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JPS6334857B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6334857B2
JPS6334857B2 JP13202880A JP13202880A JPS6334857B2 JP S6334857 B2 JPS6334857 B2 JP S6334857B2 JP 13202880 A JP13202880 A JP 13202880A JP 13202880 A JP13202880 A JP 13202880A JP S6334857 B2 JPS6334857 B2 JP S6334857B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
malic acid
optically active
ethylamine
tolyl
phenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP13202880A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5756439A (en
Inventor
Tadashi Katsura
Hiroshi Yamachika
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP13202880A priority Critical patent/JPS5756439A/ja
Publication of JPS5756439A publication Critical patent/JPS5756439A/ja
Publication of JPS6334857B2 publication Critical patent/JPS6334857B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は光学活性なリンゴ酸の製造方法に関
し、更に詳しくは、DL―リンゴ酸に、光学活性
なd―またはl―α―フエニル―β―(p―トリ
ル)エチルアミンを反応させて光学活性なジアス
テレオアイソマー塩を生成せしめ、次いでこれを
分解することを特徴とする光学活性なリンゴ酸を
製造する方法であつて、その目的とするところ
は、食品添加物、医薬品等として重要な光学活性
なリンゴ酸を安価にして工業的に有利に製造する
ことにある。
従来からリンゴ酸は、食品添加物としてDL―
体で使用されている。しかし、乳児にはD体を代
謝する能力がなく、成人にとつてもD体は無害で
はあるが、不必要な物質であるので摂取しないほ
うが望ましいという観点からするとDL―体から
光学活性なL―リンゴ酸を得ることは重要であ
る。また、とくにL―リンゴ酸は、アミノ酸輸
液、各種ドリンク剤等の医薬用としての重要な用
途がある。
このような光学活性なリンゴ酸を製造する方法
としては、従来、DL―リンゴ酸にシンコニン
〔Pharm.Weekblad85,435〜7(1950)〕、α―フ
エニルエチルアミン〔J.Am.Chem.soc.47,1168
―73(1925)〕、あるいは、L―ヒスチジン等のア
ミノ酸〔特開昭52−77011〕を作用させて光学分
割する方法、発酵法〔たとえば特開昭51−
130587〕あるいは、フマール酸を原料とする酵素
法〔たとえば特開昭51−70880〕等が知られてい
る。
しかるに、光学分割法については、高価な分割
剤を使用していることまた分割剤の回収が困難で
あるという欠点がある。さらに発酵法や酵素法に
ついては、製造工程が繁雑でコストが高いという
欠点があり、これらの方法はいずれも工業的に有
利な製法とはいえなかつた。
このようなことから、本発明者らは安価にしか
も工業的有利に光学活性なリンゴ酸を製造すべく
鋭意検討の結果、DL―リンゴ酸にα―フエニル
―β―(p―トリル)エチルアミンの光学活性体
を反応させて光学活性なジアステレオアイソマー
塩を生成せしめ、次いでこれを分解することによ
り、上記目的が容易に達成させられることを見出
し、本発明に至つた。
以下、本発明について説明する。
DL―リンゴ酸と光学活性なα―フエニル―β
―(p―トリル)エチルアミンは、まず有機溶媒
中で反応させてジアステレオアイソマー塩を生成
せしめるが、この反応における両者のモル比は通
常DL―リンゴ酸1モルあたり光学活性なα―フ
エニル―β―(p―トリル)エチルアミンが約
0.5〜2モル、好ましくは1〜1.8モルである。
上記反応で使用される有機溶媒としてはメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、アセトン
等およびそれらの水溶液、あるいは酢酸エチル、
クロロホルム、トルエンおよびそれらの混合溶媒
等が用いられる。
反応温度は、−20℃から使用される溶媒の沸点
の範囲で任意であるが、好ましくはジアステレオ
アイソマー塩が析出する温度以上である。
上記反応によつてジアステレオアイソマー塩を
生成せしめたのち、反応混合物を徐冷し、光学活
性体の一方のジアステレオアイソマー塩を析出さ
せる。このとき、該塩が析出するまえに、これと
同種の種晶を混合系に接種することがより好まし
い。
析出した塩をろ別し、乾燥したのちアルカリ水
溶液によつて該塩を分解し、分解液について有機
溶媒(たとえば、トルエン、クロロホルム、エー
テル、ベンゼンなど)で抽出処理を行ない、分割
剤として使用した光学活性なα―フエニル―β―
(p―トリル)エチルアミンを有機層として高収
率で回収し、光学活性なリンゴ酸を含んだアルカ
リ水溶液を得る。
ここで使用されるアルカリは、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム等であり、その量は、ろ別した結晶に対して
2モル倍以上任意であるが、通常2〜2.4モルで
分解するのが好ましい。
得られた光学活性なリンゴ酸のアルカリ水溶液
は常法によつて、例えば陽イオン交換樹脂(強酸
性)を通して、光学活性なリンゴ酸水溶液とし、
水を留去することにより、光学活性なリンゴ酸を
得ることができるし、或いは得られた光学活性な
リンゴ酸のアルカリ水溶液に濃塩酸を加えてリン
ゴ酸を遊離させたのち、水酸化カルシウムの如き
カルシウム塩を加えることによりリンゴ酸のカル
シウム塩を単離し、これを常法により酸分解して
光学活性なリンゴ酸を得ることができる。尚、分
割剤として用いた光学活性なα―フエニル―β―
(p―トリル)エチルアミンは、上述したように
高収率で回収することができる。このことは工業
的に実施するうえでの大きな利点である。また析
出したジアステレオアイソマー塩をろ別したろ液
からも適切な処理を行なうことによつて、同様に
分割剤のアミンを回収することができると同時
に、光学純度は良くないが、もう一方の光学活性
なリンゴ酸が回収される。
以下実施例によつて本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1 DL―リンゴ酸134.1g(1モル)、メタノール
1080gおよび水720gをフラスコに仕込み、還流
温度(75〜6℃)で保温する。これにd―α―フ
エニル―β―(p―トリル)エチルアミン295.8
g(1.4モル)を適下する。その後74〜5℃で別
途に調整したL―リンゴ酸とd―α―フエニル―
β―(p―トリル)エチルアミンのジアステレオ
アイソマー塩の結晶を種晶として少量加え、20℃
まで徐冷し、析出した結晶をろ別する。ろ別後乾
燥した結晶に水1および水酸化ナトリウム25%
水溶液140gを加え、30分間45〜50で撹拌する。
その後、トルエン200gでd―α―フエニル―β
―(p―トリル)エチルアミンを抽出分離し、リ
ンゴ酸ナトリウムの水溶液を得る。
この水溶液を陽イオン交換樹脂で処理し、リン
ゴ酸水溶液を得る。さらに水を留去し、乾燥して
L―リンゴ酸54.0g〔分割収率80.5%、〔α〕20 D
−10.9゜(C=2,1N NaOH)光学純度99.1%〕
を得る。
実施例 2 DL―リンゴ酸134.1g(1モル)、メタノール
1080gおよび水720gをフラスコに仕込み、還流
温度(75〜76℃)で保温する。これにl―α―フ
エニル―β―(p―トリル)エチルアミン295.8
g(1.4モル)を滴下する。その後74〜5℃で別
途に調整したD―リンゴ酸とl―α―フエニル―
β―(p―トリル)エチルアミンのジアステレオ
アイソマー塩の結晶を種晶として少量加え、20℃
まで徐冷し、析出した結晶をろ別する。ろ別後乾
燥した結晶に水1および水酸化カリウム25%水
溶液200gを加え、30分間45〜50℃で撹拌する。
その後、ベンゼン200gでl―α―フエニル―β
―(p―トリル)エチルアミンを抽出分離し、リ
ンゴ酸カリウムの水溶液を得る。
この水溶液を陽イオン交換樹脂で処理し、リン
ゴ酸水溶液を得る。さらに水を留去し、乾燥して
D―リンゴ酸53.5g〔分割収率79.8%、〔α〕20 D
+10.8(C=2、1N NaOH)、光学純度98.2%〕
を得る。
実施例 3 DL―リンゴ酸134.1g(1モル)、イソプロパ
ノール1600gおよび水400gをフラスコに仕込み、
還流温度(83〜4℃)で保温する。これにd―α
―フエニル―β―(p―トリル)エチルアミン
295.8g(1.4モル)を滴下する。その後82〜3℃
で別途に調整したL―リンゴ酸とd―α―フエニ
ル―β―(p―トリル)エチルアミンのジアステ
レオアイソマー塩の結晶を種晶として少量加え、
30℃まで徐冷し、析出した結晶をろ別する。ろ別
後乾燥した結晶に水500gおよび水酸化ナトリウ
ムの25%水溶液140gを加え、30分間45〜50℃で
撹拌する。その後、トリエン200gでd―α―フ
エニル―β―(p―トリル)エチルアミンを抽出
分離し、リンゴ酸ナトリウムの水溶液を得る。
これに濃塩酸96gを加え、遊離リンゴ酸を形成
させ、そこへ水酸化カルシウム70gを加えて中和
し、析出するリンゴ酸カルシウムをろ別する。
得られたリンゴ酸カルシウム(2水和物:79.9
g)に2N硫酸400mlを加え、沈殿する硫酸カルシ
ウムをろ別する。ろ液は、強酸性陽イオン交換樹
脂及び弱塩基性陰イオン交換樹脂を通して、L―
リンゴ酸水溶液を得る。さらに水を留去し、乾燥
してL―リンゴ酸48.3g〔分割収率72.0%〔α〕20 D
=−10.6(C=2、1N NaOH)、光学純度96.4%〕
を得る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 DL―リンゴ酸に光学活性なd―またはl―
    α―フエニル―β―(p―トリル)エチルアミン
    を反応させて光学活性なジアステレオアイソマー
    塩を生成せしめ、次いでこれを分解することを特
    徴とする光学活性なリンゴ酸の製造方法。
JP13202880A 1980-09-22 1980-09-22 Preparation of optically active malic acid Granted JPS5756439A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13202880A JPS5756439A (en) 1980-09-22 1980-09-22 Preparation of optically active malic acid

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13202880A JPS5756439A (en) 1980-09-22 1980-09-22 Preparation of optically active malic acid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5756439A JPS5756439A (en) 1982-04-05
JPS6334857B2 true JPS6334857B2 (ja) 1988-07-12

Family

ID=15071805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13202880A Granted JPS5756439A (en) 1980-09-22 1980-09-22 Preparation of optically active malic acid

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3247981A1 (de) * 1982-12-24 1984-06-28 Degussa Ag, 6000 Frankfurt Verfahren zur gewinnung von l-aepfelsaeure
DE3920745A1 (de) * 1989-06-24 1991-01-03 Bayer Ag Kautschukmischungen enthaltend schwefel-modifizierte polychloroprengel

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Publication number Publication date
JPS5756439A (en) 1982-04-05

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