JPS633929Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、チヨコレート、キヤラメルなどを
収納する容器に関する。

この種の容器は、第１図を参照して説明する
と、断面四角枠状の外箱１と、この外箱１に挿入
される上面開口の内箱２との組合せから成るが、
外箱１に内箱２を挿入後、内箱２が抜け出さない
工夫が必要である。そこで、従来ではその手段と
して、第５図に示すように、外箱１の一方開口下
面において内方に斜めに起立する係止片３を形成
するとともに、内箱２の底面にその係止片３に対
応する係止孔４を形成し、内箱２が矢印のごとく
引かれて抜けそうになつた際、図示のごとく係止
孔４に係止片３が嵌入し係合して、内箱２の抜け
出しを防止する構造が考案されている。しかしな
がら、この手段においては、内箱２にチヨコレー
トなどを収納すると、その収納物により係止孔４
上面が塞がれて係止片３が係止孔４に円滑に嵌り
込まず、内箱２が抜け出てしまうことがしばしば
生じている。

この考案は、内箱２の内側面近傍エリアは収納
物によつて塞がれることがないことに着目し、係
止片、係止孔を外内箱の側面に形成して上記問題
を解決することを目的とする。

以下、この考案を、その一実施例を示した添付
図面に基づいて詳細に説明する。

第１図に示すように、この考案の容器は、断面
四角枠状の外箱１と、この外箱１に挿入される上
面開口の内箱２との組合せから成り、外箱１の側
部内面に前記挿入方向（矢印方向）に斜めに起立
する係止片３を形成するとともに、内箱２の外箱
１の側部内面に対応する面に係止片３が嵌まり込
む係止孔４を形成したものである。

実施例の場合、外箱１の側片を延ばし、その延
設片５を内方に折り返し、延設片５の先端に係止
片３を形成しており、係止片３の幅ｔを係止孔４
の幅Ｔより狭くしてあるとともに、延設片５の幅
t′を係止孔４の幅Ｔより広くしてある。したがつ
て、係止片３と延設片５の段部が係止孔４の縁に
係止することとなる。係止片３、係止孔４の形成
位置は内箱１の突出量によつて適宜に設定すれば
よく、また、係止片３は別体の貼付するようにし
てもよい。さらに、図示のごとく、係止片３を中
程でさらに外方に折曲しておくと、係止孔４への
嵌まり込みが一層円滑となる効果がある。

この考案の構成は以上のとおりであり、外箱１
に内箱２を収納した状態で、第１図の反矢印方向
に内箱２を引き出すと、係止片３は折曲により起
立ぐせを有するため、第２図に示すように、ま
ず、係止片３の先端が係止孔４に入り込み、さら
に、第３図、第４図に示すように係止片３の前記
段部に係止孔４の縁が係合し、内箱２のそれ以上
の引き出しが阻止される。この作用の際、内箱２
の内側面近傍エリアは収納物によつて塞がれるこ
とが少ないため、係止片３が係止孔４にスムース
に入り込んで、抜け止めが確実になされる。

以上のように、この考案によれば、外箱外面に
抜け止め機構が露出することなく、内箱の抜け止
めが確実に行なわれる容器を提供することがで
き、実用上大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の容器の一実施例の外箱から
内箱を引き出した状態の斜視図、第２図は第１図
の実施例の引き出し途中の要部切断平面図、第３
図は第１図の実施例の抜け止め作用時の要部切断
正面図、第４図は第３図の切断平面図、第５図は
従来の容器の要部切断正面図である。 １……外箱、２……内箱、３……係止片、４…
…係止孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面四角枠状の外箱と、この外箱に挿入される
   上面開口の内箱との組合せから成り、前記外箱の
   側部内面にその側部端縁から前記挿入方向に斜め
   に起立する係止片を形成するとともに、前記内箱
   の前記外箱の側部内面に対応する面に前記係止片
   が嵌まり込む係止孔を形成して成る容器。