JPS63246751A - 非磁性一成分トナ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、電子写真装置または静ＷＩＦｌｉｌ！録装置
において、感光体もしくは、ｘｍ体上に形成された静電
潜像を可視像化するための非磁性一成分トナーに関する
。

（従来の技術） 電子写真装置または静電記録＠直におい°Ｃ１感光体も
しくは誘電体等から静電像保持体、ヒに形成された静電
潜像を可視像化するために、従来から、トナーとキャリ
アからなる二成分現像やトナーのみからなる一成分現像
が広く用いられている。

これら電子写真法としては、米国特許第２．２９７゜６
９１号明細書、特公昭４２−２３９１０号公報（米国特
許第３．６６６、３６３号明細ｉｔ）、特公昭４３−２
４７４８号公報（米国特許第４，０７１，３６１号明細
書）、米国特許第３、９０９．２５８号、同第４，１２
１，９３１号、同第２，８９５，８４７号、同３，１５
２，０１２号、特公昭４１−９４７！＋号、同４５−２
８７７号、同５４−３６２４号等に記載されている如く
、多数の方法が知られているが、一般には、光導電性物
質を利用した感光体上に、種々の手段により電気的Ｓ＊
を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要
に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱
、圧力あるいは溶剤蒸気などにより定着してコピーを得
るものである。

従来、このような電子Ｖ兵法の各種形態を含めて静電荷
像の現像に用いられるトナーは、一般に、熱可塑性樹脂
中に、着色剤、その他の添加剤を溶融混合し、均一に分
散した後、固化物を微粉“砕、分級して、所望の粒径の
着色微粒子として製造されていた。

そしてこの種のトナーは、微粉末状のキャリヤとともに
二成分現像剤として使用されていたが、この二成分現像
剤には以下に示すようないくつかの欠点があった。

■　トナーは、トナーとキャリア間の相互摩擦により摩
擦電荷を受けとるが、長期にわたり使用していると、キ
ャリア表面がトナーの組成物によって汚染されて充分な
電荷を獲得できなくなる。

■　ドブ−とキャリアを所定範囲の混合比に調整する必
要があるが、長期にわたり使用していると、その混合比
が変動して所定範囲から外れてしまい良好な現像が得ら
れなくなる。

■　−・般にキャリアとしては表面に酸化した鉄粉若し
くはガラスピーズが多用されＣいるが、これらのキャリ
アによって感光体の表面が機械的に損傷を受は寿命が短
くなってしまう。

このようなことからトナーのみから成る一成分のトナー
を用いた各種の現像方法が提案され−（いる。とりわけ
、磁性粉を含有させた磁性ドブ−と呼ばれるトナーを用
いた現像方法が多数提案されているが、それらのうち、
前述した米国特許第３．９０９，２５８号、同第３，１
５２，０１２号に基づくものが実用化されている。しか
しながら、これらの方法にも次のような欠点がある。す
なわち ■　比較的、比抵抗の小さい磁性トナーを用いるので、
静電潜像上の現像像を普通紙等の支持部材へ静電的に転
写することが困難であり、特に、多湿の雰囲気下では充
分な転写が得られない。

■　トナーが多聞の磁性粉を含有するので、暗色以外の
カラートナーが得られない。

このため、最近では磁性粉を含有せず比抵抗の大きい一
成分トナーを用いた画像方法が提案されている。このよ
うな画像方法としては、例えば前述した米国特許第２，
８９５，８４７号、同第３，１５２，０１２弓、特公昭
４１−９４７５号、同４り−２８７７号、同５４−３６
２４号等に記載されているタッチダウン法、インプレッ
ション法、ジャンピング法に基づくものがあげられる。

しかしながら、このような−成分系トナーを用いた場合
にも、以下に述べるように、種々の問題が生じる。

■　このようなトナーを用いた場合には、ｌＩ！擦帯両
帯電生層が不十分になる。すなわちトナーとトナー担持
体とのｌ！！擦帯電では摩擦帯電時間が短く、可視像化
するに必要な帯電量が得られない。

■　トナー担持体表面に極めで薄く平均にトナーを塗布
する必要があるが、このような簿い層の形成が困難であ
る。この薄い層の形成過程の一例を第１図の概略図によ
り説明する。図でトを一担持体１に対して弾性ブレード
２が１００（］／ａ１〜２，５００ａ／ａｍの圧力で圧
接され、トナー容器３中のトナー４はトナー担持体１の
回転により搬送されつつ、弾性ブレード２によりトナー
担持体１の表面に極めて薄く平均に塗布される。

このとき現像部において、トナー担持体１と静１！像保
持体５の面との間で、直流バイアスあるいは交流バイア
スまたは直流と交流とを重畳したバイアスを印加するこ
とも行われる。

したがって、トナー担持体１には、流動性、耐凝集性が
良いことが要求される。しかるにトナー容器３中のトナ
ー４はトナー担持体１の回転により搬送される過程で、
往々にし′Ｃ凝集性を帯び塊状になって、トナー担持体
１の表面にトナーが塗布されないという問題が生じる。

■　また、トナー担持体１により搬送されてきたトナー
４は、弾性ブレード２とトナー担持体１間の血圧により
これらの接触部におい′Ｃ急激に高い圧力を受けること
になり、このため摩擦熱が発生してト１−４を軟化させ
トナー担持体１の表面に固着して、薄く平均にトナーが
塗布されなくなるという聞題す生じる。

■　さらに、軟化点が高くなると定着温度が高くなり、
通常の事務複写機に用いるには支障をきたすという問題
も生じる。

■　またざらにトを一表面積に対する３！擦帯電電荷昂
を一定の範囲に制御する必要があるが、このトナーでは
、調整が難しく、安定した性能を有するトナーを再現性
よく作製するのが困難であるといった問題も生じる。

（発明が解決しようとする問題点） 本発明は、以上のような種々の問題を解決するためにな
されたもので、均一にトナー担持体上に薄層を形成し、
摩擦帯電量が安定で、ｒｌＪ擦帯重帯電量分布ャープで
、かつ均一で、現像かぶりを発生させず、静電潜像を忠
実にしかも潜像のエツジ周辺へのトナー飛び散りを起こ
すことなく、静電潜像を高品質に可視像化し得るととも
に、さらにカラートナーを作成する際に、少なくと６２
ｇ！類の帯電性の異なる顔料を混ぜ合せてその帯電量の
極性を適正化することにより、所望の色調のカラートナ
ーを得ることが可能であり、帯電量制御等の添加物を加
えなくとも、十分な帯電量がｌｉられる非磁性一成分ト
ナーを提供することを目的とする。

また本発明の他の目的は、上述した種々の問題を解決し
、トナー粒子の外面に正帯電コロイド状シリカを付着さ
せ、摩擦帯ａｉｆｆｌが安定で、摩擦帯電は分布がシャ
ープかつ均一で、現像カブリを発生させず、静電潜像を
忠実にしかも潜像のエツジ周辺のトナー飛び散りを起こ
すことなく静電潜像を高品質に可視像化し得る正帯電非
磁性一成分トナーを提供することを目的とする。

［発明の構成］ （問題を解決するための手段） 第１の発明の非磁性一成分トナーは、少なくとも熱によ
り軟化する樹脂と着色剤とを含むトナーにおいて、前記
着色剤が同色系または異色系の少なくとも２種類の顔料
の混合物からなることを特徴としており、第２の発明の
非磁性−・成分トナーは、少なくとも熱により軟化する
樹脂と着色剤とを含むトナー粒子に正帯電コロイド状シ
リカを添加してなるドブ−において、前記正帯電コロイ
ド状シリカを添加してなるトナーの摩擦帯電電荷８が、
前記トナー粒子の５ｔｌＩ？！）電電荷量より減少して
いることを特徴としている。

本発明における一成分系トナーの摩擦帯ｆｆｆ′？！！
荷ｍは、ブローオフ法により測定した場合は１０〜２０
μＣ／ｇ、プロジェクション法によって測定した場合に
は５〜１５μＣ／Ｑの範囲が適当である。

なお、上記のブローオフ法による測定値は、常温、相対
湿度５０％の条件下で、キ１７リアとしての酸化鉄粉（
ＴＥＥＭ−２００／３００：　日本鉄粉社製）に、例え
ば複数種類の顔料を混合した着色剤を３重量％混合し、
これを４００メツシユの導体網にＮ２ガスを１　ｋｇ　
／　ｃｉで吹きつけ、プローオフ測定装置（ＴＢ−２０
０：東芝ケミカル社製）で１分間測定したときの単位ｆ
ｆ１ｆａ当りの帯［１で示したものである。

またプロジェクション法による測定値は、次のようにし
て求めた値である。すなわち、第１図に示されるように
、常温、相対湿度５０％で、トナー容器３から送られる
非磁性一成分１−ナー４を３０〜５ｏｒｐ−で回転しい
るトナー担持体（例えば表面を荒したＡ１表面にＮｉメ
ッキを施したもの）１上に１００〜２５０Ｑ／　ｃｉの
圧力で圧接されている弾性ブレード（例えばステンレス
製）２によりトナー担持体表面に薄く均一に塗布し、か
つトナー担持体と弾性ブレードとトナーとの摩擦によっ
てトナー粒子に静電像電荷と逆極性の電荷を与える。摩
擦帯電したトナー粒子は、そのトナー担持体１回転分が
トナー担持体１と同じ回転数Ｃ逆方向に回転している静
電像保持体５へ移行する。このとき、トナー担持体と静
電像保持体の面との間で１２００Ｖの直流バイアスを印
加する。そして帯電電荷量は、この静電像保持体表面の
帯電量を測定した値を、移行したトナーの重量で除した
値で示される。

本発明による非磁性一成分トナーを用いる現像方法とし
ては、例えば、静電潜像を表面に保持する静電潜像保持
体上、非磁性一成分トナーを表面に担持するトナー担持
体とを一定の間隔を設けて配置し、前記非磁性一成分ト
ナーを前記トナー担持体上に塗布し、このトナーを前記
静電潜像保持体上に移行させて前記静電像保持体表面の
静電潜像を可視化させる現像方法があげられる。

本発明の非磁性一成分トブーに使用される樹脂としては
、例えば、ポリスチレン、ポリ−Ｐ−りＤルスチレン、
ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびその置換体の
単重合体、例えばスチレン−Ｐ−クロルスチレン共重合
体、スチレン−プロピレン共重合体、スヂレンービニル
トルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合
体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−
アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−アクリルオクチル共重合体、ス
チレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチ
ル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル
共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニルメ
チルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテ
ル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体
、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−
ブタジェン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、
スチレン−アクリロニトリルインデン共重合体、スチレ
ン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸ニスデ
ル共重合体など、および／またはポリメチルメタクリレ
ート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリエチレン、ボリブＯピレン、ポリエ
ステル、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポ
リビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変
性ロジン、デルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族また
は脂環ＭＩＡ化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パ
ラフィン、パラフィンワックスなどが単独あるいは混合
して使用することができるが、特に第２の発明には、ガ
ラス転移点が５０’Ｃ以上、軟化点が１１０℃〜１６０
℃の共重合体であって、特にスチレン−（メタ）アクリ
ル共重合体とアミノ基を有する単量体との共重合体が適
している。このスチレン−（メタ）アクリル共重合体に
おけるスチレンの割合は７５〜８５モル％が好ましい。

またアミン基を有する単ｌ体の共重合体中に占める割合
は、１．５〜５０モル％が適当である。１．５モル％に
満たない場合は負帯電となり、５０モル％をこえると耐
湿性に問題を生じることがある。また共重合体について
のアミ２価は２〜２５ｂ／Ｑが望ましい。

上記共重合体の合成に用いられるアクリル成分あるいは
メタクリル成分としては、アクリル酸およびメチルアク
リレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート
、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イ
ソプヂルアクリレート、ペンチルアクリレート、ヘキシ
ルアクリレート、ヘプチルアクリレート、オクチルアク
リレート等のアクリル酸エステル、ならびにメタクリル
酸およびメチルメタクリレート、エチルメタクリル酸お
よびメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プ
ロピルメタクリレート、イソプロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ペ
ンブールメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヘ
プチルメタクリレート、オクチルメタクリレート等のメ
タクリル酸エステル等従来知られているアクリル酸およ
びその誘導体、メタクリル酸およびその誘導体をすべて
用いることができる。

上記共重合体の合成に用いられるアミノ基を有する単量
体としては、次の一般式で表されるメタクリル酸誘導体
が適している。

（ただしＲ３、Ｒ４、Ｒ５は炭素素数１〜８のアルキル
基、Ｒ６は炭素素数１〜８のアルキレン基）上記一般式
で表されるアミノ基を有するｔ１１ｕ体としては、例え
ば２−ジメチルアミノ−２−メチルプロピルメタクリレ
ート、２−ジメチルアミノ−２−エチルブチルメタクリ
レート、２−ジメチルアミノ−２−プロピルへキシルメ
タクリレート、２−ジメチルアミノ−２−メチルプロピ
ルメタクリレート、２−ジエチルアミノ−２−エチルブ
チルメタクリレート、２−ジエチルアミン−２−プロピ
ルへキシルメタクリレート等が例示される。

なお、スチレン−アクリル共重合体あるいは、スチレン
−メタクリル共重合体に７ミノ基を有する単９体を共重
合させる噛合開始剤としては、アゾビス（イソブチロニ
トリル）、アゾビス２−（２−ナフチル）プロピロニト
リルなどで代表されるニトリル系開始剤を用いることが
できる。

また本発明に用いられる着色剤としては、例えばカーボ
ンブラック、ファーストイエロー０１ベンジジンイエロ
ー、ピグメントイエロー、インドファーストオレンジ、
イルガジンレッド、カーミンＦＢ、パーマネントボルド
ーＦＲＲ，ピグメント・オレンジＲ１リソールレッド２
Ｇル−キ・レッドＣ１０−ダミンＦＢ、ローダミンＢレ
ーキ、フタロシアニンブルー、ピグメントブルー、ブリ
リアントグリーンＢ、フタロシアニングリーン、キナク
リドンなどの公知の着色剤が使用される。

また、本発明の非磁性一成分トナーには必要に応じて、
各種添加剤、例えば耐オフレット特性を向上させるため
のワックスや摩擦帯電電荷量を制御するためのポリアミ
ン系、ニグロミン系等の帯電制御剤などを添加してもよ
く、また表面処理剤として疎水性シリカやフッ化物等を
内添または外添してもよい。

第１の発明の非磁性一成分トナーを製造するには、まず
、加熱により軟化する樹脂と着色剤を、ボールミル、Ｖ
型混合機、Ｓ型混合機などの混合機で混合し、得られた
混合物を双腕ニーダ−１三木ロール、コニーダー、加圧
ニーダ−などで、混練し、この混線物をハンマーミル、
ジェットミル、ボールミルなどの粉砕機で粗粉砕して風
力分級機などで分級し、所定粒径の非磁性一成分トナー
とする。また第２の発明の非磁性一成分トナーを製造す
るには、このようにして得られたトナー粒子に、さらに
正帯電コロイド状シリカを添加し、前記混合機および粉
砕機を用いて混合、粉砕する。

さらに得られた粉体を、風力分級機などで分級し、所定
粒径のトナーとする。

本発明の非磁性一成分トナーは、トナー粒子の摩擦帯Ｔ
ｉ量の制御を容易に行うことが可能であり、ｆ！１ｉｌ
ｌ帯電間が安定であって、第１図で説明した方法を用い
て、ａ！擦帯ｒｒｉｍ分布がシャープでかつ均一で、ト
ナー担持体上に、均一に薄膜が形成され、現像かぶりを
発生さけず、静Ｔｉ潜像を忠実にしかも潜像のエツジ周
辺へのトナー飛び散りを起こすことなく静電潜像を高品
質に可視像化することができる。

（作用） 第１の発明の非磁性一成分トナーは、同色系または異色
系の帯電量の異なる顔料を混合した着色剤を使用するこ
とを特徴としている。すなわち、顔料の帯電量を測定し
た場合、単体では、極性が目的とするトナーの極性と異
なるために使用が不適切となる場合があり、また帯電Ｉ
ｎｌ制御剤を用いて帯電量を制御すると微妙に色調が変
化してしまう場合があるが、２種以上の顔料をＵ合した
場合には、その帯電量はこれらの顔料の混合比によって
着色剤仝休の帯Ｎｍが変化し、極性を変えることができ
る。例えば、帯Ｉｔ　ｆｆ１−４２μＣＩＱのナフトー
ル系赤色顔料があり、色調がきわめて良好で着色剤とし
て望ましいが、その帯電量が負極性であるため、正帯電
トナーを作成しようとする場合には都合が悪く、帯電制
御剤等の添加剤の添加による帯？ｌＩの調節が必要とな
り顔料本来の色調を損う場合が生ずる。しかし、この顔
料に帯”１１１１＋４０μＣ１０のβ−オキシナフトエ
酸系赤色顔料を３：２の重過比で混合すると、混合物の
帯電量は＋６８μＣ／ａとなり、正帯電トナー用着色剤
として十分使用に耐え得るものとなる。この効果は同色
系の顔料を混合する場合でも、異色系の顔料を混合する
場合でも同様に得ることができる。また３種類以上の顔
料を混合した場合でも同様である。

また第２の発明の非磁性一成分トナーは、トナーと同極
性の疎水化されたコロイド状シリカを添加し、その添加
量の増加に伴ってトナーの摩擦帯Ｗ１電荷槌を減少させ
るものであり、前記シリカの添加量の調整によって、容
易にトナーの摩擦帯電電荷Ｍを制御することができる。

なお、前記シリカの添加量は、２種類以上の異なるｒ！
ｌ擦帯Ｎ電荷社の測定法、例えばブローオフ法およびプ
ロジェクション法などによって求めた測定値から実験的
に容易に求めることができる。すなわち、第２の発明の
非磁性一成分トナーのシリカ添加量を■（重量％）、ト
ナーノｒ！ｌ擦帯′ｉｔ１電荷是をＱ（μＣ／Ｊ）とす
るとき −ｄ　Ｑ／ｄ　Ｖ−α／Ｖ　　　　　α：定数なる関係
式が得られる。ここで例えばブローオフ法とプロジェク
ション法から求められるトナーのａ！擦帯電電荷間およ
び定数をそれぞれＱ、　、Ｑｐ（μＣ／Ｑ　）、α　、
α　としたとき、次式％式％ を満足する正帯電シリカのｍＶ　（Ｉｆｆ１％）を添加
することによって、シリカ添加量の最適な非磁性一成分
トナーを得ることができる。

（実施例） 次に、本発明の実施例について説明する。

なお、以下の実施例中の部数は、特に断らない限り重量
部である。

実施例１ 負帯電の顔料Ｉ（セイカファストレツドＧＹ；大日精化
製）と正帯電の顔料■（フジレッド５Ｂ；富士色素製）
とを混合比を変えて混合したところ、第２図に示すよう
な混合比と帯電聞の関係が得られた。

次にこれらの負帯電の顔料工と正帯電の顔料■とを３：
２の重量比で混合し、この混合物８部と、スチレン−ｎ
−ブチルメタクリレート−ジエチルアミノエチルメタク
リレート共重合体８９部と、ワックス（６６０Ｐ：三洋
化成製）３部とをボールミルで約２時間予備混合した後
加圧式ニーダ−で約１時間混練した。

次に、この混練物を冷却後、ハンマーミルで粗粉砕した
。

この粗粉砕物１００部と疎水性シリカ（ＲＰ−１３０：
日本アエロジル社製）５部を加え、ｖＪ！！１混合機で
混合し、ジェットミルで微粉砕し、粉砕物を風力分級法
により分級して５０％重量平均径１２．６μ−の非磁性
一成分赤色トナーを得た。これは正帯電トナーである。

これを負性潜像のＯＰＣ感光体を市販の複写機（商品名
ニレオドライ３３０１　（株）東芝！１１）を改造した
複写機に用い、第１図に示した様な現像装置に供給して
現像を行った結果、現像かぶりのない鮮明な画像を得た
。

また、高温、高湿度環境下（３０℃、８５％１でＨ）に
おいても現像かぶりや画１１１ｆｌｌＦの低下がなく、
転写効率の良好な鮮明な画像が得られた。

また、低温、低湿度環境下（５℃、１０％ＲＨ）におい
ても同様に、高濃度の鮮明な画像が得られた。

比較例１ 着色剤として負帯電の顔料ｌのみを８部用いた他は、実
施例１と同様にして正？５電非磁性一成分赤色トナーを
作成した。このトナーの特性を調べた所、十分な正帯電
性を示さず、画像濃度が低く画像のかすれやトナー供給
不良といった問題が生じた。

実施例２ いずれも正帯電の青色系顔料で帯Ｎｍのみが異なる顔料
工（クロモファインシアニンブルー４９２０ＳＦ＝大日
精化製）と顔料■（り［１モファインシアニンブル−４
９２０：大日精化製）とを混合比を変えて混合したとこ
ろ、第３図に示すような混合比と帯Ｍｍの関係が得られ
た。

次に顔料工と顔料■とを４＝１の重量比で混合し、この
混合物４部とポリエステル樹脂９６部および疎水性シリ
カ（Ｒ−９７２：日本アエロジル社製）　１部を用いて
、実施例１と同様の方法で負帯電非磁性一成分青色トナ
ーを得た。これを正性潜像のＯＰＣ感光体を用いて、実
施例１と同様に画像を作成したところ、現像かぶりのな
い鮮明な画像が得られた。

また、高温、高湿度環境下および低温、低湿度環境下に
おいても、常温、常湿度環境下の場合と同様、現像かぶ
りや画像濃度の低下がなく、潜像に忠実な現像を行うこ
とができかつ転写効率も侵れていた。

比較例２ 着色剤として正帯電の顔料Ｉのみを４部用いた他は、実
施例２と同様にして負帯電非磁性一成分青色トナーを作
成した。このトナーの特性を調べた所、１−分な負帯電
性を示さず、現像かぶりが発生し、画像濃度が低く画像
のかすれやトナー供給不良といった問題が生じた。

実施例３ 黄色顔料（ピグメントイエロー１３−１２１８：山間色
素製）と青色顔料（クロモファインシアニンブルー　４
９２０　：大日精化製）とを混合比をかえて混合し、そ
の帯電量を測定したところ、第２図に示したグラフと同
様の傾向を示づ結果が得られた。

次にこれらの黄色顔料とｂ色顔料とを３：２の重量比で
混合し、この混合物８部を用いて、実施例１と同様にし
て正帯電非磁性一成分緑色トナーを得た。特性を調べた
結果、現像かぶりのない鮮明な画像が得られた。

実施例４ スチレン−ｎ−ブチルメタクリレート−ジエチルアミノ
エチルメタクリレート共重合体（Ｔｏ：１２．０℃、軟
化点１２２℃（Ｒ８８法）、数平均分子間９３０Ｇ、ｍ
ｍ平均分子ｆｉ１８１０００）　８８部、フタロシアニ
ンブルー８部、ワックス（６６０Ｐ：三洋化成製）と帯
￥ｉｖ１　ｉｌｌ剤（Ｐ−５１：オリエント化学製）１
部とをボールミルで約２時間予備Ｕ合した後、加圧式ニ
ーダ−で約１時間混練した。

次にこの混線物を冷却後、ハンマーミルｒ粗粉砕した。

次にこの粗粉砕物１００部と、正帯？１ｍＪロイド状シ
リカ（ＲＰ−１３０：日本アエロジル社製、帯電器◆１
８０μＣ１０）の添加量を０部から１５部までの範囲で
変えて、シリカ添加量の異なる３種類以上の混合物を調
製し、これを■型混合機で混合し、ジェットミルで微粉
砕し、粉砕物を風力分級法により分級して５０％重量平
均粒径１２．６μｍの非磁性一成分トナーを得た。

次にこの混練物を冷却後、ハンマーミルで粗粉砕した。

次にこの粗粉砕物１００部と、正帯電コロイド状シリカ
（ＲＰ−１３０：日本アエロジル社製、帯電ｆｉ＋１８
０μＣ１０）の添加量を０部から１５部までの範囲で変
えて、シリカ添加量の異なる３種類以上の混合物をＪ製
し、これを■型混合機で混合し、ジェットミルで微粉砕
し、粉砕物を風力分級法により分級して５０％重聞平均
粒径１２．６μ−の非磁性一成分トナーを得た。

これらのトナーのブローオフ法およびプロジェクション
法により測定された＊重帯ｌ１ＲｒＲ荷聞は第４図に示
した通りであった。

第４図より、上記の異なる２方法により求めた摩擦帯ｍ
電荷量が等しい点を適正値として規定した。したがって
、この実施例における組成のトナーの適正なシリカ添加
ｍは、粗粉砕物１００部に対してシリカ５゜４部である
。なお、シリカ単体およびシリカ非添加トナーのブロー
オフ法による冷型帯電電荷量は、それぞれ＋１８０（μ
Ｃｌ０）および＋４０゜３（μＣ／Ｑ　）である。

しかる後、粗粉砕物１００部と、シリカ５．４部の混合
物を上述のように混合、微粉砕、分級して得られた非磁
性一成分トナーを、負性潜像のＯＰＣ感光体を市販の複
写ＩＮ（商品名ニレオドライ３３０１（株）東芝製）を
改造したものに用い、第１図に示した現像装置に供給し
て現像を行い、現像かぶりのない鮮明な画像を得た。

また、高温、高湿度環境下（３０℃、８５％ＲＨ）にお
いても現像かぶりがなく、また画像濃度の低下もなく転
写効率のより鮮明な画像が得られた。

さらに低温、低湿度環境下（５℃、１０％ＲＨ）におい
ても、同様に高濃度の鮮明な画像が得られた。

またさらに、この画像を、ヒートロール定着器で定着し
たところ、１７０℃から２２０℃の範囲で定着およびオ
フセットともに良好であり、１万枚後でも同じ品質の画
像が得られた。

比較例４ 実施例４と同じ組成の粗粉砕物１ＧＧ部に対してシリカ
１．０部の混合物を用いて実施例１と同様にして非磁性
一成分トナーを作成し、特性を調べたところ、画像濃度
が低く、画像のかり゛れやトナー供給不良といった問題
が生じた。

比較例５ 実施例４と同じ組成の粗粉砕物１００部に対して、シリ
カ１０．０部の混合物を用いて実施例４と同様にして非
磁性一成分トナーを作成し、特性を調べた所、現像かぶ
りが発生し、潜像のエツジ周辺への飛び散りがあった。

実施例５〜７ それぞれ次表に示される樹脂、着色剤、添加剤、帯電制
御剤の組成を右する混合物を実施例４と同様にして予（
！混合、混練、粗粉砕まで行った後、シリカの添加ｍを
ブローオフ法、およびプロジェクション法により測定し
たトナーの摩擦帯ｆｆｉ電荷口が等しくなる点を適正値
として規定した。

しかる後、粗粉砕物１００１と、シリカの規定ｍ部を混
合、微粉砕、分級して得られた非磁性一成分トナーを実
施例４と同様にして現像を行ったところ、いずれも現像
かぶりのない鮮明な画像が得られた。また、高温、高湿
度および低温、低湿度環境下においても、現像かぶりが
なく、また、画像濃度の低下もなく、転写効率のより鮮
明な画像が得られた。また、定着性、耐オフセット性と
もに実施例１と同様良好であり、１万枚後でも同じ品質
の画像が得られた （以下余白） ＊トナー粒子１００部に対する部数 なお実施例４〜７において、規定されるシリカ添加迅の
値は、これに限定されるものではなく、その近傍の範囲
も使用可能である。例えば、実施例４では３，４〜７．
４部、実施例５〜７ではそれぞれＯ〜２．５部、２．５
〜１．３部、０〜３．０部の範囲で同様に良好な画像を
得ることができた。すなわち、規定値上２゜４部さらに
望ましくは規定値±０゜５部の範囲で本発明になる非磁
性一成分トナーが得られる。

［発明の効果］ 上述したように、第１の発明によれば、２種類以上の顔
料からなる着色剤を混合する際の混合比によって着色剤
自体の帯Ｍｍが定量的に変化し、極性を変換させること
も可能であることから、この混合により帯電量を適正化
した着色剤を用いてトナーを作成することによって、従
来使用の困難であった異極性の着色剤が使用可能となり
、特にカラートナーの場合、使用できる着色剤の適用範
囲が広がり、所望の色調を有するトナーを得ることが可
能となった。

また第２の発明によれば、シリカ添加量を増すことによ
ってトナーの摩擦帯電電荷鰻が減少し、その増減量は再
現性よく安定して得られることから、シリカ添加量の増
減を調整して容易に所望の摩擦帯電量を有するトナーを
作成することができる。すなわち、トナー作成において
摩擦帯Ｍ１！荷量の制御が可能である。このことは、製
造コストの大幅な低減化、製品の品質管理の向上化、性
能の良好な製品を安定して製造可能である等工業的価値
は極極めて人である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、非磁性一成分トナーを使用した現像装置の要
部を概略的に示した図、第２図および第３図は、２種類
の顔料を混合したときの混合比と混合した顔料の帯電量
の関係の一例を示す特性図、第４図はトナー粒子に正帯
電コロイド状シリカの添加量を変えて添加したときのプ
ローオフ法およびプロジェクション法により測定された
摩擦帯電電荷聞を示すグラフである。 １・・・・・・トナー担持体 ２・・・・・・弾性ブレード ３・・・・・・トナー容器 ４・・・・・・トナー ５・・・・・・静電像保持体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも熱により軟化する樹脂と着色剤とを含
   むトナーにおいて、前記着色剤が同色系または異色系の
   少なくとも２種類の顔料の混合物からなることを特徴と
   する非磁性一成分トナー。
2. （２）前記着色剤の帯電極性は、この着色剤を構成する
   少くとも１種類の顔料の帯電特性と逆極性とされている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の非磁性一
   成分トナー。
3. （３）少なくとも熱により軟化する樹脂と着色剤とを含
   むトナー粒子に正帯電コロイド状シリカを添加してなる
   トナーにおいて、前記正帯電コロイド状シリカを添加し
   てなるトナーの摩擦帯電電荷量が、前記トナー粒子の摩
   擦帯電電荷量より減少していることを特徴とする非磁性
   一成分トナー。