JPS631350A - 絶縁コイルの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、絶縁コイルの製造方法、特に、高電圧回転
電機に用いられる絶縁コイルの製造方法に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来、−般に回転電機に用いられる複数ターンを有する
屯甲形絶縁コイルは、例えば、特開昭ｓ７−／３９ｊｒ
Ｏ号公報や特開昭Ｓクー！２３！；！ｒ号公報に例示さ
れるように、平角導線上にターン絶縁層を施し、しかる
後、亀甲形に成形し、次いで、主絶縁層を施して含浸レ
ジンを真空加圧含浸した後、加熱硬化して絶縁コイルを
構成していた。

こうして得られる絶縁コイルは、１つには、絶縁材を巻
装したコイル単体を成形、加熱硬化した後、固定子鉄心
中に挿入するものとしてコイル単体含浸法で得るものが
あし、また、コっには、コイルを固定子鉄心に組込んだ
後、固定子鉄心を含む全体な含浸レジンにて真空加圧含
浸した後、回転乾燥などの方法によし、含浸レジ／を流
出させることなく、加熱処理してなる全体含浸方法で構
成されるものの一種類の方法が一般的に知られている。

これらの方法の選択は、用いる機器の仕様と性能面など
によって適宜選択して決められていたが、前者ではコイ
ル単体を精度よく製造し、固定子鉄心に挿入するので、
コイル製造コストが非常に高くなし、また、後者ではコ
イル全体を同時に含浸処理するので、製造コストは安く
なるが、絶縁層からの含浸レジンの流出による絶縁緒特
性の低下や、固定子鉄心全体を処理するための設備費用
が非常に高くなること、および、コイルのみを交換させ
るような場合には全く不適合であし、各々一長一短があ
った。

第１図はこの発明が対象とする複数ターンを有する絶縁
コイルの概略図であし、この優略図に関する限し、従来
の絶縁コイルも同様に形成されておし、また、第ダ図は
従来技術の特徴を説明するための断面構成図である。

図において、符号（１０）はスロット部、（コ０）はコ
イルエンド部であって、符号（１）は絶縁被覆をされる
平角導線、（２）は保護絶縁層、（３１はターン絶縁層
、＋４（＋は主絶縁層を各々示している。

従来の絶縁コイルの製造方法では、平角導線（ハを所定
数束ねてターン絶縁層（３）を施した後、コイルを亀甲
型に成形し、次いで主絶縁層（す）および保護絶縁層（
２）が巻装され、しかる後、含浸レジンを真空加圧含浸
処理し、所定の形状となるよう、プレス金型中にて加熱
成形して絶縁コイルを製作していた。

特に、スロット部Ｃｌ０）は固定子鉄心内に装着される
ために、高い仕上り寸法精度が要求されている部分であ
る。

マタ、スロット’４１Ｊｒ（１０）、コイルエンド部（
２０）、とも、加熱硬化時には、含浸レジンの流出を避
けるため、および、プレス金型との接着を避けるために
、コイル全体をテフロンテープなどの非接着材料で巻装
している。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の製造方法は、上記のように、コイル製造工程が極
めて煩雑であし、また、この工程の繁雑さや要求される
精度の向上又は含浸されるレジンの流出を防止するため
の手段等のために、製造コストが非常に高くなるという
問題点があった。

この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、コイル製造方法が簡単であし、かつ、コイル製造
コストも大幅に低下させ得るとともに、得られた絶縁コ
イルの絶縁特性は電気的。

機械的、熱的緒特性に対しても、優れている有用な絶縁
コイルの製造方法を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る絶縁コイルの製造方法は、ターン絶縁層
としてドライタイプのマイカテープを全体に装着した後
、スロット部にのみ主や縁として熱硬化性樹脂を多量に
含むレジンリッチタイプのマイカシートあるいはテープ
と、保護絶縁層としてガラス繊維に熱硬化性樹脂を多量
に含ませるプリプレグガラステープとを巻装して、一旦
加熱成形して、スロット部のみを前段において固化せし
めることを特徴とし、その後、亀甲形に成形して、コイ
ルエンド部にも絶縁層としてドライタイプのマイカテー
プと保護層とを施し、含浸レジンを真空加圧含浸して、
プレス金型を使用することなく、単に加熱するだけで絶
縁コイルを得るものである。

〔作　用〕

この発明は上記したように、亀甲形に成形する前にスロ
ット部に主絶縁層および保護絶縁層を施して、作業性を
良くし、また、−度に数本のコイルを同時に加熱成形し
て寸法精度のすぐれたスロット部を形成する。また、こ
こに使用する絶縁材料としては、ターン絶縁層にあって
は、通常知られている集成マイカテープやはがしマイカ
テープが用いられる。

〔実施例〕

以下、この発明の製造方法をその一実施例に基づいて説
明する。

まず、導体である平角導線（ハのコイルには、ドライタ
イプのマイカテープ（１３）が第一図および第３図のよ
うに全体に巻装される。特に、これらのマイカテープの
裏打材として、ポリエステルフィルムやポリアミドフィ
ルムのようなフィルム類が特に好適に用いられる。

通常、このマイカテープ中に含まれるエポキシ。

シリコン、ポリエステル、ポリアミドなどの熱硬化性樹
脂量は５〜７１％（重量％、以下同様）が好適で、最終
的には含浸レジンがさらに充填されるよう十分な空隙を
有している。

次いで、スロット部（１０）に熱硬化性樹脂を多量に含
ムレジンリッチタイプのマイカシート又はテープ（／り
）と、ガラス繊維に熱硬化性樹脂を多量に含ませたプリ
プレグガラステープ（／コ）とを巻装する。

このスロット部（ｌＯ’）の主絶縁を形成せしめるレジ
ンリッチタイプのマイカシート又はテープ（／り）は、
前述のマイカテープ類に前記したよりな熱硬化性樹脂を
３０〜６０％含有したものが好適であし、また、裏打材
には通常公知のガラス繊維やポリエステル不織布などが
好適である。

また、この保護絶縁層となるプリプレグガラステープ（
／−）は、ガラス繊維やポリエステル繊維を基材に熱硬
化性樹脂を３０〜６０％含有している、いわゆるプリプ
レグチーブが好ましい。そして、スロット部（１０）で
は、主絶縁層（／り）と同根の熱硬化性樹脂を含むこと
が必要であるが、コイルエンド部（二〇）にあってはこ
の限りでない。

また、スロット部（１０）を形成するレジンリッチマイ
カシート又はテープ（／ｌ）およびプリプレグガラステ
ープ（／コ）は比較的短時間で加熱成形できるような材
料、例えば、エポキシ樹脂にＢＦｊアミンコンプレック
スを配合したような組成物を含む材料が特に好適で通常
／３０〜／９０℃で１０〜６゛０分で加熱成形が終了で
きるという特徴があし、工程の短縮にも寄与できるもの
である。

上記のように、マイカテープ（／す）とプリプレグガラ
ステープ（／２）とが巻装された平角導線（ハからなる
コイルは、一旦加熱してスロット部（／θ）を固化する
。

次いでスロット部（１０）を加熱成形したコイルは、亀
甲形に成形した後、コイルエンド部（２０’）も対地絶
縁層としてターン槍、縁層（／３）と同様のドライタイ
プのマイカテープ（／’Ｉａ）と採掘絶縁層（／２ｔｘ
）とを巻装し、通常知られている熱硬化性樹脂を含浸レ
ジンとして真空加圧含浸処理して、ターン絶縁層（／３
）の全域、コイルエンド部（２０）の全域に含浸レジン
を含浸させ、加熱して絶縁コイルを得る。

この発明においては、スロット部（１０）にレジンリッ
チのマイカテープ（／ｌＩ）を配し、このマイカテープ
の加熱硬化時には、ターン絶縁層（／３）内にレジンが
没入しないよう、特にフィルム層（ｌｓ）で分離させる
ことが好適であるが、前記したようにターン絶縁層（／
３）用マイカテープの裏打材としてフィルムを使用し、
かつ、このフィルム面が外側になるように巻装したもの
は前記と同様の効果がある。そして、スロット部（１０
）のターン絶縁層（／Ｊ）にも含浸レジンが十分に含浸
され、加熱硬化された絶縁コイルは空隙がほとんどなく
、従来方法で得られた絶縁コイルと比較しても全く遜色
なく製造し得るものである。

この発明では、含浸レジン処理後、単に加熱するだけで
、スロット部（１０）の寸法精度は申し分なく、コイル
エンド部（−〇）においても、プリプレグチーブを配し
ていることにより保護絶縁層（／２）からのレジン流出
がほとんどなく、従来方法のような離型テープの巻装を
も排除できるという特徴がある。

なお、この実施例では、コイル単体を製造するという方
法について説明したが、こうして得たコイルを固定子鉄
心に組み込んだ後、含浸処理を行なうという、いわゆる
全体含浸法にも何ら支障なく適用できるもので、スロッ
ト部（１０）が精度よく固化されておし、コイル組込み
性、寸法維持等の面で従来よりもよりすぐれた作業とな
し、回転電機の製造コストの低下に寄与し得るものであ
る。

〔発明の効果〕

・以上のように、この発明によれば、あらかじめスロッ
ト部を固化した後、コイルエンド部を固化するようＫｍ
成しているので、スロット部の寸法精度を十分確保し得
るとともに、その作業方法を極めて簡単にし、しかも、
使用する装置や材料を大幅に省略することができ、従っ
て、回転電機の製造コストを大幅に低下し得るとともに
、その絶縁特性も電気的１機械的、熱的諸特性に優れて
いる極めて有用な？をコイルの製造方法が得られる効果
を有している。

【図面の簡単な説明】

第７図はこの発明が対象とする絶縁コイルの概略平面図
、第２図はこの発明方法の一実施例を氷面部分に相当す
る断面図、第９図は従来の製造方法を説明するための、
第１図の■−■線による断面部分に相当する断面図であ
る。 図中、（ハ・・導体（平角導線）、（１０）・・スロッ
ト部、（２０）−・コイルエンドｍ、（／ユ）。 （／コミ）・・保護絶縁層、Ｃ／３）Φ・ターン絶縁層
、（／ｕ）（ｉｑａ）・・主絶縁層、（／ｊ）・場フィ
ルム層。 なお、各図中、同一符号は同−又は相当部分を示す。 １ｅ臓＊、ｙ、。 代理人　　曾　我　道　照１黛歯： ２つ：コイルエント各Ｐ 昂２図　　　　　も３図 手続補正書（自発） 昭和６２年　４月１４日

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）導体による複数ターンの絶縁コイルを亀甲形に成
   形し、各ターンにはターン絶縁層を、更にターン絶縁層
   上には主絶縁層および保護絶縁層を設けてなる絶縁コイ
   ルの製造方法において、ターン絶縁層としてドライタイ
   プのマイカテープをコイル全体に巻装した後、スロット
   部に熱硬化性樹脂を多量に含むレジンリッチタイプのマ
   イカシートあるいはテープおよびガラス繊維に熱硬化性
   樹脂を多量に含ませたプリプレグガラステープを巻装し
   、次いで、一旦加熱してスロット部を固化せしめた後、
   亀甲形に成形し、次いで、コイルエンド部全域にドライ
   タイプのマイカテープを、更に保護絶縁層を巻装し、次
   いでこれに熱硬化性樹脂を真空加圧含浸し、最後に、加
   熱硬化して仕上げることを特徴とする絶縁コイルの製造
   方法。
2. （２）スロット部のターン絶縁層上への主絶縁層の巻装
   が、ターン絶縁層上に一旦フィルムのようなシート状絶
   縁体であるフィルム層を配した後、主絶縁層が巻装され
   るようにされている特許請求の範囲第１項記載の絶縁コ
   イルの製造方法。