JPS62502456A - 特に印刷技術用に使用される延伸複合ポリエステルフイルム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 特に印ｆａｌｌ技術用に使用される延伸複合ポリエステルフィルム本発明は優れ た加工性及び良好な透明性をもち、特にオフセットプレート用印刷版の製造機で 使用するのに適しｆこ特に印刷技術用の延伸複合ポリエステルフィルムに係る。

印刷工業で使用されるフィルムは、比較的厚く（一般に３０〜３００μ厚）、透 明度が高いフィルムであり、このようなフィルムの加工性の改良が望まれている 。加工性なる用語は、使用中に特別な難点（詰まり等）がなく、またフィルムの 品質低下（即ち表面パラメータの変化、変質、摩耗、線状傷、破損）を生じるこ となく適宜処理し得るフィルムの性質を意味する。この性質はしばしば切削性と も指称される。印刷技術で行なわれる主たる処理は巻取り、繰出し、剥離（ｄｅ ｒａｍａｇｅ）　（例えば写真平版の場合）、焼付け（例えば写真製版の連続焼 付は機及び複製フレーム用の印刷版を製造する場合）である。

透明性と加工性とは対立する特性であり、各用途毎に両者間微粒子を導入し、リ ールに正しく装着するために必要な良好な滑動特性を確保する突起をフィルムの 表面に与えることによって得られる。これら充填材か存在するとフィルムの透明 度が顕著に低下し、透過光中の散乱光の割合を低い値にすることができない。

同時押出技術によれば、充填材を含む（従って滑動性を与える）薄い外層をもち 中央層に充填材が導入されない複合フィルムが製造され得る。従って透明性と加 工性とが有利に調整されたフィルムが得られる。

印刷技術で使用される複合フィルム即ち多層フィルムは例えばフランス特許第１ ４６９８３７号、第２１７７４７１号及び第２２３２４２６号に記載されている 。

フランス特許第１４６９８３７号に記載された印刷技術用複合延伸フィルムは、 充填材を含む少なくとも１つの薄い外層とこの外層に隣接する充填材を含まない より厚い層とから構成されている。粒子は平均サイズ２〜２０μであり、５００ 〜５０．ＯＯＯｐｐｍの量で導入される。外層の膜厚が層状構造の総膜厚の５〜 ２５％である該フィルムは、総膜厚２５〜５０μの薄いフィルムである。該フィ ルムは加工性がよく、同じ膜厚の単層フィルムに比較して透明度がかなり高い。

出願人によるフランス特許第２１７７４７１号及び第２２３２４２６号に記載の 同時押出フィルムは、触媒の残渣に由来する微粒子を含有しこのため滑動特性を もつ。

まｆ二、フィルムの二輪延伸以前に、（２００ｐｐＨ１未満の）極めて少量の微 細充填材を導入することによって、優れた摩擦特性（十分に限定された測定条件 下で粗度０．０５０〜０．３μ）をもち且つ（当該技術ではヘイズとも指称され る）散乱光の割合が特に低い任意に同時押出された厚いフィルムも調製され乙。

該充填材は、異なる化学的性質をもち、各々が重量平均粒子サイズ０．４μを上 回る粒子の混合物から成る（Ｔｅｉｊｉｎの日本特許出願公開５３／１２５４７ ９及び５４／１５９７９号）。

まｆ二、欧州特許出願第０１２４３１０号は、充填材含有の外層をもつポリプロ ピレンから成る薄い複合熱可塑性プラスチックフィルムを記載している。該フィ ルムはヘイズが小さく、加工性がよく（摩擦係数が小さい）、比較的多量（５０ ００〜１０１００ＯＯＩ）ｐの充填材を含みその直径中央値は０．２〜５μであ る。該フィルムはその良好な密封性を利用して包装の分野で利用され得る。該フ ィルムの膜厚は２０μ以下である。該文献ではポリプロピレンを種々の別の熱可 塑性プラスチック材料で代替できると示唆されているが、所望の用途においては 使用ポリマーの特性が違いすぎるので一般にはこのような代替は可能ではない。

印ＩＩＩ技術に使用する場合、重要な段階は、オフセットプレートの製造に必要 な印刷版の製造に関する段階である。該印刷版は、熱可塑性プラスチックフィル ム、一般にはポリエステルから成る合成ネガティブによって製造され得る。透明 性、加工性、ニュートン防止性（２つのフィルムを互いに密着させたとき又は１ つのフィルムをガラスプレートに載置したときの光の干渉によるニュートンリン グの出現を阻止する特性）をもつ以外に、ポリエステルフィルムの合成ネガティ ブは、使用し易いこと、特に工業用機械に高速で配置できることが必要である。

オフセットプレートの製造においては、紫外線露光フレーム内での合成ネガティ ブの真空下の焼付は段階がしばしば長時間を要しこのため全体の生産性が制約さ れる。一般には０．７〜２．５ｍ’の表面積の大きいプレートを製造するときに は特にこの傾向が顕著であり、フレームでの焼付は時間が３０分にも達する。

常用のポリエステルフィルムはこの種の用途には適していない。しかし乍ら１つ の解決方法として、微粒子を充填した樹脂を透明ポリエステルフィルムにコーテ ィングすることが提案された。しかし乍らこれらのフィルムでは二軸延伸処理が 既に終了した最終フィルムにコーティングを繰り返し行なう必要がある。

工業生産ラインで直接製造されるフィルムの分野では、現在までこの問題はまだ 解決されていない。課題は、コーティング処理を用いることなく工業用機械から 直接製造することができ、前記の如き印刷技術での使用に適しており、良好な透 明性と優れた加工性とニュートン防止性とを同時に有しており、特に印刷版の製 造機で高速使用し得るポリエステルフィルムを製造することである。

本発明はまさにこの目的に応えるものであり、コーティング処理を要せずに製造 機で直接製造される厚い延伸複合ポリエステルフィルムを提供する。本発明フィ ルムは高い透明度（透過した散乱光の割合は７％未満）をもち、膜厚４０〜３０ ０μであり、高速使用できる高い表面粗度をもち、ニュートンリング現象が阻止 される。また該フィルムは摩擦係数か低い。

より詳細には、本発明の目的は、膜厚４０〜３００μの結晶質又は半結晶質の厚 い延伸複合ポリエステルフィルムを提供することである。本発明フィルムは、充 填材を実質的に含まない膜厚ｅ１の延伸層（Ａ）と、層（Ａ）の少なくとも片面 を被覆する総粗度０．３μ以上の膜厚ｅ２の薄い延伸層（Ｂ）とから成る。本発 明フィルムの特徴は、 −ｅ２／ｅｌで示される層（Ａ）に対する層（Ｂ）の膜厚の比が５％未満である こと、及び、 一複合フィルムの散乱光の割合が７％未満であることである。

本発明フィルムの特に顕著な利点は、フレームでの配置時間を大きく短縮し得る こと（標準フィルムの５分の１〜２０分の１に短縮し得る）、しかも良好な透明 性とニュートン防止性と優れた加工性とを維持していることである。

更に、本発明フィルムで得られる画像の解像性はしばしば、従来のフィルムで得 られるよりも良質であるＩ０好ましくは本発明フィルムの膜厚は５０μ以上であ る。

層（Ｂ）の粗度は、ポリマー中に微細充填材を存在させることによって得られる 。層（Ｂ）中に存在する充填材は、ポリマー組成物に導入される微粒子及び／又 は触媒残渣に由来する粒子に対応する。好ましくは、延伸後に層（Ｂ）を形成す べきポリマー組成物に不活性微粒子を導入することによって粗度を与える。

導入される充填材の体積中央直径は、該充填材を含む層の膜厚以上であるのが有 利である。体積中央直径は一般には１〜１０μの範囲であり、好ましくは１〜５ μである。導入された充填材の含量は好ましくは０．２〜０．５％である。

添加される不活性粒子の種類は多岐にわたる。例えば、無機物粒子（元素の周期 律表の■、■及び■族の元素の酸化物又は塩）でもよく、又はポリマー粒子でも よい。有効な充填材として特に、シリカ、シリコアルミネート、炭酸カルシウム 、ＭｇＯ１Ａｔ　、０３、ＢａＳＯ４、Ｔｉｅ、等がある。この技術では散乱光 の割合を特に低い値にする（天然種又は沈澱で得られた種類の）炭酸カルシウム を充填材として使用するのが有利である。炭酸カルシウムを含む本発明の複合フ ィルムら本発明の目的を構成する。

層（Ａ）は任意に少量の粒子を含量し得るが、該粒子が少量であること及び／又 は該粒子の寸法がフィルムの散乱光の割合の全体値に実質的に影響を与えない程 度であることが必要なことが理解されよう。例えば本発明の複合フィルムのくず を層（Ａ）構成用ポリマー組成物の一部とし、て再利用しても透明度は低下しな い。このように導入される充填材の虫は極めて少量なので、複合フィルムの充填 材含有層の膜厚は複合フィルムの総膜厚のご′く一部にしかならない。

層（Ａ）自体が任意に複合層であってもよい。

本発明の複合フィルムは、層（Ｂ）を１つだけ含んでいてもよい。

この場合、比較的滑らかな層と比較的粗い層とを含み非対称粗度をもつ透明二層 フィルムが得られる。

本発明の複合フィルムは、１つの前記の如き層（Ａ）と２つの前記の如き層（Ｂ ）とから構成されるフィルムでもよい。このような場合、粗な両面をもつフィル ムが得られる。２つの層（Ｂ）が同じであるか異なっているに従ってフィルムが 対称又は非対称になる。

本発明の複合フィルムは、等しい特性値又は少しだけ異なる特性値をもつ２つの 層（Ｂ）を含む（対称フィルム又は非対称フィルム）のが好ましい。

本発明の変形例によれば、２つの層（Ｂ）と（Ａ）との膜厚の比は３％未満が有 利である。この程度の場合、透明度を更に向上させ得る。

従って本発明のポリエステルフィルムは膜厚４０〜３００μであり、厚い層（Ａ ）と、該層（Ａ）の少なくとも片面を被覆する極めて薄い層（Ｂ）とを含む。層 （Ｂ）の膜厚は一般に０．３〜３μ、好ましくは０．５〜２μである。

本発明の変形例によれば、複合ポリエステルフィルムの粗度は０．３μを上回り 好ましくは０．４〜２μである。また透過した散乱光の割合は５％未満である。

本発明の複合フィルムを構成する層（Ａ）と（Ｂ）とは前記のごとく結晶質又は 半結晶質ポリエステルから構成される。本発明／において結晶質又は半結晶質ポ リエステルなる用語は、ダイプレートから溶融押出し、得られたアモルファスフ ィルムを二輪延伸して、複合フィルムの支持フィルム又は支持層を構成し得は半 ｍ晶質フィルムを形成し得るポリエステルを意味する。

結晶化特性即ちポリマーの結晶化度は当業者に公知の任意の手段例えば示差熱分 析によって証明できる。示差熱分析では結晶化ピーク又は結晶融解ピークを測定 する。この測定に関しては、Ｓ、）１．Ｌｉｎ及びＪ、Ｌ、Ｋｏｅｎｉｇの論文 ；Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｐｏｌｙｍｅｒ　５ｃｉｅｎ−ｃｅ　Ｐｏｌｙｍｅｒ 　Ｓｙｍｐｏｓｉｅｍ　７１．１２３−１３５（１９８４）所収、を参照すると よい。フィルム内のポリマー層の結晶化率は示差熱分析で観察されるピーク表面 の上昇に伴って増加し、明らかにポリマーの種類と物理的処理（例えば延伸等） 及び／又は熱処理（熱凝固）との関数である。

また、密度の測定（かなりの密度差）によってポリエステルが結晶質状態か又は 半結晶質状態かを簡単に識別できる。

本発明の範囲では、延伸フィルムなる用語が、アモルファスフィルムの少なくと も１回の一軸延伸後に一群の十分な機械的特性（高い弾性率、優れた寸法安定性 等）を獲得した全てのフィルＪ１を意味することを理解されたい。従って延伸処 理は、−軸延伸でもよく、又は通常は直交する２方向の同時又は順次の二軸延伸 でもよく、又は三軸以上の延伸を順次行なってもよい。

三軸以上の延伸の場合、延伸方向を各回毎に変更する。また、−軸延伸を複数の 段階に分けて行ってもよい。順次延伸は例えば、連続する２回の二軸延伸処理か ら成り、各回の延伸を複数段階に分けて行なってしよい。

最後に、本発明の有利な変形例によれば、前記の如きフィルムを互いに直交する ２方向で二軸延伸処理する。

本発明の複合フィルムは、ポリエステルフィルムであり、結晶質ポリエステル又 は半結晶質ポリエステルを形成し得る線状又は実質的に線状の任意のフィルム形 成ポリエステルから構成され得る。ポリエステルは、１種類以上のジカルボン酸 又はその低級アルキルエステル（テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタリン−２ ，５−ジカルボン酸、ナフタリン−２，６−ジカルボン酸、ナフタリン−２，７ −ジカルボン酸、こはく酸、セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、ジフェニ ルジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸）と１種類以上のジオール又はポリ オール例えばエチレングリコール、１．３−プロパンジオール、１．４−ブタン ジオール、ネオペンチルグリコール、１．４−シクロヘキサンジメタツール、ポ リオキンアルキレングリコール（ポリオキシエチレングリコール、ポリオキシプ ロピレングリコール又はそれらのランダムコポリマーもしくはブロックコポリマ ー）とから得られる。

一般に使用ポリエステルは、主としてテレフタル酸アルキレン基本単位を含むホ モポリマー又はコポリマーである。前記ポリエステルは好ましくは、８０重量％ 以上のテレフタル酸エチレングリコール基本単位を含み、より好ましくは９０重 量％以上のかかる基本単位を含む。ポリエステルはまた、８０重量％好ましくは ９０重量％のポリテレフタル酸エチレングリコールを含む複数の重縮合物の混合 物てしよい。

好ましくはポリエステルが０−り四ロフェノール中で２５℃で測定した固有粘度 Ｖｌ＝０．６〜０．７＋ｄＲ＃をもっポリテレフタル酸エチレングリコールであ る。

かかるポリエステル自体の調製は公知である。使用される触媒、安定剤及び添加 剤は臨界的ではない。しかし乍らこれら添加剤は、層（Ａ）を、構成すべきポリ エステル樹暗中に、表面状態と透明性とを不利に変質させる触媒残渣に由来の固 体粒子が生成しないように選択さ４する必要がある。場合によっては触媒が、フ ィルムの表面状態に影響を与えない寸法の小さい粒子を生成してもよい。

充填材は好ましくは、エステル化段階又は互換段階の終期に使用ジオール中（又 は変形例では複数の使用ジオールのうちの１つのジオール中）の粒子の懸濁液の 形態で導入される。

かかる懸濁液は適当なジオールに分散し１コ１種類以上の充填材の単なる粉砕に よって調製され得る。また粉砕に続いて遠心又は濾過を行なって粗い粒子及び粒 子凝集物を除去してもよい。

充填材懸濁液は例えば超音波を用いた適当な処理の如き公知の技術で均質化され 得る。これら技術によって体積中央直径と粒度分布とを調整し得る。

また、充填材を含有するポリエステルロットを予め調製し、次にアモルファスフ ィルムの押出以前にこのポリエステルと充填材を含まないポリエステルとを混合 してもよい。

本発明の複合ポリエステルフィルムは公知の種々の方法によって得られる。好ま しくは、アモルファスフィルムを形成することができ且つ延伸処理及び熱凝固処 理を順次受けると結晶質になり得る少なくとも１種類の充填材含有ポリエステル を同時押出することによって得られる。延伸は連続的に行なってもよい。

即ち、先ず機械の方向に延伸（縦方向延伸）し次に機械の方向に垂直に延伸（横 方向延伸）するか、又は逆の順序即ち横方向延伸、縦方向延伸の順序で延伸する 。後出のデータはポリエステル及び特にポリテレフタル酸エチレングリクールに 関する詳細なデータである。

一般にポリテレフタル酸エチレングリコールでは、縦方向延伸を温度８０〜１０ ０℃で３〜５倍（即ち延伸フィルムの長さがアモルファスフィルムの長さの３〜 ５倍）行ない、横方向延伸を温度９０℃から１２０℃で３〜５倍行なう。

また互いに直交する２つの方向（通常は縦方向と横方向）の延伸を、例えば温度 ８０°Ｃ〜１４０°Ｃで各方向３〜５倍同時に行なってもよい。

延伸条件の選択次第では、突起を包囲する空孔が存在する特殊表面形態を生成す る二とが可能である。このためにはポリマーの選択及び／又は延伸条件の選択が 関係する。

延伸後にフィルムを公知の方法で通常は温度１８０℃〜２３０℃で熱凝固する。

本発明はまた、前記の如き複合フィルムの製造方法を提供する。

本発明は特に、充填材を含まないポリエステル１種類以上と充填材を含むポリエ ステルとを同時押出、延伸及び熱凝固によって順次処理する前記の如きポリエス テルフィルムの製造方法を提供する。本発明方法の特徴は、 一充填材含有ポリエステルが充填材非含有ポリエステルの５重量％以下であるこ と、及び、 一充填材含有ポリエステルが０．０２〜０．５％の微細充填材を含をし微細充填 材の体積中央直径が１〜１０μであり好ましくは１〜５μであることである。

本発明の複合フィルムは高い粗度をもつ。特に０．４μを上回る粗度をもつとき は、透明性、ニュートン防止性を特に考慮しまた写真製版機で高速使用できろこ とを考慮すると印刷技術での使用に特に有利である。本発明の複合フィルムは、 フィルムが良好な機穢加工性をもち高速側Ｍ　（ｄｅｒａｍａｇｅ）ができるこ とが必要な写真平版の分野で特に極めて重要である。従来のポリエステルフィル ムを使用すると単葉での供給しかできないが、本発明のフィルムは連続パケット として供給できる。

場合によっては、コーティングによってフィルムの使用特性を改良し得る。例え ば、公知被膜によって帯電防止特性を与えてもよく、またその後に形成されるコ ーティング層との結合性を改良してもよい。

本発明のフィルムの特性及び導入され几充填材の特性値は以下のごとく測定され る。

ニュートン防止特性 ニュートン防止特性は５０％多色網スクリーンを使用し２枚の被検フィルムシー トを介してポジティブオフセットプレートを印刷することによって観測される。

現像後のプレートにニュートンリングが発生してはならない。まに以下の試験を 使用してもよい。原稿と銀フィルムとを接触複写するときに、接触複写すべき原 稿とガラス板との間に本発明のフィルムを挿入して複写するとニュートンリング が消滅する。

粗度 フィルムの岨変は一般には２つの数値によって表示される。

−総粗度Ｒｔに対応する値 一平均粗度Ｒａに対応する値（英語のｒｃｅｎｔｅｒ　１ｉｎｅ　ａｖｅｒａｇ ｅｊに従ってＣＬＡとも指称される）。

総祖度Ｒｔと平均粗度Ｒａとの定義及びそれらの測定方法は国際規格１ｓＯＲ４ ８８に記載されている。

総粗度はＰＥＲＴＨＥＮ　Ｗ　５　Ｂ装置を用いて国際規格に従って測定される 。

測定値は１０回の測定結果の平均値をとる。種々の測定要因を以下のごとく選択 する。限界波長即ちカットオフ波長の値：０．０８μ、フィーラの長さ：１．５ ｍｍ、フィーラの１曲率半径：３μ、フィーラの支持力、３０１゜ 透過した散乱光の割合（ヘイズ） この測定値はフィルムの蜀り変を示す。測定は規格ＡＳＴＭ　Ｄ体積中央直径は 体積％を粒子の直径の関数として示す累積分布曲線で読み取られに粒子全体の５ ０体積％に対応する球の直径である。

粒子の球等価直径なる用語は、粒子の体積と等価の体積をもつ球の直径を意味す る。

粒子サイズの分布曲線は、従来技術に記載の種々の方法、特にＨＯＲＩＢ＾／Ｃ ＡＰＡ　５００装置による遠心下の測光によって作成される。

この方法では粒子が沈降するｖ４局液の吸光度の変化を時間ｔの関数として測定 し得る。この吸光度は式によって定義され、懸濁液の特性値との関係は、式ｌｏ ：純枠液体による透過光 Ｉ　：懸濁液による透過光 Ｋ　：懸濁液の濃度とセルの厚みとの関数たる定数Ｅ（ｄ、）：消衰係数（直径 にかかわりなく１に等しい）ｎ（ｄ、）：直径ｄヶの粒子の数。

５ｔｏｃｋｅｓの式によって沈降速度と粒子の球等価直径との関係が示される（ Ｔ、ＡＬＬＥＮの著作：ｐａｒｔｉｃｌｅ　５ｉｚｅ　ｍｅａｓｕｒｅｍｅｎｔ 　Ｔｈ１ｒｄｅｄｉｔｉｏｎ　１９８１）。

摩擦係数の測定 この試験では１つのフィルムが別のフィルムに対して低速で相対移動するときの フィルム間の摩擦を始動時（静摩擦係数）及び走行中（動摩擦係数）に測定する 。

コノ測定は規格化されている（規格３１１　Ａ　Ｂｒ１ｔｉｓｈ　５ｔａｎｄａ ｒｄ寸法７００Ｘ　１０００ｍｍの大きいフォーマットのネガティブを用い工業 用フレーム内での焼付けによる配置試験を行った。

系統的試験によってフィルムを以下の段階で評価した。

評価Ｃ：常用のポリエステルフィルムの結果評価Ｂ：５０％未満ではあるが顕著 な改良評価Ａ：５０％以上の生産性の向上を伴う焼付は時間の極度の短縮。

実施例１ ポリテレフタル酸エチレングリコールから成る３層複合フィルムを製造する。２ つの外層Ｂ、Ｂ’に充填材を混入し、内層Ａには混入しない。ポリテレフタル酸 エチレングリコールポリマーは、チレングリコールとをトランスエステル化し、 続いて酸化アンチモンを触媒として重縮合しポリマー粘度Ｖｌ＝０．６４にする ことによって得られたものである。

外層中の充填材は重量比０．３５％（即ち３５００ｐｐｍ）の炭酸カルシウムで あり、相互交換の終期に反応媒体にグリコール懸濁液の形態で導入される。粒度 分布特性は体積平均直径：中央値φＶ＝３μ（）ＩＯＲＩＢ１〜／ＣＡＰＡ５０ ０によって測定）によって示される。

フィルムの総膜厚は１２５μである。

表面層の各々の膜厚は１μである（比ｅ２／ｅｌ＝　０．８１３％）。

従って常用条件での二軸延伸（順次の縦方向延伸及び横方向延伸）後に以下の特 性値をもちニュートン防止性をもつフィル−散乱光の割合＝３％ 一粗度Ｒｔ：０．９０μ 一粗度Ｒａ：０．０８μ 一静摩擦係数二μｓ＝０．３８ 一動摩擦係数：μｄ＝０．３５ （摩擦係数はフィルムの面１を面２に摩擦することによって測定）。

このフィルムは（オフセットプレート製造のとき）ドキュメントを複製フレーム に高速配置し得る。複製フレームでの焼付は試験の評価はＡである。

実施例２ 以下の構成をもつポリテレフタル酸エチレングリコールの非対称３層フィルムを 製造する。

一中央値φｖ＝４μの０．２％Ｂａ５Ｏｎを充填材として含む外層Ｂ：ｅ２＝０ ．５μ 一充填材を含まない内層Ａ：１７２　、５μ一層Ｂと同じ充填材を含む外層Ｂ’ 　：ｅ’　２＝　２μｍ　ｅ２／ｅｌ＝　１．０６％ −ｅ’　２／ｅｌ＝　２．３２％ 結果ニ 一面Ｂの粗度：Ｒｔ　＝　０．４μ −面Ｂ°の粗度：Ｒｔ＝１μ 一散乱光の割合、３．５％ 一摩擦係数： 面Ｂ°を使用したこのフィルムはニュートン防止性を示す。複製フレームでの焼 付は試験の評価はＡである。

実施例３ 総膜厚１２５μの３層非対称フィルムを製造する。表面層の膜厚は夫々０．５μ （層Ｂ）及び２μ（層Ｂ’）でありソロイド２４４Ｒシリカが充填材として混入 されている。

一中央値φ■：２μ 一重量比二〇、２％（２層中で） フィルムの特性値ニ ー散乱光の割合：３％ 一粗度Ｒｔ：０．６５μ（層Ｂ’） −粗度Ｒｔ：０．３μ（層Ｂ） 一摩擦係数： このフィルムはニュートン防止性である。このフィルムは量産の対象になり得る 。まに、オフセットプレート用印刷版の製造機内で高速使用し得る。複製フレー ムでの焼付は試験の評価総膜厚１２５μの３層非対称フィルムを製造する。表面 層の膜厚は夫々０．５μ（層Ｂ）及び２μ（層Ｂ’）であり炭酸カルシウムが充 填されている。

一中央値φｖ：２．１μ 一重量比：０．２５％（２層中で） −ｅ２／ｅｌ　：０．４％゛ −ｅ’　２／ｅｌ：１．６０％ フィルムの特性値 一散乱先の割合：３％ 一粗度Ｒｔ：Ｑ、４５μ（層Ｂ′） −粗度Ｒｔ：０．２５μ（層Ｂ） 一摩擦係数： フィルムは印刷版製造機で高速使用し得る。評価はＡである。

実施例５ 工業生産ラインで総膜厚１７０μの対称３層フィルムを製造する。

表面層の膜厚は１．５μでありシリカが充填されている。

−中央値φｖ：１．２３μ 一重量比：０．２５％（２層中で） −ｅ２／ｅｌ：０．９％ −ｅ’　２／ｅｌ：０．９％ フィルムの特性値 一散乱光の割合＝４．３％ 一粗度Ｒｔ：０．７２μ 一摩擦係数： このフィルムはニュートン防止性である。このフィルムはオフセットプレート用 印刷版の製造機に高速で使用し得る。複製フレームでの焼付は試験の評価は人で ある。

比較例 比較例として、フィルムの総膜厚、充填材の量、充填材の中央直径を変更して種 々のフィルムを調製し、フィルムの特性値（ヘイズ、粗度、摩擦係数）を測定し 、フレームでの焼付は試験での評価を決定する。結果を以下に示す。

τ 結論、良好な透明性、高い粗度を同時に有し優ゎｆニフレーム焼付は速度を与え るには −厚いフィルムの使用、及び 一適当な中央直径の粒子の適当量使用 が必要である。

更に全てのフィルムが加工ばし得る（静摩擦係数≦０．５０：動摩擦係数≦０． ４０）ことも判明した。

国際調を報告 Ａ）ＩＮＥＸ　τ０　τ：’Ｌ　ＩＮＴＥＲＮＡτＺＯＮＡＬ　５ＥＡＲＣＨＲ 三ｐｏａｘ　ａｈ

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）厚さ４０〜３００μをもつ結晶質又は半結晶質の厚い延伸複合ポリエステ ルフィルムであって、充填材を実質的に含有していない厚さｅ１の延伸層（Ａ） と、層（Ａ）の少なくとも片面を被覆し０．３μより高い総粗度をもつ厚さｅ２ の薄い延伸層（Ｂ）とから構成されており、 −ｅ２／ｅ１で示される層（Ｂ）と層（Ａ）との厚さの比が５％未満であること 、及び、 −複合フィルムを透過した散乱光の割合が７％未満であることを特徴とする前記 複合ポリエステルフィルム。
2. （２）層（Ｂ）が、不活性粒子で充填された層であり、充填材の体積中央直径が 、充填材含有層の厚さに少なくとも等しいことを特徴とする請求の範囲１に記載 の複合フィルム。
3. （３）充填材の体積中央直径が１〜１０μの範囲であることを特徴とする請求の 範囲２に記載のフィルム。
4. （４）フィルム（Ｂ）に導入される充填材の量が０．０２％〜１％の範囲である ことを特徴とする請求の範囲２又は３に記載のフィルム。
5. （５）２つの層（Ｂ）と（Ａ）との厚さの比が３％未満であることを特徴とする 請求の範囲１から４のいずれかに記載のフィルム。
6. （６）透過した散乱光の割合が５％未満の値であることを特徴とする請求の範囲 １から５のいずれかに記載のフィルム。
7. （７）ポリテレフタル酸エチレングリコールであることを特徴とする請求の範囲 １から６のいずれかに記載のフィルム。
8. （８）少なくとも１種類の充填材非含有ポリエステルと充填材含有ポリエステル との同時押出、延伸及び熱凝固を順次行なうことによる請求の範囲１〜７のいず れかのフィルムの製造方法であって、 −充填材含有ポリエステルが充填材非含有ポリエステルの５重量％以下であるこ と、及び、 −充填材含有ポリエステルが０．０２〜０．５％の微細充填材を含み、該充填材 の体積中央直径が１〜１０μであることを特徴とする方法。
9. （９）充填材の体積中央直径が１〜５μであることを特徴とする請求の範囲８に 記載の方法。
10. （１０）印刷技術、特にオフセットプレート用印刷版の製造のための請求の範囲 １から７のいずれかに記載の複合フィルムの使用。