JPS6257386B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 入口オリフイスと排出オリフイスとの間に流
体を運ぶための流通路装置と、 前記流通路装置を主流体源に連結するため前記
入口オリフイスの近くに設けた連結装置、 添加流体源を収容し、前記流通路装置と連通し
ており且つ外圧に感応して押しつぶすことがで
き、前記添加流体を前記流通路装置に分配するよ
うになつた押しつぶし可能な室装置、 前記主流体が外圧を前記室装置に及ぼしてそれ
を押しつぶして添加流体を前記流通路装置の下流
部分に分配させるため前記流通路装置の上流部分
で前記主流体の１部分を選択的に偏向させるため
の前記流通路装置に設けた制御弁、 とを包含し； 前記制御弁は流体が前記流通路装置を流れない
非作動位置から、前記制御弁が主流体のみを前記
流通路装置に流れさせる第１作動位置へ、前記制
御弁が主流体の１部分を偏向させその偏向主流体
が外圧を前記室装置に及ぼしてその中の添加流体
を前記流通路装置内を流れている主流体へ分配さ
せる第２作動位置へ、移動できることを特徴とす
る制御式添加流体供給装置を備えた噴霧装置。

２ 請求の範囲の第１項記載の噴霧装置におい
て、前記制御弁が回転弁であり、該回転弁が第１
作動位置に在るとき作動する第１口と、第２作動
位置に在るとき作動する第２口及び第３口を備え
ていることを特徴とする噴霧装置。

３ 請求の範囲第１項記載の噴霧装置において、
前記制御弁はそれが主流体を方向づけて該主流体
が外圧を前記室装置に及ぼし添加流体を前記流通
路装置の下流部分に分配して噴霧装置から排出オ
リフイスを通じて排出させ、一方前記流通路装置
を通る主流体を噴霧装置から排出オリフイスを通
じて排出させないようにする第３作動位置へ移動
できることを特徴とする噴霧装置。

４ 請求の範囲第３項記載の噴霧装置において、
前記制御弁が回転弁であり、該弁が第１作動位置
に在るとき作動する第１口と、第２作動位置に在
るとき作動する第２口及び第３口と、第３作動位
置に在るとき作動する第４口とを備えていること
を特徴とする噴霧装置。

５ 請求の範囲第１項記載の噴霧装置において、
前記室装置から前記流通路装置に分配される添加
流体の量を変えるための制御装置を前記押しつぶ
し可能な室装置の近くに設けたことを特徴とする
噴霧装置。

６ 請求の範囲第５項記載の噴霧装置において、
前記制御弁が色々な大きさの複数個のオリフイス
を持つた回転自在の円板部材であることを特徴と
する噴霧装置。

７ 請求の範囲第１項記載の噴霧装置において、
形状の異なる複数個のオリフイスを持つた噴霧選
択装置を該噴霧装置の排出オリフイスの近くに移
動自在に取付け、前記噴霧選択装置は、前記排出
オリフイスから出る流体の形状を変えるために、
噴霧選択装置のオリフイスのそれぞれを前記噴霧
装置の排出オリフイスと整列状態に位置決めする
ように移動できることを特徴とする噴霧装置。

８ 請求の範囲第７項記載の噴霧装置において、
前記噴霧選択装置が回転自在に取付けられた円板
部材であることを特徴とする噴霧装置。

９ 入口オリフイスと出口オリフイスの間に流体
を運ぶための流通路装置、 前記流通路装置を主流体源に連結するため前記
入口オリフイスの近くにある連結装置、 添加流体源を収容し、前記流通路装置と連通
し、外圧に感応して押しつぶすことができて添加
流体を前記流通路に分配するようになつた押しつ
ぶし可能な室装置、 主流体が外圧を前記室装置に及ぼしてこれを押
しつぶして添加流体を前記流通路装置の下流に分
配するため前記流通路装置の上流で主流体の少く
とも１部分を選択的に偏向させるための前記流通
路装置に配置した制御弁、とを包含し； 前記制御弁は主流体のみを前記流通路装置に流
れさせる第１作動位置、主流体の１部分を偏向さ
せその偏向した主流体が外圧を前記押しつぶし可
能な室装置に及ぼして前記流通路装置を流れてい
る主流体に添加流体を分配するようになつた第２
作動位置、主流体が圧力を前記室装置に及ぼして
添加流体を前記流通路装置に分配し噴霧装置の排
出オリフイスから排出させ、一方前記流通路装置
を通る主流体を前記排出装置から排出させないよ
うに前記制御弁が主流体を方向づける第３作動位
置、へ選択的に移動できることを特徴とする噴霧
装置。

１０ 請求の範囲第９項記載の噴霧選択におい
て、前記制御弁が回転弁であり、該弁が第１作動
位置に在るとき作動する第１口と、第２作動位置
に在るとき作動する第２口及び第３口と、第３作
動位置にあるとき作動する第４口とを備えている
ことを特徴とする噴霧装置。

１１ 請求の範囲第１０項記載の噴霧装置におい
て、前記室装置から流通路装置の中に分配される
第２流体の量を変えるための制御装置を前記押し
つぶし可能な室装置の近くに配置したことを特徴
とする噴霧装置。

１２ 請求の範囲第１１項記載の噴霧装置におい
て、前記制御装置が、大きさの異なる複数個のオ
リフイスを有しかつ回転自在に取付けられた円板
部材であることを特徴とする噴霧装置。

１３ 請求の範囲第９項記載の噴霧装置におい
て、形状の異なる複数個のオリフイスを備え、噴
霧装置の排出オリフイスの近くに回転自在に取付
けた噴霧選択装置を包含し、前記噴霧選択装置
は、排出オリフイスから出る流体の形状を変える
ために、噴霧選択装置のオリフイスの各々を噴霧
装置の排出オリフイスと整列状態に位置決めする
ように移動できることを特徴とする噴霧装置。

１４ 請求の範囲第１３項記載の噴霧装置におい
て、前記噴霧選択装置が回転自在に取付けられた
円板部材であることを特徴とする噴霧装置。

１５ 制御式添加流体供給装置を備えた噴霧装置
において、 前記噴霧装置の入口オリフイスと出口オリフイ
スとの間に流体を運ぶための流通路装置、 第１端部が開口ししているハウジング、該ハウ
ジングは反対側の第２端部近くでハウジングに形
成され、前記噴霧装置の入口オリフイスを有しか
つまたハウジングに形成された流通路装置の１部
分を有し、このハウジングに形成された流通路装
置の１部分が該ハウジングの壁と一体的に形成さ
れかつ前記第２端部から第１端部まで延在する細
長い管状通路を有し、 前記ハウジングの流通路装置の部分を、前記流
通路装置に主流体を導入する導管に連結するため
の前記ハウジングの入口オリフイスの近くに設け
た連結装置、 開口端を有し且つ添加流体源を保持するための
ハウジングの開口端に配置された弾力性袋、前記
ハウジングはその第２端部近くにオリフイスを有
し、該オリフイスに主流体が流れて外圧を前記袋
に及ぼすようになつており、 前記袋の開口端を覆う状態で前記ハウジングの
開口端に取付けられたキヤツプ部材、前記キヤツ
プ部材はまた前記ハウジングの流通路装置の１部
分と整列してキヤツプ部材に形成されていて細長
い管状通路を含む流通路装置の１部分を有し、且
つ添加流体を前記袋の開口端から噴霧装置の流通
路装置へ流すことができるオリフイスを有し、 主流体が外圧を前記袋に及ぼしてこれを押しつ
ぶし、添加流体を袋の開口端からキヤツプ部材の
オリフイスを通つて噴霧装置の流通路装置に分配
させるために主流体の少くとも１部分を前記ハウ
ジングのオリフイスに選択的に偏向させるための
前記ハウジングの入口オリフイス近くに取付けた
制御装置、 前記袋の開口端から噴霧装置の流通路装置へ分
配される添加流体の量を変えるため前記キヤツプ
部材に取付けられた第２制御弁装置と、 を包含することを特徴とする噴霧装置。

１６ 請求の範囲第１５項記載の噴霧装置におい
て、前記制御装置は非作動の“オフ”位置、主流
体のみを流通路装置に流れさせる第１作動位置、
外圧を袋に及ぼすため主流体の１部分をハウジン
グのオリフイスを通じて偏向させ、主流体を噴霧
装置の流通路装置に流れさせないようにする第２
作動位置、第１制御装置が主流体をハウジングの
オリフイスに向け外圧を前記袋に及ぼして添加流
体を噴霧装置の流通路に分配し噴霧装置の排出オ
リフイスから排出させ、一方噴霧装置の流通路装
置を通る主流体を排出オリフイスから排出させな
いようにする第３作動位置へ、選択的に移動でき
ることを特徴とする噴霧装置。

１７ 請求の範囲第１６項記載の噴霧装置におい
て、前記第１制御装置が回転弁であり、該弁が第
１作動位置に在るとき作動する第１口と、第２作
動位置に在るとき作動する第２口及び第３口と、
第３作動位置に在るとき作動する第４口と、非作
動の“オフ”位置に在るとき主流体を前記ハウジ
ングから排出し且つ前記袋の中の圧力を除去する
ための第５口とを備えていることを特徴とする噴
霧装置。

１８ 請求の範囲第１７項記載の噴霧装置におい
て、前記第２制御装置が大きさの異なる複数個の
オリフイスを持つた回転自在の円板部材であるこ
とを特徴とする噴霧装置。

１９ 請求の範囲第１８項記載の噴霧装置におい
て、 前記キヤツプ部材の中の流通路装置の部分と整
列して前記キヤツプ部材から延びた細長い管を有
し、該管は、噴霧装置の流通路装置の１部分を形
成し且つ噴霧装置の排出オリフイスの近くに外端
を有しており、 複数個の異つた形状のオリフイスを持つた噴霧
選択装置を前記噴霧装置の排出オリフイス及び前
記細長い管の外端に隣接して移動自在に取付け、
噴霧選択装置は、前記排出オリフイスから出る流
体の形状を変えるため、前記オリフイスのそれぞ
れを噴霧装置の排出オリフイスと整列して位置決
めするように移動することができる ことを特徴とする噴霧装置。

２０ 請求の範囲第１９項記載の噴霧装置におい
て、前記噴霧選択装置が回転自在に取付けられた
円板部材であることを特徴とする噴霧装置。

２１ 請求の範囲第１項記載の噴霧装置におい
て、前記噴霧装置から流体を噴霧するために前記
流通路装置の１部分を形成し且つ噴霧装置の排出
オリフイスを含む入れ子式噴霧管装置を更に包含
することを特徴とする噴霧装置。

２２ 請求の範囲第２１項記載の噴霧装置におい
て、前記入れ子式噴霧管装置がそこを流れる流体
によつて生ずる圧力に感応して前記噴霧管装置の
１部分を自動的に外方に伸長させる装置を備えて
いることを特徴とする噴霧装置。

２３ 請求の範囲第２２項記載の噴霧装置におい
て、 前記入れ子式噴霧管装置が外管と、前記外管内
に往復動自在には配置され前記外管に対し外方に
伸長できる少くとも１個の付加的な内管とを含
み、 前記自動伸長装置が、流体圧に応答して内管を
外管の中でそれに対して外方に伸長させるため前
記内管の内端に設けた環状フランジを含み、 前記フランジと協働して前記外管内で前記フラ
ンジおよび内管の外方への移動を制限するための
制御装置を外管の外端に備えている、 ことを特徴とする噴霧装置。

２４ 請求の範囲第２３項記載の噴霧装置におい
て、内管が外管の中を往復動するとき前記内管と
一緒にころがり運動するため前記内管と外管との
間で前記内管を囲繞する環状シールを包含し、前
記シールは内管が引込められるとき内管の環状フ
ランジと外管の外端の環状フランジ移動制限装置
との間の中間位置にころがることができ且つ内管
が伸長されるとき外管の環状フランジ移動制限装
置に接触することを特徴とする噴霧装置。

２５ 請求の範囲第２３項記載の噴霧装置におい
て、 キヤツプ部材がそこに形成された流通路装置の
少くとも１部分を形成する突起状台を含み、 前記入れ子式噴霧管装置の外管の内側部分が前
記台に取付けられ且つその内端近くに横方向に突
出の孔あき耳部を含み、 前記キヤツプ部材が前記外管の横方向突出の耳
部に配置される突出状の取付用柱を前記台の両側
に含む、 ことを特徴とする噴霧装置。

２６ 請求の範囲第２５項記載の噴霧装置におい
て、前記キヤツプ部材の突起状台が内管の前記台
への侵入を防止する内側ストツプ装置を含むこと
を特徴とする噴霧装置。

２７ 貫通流通路を備え且つ内端と外端とを有す
る外管、 貫通流通路を有し且つ内端と外端を有し、前記
外管内に往復動自在に取付けられ且つ外管に対し
て外方に伸びることができる少くとも１個の付加
的内管と、 入れ子式管組立体を通る流体によつて発生され
る圧力に応答し外管の中で内管を該外管に対して
外方に移動させるため前記内管の内端に設けた表
面装置と、 内管の内端の表面装置と協働して前記外管内で
の内管の外方への移動を制限するための外管の外
端に設けた運動制限装置と、内管が外管の中で往
復動するとき内管と共にころがり運動するため前
記内管と外管の間で該内管を囲繞し、内管が引込
められるとき内管の表面装置と外管の外端の運動
制限装置との間の中間位置にころがすことがで
き、且つ内管が伸されるときころがつて前記運動
制限装置に接触するようになつた環状シールと、 を包含することを特徴とする入れ子式噴霧管組
立体。

２８ 請求の範囲第２７項記載の入れ子式噴霧管
組立体において、前記内管の内端にある表面装置
が環状フランジによつて形成されていることを特
徴とする入れ子式スプレー管組立体。

２９ 請求の範囲第２８項記載の入れ子式噴霧管
組立体において、急速分離式連結具によつて内管
の外端に取外し自在に取付けられた予め選定した
形状の放出ノズルを包含し、前記急速分離式連結
具が、内管の外端に設けられ前記放出ノズルのそ
れぞれの直角状長孔に収容される突起を含むこと
を特徴とする入れ子式噴霧管組立体。

３０ 請求の範囲第２７項記載の入れ子式噴霧管
組立体において、前記外管の内端が該入れ子式噴
霧管組立体を相手の噴霧装置に取付けるための横
方向突出孔あき耳部を含むことを特徴とする入れ
子式噴霧管組立体。

３１ 請求の範囲第１項記載の噴霧装置におい
て、 前記押しつぶし可能な室装置を収容するため第
１端部が開口したハウジングを有し、前記ハウジ
ングはその反対側の第２端部に隣接してハウジン
グに形成された噴霧装置の入口オリフイスを有
し、且つハウジングに形成された噴霧装置の流通
路装置の１部を有し、前記ハウジングに形成した
流通路装置の１部はハウジングの壁と一体に形成
されたハウジングの第２端部から該ハウジングの
第１開口端まで延在する細長い管通路を含み、 前記押しつぶし可能な室装置を覆う状態で前記
ハウジングの第１開口端部に取付けられたキヤツ
プ部材を有し、キヤツプ部材には、ハウジングに
形成された流通路装置の部分と整列して流通路装
置の１部が形成され、且つ細長い管状流通路を含
み、且つ添加流体を前記押しつぶし可能な室装置
から噴霧装置の流通路装置に流すことができるオ
リフイスを備えている ことを特徴とする噴霧装置。

３２ 請求の範囲第３１項記載の噴霧装置におい
て、前記ハウジングがまたその第２端部の近くに
オリフイスを備え、該オリフイスを通つて第１流
体が外圧を前記折りたたみ自在室装置に及ぼすよ
うに流れることを特徴とする噴霧装置。

３３ 請求の範囲第３２項記載の噴霧装置におい
て、前記弁が前記ハウジングの第２端部に隣接し
て前記流通路装置に配置されていることを特徴と
する噴霧装置。

３４ 請求の範囲第４項記載の噴霧装置におい
て、前記回転弁がまた選択的に非作動“オフ”位
置へ移動することができ、且つ前記弁が非作動
“オフ”位置に在るとき主流体を排出し且つ前記
押しつぶし可能な室装置の圧力を除去するための
第５口を備えていることを特徴とする噴霧装置。

３５ 請求の範囲第１５項記載の噴霧装置におい
て、前記第１制御装置が選択的に非作動“オフ位
置”、第１制御装置が主流体のみを噴霧装置の流
通路装置に流す第１作動位置、第１制御装置が外
圧を前記袋に及ぼすため、主流体の１部分をハウ
ジングのオリフイスから偏向させる第２作動位
置、へ移動できることを特徴とする噴霧装置。

３６ 請求の範囲第３５項記載の噴霧装置におい
て、前記制御装置が回転弁であり、該弁は第１作
動位置に在るとき作動する第１口と、第２作動位
置に在るとき作動する第２口と第３口とを備えて
いることを特徴とする噴霧装置。

３７ 請求の範囲第２４項記載の噴霧装置におい
て、前記内管が引込められるとき前記環状シール
の中間位置が大体前記内管の環状フランジと前記
外管の環状フランジ移動制限装置との間の中途に
在ることを特徴とする噴霧装置。

３８ 請求の範囲第２７項記載の噴霧装置におい
て、前記内管が引込められるとき前記環状シール
の中間位置は大体前記内管の環状フランジと前記
外管の環状フランジ移動制限装置の間の中途に在
ることを特徴とする噴霧装置。

発明の背景 発明の分野 本発明は制御式添加流体供給装置を備えた噴霧
装置、特に主流体と添加流体を別々に色々な噴霧
パターンで噴霧させるか、または主流体中の付加
流体の濃度を選択的に変えた混合体を噴霧するこ
とができる制御された添加流体の供給装置を備え
た噴霧装置に関する。

従来技術の説明 添加流体例えば洗浄剤や殺虫剤や肥料を、例え
ば水のような主流体が噴霧装置の流通路を流れて
いるときに主流体と混合させるようにした噴霧装
置は公知である。例えばR.R.Proctor等の米国特
許第3447753号は、噴霧装置が洗浄剤を容れるび
ん形容器に取付けるキヤツプ部材の形をしている
洗浄剤供給装置を備えたスプレーウオツシヤーを
示している。前記噴霧装置は“オフ”位置から、
水のみが該噴霧装置の主流通路を流通するような
第１作動位置へ、移動することができる回転自在
の制御弁を包含している。また前記弁は、１部の
水を補助流通路を通つて前記容器へ偏向すなわち
そらしてその中の洗浄剤を撹拌揺動させ、且つ前
記洗浄剤を前記容器から、前記噴霧装置の主流通
路を通つて放出ノズルに流れている水の中へ、洗
浄剤を押し出す位置へ回転できる。類似の噴霧装
置がD.L.Proctor等の米国特許第3770205号に示さ
れており、この特許では、１個の回転自在の制御
弁が第３作動位置を有し、この位置において前記
制御弁は容器に殺虫剤が使用されているときに
は、１部の水を第２補助流通路を通つて容器の中
へ偏向すなわちそらすようになつている。

R.E.Blectcher等の米国特許第2795460号の第
７，８，９図は洗浄剤をびん形容器の中の弾力性
袋の中に貯えるようになつた洗浄剤分配装置を示
している。前記装置の主流通路を流れる水は前記
弾力性袋の閉部に真空を発生させ、この真空と前
記容器内の大気圧とにより前記袋の中の洗浄剤
を、ブラシヘツドノズル（brush head nozzle）
に至る共通路内の水流中に分配させる。

添加流体を容器の弾力性袋の中に貯えている別
の型式の装置では、主流体例えば水の１部分をそ
らせて前記容器の中に入れ前記袋に外圧を加えて
添加流体を吐き出させて、前記装置の主流通路を
流れている主流体中に入れるようになつている。
この型式の装置はH.Langの米国特許第3166096号
に示されている。この特許によると主管中を流れ
ている水が補助管を通じて、添加流体を容れた弾
力性袋を保持している近くの貯槽の中にそらされ
るようになつている。主管中を流れている水に添
加流体を加える必要のない時は前記補助管の弁は
閉じられている。

J.W.Healyの米国特許第4418869号に示す噴霧
装置では、制御弁を本装置に水を流す作動位置に
移動させるとき、水の１部をそらせて貯槽の中に
入れ添加流体を容れた袋に圧力を作用させる。次
にこの添加流体を前記袋から回転自在のリングの
複数個の各種大きさの孔の中の一つを通つて分配
し、本装置から放出ノズルへ流れている水の中に
流入する添加流体の流量を変える。また前記回転
リングを使用して前記袋から出る添加流体を中断
することができる。

R.H.Orter等の米国特許第2891732号に示され
る袋型の別の公知の装置では、シヤワーヘツドと
石けんスプレヤーとの組立体が１個前記シヤワー
ヘツドの水の流れを中断し且つその水を石けん槽
の中のピストンに差し向けるためのスイツチを包
含する。次に前記石けん槽の中でピストンが動く
と石けんを前記石けん槽から別のノズルに押し出
す。

上述の公知の噴霧装置又は分配装置は従来、
色々の目的の用途の融通性が限定されてきた。こ
れに関連して、主流体または添加流体を色々な噴
霧パターンで別々に、或いは主流体中の添加流体
の濃度を選択的に変えた混合体として噴霧できる
ような添加流体供給方式の噴霧装置の必要性が存
在する。また噴霧装置それ自体を噴霧しようとす
る物体のきわめて接近させなくても噴霧ノズルを
自動的に前記物体に接近させることができ、噴霧
操作が終つたときノズルを容易に非作動位置に引
つ込めることができる噴霧装置の必要性が存在す
る。したがつて本発明の目的は簡単で丈夫な構造
を持ち製作が廉価な噴霧装置を提供することであ
る。

発明の要約 一般的に言えば、本発明の制御式添加流体供給
装置を備えた噴霧装置は該装置の導管装置即ち流
通路装置を主流体源に連結するための連結装置を
前記噴霧装置の入口オリフイスの近くに備えてい
る。主流体が外圧を押しつぶし可能な室装置に及
ぼして該室装置を押しつぶしてその中にある添加
流体を前記流通路装置の下流部分に分配するよう
にするため、前記流通路装置の上流部で主流体の
少くとも１部分を選択的に方向変換させ、すなわ
ちそらすための制御装置を前記流通路装置に配置
している。前記制御装置は選択的に非作動の“オ
フ”位置から、前記制御装置が主流体のみを前記
導管装置に流通させる第１作動位置へ移動でき、
且つ前記制御装置が主流体の１部をそらし該主流
体を前記流通路装置に流し続けながら該主流体が
外圧を前記室装置に及ぼすことができる第２位置
へ移動することができる。

前記制御装置はまた第３作動位置へも移動で
き、この第３作動位置において前記制御装置が主
流体を前記室装置に差し向けて前記室装置に外圧
を加え添加流体を前記流通路装置の下流部分へ分
配して噴霧装置から出ることができ、一方では主
流体が前記流通路装置の中を流れて噴霧装置から
出るのを防止することができるまた前記押しつぶ
し可能な室装置から分配される添加流体の量を制
御するための第２制御装置を設けるのが良い。更
に、噴霧選択装置を噴霧装置の排出オリフイスに
隣接して移動自在に取付けるのが良く、また異な
つた形状の複数個のオリフイスを該噴霧選択装置
に形成し、該噴霧選択装置は、前記排出オリフイ
スから出る流体の形状を変えるために、前記オリ
フイスの中の一つのオリフイスを噴霧装置の排出
オリフイスと整合状態に位置決めするように移動
することができる。また最初に述べた制御装置を
“オフ”位置に移動させて主流体により前記室装
置に作用している圧力を除くことができる。

また更に、制御式添加流体供給装置を備えた噴
霧装置は１端が開放しているハウジングを有し、
該ハウジングに主流体の入口オリフイスおよび流
体の流通路装置の１部を形成する。開口端を備え
そして添加流体を容れる弾力性袋をハウジングの
開口端に配置した前記ハウジングおよび袋の開口
端から間隔を保つて前記ハウジングにオリフイス
を設け、そのオリフイスから主流体を流通させて
外圧を前記袋に加える。キヤツプ部材を、前記袋
の開口端を覆うように前記ハウジングの開口端に
取付け、且つ前記キヤツプ部材には流通路装置の
１部が前記ハウジングの流通路装置の１部を整列
させて形成されている。更に前記キヤツプ部材は
オリフイスを備え、このオリフイスを通じて添加
流体を袋の開口端から前記流通路装置に流入させ
ることができる。主流体が外圧を袋に及ぼしてそ
の袋を押しつぶして添加流体を該袋の開口端から
キヤツプ部材のオリフイスを通つて前記流通路装
置に分配できるようにするため、主流体の少くと
も１部分をハウジングのオリフイスへ選択的に向
けるための第１制御装置が前記ハウジングに流体
入口オリフイスに隣接して設けてある。前記第１
制御装置が“オフ”位置に在るとき、外圧を袋に
及ぼすように向けられた主流体をハウジングから
排出させ、かくして袋に作用している圧力を除去
する。更に袋の開口端から流通路装置の中へ分配
される添加流体の量を変えるための第２制御装置
がキヤツプ部材に取付けられている。細長い管が
キヤツプ部材の流通路装置からのびてその外端は
噴霧装置の排出オリフイスの近くに在り、且つ前
記排出オリフイスから出る流体の形状を変えるた
めに噴霧装置の排出端及び前記細長い管の外端近
くに噴霧選択装置が移動自在に取付けられてい
る。前記第１制御装置は複合型回転式四方制御弁
であるのが良く、また前記第２制御装置は大きさ
の異なる多数のオリフイスを有する回転自在の円
板部材であるのが良く、また前記噴霧選択装置は
大きさ及び（又は）形状の異なる複数個のオリフ
イスを有する回転自在の円板部材であるのが良
い。

また前記噴霧装置はここから流体を噴霧する放
出オリフイスを有する特殊構造の入れ子式噴霧管
装置を備えても良い。前記入れ子式噴霧管装置は
そこを通る流体の圧力に応じて自動的に外方に伸
びる。また前記入れ子式噴霧管装置はそこから出
る流体の形状を備えるため、形状の異なつた交換
自在の噴霧ノズルを容易に収容できる構造となつ
ている。

【図面の簡単な説明】

第１Ａ図及び第１Ｂ図は本発明の係る噴霧装置
の分解斜視図である。

第２図は第１Ａ図及び第１Ｂ図に示す噴霧装置
の断面図である。

第３図は第２図の線３−３に沿つて視た本発明
に係る複合型四方制御弁の正面図である。

第４図は第１図乃至第３図の噴霧装置の修正型
に使用される入れ子式噴霧管を伸びた作動状態で
示す斜視図である。

第５図は第４図に示す入れ子式噴霧管の引込ん
だ非作動状態における斜視図である。

第６図は第５図の線６−６に沿つて得られる拡
大断面図である。

詳細な説明 第１Ａ図、第１Ｂ図及び第２図を参照すると本
発明の図示実施例に噴霧装置１０が示されてい
る。該噴霧装置は本体組立体すなわちハウジング
組立体１２（第１Ｂ図及び第２図）と、噴霧操作
中に主流体例えば水が流通できるキヤツプ組立体
１４（第１Ａ図及び第２図）とを包含したスプレ
ーシオツシヤーすなわち噴霧せんたく機の形式で
図示されている。前記噴霧装置１０は更に、添加
流体例えば石けんや洗浄剤を容れる室となる押し
つぶし可能な弾力性のある円筒形ゴム袋１６を備
えている。スプレー操作中に該袋１６に外圧を加
えることによつて前記添加流体を前記袋から分配
することができる。

前記ハウジング組立体１２（第１Ｂ図及び第２
図）は、開口端１８０と本質的に閉じている閉鎖
端１８ｃとを備え大体円筒状の構造をしたプラス
チツク（例えばポリエチレン）製ハウジング１８
を有している。前記ハウジング１８の開口端１８
０の周囲に環状支持フランジ２０を備えている。
前記ハウジング１８の閉鎖端１８Ｃの近くの円筒
形の弁取付部２３から連結部２２が突出してお
り、該連結部の内側に雌ねじがあり、これによつ
て第２図の最下部に鎖線で示されるガーデンホー
スやガーデンパイプ２４のような水源に前記ハウ
ジング１８を連結することができる。

前記ハウジング１８の連結部２２と弁取付部２
３は前記ハウジングを流れる水の通路の入口部と
なる内側通路すなわち内側流通路２６（第２図に
最良に示す）を備えている。前記連結部２２は細
長い管状通路すなわち流通路２８と連通する。前
記流通路２８はハウジング１８の閉壁と一体構造
の壁を備え且つ前記ハウジングの長さ（第１図及
び第２図では垂直方向）全体にわたつて延びてい
る。前記入口流通路２６から前記流通路２８に流
れる水はプラスチツク製の回転式複合型四方弁３
０によつて制御される。前記入口流通路２６内の
水の逆流は適当な型式のプラスチツク製の一方逆
止弁３２によつて防止される。

押しつぶし可能な弾性袋１６は第２図に示すよ
うに前記ハウジング１８の内部にその開口端１８
０から挿入配置することができる。前記袋１６は
第１Ｂ図に最良に示すように、開口端１６０と、
偏心構造の環状支持フランジ３６とを備えてい
る。前記フランジ３６はハウジング１８の環状支
持フランジ２０と係合する。また該フランジ３６
は前記フランジ２０の密封リング４０を収容する
環状溝３８（第２図）を備えている。前記フラン
ジ３６の偏心部に孔４２がある。この孔はハウジ
ングの流通路２８と一直線に並ぶようにフランジ
３６が形成されている。

前記ハウジング１８の閉鎖端１８Ｃはオリフイ
ス４４を備え、このオリフイス４４はハウジング
連結部２２及び弁取付部２３の流通路２６をハウ
ジングの内部と連通させ、水を選択的に該ハウジ
ングに流入させ、該ハウジング内の袋１６に外圧
を加え、該袋をおしつぶしてその中にせつけんや
洗浄剤をキヤツプ組立体１４のプラスチツク製キ
ヤツプ部材４８の壁に設けたオリフイス４６から
分配することができる。入口通路２６から管状通
路２８に流れる水と同じように、入口通路２６か
らオリフイス４４を通つてハウジング１８の内部
に流入する水は回転式複合型制御弁３０によつて
調節される。

前記複合型制御弁３０はハウジング連結部２２
と弁取付部２３の入口流通路２６を横切つて配置
され、且つ前記弁取付部に回転自在に取付けられ
ている。前記回転式制御弁３０は第１Ｂ図及び第
２図に示すように前記回転弁３０の右側に作つた
環状溝５１に配置されているＣ形クリツプ５０に
よつて前記弁取付部２３の定位置に保持されてい
る。把持用耳部５３を備えたインデイケータ板５
２が第１Ｂ図及び第２図に示すように回転制御板
３０の左側に一体に形成され且つ第１Ｂ図に最良
に示すように前記ハウジング１８に一体に形成し
た突出した弾力性の保持性柱５５の下側に在る位
置決めリブを選択的に収容するための表示用溝５
４−Ｏ，５４−Ｗ，５４−Ｂ，５４−Ｓを周囲に
備えている。また前記回転式制御弁３０は水が入
口通路２６から該弁３０の流端に流出するのを防
ぐために適当なＯリングシール５６を備えてい
る。

なお特に、前記複合型回転式制御弁３０は円筒
状外面を有する本体部５８を備えている。前記本
体部５８の１部分は切り缺かれていて、水が大体
入口流通路２６に流入するような方向に向く円筒
状内面６０を露出させている。４個の弁口６２，
６４，６６，６８が制御弁３０の本体部５８の直
径方向に形成されていて、前記各弁口の１端は前
記本体部の円筒状外面を通つて開口し且つ前記弁
口の反対側の端は前記本体部の円筒状内面を通つ
て開口している。第１Ｂ図に示すように前記弁口
６２は本体部５８を垂直線に対し第１方向の角度
で（第１Ｂ図において左下方へ）延び、前記弁３
０の回転軸線に沿つて軸方向に相へだたつた前記
弁口６４及び弁口６６は垂直方向に延び、また前
記弁口６８は垂直線に対し反対方向の角度で（第
１Ｂ図において右下方へ）延びている。ハウジン
グ流通路２８に入る水を制御するための該流通路
２８を選択的に並ぶことができる弁口６２及び弁
口６４は弁口６６及び弁口６８にくらべて直径が
大きい。前記弁口６６及び弁口６８はハウジング
１８の内部にハウジング１８の端壁１８Ｃのオリ
フイス４４を通つて流入する水を制御するため該
オリフイス４４と選択的に整列することができ
る。前記流通路２８への入口とオリフイス４４の
まわり口で前記ハウジングの壁１８Ｃに設けた溝
にはＯリング６９が配置されている。

第２図に最良に示すように、ハウジング１８の
閉鎖端１８ＣはＯリングシール７１によつて囲ま
れたドレーン孔７０を備え、またハウジング１８
の円筒状弁取付部２３はドレーン孔７２を備え、
ハウジング１８の内部から水を排出し且つ袋１６
に加わる圧力を除くようになつている。この目的
で前記回転式制御弁３０はこれが非作動の“オ
フ”位置にあるときドレーン孔７０，７２と整列
でき、弁を直径方向に貫通しているドレーン孔７
３を備えている。

前記回転式制御弁３０の作動において、保持用
柱５５の位置決めリブがインデイケータ板５２の
右側の溝５０−０に入るように前記弁３０を第１
Ｂ図でみて左回転させると該弁を非作動の“オ
フ”位置に移動させる。この“オフ”位置におい
て前弁口６２又は弁口６４のいづれもハウジング
の流通路２８と整列せず、また弁口６６又は弁口
６８のいづれもハウジングのオリフイス４４と整
列せず、ドレーン孔７３はハウジングドレーン孔
７０，７２と整列する。次に第１Ｂ図に示すよう
に、制御弁３０を右回転させて保持用柱５５の位
置決めリブがインデイケータ板の溝５４−Ｗに入
ると、前記制御弁は第１作動位置に移動し、この
位置において、“水すすぎ”操作を行うため弁口
６２が流通路２８と整列する。次に制御弁３０を
第１Ｂ図でみて更に一段階右回転させて保持用柱
５５の位置決めリブがインデイケータ板の溝５４
−Ｂに入ると、前記制御弁は第２作動位置を占
め、この位置において弁口６４と弁口６６はそれ
ぞれハウジング流通路２８とハウジングオリフイ
ス４４に整列し“石けん及び水”分配操作を行
う。すなわち袋１６の中の石けんは分配されてキ
ヤツプ組立体１４のキヤツプ部材４８の水に加え
られ、かくして石けんと水の両方の混合体が噴霧
装置１０から流出する。制御弁３０を第１Ｂ図に
おいて更に一段階右回転させて保持用柱５５の位
置決めリブをインデイケータ板の溝５４−Ｓに入
れると、前記制御弁を第３作動位置にもたらし、
この位置において弁口６８はハウジングのオリフ
イス４４と整列して“石けん単独”操作を行うこ
とができる。この操作において石けんは噴霧装置
１０かち放出するため袋１６から分配され、一方
また制御弁３０の中央本体部５８がハウジングの
流通路２８への水の流入を防ぎ、かくして水が前
記噴霧装置から出るのを防止する。

石けんは袋１６からキヤツプ部材４８のオリフ
イス４６を通つて内側通路すなわち内部流通路７
４に分配される。前記内部流通路７４は前記キヤ
ツプ部材の突出台７５に形成されていてハウジン
グ１８の流通路２８と一線上に並んでいる。Ｏリ
ングシール７８を備えた取外し自在のプラグ７６
がキヤツプ部材４８の台部８０に形成されている
開口の中にねじ込まれている。前記開口を通して
前記袋に必要に応じて分配びん（図示せず）から
石けんが補給される。前記キヤツプ部材４８は袋
１６の開口端１６０を覆う状態じハウジング１８
の開口端１８０に取外しできるように取付けたは
め込み式であり、この際袋支持フランジ３６の環
状溝８３が第２図に示すようにキヤツプ部材の環
状シールリングを収容する。

前記キヤツプ製立体１４には、キヤツプ部材４
８のオリフイス４６を通つて袋１６から分配され
る石けんの量を選択的に変えるためのプラスチツ
ク製の１部円板形をした部材８４が回転自在に取
付けてある。この目的のため前記円板部材８４は
直径の異なる複数個のオリフイス８６を備えてお
り、前記円板部材は前記オリフイス８６の中の選
んだ１個をキヤツプ部材４８のオリフイス４６と
整列させるために回転自在に取付けられている。
円板部材８４のオリフイス８６の中の１個を通過
する以外はオリフイス４６を通る石けんの流れは
適当なＯリングシール８７（第２図）によつて防
止される。また円板部材８４のどのオリフイス８
６もオリフイス４６と整列していないとき、前記
円板部材８４を使用して回転式制御弁３０を補い
袋１６から石けんが流れるのを防止する。

前記円板部材８４はキヤツプ部材４８の突出台
９０に回転自在に取付けた支持軸８９の内端に一
体に形成されている。前記支持軸８９の外端は操
作レバー９２にねじ９３によつて固定されてい
る。第１Ａ図に示すように操作レバー９２はキヤ
ツプ部材４８の頂部の適当なしるし９５と共働す
る垂下状の表示フインガー９４を備えている。第
２図に示すように、適当なＯリングシール９６が
突出台９０の内部で支持軸８９を囲撓している。
前記突出台９０はキヤツプ部材の台７５に強化用
ウエブ９７によつて一体的に結合されている。前
記キヤツプ部材の台７５の内部流通路７４の延長
部を構成する細長いプラスチツク管９８の形状を
した流体導管の内端は管ホルダ１００に押し嵌め
されており、また外端はプラスチツク製の噴霧選
択円板部材１０４のプラスチツク製支持部材１０
２に押し嵌めされている。前記管ホルダ１００は
微小な内方テーパ（例えば１度）を持つた取付部
を備えている。前記取付部はキヤツプ部材の台７
５の内部流通路７４に押し嵌めされるか又はその
他適当な方法で取付けられ、また１対の適当なＯ
リングシール１０６を持つている。

前記噴霧選択円板部材１０４は前記支持部材の
孔を貫通しているその中心軸１０８によつて前記
支持部材１０２に取外し自在に且つ回転自在に取
付けられていて、適当なＣ形スプリングクリツプ
１１０が前記中心軸１０８の外周溝に配置されて
いる。前記円板部材１０４は複数個の形状の異な
るオリフイス１１２を備えている。このオリフイ
ス１１２は支持部材１０２の排出孔１１４並びに
細長い管９８の外端と選択的に整列することによ
つて前記排出孔１１４から異つた噴霧模様の流れ
を放出できるようになつている。例えば図示の噴
霧選択円板部材１０４は微細な噴霧を作り出すた
めの小径孔（第１Ａ図）の形をしたオリフイス１
１２と、粗い噴霧を作り出すための大径孔（第１
Ａ図）と、粗い扇形噴霧を作り出すための内側球
状壁をもつ細長い孔（第１Ａ図及び第２図）と、
微細な扇形噴霧を作り出すために同様な形状の短
い長孔（第１Ａ図）とを備えている。また前記円
板部材１０４を可視部材１０２から取り除いてそ
の他の形状の噴霧形成オリフイスを有する別の噴
霧選択円板部材（図示せず）と必要に応じて取り
換えることができる。支持部材１０２の溝に配置
したＯリングシール１１６（第２図）は該支持部
材の排出孔１１４を囲繞している。更に、噴霧選
択円板部材１０４を各作動位置に錠止するため該
円板部材１０４の対応面にある適当な配置のへこ
み１２０（第２図に１個示す）と係合するための
隆起状突起１１８が支持部材１０２に設けてあ
る。

第１図、第２図並びに第３図に示した噴霧装置
１０における単一部品でできた管９８、管ホルダ
１００、噴霧選択円板支持部材１０２および噴霧
選択円板１０４からなる組立体の代りに入れ子式
噴霧管組立体１２２を使用して作つた修正型の噴
霧装置１０を第４図、第５図並びに第６図に示
す。前記噴霧管組立体１２２はそこを流れる流体
によつて生ずる圧力に応じて第４図に示す延長作
動位置まで自動的に延びて、該噴霧管組立体１２
２の放出孔であるノズル１２４を被噴霧物体（図
示せず）にきわめて接近させ得るよう構成されて
いる。噴霧操作が終ると前記噴霧管組立体１２２
は第５図に示す非作動状態まで手動で短縮させる
ことができる。

前記入れ子式噴霧管組立体１２２はプラスチツ
ク製の外管１２６と、プラスチツク製の中間管１
２８と、放出ノズル１２４を外端に取外し自在に
取付けたプラスチツク製の内管１３０とを備えて
いる。前記外管１２６の内端部１３２は、第４図
及び第５図に示すように、噴霧装置１０′のキヤ
ツプ部材４８′の突出台７５′の上に取付けること
ができるような内径を持つている。この目的のた
め前記外管１２６の下端は孔あきに横方向突出耳
部１３４（第４図）を備えている。該耳部１３４
は台７５′の両側において前記キヤツプ部材４
８′に形成された直立状の位置決め柱１３６をそ
れぞれ受け入れる。前記位置決め柱１３６の上端
をリベツト状に扁平にして前記入れ子式噴霧管組
立体１２２をキヤツプ部材４８′に固定してい
る。前記台７５′の上端の環状肩部には前記外管
１２６のためのＯリングシール１３７が設けられ
ている。

前記外管１２６は前記台７５′とキヤツプ部材
の台９０′との間の強化ウエブ９７′をまたぐ長孔
１３８（第５図）を備えている。また、噴霧管組
立体１２２が伸長位置に在るとき中間管１２８が
外方に延出するのを制限するため前記外管１２６
の外端部１４０は直径が小さくなつている。

第５図を参照すれば中間管１２８の内端は外管
１２６に緊密嵌合できる環状フランジ１４２を備
えている。外管１２６の場合と同じように、噴霧
管組立体１２２が伸長位置に在るとき内管１３０
の外方の抜き差し運動を制限するため中間管１２
８の外端部１４４は直径が小さくなつている。ま
た前記キヤツプ部材の台７５′は内管がその内部
に落下するのを防ぐため内方に向いた垂直なスト
リツプリブ１４５を備えている。

断面が円形のＯリングシール１４６（第５図）
が中間管１２８を囲繞し且つ該中間管と外管１２
６の両面の間に配置されている。噴霧管組立体１
２２が第５図に示すように引込んだ短縮状態に在
るとき、Ｏリングシール１４６は通常中間管のフ
ランジ１４２と外管１２６の縮径端部１４０との
凡そ中途に在る。

中間管１２８の場合と同じように内管１３０の
内端はまた前記中間層１２８の中に緊密嵌合状態
にある環状フランジ１４８を備えている。第５図
に示すように噴霧管組立体１２２が引込みんだ短
縮状態にあるとき、Ｏリングシール１４６と同じ
ように断面円形のＯリングシール１５０がフラン
ジ１４８の中間管１２８の縮径外端部１４４との
間の凡そ中途において内管１３０を囲繞してい
る。

第６図に最も良く示すように内管１３０の外端
部１５２は１対の両側に延びた保持用突起１５４
を備え、これは放出ノズル１２４を内管に取外し
自在に装着するための急速分離可能な連結具の一
部分を構成している。したがつて、ノズル１２４
には内管１３０の外端部１５２をＯリングシール
１５６に接触状態で受け入れることのできる内側
ソケツトが形成されている。

第５図及び第６図を参照すれば、ソケツトを形
成する前記放出ノズル１２４の壁は保持用突起１
５４の各１個を受け入れるための１対の直角状長
孔１５８を備えている。使用中保持用突起１５４
を直角状長孔１５８の軸方向に延びた部分に入れ
てノズル１２４を最初内管１３０の外端部１５２
に位置決めし、次に前記ノズル１２４を僅かに回
転させて前記突起１５４を前記直角状長孔の円周
方向に延びた部分の内端の座部に位置決めし、こ
れによつて前記ノズルを内管に解放自在に錠止す
る。かくして前記ノズル１２４と、異つた形状を
待ち且つ前記長孔１５８と同一の直角状取付用長
孔を持つた他のノズル１６０とは、噴霧装置１
０′の使用方法に応じて容易に交換して内管１３
０に取付けて各種の噴霧パターンを提供する。こ
の目的のため、第１Ｂ図及び第２図を参照すれ
ば、ノズル１２４や他の交換可能なノズル１６０
を噴霧装置１０′に貯蔵するための取付用突起１
６２を備えてもよい。

使用に際し、第１図乃至第３図に示す制御弁３
０を“水すすぎ”位置又は“石けん及び水”位置
に操作して、それぞれ水や石けんと水の混合体を
噴霧装置１０′を通じて入れ子式噴霧管組立体１
２２に流入させると、中間管の環状フランジ１４
２の内管の管状フランジ１４８る作用する流体圧
力により自動的に中間管１２８を外管１２６の中
で外方に延出させ、且つ内管１３０を中間管の中
で外方に延出させる。このようにして内管１３０
のノズル１２４を噴霧装置１０′の作動に応じ
て、噴霧操作に行うように自動的に物体（図示せ
ず）に接近させることができる。（制御弁を“石
けん単独”作動位置に移動させると、管組立体１
２２が少量ではあるが同じように延出しようとす
る。）噴霧操作が終つて、噴霧操作が停止される
と、管組立体１２２は前述のように第５図の引込
み位置まで手動で短縮させることができる。

中間管１２８と内管１３０が入れ子式に前進す
るとＯリングシール１４６，１５０は前記両管と
共に前方にころがりそれらの前進を容易ならしめ
る。第５図に点線で示すようにＯリングシール１
４６，１５０はそれぞれ終局的には外管１２６の
縮径外端部１４０と中間管１２８の縮径外端部１
４４に着座し、中間管の環状端部フランジ１４２
と内管の環状端部フランジ１４８はそれぞれのＯ
リングシールに接触して各管が外方に延出するの
を制限する。同じように噴霧管組立体１２２が上
述のように引込み位置に短縮すると、Ｏリングシ
ール１４６，１５０は第５図に実線で示すそれぞ
れの中間位置まで回転して戻り前記管部材１２
６，１２８，１３０の引込みを容易にする。

要約すれば、例えば水のような主流体と例えば
石けんのような添加流体を色々な噴霧パターンで
別々に噴霧又は放出することができるか、又は主
流体の中の添加流体の濃度を選択的に変えた混合
体として噴霧することができる新規な噴霧装置１
０が得られた。この目的に必要な制御の一部は、
非作動の“オフ”位置から第１の“水すすぎ”位
置、第２の“石けん及び水”作動位置、第３の
“石けん単独”作動位置に移動できる複合型四方
制御弁３０によつて得られる。主流体の中の添加
流体の濃度の制御はキヤツプ組立体１４の回転式
円板部材８４と該円板部材の直径の異なる複数個
のオリフイス８６によつて得られる。更に、色々
な形状を備え且つ支持部材１０２の放出孔１１４
と選択的に一線に並ばせることができるオリフイ
ス１１２を持つた回転式噴霧選択円板部材１０４
によつて各種用途の各種噴霧パターンが得られ
る。また噴霧装置１０の構造は、キヤツプ部材の
台７５の構造を少し変えることによつて、必要に
応じ修正型の噴霧装置１０′を作るために前記入
れ子式噴霧管組立体１２２を使用することができ
る。