JPS63198611A

JPS63198611A - 頭髪化粧料

Info

Publication number: JPS63198611A
Application number: JP3053687A
Authority: JP
Inventors: Keiko Senoo; 妹尾　慶子; Keiichi Uehara; 計一植原; Kenichi Tomita; 健一富田; Tetsuo Sakamoto; 哲夫坂本
Original assignee: Shiseido Co Ltd
Current assignee: Shiseido Co Ltd
Priority date: 1987-02-12
Filing date: 1987-02-12
Publication date: 1988-08-17

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は頭髪化粧料に関し、更に詳しくはカルボン酸金
属塩および／またはオキシカルボン酸金属塩を含有して
なるふけ防止頭髪化粧料に関する。

［従来の技術］一般に、ふけは皮脂線の分泌物、汗腺の分泌物、表皮層
の剥離物等からなり、通常は皮脂線等の分泌昂進により
発生するが、皮膚に細菌や酵母が感染すると、不けの発
生は病的に助長されるといわれている。このため、従来
から抗菌剤を添加した頭髪化粧料がふけ防止のために使
用されてきた。

しかし、殺菌剤や抗菌剤のなかには皮膚刺激性などの点
で、人体に対する安全性に問題があるものがあり、また
抗菌剤や殺菌剤を含む化粧料は、連日の使用により皮膚
常在菌の微妙なバランスをくずしてしまうといった、い
わゆるエコロジーの観点から、時には好ましくない事態
を引き起こすことが指摘されている。例えば、従来から
ふけ防止−用薬剤として最も効果があると認められてい
るジンクピリチオン（ＺＰＴ）も抗菌剤の範喀に含まれ
るものであり、これを多量に使用することはできる限り
避けることが好ましいと考えられている。

そこで、かかる抗菌剤や殺菌剤を使用せずにふけの発生
を防止することが広く要望されるに至り、当業界におい
ては、有効なふけ抑制作用をもち、しかも抗菌剤や殺菌
剤を用いない安全な物質の探求が行なわれてきた。

これまで、抗菌性や殺菌性に基づかない、ふけ抑制作用
をもつ物質としては、α−トコフェロール・ビタミンＡ
酸エステル（特開昭５１−７３１３７号公報）やビタミ
ンＥ・ニコチン酸エステル（ドイツ特許第２３０１５８
５号及び第２３０１６６０号明細書）が報告されている
。

［発明が解決しようとする問題点］しかし、これらビタミンＥ（すなわち、トコフェロール
）のエステル類は、皮膚上での安定性に欠け、ふけ抑制
の持続的作用は期待できない。更に、前期のビタミンＥ
のエステル類は水に不溶性であるので、剤型によっては
油状の沈澱を生じるといった欠点を有していた。また、
必要量の前期物質を添加するためには多量の界面活性剤
を必要とし、更に、前期の物質は価格が高いという難点
も有していた。

本発明者は、かかる従来の欠点を解決すべく広く種々の
物質についてふけ防止作用を調べた結果、カルボン酸金
属塩および／またはオキシカルボン酸・金属塩がふけ防
止に対して有用であることを見出し、本発明を完成させ
た。

［問題点を解決するための手段］すなわち、本発明はカルボン酸金属塩および／またはオ
キシカルボン酸金属塩を含有することを特徴とする頭髪
化粧料、特にはふけ防止用頭髪化粧料を提供するもので
ある。

本発明で使用することのできる「カルボン酸金属塩」と
しては、例えば酢酸金属塩、シュウ酸金属塩、マロン酸
金属塩、コハク酸金属塩、マレイン酸金属塩、フマル酸
金属塩、グルタル酸金属塩、レブリン酸金属塩、ピメリ
ン醸金属塩、アジピン酸金属塩、スベリン酸金属塩、セ
バシン酸金属塩を挙げることができ、また本発明で使用
することのできる「オキシカルボン酸金属塩」としては
、乳酸金属塩、リンブ酸金属塩、クエン酸金属塩、酒石
酸金属塩等をあげることができる。さらに本発明で使用
することのできる「金属塩」とは、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、亜鉛、マグネシウム等である。

本発明においては上記のカルボン酸金属塩およびオキシ
カルボン酸金属塩のうちから任意の一種または二種以上
が選択されて用いられる。

カルボン酸金属塩および／またはオキシ金属塩の配合量
は、頭髪化粧料全組成物の重１に対して０．０１重量％
以上、好ましくは０．００５重量％以上である。配合量
の上限は、頭髪化粧料の形態によっても異なり、任意に
配合できるので限定できないが、一般的には、１重量％
程度である。

カルボン酸金属塩および／またはオキシカルボン酸金属
塩はそのまま、あるいは水またはアルコール水溶液に溶
解することによって、水中にも油中にも溶解させること
が可能である。

本発明の頭髪化粧品には通常の成分、例えば、油性成分
（例えば、スクワラン、ワセリン、ラノリン）、紫外線
吸収剤、防腐剤、保湿剤（例えばグリセリン）、界面活
性剤（例えばヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド、ヤ
シ油脂肪酸モノエタノールアミン）、香料、水、アルコ
ール（例えば、エチルアルコール、セチルアルコール）
増粘剤、色剤、薬剤（ビタミン類、ＺＰＴ、ＴＣＣ）等
を添加することができる。

本発明の頭髪化粧料は、頭皮に使用するものを広く指し
、例えば、ヘアトニック、頭皮用乳液、ヘアシャンプー
、ヘアリンス等が含まれる。

なお、本発明による頭髪化粧料が有効なふけ防止作用を
示す機構は明らかではないが、頭皮組織内の代謝反応が
適度に調整されると共に、不けの発生要因である過酸化
脂質の頭皮上での形成をカルポン酸金属塩および／また
はオキシカルボン酸金属塩が阻害するためと考えられる
。

［実施例］以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、
これは本発明の技術的範囲を限定するものではない。

例１本例は、本発明によるクエン酸ナトリウムのふけ防止作
用を説明するものである。

エタノール７５ｇに、クエン酸ナトリウム０．５８、精
製水２５．５３、並びに黄色１号若干量および香料若干
量を順次添加して、試料のヘアトニックを調製した。更
に、このヘアトニックとはクエン酸ナトリウムを配合し
ていないない点だけが異なる同様のヘアトニックを用意
した。

一方、ラウリルサルフェートトリエタノールアミン１８
重量％、カルボキシビニルポリマー１重量％、グリセリ
ン５重量％、ジンクピリチオン（ＺＰＴ）１重量％、尿
素１０重量％、および全体を１００重量％にする精製水
からなるシャンプーを調製した。更に、このシャンプー
とはジンクピリチオンを配合していない点だけが異なる
同様のシャンプーを用意した。

試験対象者として２２〜４５才で、不けの比較的多い男
性１４名を選んだ。コントロール期として、まず、試験
対象者１４名全員について、ＺＰＴ無添加シャンプーに
よる洗髪及びクエン酸ナトリウム無添加ヘアトニックに
よる整髪を行って、その洗髪整髪後２日間に累積したふ
けを採取する操作を、１週間に２回の割合で１力月間（
計８回）行ない、採集したふけ中の蛋白質量を測定した
。

続いて試験対象者１４名を２群（７名づつの２組）に分
けた。第１群の７名については、ＺＰＴ無添加シャンプ
ーによる洗髪及びクエン酸ナトリウム含有ヘアトニック
による整髪を行ない、第２群の７名についてはＺＰＴ無
添加シャンプーによる洗髪とクエン酸ナトリウム含有ヘ
アトニックによる整髪を行なった。各群に於て、洗髪、
整髪２日間に累積したふけを採取する操作′Ｉ：１週間
に２回の割合で１ケ月間（計８回）行ない、ふけ中の蛋
白’ｔ、　ｆｌ−た４す、定１１た、ふけの棟、取、は
吸、引、装、を先肌いて頭部を吸引して行った。試料期
でのふけの減少率を求めその結果を表１に示した。

以上の結果から、クエン酸ナトリウムを含有したヘアト
ニックは、従来からふけ防止用薬剤として知られている
ＺＰＴを配合したシャンプーと比較すると、優れたふけ
防止効果を示し頭皮を改善することが認められた。

（以下余白）表１例２クエン酸ナトリウムの配合量を変化させてふけ防止効果
を検討した。ヘアトニック試料として、表２の組成欄に
示した６種類を調製した。試験対象者として、２２〜４
８才の男性３０名を無作為に選び、各試料につき５名ず
つを割当てて試験を行った。ヘアトニックは毎日１回使
用することとし、コントロール期（クエン酸ナトリウム
無添加ヘアトニック使用）の洗髪後２日間に累積した不
けの平均蛋白質量と、試料期（クエン酸ナトリウム含有
ヘアトニック使用）の洗髪後２日間に累積したふけの平
均蛋白質量とを比較した。

不けの減少率が１０％以上の場合をふけ抑制効果ありと
し、不けの減少率が１０％未満の場合をふけ抑制効果な
しと判定し、その結果を表２に示した。

（以下余白）表２クエン酸ナトリウム０．０００５重量％配合ヘアトニッ
ク（試１Ｎｎｌ）の場合は、ふけの抑制効果は、試験対
象者５老中３名にしか認められなかったのに対して、ク
エン酸ナトリウムを０．００５重量％配合したヘアトニ
ック（試料慮４）の場合は、試験対象者５名全員にふけ
の抑制効果が測定された。

例３エチルアルコール５５ｇにポリオキシエチレン（８モル
）オレイルアルコールエーテル２ｇ、及び香料を適量加
え、室温下に溶解させてアルコール層を得た。別に精製
水３７．５ｇに、グリセリン５ｇ、Ｌ−リンブ酸ナトリ
ウム０．０５ｇを加え加熱溶解させた。冷却後色素を適
量加え、この水層部にアルコール層を加え可溶化してふ
け防止効果のあるヘアトニックを得た。

例４精製水７９．５ｇに、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン１５ｇ１ヤシ油脂肪酸モノエタノールアマイド５ｇ、
コハク酸ナトリウム０．０１ｇならびに赤色２２２号お
よび香料の各適当量を添加し、加熱混合後、冷却し、ふ
け防止効果のあるヘアシャンプーを得た。

例５ポリ・オキシエチレングリコール１．５００３　、５　
ｇとトリエタノールアミン１ｇを精製水７４．３ｇに、
ステアリン酸２．５ｇ、セチルアルコール１．５ｇ、ワ
セリン５ｇ、スクワラン１０ｇとポリオキシエチレン（
１０モル）モノオレイン酸エステル２ｇ、及び香料適量
を加熱して油相を得た。

別に酒石酸カリウム０．２ｇプロピレングリコール５ｇ
、トリエタノールアミン１ｇ及び精製水７３．４９５ｇ
を８０℃に加熱し、この水相部に上記油相部を拡販しな
がら徐々に加え、乳化後、冷却してふけ防止効果のある
頭皮用乳液を得た。

［発明の効果］本発明の頭髪化粧料は、従来の抗菌剤または殺菌剤含有
化粧料とは異なり、人の頭部に長期間使用しても安全で
ある。また、従来のビタミンＥのエステル類とは異なり
、水溶性であるので、化粧料としての利用が容易である
。しかも、前記エスチル類よりも安価でもある。更に皮
膚上での安全性も優れている。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）カルボン酸金属塩および／またはオキシカルボン
酸金属塩を含有することを特徴とする頭髪化粧料。
（２）カルボン酸金属塩が、酢酸金属塩、シュウ酸金属
塩、マロン酸金属塩、コハク酸金属塩、マレイン酸金属
塩、フマル酸金属塩、グルタル酸金属塩、レブリン酸金
属塩、ピメリン酸金属塩、アジピン酸金属塩、スベリン
酸金属塩、アゼライン酸金属塩およびセバシン酸金属塩
からなる群より選ばれた一種または二種以上である特許
請求の範囲第１項記載の頭髪化粧料。
（３）オキシカルボン酸金属塩が、乳酸金属塩、リンゴ
酸金属塩、クエン酸金属塩および酒石酸金属塩からなる
群より選ばれた一種または二種以上である特許請求の範
囲第１項記載の頭髪化粧料。
（４）金属塩が、ナトリウム、カリウム、リチウム、亜
鉛およびマグネシウムからなる群より選ばれた一種また
は二種以上である特許請求の範囲第１項ないし第３項の
いずれかに記載の頭髪化粧料。