JPS638497A - 水溶性フイルム入り高嵩密度洗剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 世上 本発明は、溶解性および洗浄力が良好な水溶性フィルム
入り高嵩密度洗剤に関する。

炎米伎亙 従来の洗剤は、溶解性を良好にする目的で噴霧乾燥によ
り平均粒径２００〜８００μｍのビーズ状中空粒子とし
ている。その結果、嵩密度が０．３　ｇ　／ｃｃ程度と
なり、輸送コストがかさむばかりか保管、陳列にもかな
りのスペースをさかねばならないという欠点があった。

また、これに加えて一般家庭においても置き場所に困っ
たり。

計量しにくいという問題があった。このため現在の噴Ｓ
乾燥洗剤の欠点を解決し、少ない洗剤使用量で洗浄が可
能で、かつ計量が簡便な洗剤の開発が待たれていた。

そこで特開昭６０−９６６９８号公報に示されるような
、洗剤組成物を解砕し高嵩密度洗剤組成物を製造する方
法が発明された。しかしながら、洗剤組成物そのままで
は、使用性、特に洗濯時の計量しやすさの点で十分でな
かった。

この解決方法として、洗濯１回に使用する洗剤を水溶性
フィルムで分包するという方法が考えられるが、これは
溶解性や洗浄力が十分でなく、よりいっそうの改善が必
要であった。

見匪免ｌ血 本発明は、溶解性および洗浄力が改善された水溶性フィ
ルム入り高嵩密度洗剤を提供するものである。

月１４目」虞 本発明の水溶性フィルム入り高嵩密度洗剤は、洗剤組成
物が界面活性剤を主成分とする嵩密度０．５〜１．２ｇ
／ｃｃの部分と、アルカリビルダーを主成分とする嵩密
度０．５〜１．２ｇ／ｃｃの部分とから成り、この両者
が接触せずに水溶性フィルムにより分包されていること
を特徴とする６第１図は１本発明の水溶性フィルム入り
高嵩密度洗剤の構成例を示す平面図、第２図はその線Ａ
−Ａに沿った断面図である。水溶性フィルム１３の周囲
が封止されてパック１１を形成し、さらにパック１１の
中央部が封止されて仕切り部１５を形成し、その両側に
第１室１７および第２室１９が形成されている。第１室
１７には界面活性剤を主成分とする活性剤造粒物が、第
２室にはアルカリビルダーを主成分とするアルカリ混合
物が充填されており、洗濯時にバックが水に投入される
と、それぞれ水中に分散、溶解していく。

本発明で用いられる水溶性フィルムの材質としては、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセ
ルロース、ポリエチレンオキサイド、ゼラチンなどが挙
げられるが、この中でも部分的にケン化したポリビニル
アルコールが最も好ましい。部分ケン化ポリビニルアル
コールの分子量としては、１０，０００〜２００，００
０が適当である。水溶性フィルムは、加工性の観点から
２０〜４０％重の厚さとすることが望ましい。

また、エンボス処理した水溶性フィルムを用いることも
できる。このエンボス処理フィルムは圧縮した第１の部
位と更に圧縮した第２の部位とからなり、第２の部位の
面積が５０％以下、好ましくは２０〜４０％となるもの
が適当である。

しかしながら、このような水溶性フィルムに通常の高嵩
密度洗剤組成物を分包しても溶解性が十分でなく、この
ため必要とする洗浄が得られない。

そこで、高嵩密度洗剤の組成に着目して鋭意検討したと
ころ、洗剤組成物成分のうちの界面活性剤を主成分とす
る部分と、アルカリビルダーを主成分とする部分に分け
て別々に調製し、これら両者が接触しないように水溶性
フィルムに分包することにより、水溶性フィルム入り洗
剤の形態上の特徴をいかんなく利用して、溶解性を改善
しうろことを見い出した。

洗濯１回に使用される洗剤成分を１つのバック１１に分
包するに当たり、第１室１７には活性剤造粒物（界面活
性剤を主成分とする部分）２１が充慎され、第２室１９
にはアルカリ混合物（アルカリビルダーを主成分とする
部分）２３が充慎されている。

界面活性剤を主成分とする部分で使用される界面活性剤
としては、平均炭素数８〜１６のアルキル基を有する直
鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩、平均炭素数１０〜２
０のオレフィンスルホン酸塩、平均炭素数ｌＯ〜２０の
アルキル硫酸塩、平均炭素数ｌＯ〜２０のアルコールに
平均０．５〜８モルのエチレンオキサイドを付加させた
アルキルエーテル硫酸塩、平均炭素数１０〜２０の脂肪
酸エステルのスルホン酸塩などのアニオン界面活性剤が
例示される。これらアニオン界面活性剤の塩としては、
ナトリウム、カリウム、エタノールアミン、アンモニウ
ムなどが使用でき、溶解性の面からはカリウム塩が好ま
しい。

また、ノニオン界面活性剤としては、平均炭素数８〜１
８の１級または２級アルコールにエチレンオキサイド（
ＥＯ）を平均８〜３０モル付加させたＥＯ付加型ノニオ
ン界面活性剤、平均炭素８〜１８の１級または２級アル
コールにＥＯを８〜２０モルおよびプロピレンオキサイ
ド（Ｐ○）を平均３〜１５モル付加させたＥＯ−ＰＯ付
加型ノニオン界面活性剤が挙げられる。

本発明の高嵩密度洗剤組成物は、アニオン界面活性剤が
組成物中に２０〜５０重量％、好ましくは２５〜４０重
量％配置型れることが適当である。

この配合量が２０重量％未満では洗浄力が低く実用上問
題があり、また５０重量％以上では製造が困難となる。

また、任意成分として、洗液中の硬度成分を捕捉するい
わゆるキレートビルダーであるゼオライト、リン酸塩、
クエン酸ソーダ、ニトリロトリ酢酸ソーダ（Ｎ　Ｔ　Ａ
）、エチレンジアミンテトラ酢酸ソーダ（ＥＤＴＡ）、
ポリアクリル酸ソーダ、ポリアセタールカルボキシレー
トなどを使用することもできる。これらキレートビルダ
ーはその全量を界面活性剤を主成分とする部分に添加し
てもよいし、また、その一部をアルカリビルダーを主成
分とする部分に配合してもよい。その他、必要に応じて
Ｎａ、Ｓ○いホワイトカーボン、スメクタイトなどを配
合することもできる。

この界面活性剤を主成分とする部分は、特開昭６０−９
６６９８号公報に記載されているように、各洗剤成分を
捏和して混合したのち解砕し、ついで平均粒径１０μｍ
以下の水不溶性微粉体でコーティングすることにより製
造できる。得られた造粒物は０．５〜１．２ｇ／ｃｃの
嵩密度を有する。

このとき使用する水不溶性微粉体としては。

平均粒径１０μｍ以下、好ましくは４μ鳳以下のものが
用いられる。コーティングに際しての水不溶性微粉体の
添加量は造粒物に対して ０．５〜５重量％が好適である。水不溶性微粉体の具体
例としては、Ａ型ゼオライトなどのアルミノ珪酸塩、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、
二酸化珪素（ホワイトカーボン）、二酸化チタンなどが
挙げられる。以上のようにして得られた造粒物は、香料
などの微量成分を添加してそのまま分包してもよいし、
マルメライザー（不二パウダル［）や、気流に同伴させ
てサイクロン状の装置に導き壁面と接触させるなどして
整粒し、粒子形状を略球状に均一化したり、また、流動
層乾燥機により水分を調整して分包することもできる。

アルカリビルダーを主成分とする部分は、粒灰、軽灰、
セスキ炭酸ナトリウムなどの炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、粉末珪曹などの珪酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウ
ムなどを単独であるいは混合して用いられる。これらア
ルカリビルダーは、そのままま用いることもできるし。

ポリエチレングリコールなどのバインダーで造粒するこ
ともできる。また、任意成分としてプロテアーゼ、アミ
ラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどの酵素、過炭酸ソー
ダ、過炭酸ソーダなどの漂白剤、亜硫酸塩などの還元剤
、蛍光性香料、色素などを必要に応じて使用することが
できる。これらは界面活性剤を主成分とする部分に添加
してもよく、また、アルカリビルダーを主成分とする部
分に添加してもよく、さらには両方に添加してもよい。

アルカリビルダーは、全洗剤組成物中の１０〜６０重量
％、より好ましくは２０〜５０重量％を占める量で使用
することが適当である。

＾匪匹処米 本発明によれば、高嵩密度洗剤組成物中の成分を、界面
活性剤を主成分とする部分とアルカリビルダーを主成分
とする部分に分けて、両者が接触しないように水溶性フ
ィルムで分包することにより、溶解性および洗浄力が良
好な水溶性フィルム入り高嵩密度洗剤を実現できる。

以下、実施例により本発明の効果をより具体的に説明す
る。各実施例での性能評価方法は次の通りである。

ヱ焦ユ 直径２０ｃ＋ａ　、高さ２５ｃ＋ｓのビーカーに２５℃
の水４Ｑを入れ、この中に電導度測定用セルを挿入する
。ついで、水中に水溶性フィルム入り高嵩密度洗剤を１
パツク投入し、定速スタージーを用い２５０ｒｐｍの速
度で攪拌して、添加したパック洗剤の９０％が溶解する
時間を測定して、Ｔ９ｏ（秒）とした。ここで、電導度
肝としては ＨＯＲＩ［３Ａ　Ｃ０ＮＤＬＩＣＴＩＶＥ　ＭＥＴＥＲ
ＤＳ−８Ｆ型を用いた。

叉企左 （ｉ）人工汚垢の調製 結晶性鉱物であるカオリナイト、バーミキュライトなど
を主成分とする粘土を２００℃で３０時間乾燥したもの
を無機汚垢として使用した。

９５０ｃｃの水にゼラチン３．５ｇを約４０℃で溶解し
たのち強力な乳化分散機であるポリトロン（スイスＫＩ
ＮＥＭＡＴＩＣＡ製）で０．２５ｇのカーボンブラック
を水中に分散した。次に、無機汚垢１４．９　ｇを加え
てポリトロンで乳化し、さらに有機汚垢３１．３５ｇを
加えてポリトロンで乳化分散して安定な汚垢浴を作った
。この汚垢浴中にＬｏａｍ　Ｘ　２０ｃ＋ｕの所定の清
浄布（日本油化学協会指定綿布６０番）を浸漬したのち
、ゴム製２本ロールで水を絞り、汚垢の付着量を均一化
した。この汚垢布を１０５℃で３０分間乾燥したのち、
汚垢布の両面を左右２５回づつラビングした。これを５
ｃＩＩＩＸ５ｃｍに裁断して反射率が４２±２％の範囲
のものを汚垢布に供した。こうして得られた人工汚垢布
の汚垢組成は第１表の通りである。

（以下余白） （ｉｆ）洗浄方法 洗浄装置は２槽式洗濯機（日立製作新製「青空Ｊ　ＣＰ
Ｓ−５２０型）を用いた。

被洗物は着用した肌シャツに前記人工汚垢布１０枚をぬ
いつけ合計１ｋｇとする。

洗濯機に２５℃の水道水３０Ｑを入れ、次いで水溶性フ
ィルム入り高嵩密度洗剤１パツクおよび被洗物を入れ、
１０分間洗浄する。洗浄後１分間脱水し、次いで３分間
すすぎを行い、さらに脱水１分間後、３分間すすぎを行
ったのち汚垢布の反射率を測定し、下記の式により洗浄
力を算出する。

洗浄力評価法 って測定される反射率（％）である。

なお、洗浄力の評価は供試人工汚垢布１０枚の平均値で
行った。

実施例 （１）活性剤造粒物の製造方法 表−１に示した洗剤成分をニーダ−（栗本鉄工にＲＣニ
ーダ−Ｉ２型）に導入し、排出口より均一な捏和物を得
た。これを解砕しやすくするためペレッターで５ｍφＸ
５ｍｍの円柱ペレットとしたのち、解砕機（岡田精ニス
ピードミルＮＯ−３０）で解砕し、次に得られた解砕品
に対し、平均−次粒径３μｍのＡ型ゼオライトを対造粒
物３％添加し１回転ドラムでコーティングを行い、平均
粒径８００μｍ、嵩密度０．９　ｇ　／ｃｃの造粒物を
得た。この造粒物は、界面活性剤５０重量部、ゼオライ
ト４０重量部、水分１０重量部の組成である。

なお１表−１ではアルカリビルダー等を加えた全洗剤組
成胸当たりの重量％で表示した。

２）アルカリ゛合物の製゛ 粉末珪曹（平均粒径２５０μｆｆ１）１粒灰（同３５０
μｍ）の１対１混合物を使用した。

３）比較例°Ｊ（一対゛粒剤）の製゛ 表−１に示した各成分の全部を上記（１）に従って造粒
した。

（４）ア゛性フィルム入り高嵩密度洗剤の製゛表面が平
滑な厚さ２５μｍの部分ケン化ポリビニルアルコールフ
ィルムを用い、ヒートシールにより仕切り部１５を有す
る第１図に示した５Ｘ６ｃｘｎのパック１１を作成した
。パック１１の第１室１７の大きさは５Ｘ３．５■であ
り、活性剤造粒物を充慎した。パック１５の第２室１９
の大きさは５ｘ２，５０であり、ここにアルカリ混合物
を充慎した。

一方、仕切り部１５を設けない他は同様に５×６ａ１１
のパックを作成し、ここに上記の一体造粒物を充慎した
。

Ｌ１夏１旗９」り嵯 表−１に示した洗剤組成でバックに充慎した水溶性フィ
ルム入り高嵩密度洗剤について溶解性および洗浄力を評
価した。

表−１の洗剤成分の略号は次の通りである。

ＬＡＳ−Ｋ　：炭素数１０〜１４のアルキル基を有する
アルキルベンゼンスルホ ン酸カリウム ＡＯＳ−Ｎａ　：炭素数１４〜１８のα−オレフィンス
ルホン酸ソーダ 飽和Ｓ　Ｆ　Ｍ　ｅ　Ｎ　ａ　：硬化牛脂脂肪酸のメチ
ルエステルをスルホン化したの ち後Ｎ　ａ　ＯＨで中和したちの 不飽和Ｓ　Ｆ　Ｍ　Ｑ　Ｎ　ａ　ニオレイン酸のメチル
エステルをスルホンしたのち Ｎ　ａ　ＯＨで中和したもの ノニオン界面活性剤：炭素数１１〜１５の１級アルコー
ルのエチレンオキシト ド平均１５モル付加物 ゼオライト二合成Ａ型ゼオライト（水沢化学「ジルトン
ＢＪ） 粉末珪曹：Ｎａ２Ｏ：Ｓｉ○、＝１：２．２水分２２％
平均粒径２５０μｍ（日本化営農） 炭酸ソーダ：粒灰、平均粒径３５０μｍ（旭硝子製） 注）の×は比較例、他は実施例 ■実施例の洗浄剤組成物中の（）内のａ、ｂは、ａが活
性剤造粒物中への配合を、ｂがアルカリ混合物中への配
合を示す。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の水溶性フィルム入り高嵩密度洗剤の
構成例を示す平面図、第２図はその線Ａ−Ａに沿った断
面図である。 １１・・・パック　　　　　１３・・・水溶性フィルム
１５・・・仕切り部　　　１７・・第１室１９・・・第
２室　　　　２１・・・活性剤造粒物２３・・・アルカ
リ混合物

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、洗剤組成物が界面活性剤を主成分とする嵩密度０．
   ５〜１．２ｇ／ｃｃの部分とアルカリビルダーを主成分
   とする嵩密度０．５〜１．２ｇ／ｃｃの部分とから成り
   、この両者が接触することなく水溶性フィルムにより分
   包されていることを特徴とする水溶性フィルム入り高嵩
   密度洗剤。