次に本発明を実施例により、更に詳細に説明する。しかしながら、本発明は実施例によって限定されるものではない。
実施例におけるガラスの特性は、次の方法で測定した。
(1).屈折率(n)、アッベ数(v
屈折率計(カルニュー社製、KPR−200)にて測定した。
(2).ガラス転移温度(Tg)、ガラス屈伏点(At)
直径3〜4mm、長さ15〜20mmの棒状試料を毎分5℃の速度で昇温加熱し、試料の伸びと温度を測定して得られた熱膨張曲線から求めた。
ガラス原料として、各成分の酸化物、炭酸塩及び硝酸塩等を用い、表1に示す組成のガラスとなるように秤量し、各原料をよく混合した後、白金ルツボに入れ、1100〜1300℃の炉内で溶融し、十分に攪拌均質化し、その後950〜1000℃に温度を下げ、その温度から金型に流し込んで徐冷することによりガラスを得た。
得られたガラスは、無色、均質であり、失透は認められなかった。
得られたガラスの屈折率(n)、アッベ数(v)、ガラス屈伏点(At)、ガラス転移温度(Tg)を組成と共に表1に示す。
(実施例2〜13、比較例1〜4)
ガラスの組成を変える以外は、実施例1と同様にしてガラスを得た。結果を表1、表2に示す。
実施例2〜13、及び比較例1、4のガラスは、無色、均質であり、失透は認められなかった。しかし比較例2、3のガラスは、部分的に白色化し、失透が認められた。また比較例1、4のガラスはガラス転移温度(Tg)及びガラス屈伏点(At)が高く、精密モールドプレス成形に適さない。
表1、表2から明らかなように、実施例1〜13では、ガラスの屈折率(n)が1.757〜1.808の範囲にあり、且つアッベ数(v)が40.7〜45.1の範囲にあり、且つガラス屈伏点(At)が540〜571℃の範囲にあり、且つガラス転移温度(Tg)が507〜529℃の範囲にある。
一方、本発明の成分範囲外の比較例1においては、屈折率(n)、アッベ数(v)は悪くないが、ガラス屈伏点(At)及びガラス転移温度(Tg)がそれぞれ629℃、601℃と高温になっており、精密モールドプレス成形に適さない。比較例4の場合も同様である。
比較例2、3は屈折率(n)、アッベ数(v)、ガラス屈伏点(At)、ガラス転移温度(Tg)ともに悪くないが、既述したように、ガラスが部分的に失透する問題が生じた。
産業上の利用の可能性
本発明の光学ガラスは、高屈折率で低分散の光学特性を有すると共に、ガラス転移温度(Tg)やガラス屈伏点(At)が低く、従って精密モールドプレス成形に適して成形がより容易に且つより低コストで行うことができ、光学機器の小型軽量化が著しく進展している中で、色収差以外の収差の補正が容易であり、レンズの枚数を少なくし、機器をコンパクトにすることができる非球面レンズに好ましく用いることができる。
Figure 2004087596
Figure 2004087596

Claims (3)

  1. ガラス組成として、重量%で、
    SiO :1〜10%
    :16〜28%
    ただし、SiO+B :18〜32%
    LiO :0.5〜3%
    ZnO :15〜30%
    La :20〜35%
    :2〜12%
    Yb :0.05〜7%
    WO :4〜17%
    を含有することを特徴とする光学ガラス。
  2. ガラス組成として、重量%で、
    SiO :1〜9%
    :16〜28%
    ただし、SiO+B :18〜32%
    LiO :0.5〜3%
    ZnO :15〜30%
    La :20〜35%
    :2〜12%
    Yb :0.05〜7%
    Gd :0〜10%
    ただし、La+Y+Yb+Gd :25〜42%
    WO :4〜17%
    Nb :0〜8%
    ZrO :0〜8%
    SnO :0〜5%
    を含有することを特徴とする光学ガラス。
  3. ガラス組成として、重量%で、
    SiO :1〜9%
    :17〜27%
    ただし、SiO+B :18〜30%
    LiO :1〜3%
    ZnO :16〜29%
    La :20〜33%
    :2〜12%
    Yb :0.05〜6%
    Gd :0〜9%
    ただし、La+Y+Yb+Gd :25〜40%
    WO :5〜16%
    Nb :0〜7%
    ZrO :0〜7%
    MgO :0〜8%
    In :0〜10%
    SnO :0〜5%
    Ta :0〜10%
    を含有することを特徴とする光学ガラス。
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